飯伏幸太がG1 CLIMAX史上初の4年連続優勝決定戦進出!「3回目の優勝、必ず守るから。絶ッ対に裏切らない!」
18日、神奈川県・横浜武道館にて新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』が開催され、飯伏幸太がG1 CLIMAX史上初の4年連続優勝決定戦進出を決めた。
『G1 CLIMAX』は新日本プロレスの夏の風物詩として行われているヘビー級選手によるシングルリーグ戦であり、優勝者が1月の東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王座などの王座に挑戦することが慣例となっているため、下半期のヘビー級戦線の行方を占う最大のイベントとして知られている。
今年のG1はA&Bブロック合わせて20選手が参加し、9月18日に大阪府立体育会館で開幕。10月21日に行われる日本武道館大会での優勝決定戦に向けて最終局面に入っている。
この日はAブロック公式戦として、矢野通vs石井智宏、鷹木信悟vs高橋裕二郎、ザック・セイバーJr.vsタンガ・ロア、飯伏幸太vsKENTAの4試合が行われた。
矢野と石井のCHAOS試合対決では試合開始早々に矢野が布袋、タオル、Tシャツを活用して一気に丸め込み勝利を狙うが、石井はこれを軽々はねのけて仁王立ち。矢野はリングの下に潜り込んでてんこ盛りの凶器を持ち出すなどのシーンもあったが、石井とエルボー合戦で真っ向勝負したり石井のブレーンバスターを耐えてフロントスープレックスで投げ捨てて雄叫びを上げたりと怖い矢野の一面を垣間見せ、石井の怒涛の大技ラッシュをしのぎきった矢野が逆さ押さえ込みで試合を決めた。
鷹木と裕二郎の一戦では、裕二郎が鷹木のリングインを待たずトペ・スイシーダで奇襲。鷹木も即座にラフファイトで応戦していき熨斗紙やぶっこ抜きジャーマン、スライディングラリアットと猛攻するが、裕二郎は一歩も引かずインカレスラム、マイアミシャインで突っ張っていく。鷹木のラスト・オブ・ザ・ドラゴンを指への噛みつきで脱出した裕二郎は、鷹木を場外戦へと引きずり込んで場外ピンプジュース。鷹木も場外デスバレーボムで返礼するものの、ここで両者リングアウトを告げるゴング。シングルマッチで鷹木に過去3連敗している裕二郎が意地を見せ、鷹木の優勝決定戦進出を阻んだ。
ザックとロアの一戦ではザックがゴングとともに突っ込んでいくが、体格に勝るロアは正面から受け止めて場外戦に持ち込んで圧倒。ザックはヘッドシザースホイップから足のクラッチを解かずそのままネックツイストを決めたり、三角跳びで組み付いての胴絞フロントネックロックを決めたりとテクニックで対抗していくが、ロアはその怪力ですべてを振り払いザックが試合を決めに行った三角絞めもパワーボムで切り返す。ザックも折れずに雄叫びを上げて怒涛の蹴撃で畳み掛け卍固めからのカナディアンデストロイヤーといった離れ業も見せるが、最後はザックのレッグロールクラッチを反転させてのエビ固めでロアが3カウント。ザックの決勝進出は阻まれた。
飯伏とKENTAの一戦では、試合開始直後から場外に出てのらりくらりと組み合うことを避けていたKENTAが場外戦でイニシアチブを握り、飯伏を入場ゲートの奥まで連れ込んで暴行し飯伏が試合序盤であわや場外負けという場面も。誰も見えないところでよほどのダメージを受けたのかぐったりした様子の飯伏をKENTAが容赦なくいたぶっていくが、これでスイッチが入った飯伏はパワースラムからのムーンサルト・プレス、さらにKENTAのラリアットをネックスプリングでかわしてからのハーフネルソン・スープレックスと驚異的な身体能力を見せつける。
しかし、KENTAがレフェリーに攻撃を誤爆させると恒例のレフェリー失神。KENTAがイス攻撃を見舞っていくと、飯伏は場外にテーブルをセット。KENTAをテーブルに載せた際に机が倒れてしまうアクシデントにも構わずダイビングボディプレスを見舞うという非情な攻撃を見せる。
KENTAも怯まずグリーンキラーからのダイビングフットスタンプと猛攻も、飯伏はハイキックからのカミゴェ。KENTAは二発目のカミゴェをかわしてGAME OVERに持ち込み、飯伏が返すとブサイクへの膝蹴り。さらにgo 2 sleepを狙うがこれをキャッチした飯伏がリバース・カミゴェから正調カミゴェを叩き込んで勝利。
史上初の4年連続優勝決定戦進出を決めた飯伏は「優勝するチャンスを掴むことが出来ました!これで4度目の優勝決定戦、僕はそのチャンスを絶対に逃さない!3連覇、してみせます!この言葉、いつも言ってますよね。僕は何からも逃げない!負けない!諦めない!そして絶ッ対に裏切らないから!ありがとうございました!」とファンに向けて深々と座礼。
バックステージでは「まだ終わってない。限界突破したんじゃないかと思ってますけど、まだ終わってない。まだ終わってない。4度目、優勝決定戦。3回目の優勝、必ず、必ず守るから」と3連覇に向けて気炎を上げた。
対するKENTAは「言ったじゃん、アイツおかしいって。やっぱアイツおかしいよ。イブコーおかしいよ。でも、俺は、ああいう狂ったイブコーとやりたかった。裕二郎とTの気持ちに応えたかった。でも、イブコー、ヤバかったよ。アイツやべぇ。いろんな意味でやべぇよ」と飯伏戦を振り返りつつ、「結局、俺が今シリーズ通して何が言いたいかっていうと、いろいろ人の悪口言って、『アイツダセぇ」とか、『アイツやべぇ』とかいろいろ言ってきたけど、結局、40にしてこんな髪の色して、棒に恋して、棒の未練をここで語って、一番やべぇのは俺なんじゃねぇの?ってこと!楽しかったよ」とクールに去った。