【試合詳細】9・11 新日本プロレス後楽園ホール大会 【IWGPジュニアタッグ】高橋ヒロム&BUSHIvsエル・デスペラード&金丸義信 【NEVER6人タッグ】後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHIvsオカダ・カズチカ&矢野通&SHO 内藤哲也&鷹木信悟&SANADAvsEVIL&ディック東郷&高橋裕二郎

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『NEW JAPAN ROAD』
日程:2020年9月11日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:669人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○小島聡/永田裕志/本間朋晃
8分44秒 ラリアット→片エビ固め
辻陽太/上村優也/●ゲイブリエル・キッド

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/飯伏幸太/●田口隆祐/マスター・ワト
11分9秒 聖帝十字陵
[鈴木軍]鈴木みのる/○タイチ/ザック・セイバーJr./DOUKI

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]内藤哲也/鷹木信悟/○SANADA
9分50秒 Skull End
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/●ディック東郷(みちのく)/高橋裕二郎

▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/CHAOS】後藤洋央紀/○石井智宏/YOSHI-HASHI
18分55秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
【挑戦者組/CHAOS】オカダ・カズチカ/矢野通/●SHO
※王者組が初防衛に成功

▼第62代IWGPジュニアタッグ王座決定戦 60分1本勝負
【リーグ戦2位/L.I.J】●高橋ヒロム/BUSHI
17分12秒 ピンチェ・ロコ→エビ固め
【リーグ戦1位/鈴木軍】○エル・デスペラード/金丸義信
※デスペラード&金丸が第62代IWGPジュニアタッグ王座を戴冠

デスペラード&金丸がヒロム&BUSHIを撃破しIWGPジュニアタッグ王座戴冠!後藤&石井&YOSHI-HASHIがCHAOS同門対決のリマッチを制してNEVER6人タッグ王座初防衛!みのるとタイチがG1 CLIMAX開幕を前に火花!

第1試合


 永田と上村の対面でゴングが鳴ると、上村が組合わずにエルボー連打で永田をコーナーに押し込みサマーソルトドロップキック。さらにエルボー連打からボディスラムを狙い、永田が振り払ってロープに飛ぶとカウンターのエルボーからボディスラム。さらにかんぬきスープレックスでの速攻勝利を狙うが、永田が耐えて張り手からキチンシンク。悶絶する上村へ左ミドルキックを連打し、顔面へのビンタでお返ししてから串刺しブート、サッカーボールキックと見舞って小島にタッチ。
 小島はボディスラムから首へのストンピング連打、スイングネックブリーカーから連続フォールで体力を奪っていくが、これはゲイブがカット。本間にタッチ。
 本間はボディスラムからエルボードロップ、そして上村を挑発してエルボーを打たせていく。上村は大振りのエルボーを連打して突っ込んでいくが、本間はショルダースルー―で切り返し、逆水平チョップを連打。さらに上村をロープに振るが、上村はパントキックからのドロップキックで一矢報い、辻にタッチ。
 辻は本間にジャンピング串刺しエルボーからショルダータックル。さらにカットに入ってきた永田をドロップキックで蹴散らし、ボディスラムからのボディプレス。続けて逆エビ固めを狙っていくが、本間は逆水平チョップで反撃してブレーンバスターを狙い、辻がこれを振り払って走るとこけしロケットでカウンター。両者タッチ。
 ゲイブは突っ込んでくる小島へエルボーを連打していき、串刺しバックエルボーを放つが、小島がこれを回避してマシンガンチョップ。これを上村、辻がカットに来るが、小島は3人まとめて重ねてマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー」と叫ぶも、上村&辻がカット。そしてヤングライオン3人でのトリプルドロップキックからゲイブがブレーンバスター。そして逆エビ固めも、小島がこれをブレイクするとゲイブはダブルアームの体勢へ。小島はこれを振り払ってローリングエルボーからコジコジカッターも、これは辻がカット。小島はエルボーパッドを外すとウエスタンラリアットを叩き込み、これで3カウント。

