【試合詳細】7・25 新日本プロレス東京ドーム大会 【IWGP世界ヘビー】鷹木信悟vs棚橋弘至 【IWGPタッグ】内藤哲也&SANADAvsタイチ&ザック・セイバーJr 【IWGPジュニア】エル・デスペラードvsロビー・イーグルス 【IWGPジュニアタッグ】石森太二&エル・ファンタズモvs田口隆祐&ロッキー・ロメロ

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『映画『ゴジラvsコング』Presents WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME』
日程:2021年7月25日(日)
開始:17:00
会場:東京・東京ドーム
観衆:5,389人

▼第0試合 『KOPW 2021』争奪ニュージャパンランボー With手錠
<退場順>真壁刀義→本間朋晃→鈴木みのる→金丸義信&YOH&SHO→天山広吉→小島聡→BUSHI→タイガーマスク→マスター・ワト→DOUKI→石井智宏→ディック東郷→後藤洋央紀→永田裕志→グレート-O-カーン→KENTA→YOSHI-HASHI→高橋裕二郎
[CHAOS]○矢野通
35分36秒 パッケージドライバー→片エビ固め
[BULLET CLUB]●チェーズ・オーエンズ
※チェーズが『KOPW 2021』保持者となる

▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB】石森太二/○エル・ファンタズモ
20分56秒 CRII→片エビ固め
【挑戦者組/メガコーチズ】●田口隆祐/ロッキー・ロメロ
※第66代王者組が初防衛に成功

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/鈴木軍】●エル・デスペラード
19分56秒 ロン・ミラー・スペシャル
【挑戦者/CHAOS】○ロビー・イーグルス
※第89代王者が3度目の防衛に失敗。ロビーが第90代王者へ

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
[CHAOS]○オカダ・カズチカ
19分23秒 エビ固め
[UNITED EMPIRE]●ジェフ・コブ

▼IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/L.I.J】●内藤哲也/SANADA
37分58秒 ヨーロピアンクラッチ
【挑戦者組/鈴木軍/DANGEROUS TEKKERS】タイチ/○ザック・セイバーJr.
※第90代王者組が初防衛に失敗。DANGEROUS TEKKERSが新チャンピオンとなる

▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/L.I.J】○鷹木信悟
37分26秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
【挑戦者】●棚橋弘至
※第3代王者が初防衛に成功

棚橋が飯伏の思いを込めたカミゴェも鷹木が迎撃!タイチ&ザックがタッグ王者返り咲き!ロビーがIWGPジュニア王者となり復帰するヒロムが挑戦表明!石森&ファンタズモがメガコーチズ撃破!チェーズがKOPW保持者へ!

第0試合

 通常のバトルロイヤル形式に加え、オーバー・ザ・トップロープやリング内外に設置された手錠に繋がれても失格となる特殊ルール。

 まずはチェーズとオーカーンで試合開始。チェーズが飛び込みビッグブーツからチョーク攻撃。さらにOTRを狙うが、耐えたオーカーンが耳を掴んで耐えると耳削ぎ。
 オーカーンは変形マフラーホールドも、チェーズが弁髪を掴んで耐えるとサミング。
 オーカーンはロープに飛ぶが、チェーズはニールキックで迎撃する。

 第3入場者として本間が登場。
 チェーズが本間を挑発し、リングに入った本間へエルボー連打。本間もエルボー連打で返すが、チェーズはキチンシンクからチョップを叩き込み、ロープに振るが本間はビッグブーツで迎撃しショルダータックル。さらに小こけしを投下し、走り込んできたオーカーンをダブルチョップで迎撃すると小こけしを投下。だがオーカーンはこれを避けるとチンロックで捕らえていく。

 第4入場者として真壁が登場。
 オーカーンが羽交い締めにした本間にチェーズがナックルを叩き込んでいくが、真壁がオーカーンをエルボーで蹴散らし、チェーズとオーカーンに交互にエルボーを打ち込んでいく。さらにオーカーンをOTRさせようとするがチェーズがカット。
 チェーズが本間にサミングから真壁を蹴りつけ、オーカーンとともに真壁をロープに振るが真壁はダブルラリアットで迎撃。
 真壁と本間はオーカーンにサンドイッチラリアットを叩き込むが、チェーズが真壁をOTRさせようとするが真壁はこれを耐える。

 第5入場者としてDOUKIが入場。
 真壁がDOUKIにエルボー連打でコーナーに押し込みチョーク攻撃。これを離すとエルボーを打ち込んでいくが、オーカーンが真壁の背後からハンマーブロー。
 オーカーンとチェーズは真壁をロープに振り、ダブルのガットショットから場外に投げ捨てOTR。真壁失格。

 第6入場者としてタイガーマスクが入場。
 DOUKIが本間をジャベで捕らえ、そのままDOUKIは本間の手首に手錠をはめる。本間失格。
 タイガーが入場すると、DOUKIのソバットからロープに振って風車式バックブリーカー。さらにストンピング連打。
 チェーズはオーカーンをコーナーに押し込み手錠をはめようとするが、オーカーンはヒールホールドで捕らえて切り返す。
 タイガーがDOUKIにOTRを狙うが、DOUKIはロープを掴んでこれを耐える。

 第7入場者として金丸が登場。
 オーカーンがタイガーにモンゴリアンチョップからOTRを狙うが、耐えたタイガーへ金丸がガットショットからサミング。
 チェーズはDOUKIをコーナーに押し込み手錠をかけようとするが、耐えたDOUKIへオーカーンが羽交い締めにしてロープに押し込み手錠をかけようとする。

 第8入場者として鈴木みのるが登場。
 それぞれ手錠をかけようとする応酬を繰り広げていたが、鈴木がリングインすると動きを止めて鈴木と向かい合う。
 鈴木はチェーズにガットショットからニーリフト。金丸がタイガー、オーカーンがDOUKIと戦いを繰り広げ、鈴木はチェーズにアンクルホールド。オーカーンが鈴木にエルボーを打ち込んでカットすると、エルボーの打ち合いへ。

 第9入場者としてSHO登場。
 オーカーンは鈴木にモンゴリアンチョップ連発も、鈴木は地獄突きからボディブロー。さらにロープを使った腕固め。
 SHOは金丸にOTRを狙うが鈴木がカット。
 金丸がSHOにガットショットから羽交い締めにすると、鈴木がビッグブーツを叩き込み、さらにエルボーで吹っ飛ばすとストンピング連打。

 第10入場者としてYOHが入場。
 YOHは鈴木にエルボー連打からガットショット。だがDOUKIがYOHの髪を掴んで振り回すと、ロープに飛ぶがYOHはドロップキックで迎撃。
 YOHは鈴木にエルボーも、鈴木は左右のビンタで挑発。さらにエルボーでふっ飛ばし、大の字になったYOHを無視してSHOにエルボー。SHOも倒れると鈴木はYOHにOTRを狙うが、これはSHOが掴んで耐える。

 第11入場者として永田が登場。
 永田は鈴木とエルボー合戦。鈴木がガットショットから首投げで倒しPKを叩き込む。だが永田がすぐに起きあがると、鈴木は容赦なくPK連発。永田はキャッチし、足へのエルボーからバックドロップを狙うが、耐えた鈴木がスリーパーで捕らえていくが、切り返した永田が鈴木をエプロンに落とす。鈴木も永田をエプロンに落とし、エプロンでエルボーの応酬へ。

 第12入場者として小島が入場。
 小島がオーカーンにマシンガンチョップからいっちゃうぞ馬鹿野郎エルボーを狙う。エプロンで鈴木が永田をスリーパーで捕らえるが、YOHがトラースキックで場外に落とし鈴木と永田は失格。
 オーカーンは小島にナックル。小島はチェーズに標的を変えマシンガンチョップ。
 YOHと金丸はエプロンでの攻防となり落下しそうになるが、SHOがYOHの手を掴んで助けようとするも、オーカーンがYOHの足をすくって場外に投げ捨て、金丸、YOH、SHOが一緒に場外に落下しOTRで失格。

 第13入場者として天山が入場。
 天山とオ―カーンがモンゴリアンチョップの応酬。天山の真・モンゴリアンチョップが打ち勝つとヘッドバッドを叩き込み、永田と小島とともにオーカーンに集中砲火。