<試合後コメント>
辻陽太&上村優也&ゲイブリエル・キッド
辻「(一人でやってきて)ああ、クソッ! 一昨日、Twitterでもコメントさせてもらったけど、俺は『ヤングライオン杯』諦めていない。むしろ決めさせてやる。でも、それには俺たちだけじゃない、他のヤングライオン、悔しいけどLA道場の力も必要だ。(上村と、上村に肩を借りてやってきたゲイブリエルの姿を見つけて)おい、ゲイブ、上村、俺は『ヤングライオン杯』を今年もやりたい。お前もそうだろ? どうなんだ」
上村「別に僕の試合に対する思いは、どんな会場でも誰に対しても変わらないんで。『ヤングライオン杯』、あるなら是非開催してください、はい。あと、どうせやるならクラークとアレックスも呼んだらどうですかね?」
辻「(ゲイブリエルのほうを向いて)なあ、ゲイブ、どうなんだよ。『G1』でコブさん、ジュースさんと外国人が参戦するけど、LA道場のヤングライオンはどうなんだよ? 来ねえか? 来ねえよな。LA道場のヤングライオンは人の言うことしか聞けねえロボットだもんな。そんなのまだファレ道場のヤングライオン、マイケルとアンドリューに声をかけたほうがましだよな。LA道場なんだろう、お前。どうなんだよ?」
ゲイブリエル「お前たちが何が言ってるのか、だいたいわかる。何でLA道場のヤングライオンは日本に来ないのかって? そう聞いてるんだろ? じゃあ言わせてもらうけど、俺は新日本の会社の人間じゃない。俺は選手を手配することはできない。だから俺だって何で彼らが今ここにいないのかなんて答えられない。でももし日本に来れたら、真っ先にそうしてるはずだ。お前ら、『ヤングライオン杯』がどうこうって言ってただろ。今年はコロナの影響で開催は厳しいだろう。でも俺はお前たち2人とやり合うぞ。一人ずつ俺が倒してやる。こないだも言ったけど、ここで直接言ってやる。『G1』の間俺たち3人でやり合おうぜ。」
辻「日本語でしゃべってみろ。前にも言ったろ! 日本語でしゃべんないとわかんねえんだよ! 日本語でしゃべれ。ジャパニーズ」
ゲイブリエル「日本語で話せってか? わかった。OK! OK!(日本語で)ダレガサイコーカミセマショー!(再び英語で)誰が一番強いかハッキリさせようぜ」
辻「いつでもやってやるよ!(と言って、ゲイブリエルの胸を押す)」
ゲイブリエル「おい、押すなよ!(と言ってやり返し、つかみ合いに。そして日本語で)オレハLA ドージョーダ!(英語で)押すな、おい!」
※辻とゲイブリエルはつかみ合い。上村が止めに入るが、3人入り乱れてのつかみ合いになってしまう。
上村「(つかみ合いのあと一人で)いいか、おい! こんなところで熱くなってもしょうがねえんだよ! 俺がリング上で魅せてやる、ボケ!」

永田裕志
「一言言わせてもらいます。この間、『G1 CLIMAX』の出場メンバーが発表されたら、東スポで『永田選出されず』とか、ファンの人たちも『永田落選』みたいに言っていますけど、俺から言わせりゃ勘弁してくれと。俺は3年前、自らの口で『G1』卒業を宣言したわけだから。そこを忘れずに言ってほしいと。本当にね、なんて言うのかな? なんかまあそりゃファンの方も一部メディアも俺の力を認めてくれてるんだろうけど、俺の口から3年前にちゃんと自ら『G1』卒業宣言をしたわけですから、そこはわかっていろいろ報道してほしいなというのはあります。しかしながら、永田という名前が3年経ってもまだ『永田が出ない』、『永田に出てほしい』という声が大きいのはありがたいことですけどね。なぜそうなっているかと言うと、自分の力が、自分のファイトというものが『G1』に出る今のトップどころと比べて遜色ない、いや劣るものではないという評価をしてくれているのであろうと解釈して、それは本当にありがたいと思いますんで。まあ、『G1』はこれから出ることもないでしょうけども、出る選手には永田のいない『G1 CLIMAX』を“クリープを入れないコーヒー”、“歌を忘れたカナリア”なんて言われないように、現場に出る『G1』出場選手はがんばってください(と言って、敬礼)」

本間朋晃
「今年の『G1 CLIMAX』、見事に落選しました本間朋晃です。まあ、それでいいんだよ。落選でいいんだよ。落選でいいんだけど、本当は、やっぱり本当は出たかった。出たかったけど、そんなレベルの低いもんじゃないし、良かった点があるとすれば、外国人選手が大勢来れて、いつもと遜色ない『G1 CLIMAX』ができることは本当に喜ばしいことだけど、そん中で本間朋晃、出場したかった。でも、今回、出場できなかったからって諦める“こけし”じゃねえっつうの。今年は今できる最高のパフォーマンスをして、落選したから来年こそはもっともっと勝って勝って勝ちまくって、当たり前のようにノミネートしてやるから。エントリーしてやるから! 覚悟しとけ! もう諦めたらそこで終わりですから、来年は5年ぶり4度目の出場果たします。よろしくお願いします。ありがとうございました!」
小島「はい! 『G1 CLIMAX』に出場できないことになり、非常に残念だなと思ってますけど、ただまた来年、プロレスラーとして生きているのであれば、奇跡の逆転復活劇を果たし、そしてさらに奇跡の大逆転優勝まで、そこまで登り詰められれば、自分のプロレス人生、またいいものになるんじゃないかと、明るく前向きに生きていきたいと思います。せっかくプロレスラーとして生きている以上、そういういろんな目標を持って、いろんなことを成し遂げてきた自分自身も、この29年間の間にたくさんのことを、いろんなことを、自分ではできそうもないことを、できないだろうと思っていたこと、『多分無理、絶対無理』って言われてきたことも成し遂げてきた。そういうプロレス人生の中で、また『G1 CLIMAX』、来年にも出場して、そしてまたさらに優勝するっていうね。どうせ今ではあり得ないだろうって言われているようなことを成し遂げられるような、そんなプロレスラーでいたいと思います。ありがとうございました」