 第14入場者としてBUSHIが入場。
 テンコジの連携をオーカーンが同士討ちさせて崩すと、オーカーンが天山をエプロンに落とす。オーカーンはエルボー連打も、天山はヘッドバッドから羽交い締めにして、小島がそこへ走り込んでラリアットもオーカーンが避けて天山に誤爆。これで天山が場外に落下しOTRで失格。
 小島にオーカーンはモンゴリアンチョップも、小島はコジコジカッターで迎撃しラリアット。だがオーカーンは避けて小島を担ぐとエプロンに落下させる。さらにビッグブーツで場外に落とし小島失格。

 第15入場者してワトが入場。
 永田とタイガーがオーカーンを蹴りつけ、そのまま場外に引きずり落とし鉄柵に叩きつけ場外乱闘へ。
 DOUKIがタイガーを捕らえ、ワトがBUSHIにソバット。だがタイガーがバックキックのドロップキックで迎撃し場外に投げ捨て、BUSHIもワトを場外に投げ捨てると、BUSHIがワトへ、タイガーがDOUKIへトペ・スイシーダ。
 場外でチェーズはBUSHIにトラースキックから、鉄柵の手錠をはめてBUSHI失格。オーカーンもタイガーを鉄柵に叩きつけて手錠をはめるとタイガーが失格。

 第16入場者としてEVILがコールされるが、現れたのはディック東郷。
 永田がチェーズを場外に投げ落とそうとするが、耐えたチェーズがガットショットからナックル。
 オーカーンがワトとDOUKIにまとめてエリミネーターからフォールし3カウント。ワトとDOUKIは失格。

 第17入場者として石井入場。
 オーカーンと永田がエルボーから睨み合い、石井がリングに入ると東郷とリング内外を追いかけっこ。

 第18入場者として裕二郎が入場。
 石井と東郷が手錠の応酬も、裕二郎がカット。
 リングに戻ると裕二郎&チェーズ&東郷で石井にストンピングの集中砲火から裕二郎がエルボー。
 さらに東郷がナックルから裕二郎が羽交い締めにして東郷がロープに飛ぶが、石井がビッグブーツで蹴散らし東郷にOTRを狙う。これは裕二郎が石井をエプロンに落としてカット。

 第19入場者としてYOSHI-HASHI入場。
 YOSHI-HASHIが裕二郎を蹴りつけてエルボー。裕二郎はYOSHI-HASHIをロープに振るが、YOSHI-HASHIは低空ドロップキックで迎撃。
 エプロンの東郷がYOSHI-HASHIにナックルから石井にもナックル連打。だが石井がエルボーから振りかぶるが、場外から裕二郎が石井の足を引っ張り石井が落下。石井がOTRで失格。
 YOSHI-HASHIが東郷を突き飛ばして落下させる。東郷失格。

 第20入場者として後藤が登場。
 裕二郎とチェーズがYOSHI-HASHIをOTRさせようとするが後藤がカット。
 後藤とYOSHI-HASHIがチェーズをロープに振ってダブルのショルダータックル。さらに裕二郎を蹴りつけて小手返しからYOSHI-HASHIが後藤とさるかに合戦。
 後藤がチェーズを、YOSHI-HASHIが裕二郎をコーナーに押し込んでいく。

 第21入場者としてKENTA入場。
 YOSHI-HASHIがKENTAにガットショットから後藤とともにロープに振るが、KENTAはYOSHI-HASHIにエルボーも後藤が担いでエプロンに落とす。YOSHI-HASHIが走り込むが、KENTAがエルボーで迎撃し、走り込んできた後藤をロープをたるませ場外に落下させる。後藤失格。

 第22入場者として矢野入場。
 ずっと場外で殴り合っていた永田とオーカーンだったが、オーカーンが永田に手錠をかけて失格させる。
 矢野がすぐさまオーカーンに殴りかかり、オーカーンに手錠をかけて失格させる。

 矢野は裕二郎とKENTAの髪を掴むと、YOSHI-HASHIがKENTAにトラースキックから手錠を賭けて失格させる。

 YOSHI-HASHIはチェーズにチョップから裕二郎をコーナーに振って串刺しチョップ。
 さらにソバットからネックブリーカーを狙うが、チェーズがトラースキックでカットし、裕二郎がYOSHI-HASHIの手に噛みつき手錠をかける。YOSHI-HASHI失格。

 裕二郎とチェーズが矢野をロープに振るが、矢野がロープを掴んで動きを止めるも、手錠に繋がれたままのKENTAが蹴りつける。そこへ裕二郎が走り込むが、矢野はロープをたるませ裕二郎は場外に落下。裕二郎失格。

 矢野はコーナを外すと、走り込んで来たチェーズを鉄柵に自爆させスクールボーイ。これは手錠に繋がれたままのKENTAがストンピングでカット。
 矢野がチェーズに走り込むが、チェーズがジャンピングニーで迎撃しフォールも、手錠に繋がれたままのYOSHI-HASHIがカット。
 矢野がスクールボーイも、今度は場外からレフェリーが足を引っ張られカウントが叩かれず。
 リングに上った裕二郎がステッキで矢野を殴りつけ、チェーズがパウダー攻撃からフォールも2。
 チェーズはランニングニーからパッケージドライバーで突き刺し3カウントを奪った。

 これによりKOPW2021はチェーズに移動した。

<試合後コメント>
チェーズ・オーエンズ
「試合時間は何分だった?誰か分かるか?マイクを使えってか?(マイクを拾って)30分勝負だったよな?マイクなんか使わなくても聞こえるだろ。(と言ってマイクを置く)またしてもこの俺がニュージャパンのランボーで(最初から最後まで)30分間生き残った。これからは俺のことを”ミスター・アイアンマン”と呼んでくれ。それだけじゃない、同時に俺はテキサスヘビー級王者でもある。そして今日からこの俺が『KOPW2021』保持者だ。試合後俺がリングの真ん中でヤノに関節技をかけた時のあいつの叫び声、聞いたか?『チェーズ、やめてくれ! 離してくれ!』って滑稽に叫んでた。ヤノさん、もうあなたのおふざけの時間はこれで終了だ! 新・KOPW保持者はこの俺だ! もう一度言うが、チェーズ・オーエンズはテキサスヘビー級王者でニュージャパンのアイアンマンだ! TOO SWEET! (※控室に戻りながら)あぁ、アイスパックをくれ…」

矢野通
「(フラフラした足取りで現れて)前が、前が見えない! 何が起きたかわからない! 前が見えない! こんなの納得できるか、オイ! 納得しねえぞ、バカヤローッ!」

マスター・ワト
「今日、ロビー・イーグルスがIWGPジュニアに挑戦するってことに、俺はすごく不満を抱いている。俺はアイツに『BEST OF THE SUPER Jr.』で勝っている。そして今のIWGPジュニア・チャンピオンにも、俺は『BEST OF THE SUPER Jr.』で勝っている。次、俺が挑戦する権利は十分にあるはずだ」

高橋ヒロムの前説

ヒロム「みんなーこんばんはー!テレビの前の皆も!こんばんはー!ここで、ヒロムちゃんアンケート!たとえ、何があっても、この先、どんなことが待ってようとも、俺は、私は、新日本プロレスを応援し続ける、新日本プロレス、大好き、っていう人、拍手。そうだよな~そうだよな~~!テレビの前のみんなの拍手も聞こえてんぞ!もっと!もっともっと!!大きな拍手を聞かせてくれー!今日も、これぞ新日本プロレス、いや、これこそが新日本プロレスという戦いを見せてもらおうぜぇ!ということで、今日もさっそく、ヒロムちゃんおすすめの試合行ってみようか。まずは!・・・と言いたいところだけど、この、ヒロムちゃんアンケートを持ちまして、前説を卒業します。高橋ヒロム!復帰すんぞ!そして、今日の第2試合、IWGPジュニアヘビー級選手権試合の勝者、この俺と、IWGPジュニアヘビー級のベルトをかけて、闘え~!おい、エル・デスペラード!おい、ロビー・イーグルス!この俺を興奮させるような試合、見せてくれよぉ!さぁ!7・25、東京ドーム大会の、開幕だぁ!みんな~!盛り上がっていこうぜー!」

第1試合

 先発は田口と石森。田口がケツで牽制しヘッドロックで捕らえ、石森が走り込んできた田口の背中を押してロープワークをさせるが、田口はヒップアタックで吹っ飛ばす。ならばとファンタズモが田口の背中を押してロープワークをさせるが、田口はファンタズモに低空ドロップキックを叩き込み迎撃。
 田口がファンタズモに、ロッキーが石森にヒップアタックから、ファンタズモの足を掴んでシューズを脱がせようとするが石森が救出する。
 リングに戻り、田口が石森の顔面にケツを押し付け、ロッキーが串刺しラリアット。田口はファンタズモに串刺しヒップアタック。だがファンタズモはショルダースルーで場外に落とし、ロッキーにトレイン攻撃を狙うが、ロッキーは石森を踏み台にしてファンタズモに飛びつきフランケンも、石森がロッキーをラリアットでなぎ倒しフロントネックロック。さらにネックツイストからファンタズモにタッチ。