第2試合


 鈴木軍の奇襲から試合が始まると、リング上ではDOUKIがワトをコーナーで顔面を踏みつけて痛めつけ、両者ルチャリブレ仕込みの素早いロープワークの応酬からワトがティヘラでこれを制し、スワンダイブ式のかち上げエルボー。さらにロープへ飛んでいくが、DOUKIがロープを下げてワトを場外に放り出すと、8人全員が場外で乱闘を展開。鈴木軍4人でワトをいたぶっていく。
 ワトはみのるへエルボーを連打して振り払い、なんとか自力でリングインするとDOUKIはみのるにタッチ。みのるはお返しとばかりに強烈なエルボーを連打していくが、ワトはドロップキックで反撃して飯伏にタッチ。
 飯伏は掌底連打からのソバット、PKをかわされてからのその場飛びムーンサルトの流れに持ち込もうとするが、みのるが既に回避していることを読んで飛ばず、ゆっくりと振り向いて睨み合ってからエルボー合戦へ。みのるは高笑いして強烈なエルボーで飯伏に膝を付かせて顔面を踏みつけていくと、顔色を変えた飯伏は立ち上がってエルボー連打から息も付かせぬ張り手連打でみのるに膝をつかせる。みのるは舌を出して笑いながら掌底と張り手のコンビネーションを見舞い、スリーパーホールドからゴッチ式パイルドライバーを狙うが、飯伏はショルダースルーで切り返し、ハイキックを叩き込む。これを踏ん張ったみのるは倒れ際に飯伏に強烈な張り手を見舞い、両者バタリと倒れ、タッチへ向かう。
 棚橋とザックの対面となると、両者コブラツイストのポジションを奪い合ってくるくると周り、一歩先を読んだ棚橋が首固めもカウントは2。その後のザックのバックスライドを棚橋が回転エビ固めで切り返し、さらにスリングブレイドを宣言も、ザックは振り上げた棚橋の腕を取ってオクトパスホールドへ。棚橋はその腕力でクラッチを切って卍固めに入るが、ザックは棚橋の足を取ってドラゴンスクリューで脱出。ザックはタイチにタッチ。
 タイチは棚橋のヒザへローキックを連打。棚橋はコーナーへ振って串刺しエルボーを狙うが、足を引きずって速度が出ず、これを悠々と回避したタイチがジャンピングハイキック。しかし棚橋もこれをキャッチしてドラゴンスクリューを見舞うと田口にタッチ。
 田口はスワンダイブ式ヒップアタックを見舞うと、ワト、飯伏と加わってトレイン攻撃。そして田口がギタってからケツイェからのオーマイ&ガーアンクル。ロープブレイクしようとするタイチをどどんの体勢に捕らえるが、DOUKIが飛び込んできてラリアットでカットすると、タイチがバズソーキックを叩き込むが、これは棚橋がカット。鈴木軍の面々が分断してタイチに勝負を託すと、タイチがタイチ式ラストライドを狙うが、田口はショルダースルーで切り返し、ヒップアタックから前方回転地獄ケツも、これを回避したタイチがバックドロップから聖帝十字陵で絞め上げると田口はたまらずタップ。

 G1 CLIMAXの開幕を控えた前哨戦を終えた選手たちはそれぞれ意識する相手と視殺戦を展開し、なんと鈴木軍のみのるとタイチも睨み合いから互いに喉をつかみ合う。ザックもこれを強く止めること無くほほえみをうかべながらこれを見守った。

<試合後コメント>
鈴木みのる
「オイ、なんだ、どいつもこいつも! あぁ!? タイチもザックも、俺の前にひざまずけ。そして、泣き叫べ。『鈴木様、ごめんなさい』と。オイ、タイチ! ブチ殺してやる」

タイチ&ザック・セイバーJr.
タイチ「(※鈴木が立ち去ったあとにザックと共に現れ)やってみろよ。『殺す』だ!? やってみろよ。やってみろ、この野郎。昨日、一昨日までは、出る気なかったよ、まったく。メンバー発表されるまで、やる気ないよ。どうせ疲れるんだ、『G1』。棚橋と違ってな、俺は年中疲れてんだよ。すぐ疲れるんだよ。去年出てよ、イヤなほど思い知ったよ。やりたくねぇんだよ。だけど、メンバー見た瞬間、オイ…らしくねぇけど、出たくなっちまった。気にいらねぇヤツがいっぱいこっち(Aブロック)に来やがったから。特に気にいらねぇヤツもいる。やってやるよ、『G1 CLIMAX』。やってやるよ。仲良しこよしなんて1人もいねぇ。信頼できるのはザックだけだ。やってやるよ。この俺がやる気出したんだからありがたく思えよ、テメェら、その他大勢。時は来た! …のかもしれない(※と言い残して一旦立ち去る)」
ザック「聖帝タイチとボスの間に挟まれて気まずいな。俺はどっち側に付くべきだ? 隣にいるタイチか!?」
タイチ「(※コメントスペースに舞い戻り)ああ、言い忘れた。ザック、決勝で待ってるぞ。ファイナルで待ってる。両国(国技館)で」
ザック「OK」
タイチ「最後、ファイナル」
ザック「別々のブロックだし、決勝戦までもう会うことはないのか。俺なしで大丈夫か? さみしくなるな。決勝で会おう。飲みにばかり行くなよ」
タイチ「決勝で待ってるぞ、ザック!(※と言い残して立ち去る)」
ザック「プロレス界最強のトーナメントなのに、なんで俺の気分は乗ってないんだ? なぜならいまIWGPの名の付くベルトを巻いてるからだ。でも、このベルトの価値はすっかり下がってしまった。俺がサクッと『G1』を優勝して、同時にこのタッグベルトの価値をもう1度上げてやるよ。俺のダーリン、タイチに決勝で当たることを願ってる。コロナにタッグに『G1』と俺の悩みは尽きない」
DOUKI「オイ、お前ら、見ただろ? 今シリーズ、俺はズーっとヘビー級の中で闘ってたんだよ。オイ、それは負けんだろ!? ふざけんなよ。見たか!? 今日、(敵チームに)2人ジュニアが入っただけで、圧勝だよ。なんも痛くもかゆくもねぇ、俺は。無傷だよ、オイ。ニュージャパン! 俺をもっとジュニアヘビーとシングル(マッチ)組めよ。俺はジュニアヘビーのヤツらともっとやりてぇんだよ。そうだ! シングルと言えばさ、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』はどうなったの!? (※記者に向かって)知ってる!? 『SUPER Jr.』はさ、まだ開催されるんでしょ!? 俺はまだ開催されると思ってるけど。俺が1番最初に名乗り出てやるよ。俺が最初の出場者だよ」