 ファンタズモはバックブリーカーからフォールも2。
 ファンタズモはフィストドロップからフォールも2。
 ファンタズモは噛みつき攻撃からフロントネックで捕らえ、石森がロッキーの背中にひっかき攻撃。
 石森がフロントネックで捕らえ、ファンタズモがダイビングひっかき攻撃。
 ファンタズモがフロントネックロックで捕らえ、石森がコーナーで踊ってからのダイビングひっかき攻撃。
 田口が踊って挑発するが、石森がナックルで迎撃し、ロッキーの足を踏みつけてタッチ。

 ファンタズモがスリーアミーゴスを狙うが、3発目を着地したロッキーがひっかき攻撃から股抜きで避けてタッチしようとするが、ファンタズモが足を掴むもロッキーは延髄斬りで迎撃。タッチしようとするロッキーを石森が蹴りつけてカットし、延髄斬りも避けるがロッキーはブラックマジック。
 ロッキーは田口にタッチしようとするが、ファンタズモが場外から田口の足を掴んで引きずり落としタッチを阻止。
 ファンタズモがリングに戻り、ロッキーを蹴りつけ石森にタッチ。

 石森が羽交い締めにしてファンタズモがサドンデスを狙うが、逃れたロッキーが二人まとめてフランケンで投げ捨て田口にタッチ。

 田口は石森とファンタズモに往復ヒップアタック連発。さらに石森の顔面にヒップアタックからスワンダイブヒップアタック。フォールも2。
 田口は投げようとするが、着地した石森とバックの取り合いから、石森がロープに飛ぶが、追走した田口がヒップアタックも石森がアトミックドロップで迎撃し投げようとするも、田口はボディブローで逃れてロープに追走しようとした石森をスカしてヒップアタック。
 田口はケツイェも、避けた石森がスクールボーイも2。

 石森はガットショットも田口がロープに振るが石森はハンドスプリングカサドーラから丸め込み合戦も2。
 田口がヒップアタックからロッキーにタッチ。

 ロッキーはその場飛びスライスロッキーから田口が石森をロープにかけて、ロッキーがミサイルキックから田口が前落とし。ロッキーがフォールもファンタズモがカット。
 ロッキーはスライスロッキーを狙うが、耐えた石森にロッキーはガットショットからロープに振るが、石森はハンドスプリングオーバーヘッドキック。石森はファンタズモにタッチ。

 ファンタズモはロッキーを避けてブーメランアタックからフォールも2。ファンタズモは場外の田口にトペ・スイシーダから、リングのロッキーへスワンダイブセントーンからライオンサルト。フォールも2。
 ファンタズモはCR2を狙うが、ロッキーはウラカン・ラナも、切り返したファンタズモがスタイルズクラッシュ。フォールも2。
 ファンタズモはVトリガーから片翼の天使を狙うが、ロッキーが丸め込み腕ひしぎ。カットしようとした石森に田口がオーマイ&ガーアンクル。石森は回転して田口をロッキーにぶつけてカット。
 ロッキーとファンタズモはエルボーの打ち合いからロッキーがエルボー連打。ファンタズモが掌底連打も、ロッキーはジャンピングニー。ファンタズモはボディへのサドンデスも、ロッキーはそのまま下がり田口が背中にタッチ。

 田口はヒップアタックも、ファンタズモの背中に石森がタッチし、石森がダイビングブロンコバスター。
 田口をコーナーに振り、石森がダイビングダブルニーからファンタズモが石森を肩車するも、ロッキーがミサイルキックでカット。田口がフォールも2。
 田口がコーナーでケツを出し、ロッキーが石森の顔面を田口のケツに叩き込み、ロッキーが田口のケツを踏み台にしたスイングDDTから田口がケツイェ。フォールも2。
 田口がどどんの体勢になり、ロッキーのコードブレイカーとの合体技。フォールも石森がロープを掴んでブレイク。
 田口は担ぐが、石森がヨシタニックで切り返す。場外に転がり降りた田口へ石森が三角跳びケブラーダ。さらにファンタズモがコーナーから鉄柵を飛び越えてのケブラーダ。
 石森はファンタズモにタッチ。

 ファンタズモは田口をアルゼンチンで担ぎ、その顔面に石森がスワンダイブニー。さらにファンタズモが飛行機投げからフォールも2。
 石森がサイファーウタキで叩きつけファンタズモはダイビングボディプレスからフォールも2。
 ロッキーは石森にナックルもファンタズモがロッキーにサドンデス。
 さらに田口にもサドンデスも、田口がキャッチし石森の顔面に叩き込み、田口はファンタズモにスクールボーイも2。
 田口はファンタズモにドクターボムからフォールも2。
 田口はオーマイ&ガーアンクルで捕らえながらファンタズモのシューズの紐を外し、ファンタズモはロープを掴みブレイクを要求。田口はそのまま靴を脱がし、靴の中を確認すると驚いた様子でレフェリーにシューズを渡すが、石森がレフェリーから靴を奪おうともみ合い、そのすきにファンタズモが田口の急所に右ストレートからCRIIで叩きつけ3カウントを奪った。

<試合後コメント>
石森太二&エル・ファンタズモ
ファンタズモ「(石森と一緒に裏からZIMAを冷やしたクーラーボックスを持って来ると蓋を開けて)ワーオ、ZIMAだ! キンキンに冷えてるはずだよな! 俺たちがIWGPジュニアタッグのベルトを防衛した! 凄かっただろ? サドンデスの秘密を暴くって偉そうに言って、俺の靴を脱がせてレフェリーに見せて何があった? 秘密兵器なんて最初から何もなかった! そうだろ! 何度も言ってきただろ! 自粛期間に地元のカナダでカエデの木、樫の木に白樺の木、ありとあらゆる種類の木を蹴ってスーパーキックを徹底的に鍛えてきたと。モミの木なんて2回スーパーキックを浴びせたら簡単に倒れた。俺様のキックがあったおかげで無事ベルト防衛に成功だ。ロッキー&タグチ、お前ら自分たちが何をしたかわかってるのか? 俺の足と石森の首を壊す気だっただろ! ニュージャパンマットの上では正々堂々と勝負するのが筋ってもんじゃなかったのかよ? 殺されかけたぞ!」
石森「メガ・コーチズ、確かに実力あんな。ケツばっかり出してくるかと思ってたら、普段は出さねえ引き出しまで出してきやがって。でも、お前は今までのチャレンジャーと一緒。ファンタズモのブーツばっかり気を取られやがってよ。ヘッヘッヘ。何かが入ってるだって? 大げさだ! あれはファンタズモが自粛中に開発したサドンデスという立派な技だ。これでわかっただろ? 俺たちが実力はトップクラスだっていうこと、誰も相手になんねえってこと!」
ファンタズモ「何て言ったんだ? そういえば、俺たちのTシャツがPROWRESTLINGTEES.com で発売されたんじゃなかったか? かわいいイラストで描かれてるぞ。今日は最高の日だな。カンパイしようじゃねえか(と言って乾杯し、石森はZIMAを浴びる)。この勢いのままBULLET CLUBが世界を乗っ取る。ヒクレオがUSヘビーのベルトを獲ってくれることだろうし、チェーズ・オーエンズも今日から『KOPW2021』の保持者だ。それからジェイ・ホワイトも現NEVER無差別級王者だしな。何本かビールを持ち帰ろうぜ(と言って自分のシューズを石森に渡し、自分はZIMAをクーラーボックスから持てるだけ取り出す)。それから氷を持って来い! Too Sweet!」