棚橋弘至&飯伏幸太&天山広吉&マスター・ワト
棚橋「(今シリーズは)短いシリーズでしたけど、いろいろと手応えを感じられて。特に、やっぱり地方大会にね、行けたことはやっぱり大きくて。一歩ずつ、一歩ずつ、この厳しい状況の中で来て、そしてね、新日本プロレスの、とても自信を持って皆さんに見ていただける『G1 CLIMAX』が始まりますんで。そこでね、さらに、なんとか明るい光を皆さんに届けられるように(したい)。AブロックのAはエースのAだと思ってて。2007年(から13年)ぶりにBブロックになってしまったんで…。でもね、キャッチコピーが今回“Be the one!”でね。これは『Bブロックからトップが出るんじゃないか?』というね、予言!? でもね、俺はもうまた、違う次元で闘っていきます。まあ、ある意味、俺だけ、Cブロック。よし」
ワト「(※天山と一緒に現れ)これから、まだまだ俺の旅は始まったばかりだから。ジュニアのシングルでも、タッグでも、チャンピオンを目指していきます」
天山「いこうぜ、ワト。しばらく休みやけど、ジュニアの頂点、目指さなアカン」
ワト「目指してやってやります」
天山「まあ、タッグ(タイトル)は逃したけども、まだシングルもあるし」
ワト「でも、タッグも諦めてないんで」
天山「OK」
ワト「まだまだこれから」
天山「俺はいつもそばについて、お前のこと推してるから」
ワト「はい」
天山「こっからいけよ」
ワト「頑張っていきます」
天山「オッケー。よし、ガッチリいこう、マスター(※と言ってワトと立ち去る)」
飯伏「鈴木軍、終わったんじゃないですか!? なんですか、あれは!? 最後!? まあ、僕は鈴木みのるとシングルが久々にできて、すごく楽しみですよ。次、やり返しますから。俺、やられてますから、前回(2013年『G1 CLIMAX 23』8月10日・両国国技館)。何年前ですかね!? 僕が初めて出た『G1』ですかね、あれ。抹殺されてるんで。抹殺します」

第3試合


 L.I.JvsBULLET CLUBの6人タッグマッチ、一番最後に内藤が入場するなりBULLET CLUB勢が奇襲を仕掛けてゴング。EVILが内藤を執拗にストンピングで痛めつけてサミング。しかし内藤もアームドラッグで切り返し、低空ドロップキック。ジャケットを脱いでEVILの首を絞め上げ、ロープへと飛んでいくが、場外で裕二郎がステッキを振り上げているのを発見して急停止。その隙にEVILが背後から殴りかかってロープへ振り、東郷がエプロンから内藤へキック。さらにEVILが内藤を場外に放り出し、6人全員での場外戦へ。
 戦いの場がリングに戻り、裕二郎と内藤の対面となると、裕二郎が内藤の顔面にスライディングキック。鷹木の加勢も先読みしてかわしながら東郷にタッチ。
 東郷は内藤をバックエルボーで倒してからエルボードロップ。さらにグラウンドでチョーク攻撃からのチンロック。EVILにタッチ。
 EVILは内藤にサミングを見舞い、東郷とともにダブルのショルダータックル。そして東郷が伝家の宝刀・セントーンを見舞うとEVILも続けてセントーン。2人で内藤を捕縛するが、内藤は振り払ってEVILへフライングフォアアームを見舞い、両者タッチ。
 鷹木と裕二郎の対面となると、正面からエルボーの打ち合いとなり、これをダブルチョップで制した鷹木が追走ニーリフトからのショルダータックル。さらにブレーンバスターを狙うが、裕二郎は指に噛み付いてこれを脱出し、鷹木のスライディングラリアットをかわしてフィッシャーマンズバスターを狙うが、鷹木も指に噛み付いて脱出する意趣返し。さらに組み付いていくが、裕二郎はスタンガンからフィッシャーマンズバスター。さらにピンプジュースを狙うが、鷹木は振り払ってラリアット。裕二郎もこれをラリアットで迎撃。これが相打ちとなると両者ロープに飛び、裕二郎がラリアットを叩き込むと鷹木も即座に起き上がってパンピングボンバー。両者タッチを求めるが、鷹木が先にSANADAにタッチ。
 SANADAはパラダイスロックを狙うが、裕二郎が下から蹴り上げてこれを阻止。ロープ際に飛ぶSANADAの足を東郷が場外から引こうとするとSANADAは東郷に向き直るが、その隙に裕二郎が背後から組み付いてリバースDDT。東郷にタッチ。
 東郷はSANADAにストンピング連打からコーナーに振るが、SANADAは身を翻してロープに飛んでいくと、場外からEVILが足を引いてSANADAを転ばせる。そしてEVILがリング上に投げ込んだイスを使って東郷が殴りかかるが、SANADAはガットショットで阻止。EVIL&東郷はSANADAをイスの上へマジックキラーで叩きつけようとするが、SANADAが暴れて脱出し、EVILをイスの上に高速ブレーンバスター。これをカットに来た裕二郎へは鷹木が龍魂ラリアットを叩き込み、イスの上に叩きつける。
 L.I.Jの3人が東郷を取り囲むと、東郷は命乞い。これを無視したL.I.Jがトレイン攻撃から内藤のマンハッタンドロップ、鷹木の延髄ラリアット、内藤の延髄斬り、SANADAのTKO。さらにSANADAがドラゴンスリーパーからのSkull Endでタップを奪った。

<試合後コメント>
BULLET CLUB
裕二郎「2016年の『G1 CLIMAX』の出場選手発表の時、俺の名前は呼ばれなかったよ。ああ、悔しかったよ。めちゃくちゃ悔しかったよ。4回だよ、4年だよ。4年間、俺は『G1』に出ることができなかったんだよ。この4年間のクソみたいなレスリングのキャリアをよ、今回の『G1』で全て清算してやるよ!」
EVIL「(バックステージで倒れ込んだ東郷の肩に手を置いて)OK、東郷」
東郷「(息を切らしながら)おお……OK。クソーッ!」
EVIL「(記者のほうを見て)おい、なんかあんのかよ?」

──『G1』の意気込みを改めて聞かせていただけますか?
EVIL「俺になんて言ってほしいんだよ。『がんばります』、『優勝します』とでも言わせたいのかよ、この野郎。言っただろう。ターゲットは内藤だよ。まだまだ終わりじゃねえってことを見せてやる。誰が正義で、誰が本物か、内藤、また見せてやるよ(ニヤリ)。行くぞ!(と言って、東郷と一緒に控室へ)」

鷹木信悟
「おい、裕二郎! スカしてんじゃねえぞ、この野郎。まあ、でもちっとは熱くなってきたんじゃねえか、おい。公式リーグ戦の時は、もっと熱くなれよ。ちょうど今、スケジュールの発表かい。ブロックが決まれば、俺は誰とどこでやろうが関係ねえよ。誰が相手だろうが、どこでやろうが、自分らしく鷹木信悟のプロレスをぶつけるだけだ。自分を信じれば、自分の信念を貫けば、結果は自ずとついてくると信じている。秋の『G1』か、おもしれえ。(ことさらに声を張り上げて)夏以上に! (一転してささやくような小声で)熱くしてやる。まあ、お前らも忘れられない秋にしてやろうじゃねえか」

内藤哲也
「一昨日の仙台大会で『G1 CLIMAX』の出場選手、そしてブロック分けが発表となり、今日の後楽園ホール大会で公式戦の日程が発表されました。さあ、あとは開幕を待つばかり。開幕戦の相手は3年ぶりのシングルマッチとなる棚橋弘至。彼は先日の水戸大会の試合後、こう言ってたよ。自分自身が今『G1 CLIMAX』の当落線上にあるってね。まあ、その通りだと思うよ。でもさあ、それ自分自身で言っちゃう? ちょっと残念な気持ちになりましたよ。まあ、開幕戦で対戦するということで、お互いダメージのない状況での試合、お互い言い訳のできない状況での対戦、楽しみだね。あと楽しみなのは長岡でのSANADA戦、そして両国でのKENTA戦かな? EVIL、彼は結局ディック東郷頼みなんでしょ? ディック東郷頼みのEVILにちょっと残念ながら興味はないかな。さて、秋に開催される初めての『G1 CLIMAX』、皆様、一緒に楽しみましょうよ。ではでは、また大阪でお会いしましょう。アディオス!」
※SANADAはノーコメント