メガコーチズ
ロッキー「カントク、すまない」
田口「今、石森の言葉を聞いてましたけど、確かにちょっとファンタズモのシューズに、右足に気を取られすぎたかなと。靴を取るまでは良かったんですけど。う~ん、反則でしょう。あれは反則。中に何があったと思います? “Taguchi FXXK You”って書いてありましたよ。見た瞬間にやられたと思いましたね。しかし、あのレスリングシューズ、普通のレスリングシューズに比べたら重い。普通のシューズに比べたら重いって思ったんで、中で加工されてるのかな? 中敷きじゃなくて、その下かな? 靴自体なんか細工がされてるんじゃないかなと思いました。これはもう一回やらないとダメですね。IWGP実行委員会にあのシューズを調査してもらいたいです」
ロッキー「クソ、ファンタズモの野郎…靴の中には“Taguchi FXXK You”と書かれてたんだぜ。本当にあいつが心の底から大っ嫌いだ。不本意だが、メガ・コーチズ vs THE CUTEST TAG TEAM…だかなんだか知らねえが、俺たちの対決はこれで終わりだ。タグチさん、ゴメンなさい。でも俺はアメリカのマットに戻らないと。『NJPW STRONG』はもちろん、AEW、IMPACT、MLWの試合も決まってる。今日の反省点もいろいろあるし、もっとトレーニングが必要だ。もうすぐ39歳になるけど、俺はまだまだ自分の実力に満足してない。今日は俺たちの負けだ。でも俺は通算8回IWGPジュニアタッグのベルトを巻いてきた。タグチ、君は何回だ?」
田口「6回」
ロッキー「本当なら今日あいつらに勝って俺にとって9回目、君にとって7回目のベルト戴冠になるはずだった。今日でとりあえずメガ・コーチズは一旦休止だ。でも将来的に再結成も十分あり得るよな?」
田口「イエス、プリーズ」
ロッキー「タグチもアメリカに来たらどうだ? そしてAEW、IMPACTに『NJPW STRONG』のマットに一緒に上がろう。チームとしてもっと強くなってから日本のマットに戻ろう。イシモリとファンタズモ、俺たちが再挑戦するまでベルトを落とすんじゃないぞ。その時こそ…(日本語で)イチ、ニー、サンでシバクゾ、コノヤロウ!」
田口「ナカスゾ、コノヤロウ!」
ロッキー「カントク、ありがとう、そしてごめん。でもあいつの靴の中には“Taguchi FXXK You”以外にも絶対に別の何かが隠されていたと思う」

第2試合

 デスペがタックルから足を刈って倒すが、すぐに立ち上がったロビーをヘッドロックで捕らえるもロビーはロープを掴みブレイク。

 デスペは小手投げから足攻めを狙うがロビーはロープを掴みブレイク。

 デスペは足へのストンピングから足へのボディプレス。フォールも2。

 デスペは頭をはたいて挑発し、ヘッドロックからグラウンドに持ち込むがロビーはヘッドシザース。デスペは回転して逃れると、リストの取り合いからデスペがロープを使った腕攻め。これを離すとロープを蹴りあげ、ロビーはロープを掴んで耐えるとデスペはサミング。ロビーはロープを駆け上がってのアームホイップからロープに飛ぶが、デスペはヒザを蹴りつけロープに飛ぶが、ロビーは丸め込みから顔面への低空ドロップキック。
 場外に降りたデスペにトペを狙うかに見せて、ロビーはライオンサルトでリング中央に着地し挑発。

 デスペがリングに戻るとロビーがチョップからエルボー。さらに顔面を蹴りつけていくが、デスペがコーナーに振ると足への低空ドロップキック。さらにドラゴンスクリュー。
 デスペは顔面を踏みつけていき、さらに足を踏みつけてからのニークラッシャー。続けざまにドラゴンスクリューで足殺しからフォールも2。

 ロビーは膝立ちでボディブロー連発も、デスペはサミングからロープに飛ぶが、ロビーはキチンシンクからミドルキックで蹴倒す。
 ロビーは膝立ちのデスペにミドルキック連打も、デスペはキャッチし逆の足を蹴りつけ足へのギロチンドロップからインディアンデスロック。ロビーはロープを掴みブレイク。

 デスペはコーナーに振ろうとするが、途中でロビーは倒れてしまう。
 デスペはチョップから串刺し攻撃を狙うが、避けたロビーが走り込むも、デスペがショルダースルーでエプロンに落とし、ヒザを蹴りつけるとロビーは足を押さえて場外に落下。
 デスペはエプロンにロビーを叩きつけていくが、ロビーは619でデスペを蹴散らすが両者場外でダウン。