第4試合


 リベンジに気迫をみなぎらせるSHOが先発を買って出ると石井が前に進み出るが、SHOはゴングを待たずにジャンピングニーからのラリアットで奇襲し、マウント掌底からのナックルを連打。
 矢野と後藤の対面となると、矢野は「やってやるぞ~!」と雄叫びを上げながらコーナーマットに手をかけるが、後藤がこれを阻止して両者エルボーの打ち合いに。矢野は吹き飛ばされたフリからコーナーマットを取り外して後藤に投げ渡す。思わず受け取ってしまった後藤にガットショットを見舞ってロープに飛ぶが、後藤はショルダータックルでカウンター。両者タッチ。
 オカダとYOSHI-HASHIの対面となると、ロックアップで押し込み合い、競り勝ったオカダがクリーンに分かれる。オカダがヘッドロックで捕らえると、これを振り払ったYOSHI-HASHIが逆水平チョップを連打し、ソバットからヘッドハンター。さらにオカダをロープに吊り下げてからのドロップキックを狙ってロープに飛ぶが、矢野がエプロンからキックを見舞って動きを止めると、オカダとSHOがコンビネーション攻撃を見舞い、ヒートアップするSHOと石井が場外での殴り合いを展開。これに呼応するかのように全員での場外戦へと発展。
 戦いの場がリングに戻るとSHOとYOSHI-HASHIの対面となり。SHOが雄叫びを上げながらのエルボー連打。YOSHI-HASHIがダウンしても執拗に顔面を踏みつけ、矢野にタッチ。
 矢野は金具むき出しのコーナーへYOSHI-HASHIを叩きつけていくが、追撃を狙って矢野が串刺し攻撃を狙ったところでYOSHI-HASHIが回避して矢野が自爆。YOSHI-HASHIがスピンキックで追撃して後藤にタッチ。
 後藤は矢野にラリアットを狙うが、矢野がこれをかわすと後藤が金具むき出しのコーナーにたたきつけてからのバックドロップ、串刺しラリアットからのブルドッギングヘッドロック。さらに昇天を狙うが、矢野が抜け出して後藤の襟足を掴んで引き倒して反撃するとオカダにタッチ。
 オカダは串刺しバックエルボーからのDDT、さらに後藤のラリアットをかわしてからの変形コブラクラッチも、後藤はこれを暴れて抜け出し、オカダとのロープワーク合戦を制してのラリアット。石井にタッチ。
 石井は逆水平チョップの連打から串刺しラリアットを狙うが、オカダがブートの連打でこれを止め、突っ込んでくる石井にフラップジャック。SHOにタッチ。
 SHOは石井に串刺しラリアットから腕を取りながらの左右のローキック、ソバットを叩き込んで頭をグリグリと踏みつけていくが、これに怒った石井が鬼の形相でエルボー連打。SHOも一歩も引かずにエルボーで応戦し、ブレーンバスターを狙う石井の腕を取って脇固めからのチキンウイングアームロック。石井が立ち上がってアームロックで固められながらもぶっこ抜きブレーンバスターを狙うが、逆にSHOがブレーンバスターで投げきり、さらに腕へのミドルキック連打。石井は逆水平チョップではなく手刀をSHOの喉元へ叩き込んでいき、SHOが反撃しようとするとぶちかましで吹き飛ばす。そして石井は金具むき出しのコーナーでの串刺しラリアットからのパワーボムでSHOを追い込み、スライディングラリアットを狙ったところを矢野がエプロンで捕縛するアシスト。SHOがランニングエルボーを放つが、石井が回避したため矢野に誤爆。そこへYOSHI-HASHIが入ってきてランニングエルボーも、これも石井に誤爆。ここにオカダと後藤も入ってきて乱戦となるも、後藤がSHOをスリーパーホールド。そして後藤の牛殺し+YOSHI-HASHIのトラースキックの合体攻撃からYOSHI-HASHIがダブルニーアタック。石井がスライディングラリアットを狙うが矢野が場外から足を引き倒し、後藤を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、石井にはマンハッタンドロップ。オカダが石井へドロップキックを叩き込んでSHOに勝負を託す。
SHOはジャーマンスープレックスホールド。さらに2発目を狙うと見せかけ、ジャーマン式腕十字。これをYOSHI-HASHIにカットされると、SHOはバックスライドから入るクロスアーム式パイルドライバー。これを返されるとSHOは雄叫びを上げながら弓を引き、ショックアローの体勢も、YOSHI-HASHIが飛び込んできてトラースキック。カットに来たオカダ、矢野も蹴散らし、SHOにバッククラッカー。これに後藤が加勢し、YOSHI-HASHIとともにGYR。ラリアットでの決着を狙う石井に対し、SHOはジャンピングニーでカウンターしてからのジャーマンスープレックス、そしてラリアットを狙うも石井はカウンターのラリアットで叩き伏せ、SHOのスピアーもキャッチ。しかしSHOは石井の腕を取って裏十字からの三角絞めへと持ち込んで粘りを見せる。SHOはラリアットを放つも、石井はこれを正面から受け止めてヘッドバッド。ふらつくSHOに延髄斬り、スライディングラリアット、垂直落下式ブレーンバスターと畳み掛けて3カウント。
 先日の決勝戦に続き、CHAOS対決を制した石井、後藤、YOSHI-HASHIが初防衛を果たした。

 石井は倒れ伏すSHOに歩み寄ると、右手を差し出す。SHOはその手をしっかりと握り返し、6人で輪になって全員で手を掲げた。そして石井とSHOは抱き合って健闘を称え合ってからSHOが深々と座礼し、勝者への敬意を称した。

<試合後コメント>
石井智宏
石井「(※1人で現れ)よし! 田中(SHO)、悔しいだろう? あれだけタンカを切って負けたんだからな。でも気にすんなよ。あいつの悔しい気持ちがどれだけ大きいか知んねぇけど、その悔しさが大きけりゃ大きいほど、それを乗り越えたとき、そのぶん強くなるよ。田中! 毎試合、こういう気持ちで来いよ、コラ! あぁ!? 俺が相手だろうが関係ねぇんだ。毎試合、こういう気持ちで相手に向かっていけ。まあ、悔しい思い、辛い思い、情けない思い、これをたくさんした人間っていうのはよ、それを乗り越えたとき、必ずそれ以前よりも大きい力を発揮すんだ。田中、お前なら大丈夫だ。まあ、偉そうに言ってるけどよ、俺も常に、俺の前に、高い壁が立ちはだかんだよな。乗り越えても、乗り越えても。だからいまから、その壁を乗り越えようとしてんだよ。待っとけよ『G1』(※と言って1人で先に立ち去る)」

後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
後藤「ありがとう(※と言ってYOSHI-HASHIと握手)」
YOSHI-HASHI「ありがとうございました」
後藤「『G1』に向けていい形でね、こうやって防衛できたと思ってます。でも、『G1』ではYOSHI-HASHIと同じブロックだし、まあ石井さんとはブロックが違うけどね。決勝で当たることをイメージして闘っていきます。とにかく『G1』に向けてコンディションはバッチリだし、とにかく後藤洋央紀41歳、まだまだ俺の生命力を見せつけたいと思っています(※と言って立ち去る)」
YOSHI-HASHI「今日、SHO、今シリーズ、何回も当たって、SHOにはすごくシビれさせられました。組むのもいいですけど、対戦してすごく刺激があったですね。俺が言っていた次。この(NEVER 6人タッグ)ベルトを防衛して、絶対『G1』にいくって俺は決めてたから。次、チャンピオンとして、『G1 CLIMAX』、乗り込んでやるからな」

オカダ・カズチカ
「まあホント、闘って、『強いな』と(苦笑)。あの3人。まあやっぱり、『G1』(出場)も決まってる3人なんで、こんなトコで負けるという人もいないと思いますし。強かった、ホントに。なんか、前回以上の力の差を感じたというか。でも、『G1』前に『強かった』と思える相手と闘うことができたんで。まあホントに、まず1発目、飯伏幸太。東京ドームの1月4日のまた再戦。ホントに今年は、(1月)4日勝って、5日負けて、『NEW JAPAN CUP』も決勝までいって負けて、NEVERシックスメンも決勝までいって負けて、KOPW(2020)も最後の4WAYまでいって負けて、こんな大事なところで負けてることが続いてるんで、しっかり『G1 CLIMAX』、結果を残したいと思います」

SHO
「(※コメントスペースに這いつくばり)いまの俺の率直な気持ちは、1番は! もちろん、悔しさしかねぇよ。その悔しさと、そして同じコーナーに立ってくれたオカダさん、矢野さん、お2人の期待に応えられなかった、その悔しさ。そして、同じコーナーに立ってくれたお2人もそう。反対側のコーナーで思い切りぶつかってきてくれた石井さん、後藤さん、YOSHI-HASHIさんも、いまはCHAOSの先輩方に感謝しかねぇよ。俺にできることはただひとつ。いまより強くなって、その強さの証を、結果として残すことだ」

第5試合


 金丸とBUSHIの対面でゴングが鳴ると、金丸はロックアップを狙うBUSHIにガットショットを入れてコーナーに控えるヒロムへビッグブート。金丸はロープに飛ぶが、ヒロム&BUSHIはリープフロッグで金丸を翻弄し、ヒロムがドロップキック。続けて飛び込んできたデスペラードにも連携ドロップキックを叩き込んでイニシアチブを握り、BUSHIが自身のTシャツを脱いで金丸の首を絞め上げながらスイングネックブリーカー。
 代わるヒロムは逆水平チョップを連打してロープに飛ぶが、金丸がカウンターのドロップキックを叩き込み、デスペラードが場外でBUSHIを暴行。金丸もヒロムを場外に放り出し4人入り乱れての場外戦へと発展。
 金丸はヒロムの首だけ出してエプロンに寝かせてからのビッグブート。ヒロムがリングへ戻るとスリーパーホールドで絞め上げながら自軍コーナーに持ち帰りデスペラードにタッチ。
 デスペラードは金丸とともにヒロムの顔面を踏みつけ、首へのエルボースタンプから顔面への噛みつき攻撃。さらコーナーで顔面を痛めつけて金丸にタッチ。
 ヒロムは1vs2でのチョップ合戦を挑むが、金丸が顔面かきむしりからのブリティッシュフォール、さらにキャメルクラッチで痛めつけ、デスペラードにタッチ。
 デスペラードはブレーンバスターを見舞い、ヒロムのエルボーでの反撃を受けきって高笑いしながらサミングで迎撃。金丸にタッチ。
 金丸は「こんなもんかオイ」とヒロムの顔面を踏みつけていくと、ヒロムのドロップキックをかわして自爆させ、ビッグブートで追撃するが、ヒロムはこれをキャッチして金丸の腕も一緒にクラッチしての変形ドラゴンスクリュー。BUSHIにタッチ。
 BUSHIは金丸をティヘラで放り捨て、加勢に来たデスペラードもブートで止めて2人まとめてミサイルキックで吹き飛ばす。そしてBUSHIは金丸にDDTからフィッシャーマンズスクリューを狙うが、金丸が振り払うとドロップキックで場外に蹴落とし、トペ・スイシーダを狙うが、場外からデスペラードが足を引き倒し、金丸がその隙に組み付いてブリティッシュフォールを狙うが、BUSHIはこれをリバースしてフィッシャーマンズスクリュー。そして旋回式コードブレイカーを狙うが、金丸が着地してヒザへの低空ドロップキック。デスペラードにタッチ。
 デスペラードは足へのストンピングからニークラッシャーを狙うが、BUSHIはこれをブートで止め、コーナーから飛びついてのティヘラで一矢報いてヒロムにタッチ。
 ヒロムはショットガンドロップキックでデスペラードをコーナーに吹き飛ばし、串刺しラリアットから顔面への低空ドロップキック。さらにブレーンバスターを狙うが、デスペラードが着地し、金丸が場外からヒロムへキック。ヒロムがよろけた隙を見逃さずデスペラードがスピアーを突き刺し、デスペラードのバックドロップに金丸がドロップキックを合わせる合体攻撃。さらにギターラ・デ・アンヘルを狙うが、ヒロムが丸め込みを狙うとピンチェ・ロコの体勢。これをBUSHIが延髄斬りでカットすると、ヒロムは加勢に来た金丸をトラースキックで蹴散らす。そしてヒロムのジャーマンスープレックスにBUSHIが回転エビ固めを合わせてパワーアップさせた合体攻撃を見舞い、LATの体勢も、金丸がカット。ヒロムのトラースキック+BUSHIの延髄斬りで金丸を場外に排除し、BUSHIがトペ・スイシーダで追撃。
 ヒロムはデスペラードを引き起こすが、デスペラードはサミングからのエル・エス・クレロ。ヒロムがこれをギリギリで返すと追撃を狙うデスペラードにカウンターのラリアットを叩き込み、ダイナマイトプランジャー。ここにBUSHIが加勢に入り、BUSHIのブレーンバスターにヒロムがパワーボムを合わせる合体攻撃。そして満を持してLATで叩きつけるが、金丸が場外からレフリーの足を引いてカウントを妨害。
 金丸は突っ込んでくる2人を上手くかわして誤爆させ、BUSHIを延髄斬りで排除。そしてヒロムにホップアップ式のマンハッタンドロップを見舞い、悶絶するヒロムへ角瓶攻撃。続けてデスペラードがピンチェ・ロコで叩きつけるも、ギリギリでBUSHIがカット。金丸はタッチアウトでBUSHIをダウンさせると、金丸がヒロムを押さえつける中でデスペラードがロコ・モノからのピンチェ・ロコで3カウント。

デスペラード「テメェらごときが俺らに勝てると思ってんのかこの野郎。あ?最後はノブさんが1人で2人共伸ばしちゃったから、実質2vs1じゃね?あ?俺いなくてもノブさんだったら勝ってたんじゃね?オイ。オイオイオイ。ヒロム。楽しませるって言ったじゃねえか。まだやり足りねえよ。もっと、もっと!……言わないです。テメェらが求めるようなことは俺たちは一切しない。ヒロム、BUSHI、お前らの挑戦はもう受けません」

<試合後コメント>
エル・デスペラード&金丸義信&タイチ
金丸「(頭を押さえてうめき声を上げているデスペラードを見て)大丈夫か?」
デスペラード「最後全然憶えてない。ああ、痛え。でも、凄え。俺、なんにも憶えてないけど勝った」
金丸「おい、今回のリーグ戦、4チーム? 数じゃねえんだよ。質だぞ、質。おい、今回出てた8人か? 8人の質、見たか? いいレベルじゃねえかよ」
デスペラード「1名だけちょっとあれですけど」
金丸「まあ、一発目でちょっと躓いたけどよ、最終的には俺らが頭一つ二つ出てたってことだ。(ベルトを見せびらかして)これが証明しているだろ?」
デスペラード「というわけで、リング上で言ったとお・お・お……(と言いかけたところで、タイチが登場)」
タイチ「(拍手をしながら)チャンピオン、チャンピオンおめでとう! ジーマ、ジーマ持ってこい。いつものやつだとあれなんだよ。ネットの事情があってダメなんだよ。最近あったんだよ。いろいろあったんだよ」
金丸「(自分の持っているウィスキーのボトルを差し出して)飲んで」
タイチ「いや、今日車だから飲めない」
金丸「俺もダメだよ。車だよ」
タイチ「(デスペラードに向かって)じゃあ、お前」
デスペラード「俺はバイク」
タイチ「んじゃあ、ダメか。おい、俺ら珍しいな、こんなにチャンピオン」
金丸「本当だな」
デスペラード「ベルト今何本?」
タイチ「5だな。凄くない? やること一つだな。タッグの統一か? おい」
デスペラード「え? 話変わってくるぞ」
タイチ「まあ、それは飲みながらあとで。いつものとこな。今日は俺がちょっとだけおごってやるよ」
金丸「ちょっとかい」
デスペラード「ということでございます。で、なんの話してた? 忘れたわい」
金丸「まあ、そういうこっちゃ」

BUSHI
「必ず、必ずヒロムとたどり着きたいベルトだよ。あのIWGPジュニアタッグのベルト、一緒に巻く。これは夢なんかじゃない。約束だよ」

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