 リングに戻り、ロビーがスワンダイブミサイルキックを足に叩き込む。さらにリバースインディアンデスロックで捕らえるが、デスペはロープを掴みブレイク。

 ロビーは足へのニードロップから足4の字に足を固めてリングにヒザを叩きつける。フォールも2。

 ロビーはターボバックパックを狙うが、耐えたデスペがバックドロップ。
 膝立ちでエルボーの打ち合いから、デスペが足を蹴りつけ、ロビーもヒザへの膝蹴り。デスペがローキックを打ち込めばロビーは足へのミドルキック。
 デスペはニークラッシャーを狙うが、ロビーが膝蹴りで迎撃しハイキックからトラースキック。さらに延髄斬りも、避けたデスペがロコ・モノ。
 デスペはギターラ・デ・アンヘルを狙うが、ロビーが切り返すがデスペが足を蹴りつけギターラ・デ・アンヘル。フォールも2。

 デスペがピンチェ・ロコを狙うがロビーがウラカン・ラナで切り返すが2。
 デスペが下から蹴りあげて逃れ、走り込んできたロビーへスパインバスターからマフラホールド。
 そのままロビーが丸め込むが2。

 ロビーは足を取ろうとするがデスペが首固めも2。
 ロビーがスクールボーイも2。
 ロビーが足へのトラースキック。両者ダウン。

 ロビーはスライスブレッドも、耐えたデスペが横十字固めも2。

 デスペは低空ドロップキックも、避けたロビーがハイキック。避けたデスペがミドルキックも、避けたロビーがアサイDDTを狙うが、デスペがレフェリーに突き飛ばしていくがロビーのハイキックとデスペのロコ・モノが同士討ち。両者ダウン。

 ロビーがトラースキックからターボバックパックで叩きつけフォールも2。

 ロビーはワープ4.5からロン・ミラースペシャル。ロープを掴もうとするデスペの足にローキック連打からロン・ミラースペシャルでデスペはギブアップした。

<試合後コメント>
ロビー・イーグルス
※イーグルスがインタビュースペースに現れると、後藤、YOSHI-HASHI、SHO、YOHに拍手で迎えられ、全員が乾杯しようとする。
イーグルス「この勝利はCHAOSの勝利だ。カンパイする? ちょっと待って、オーストラリア流のクレイジーなやり方知ってる? 靴に注いで飲むんだ。(※と、シューズを脱ぎ、その中にZIMAを注いで)乾杯!(※イーグルスはシューズに口をつけて飲み干す)みんなは真似しなくていいから。ありがとう!」
※CHAOSのメンバーは驚きつつ乾杯し、イーグルスを祝福して戻る
イーグルス「メンバーがここに来て一緒に祝ってくれたことが嬉しいよ。CHAOSはみんなで支え合ってるユニットなんだ。こんな素晴らしいユニットのメンバーの1人でいられて嬉しいよ。前に所属していたユニットは全然俺に合ってなかったから、CHAOSに入って本当に良かった。そしてこの俺が第90代目のIWGPジュニアチャンピオンだ。宣言通りデスペラードに勝った。今日のコスチュームはオーストラリアのオリンピック代表チームのカラーなんだ。オーストラリア代表選手のみんなを応援しているからね。代表選手の中にプロレスファンがいたら、同じように(オーストラリア人の)俺を応援してくれていたと思う。次の防衛戦の時はフィリピンの国旗の色のコスチュームでリングに上がろうかな。母親がフィリピン出身なんだ。デスペラードに勝った後、リングでさまざまな感情が込み上げてきた。何年間も夢みてた瞬間が今現実になった。まだ信じられない。前回俺が日本で試合をしている時、父は病気を患っていた。俺がオーストラリアに戻ってすぐに急逝したんだけど、その時にファンのみんなが温かいサポートをくれて本当に感謝している。だから去年の『BEST OF THE SUPER Jr.』では父のイニシャルをリストテープに書いてリングに上がった。父は俺がデビューした頃からずっと応援してくれていた。今日は天国にいる父が俺に力を貸してくれた。脚はボロボロだけど、なんとか勝てた。ダッド(お父さん)、今日の勝利にあなたに捧げるよ。オーストラリアのファンのみんなにも感謝したい。今日リングテープに書いた”PWA”は俺がオーストラリアでデビューした団体なんだ。初めてウィル・オスプレイと対戦したのもそこだ。あの試合がニュージャパンに来るキッカケとなった。PWAのみんな、ありがとう。俺もこれからもPWAを一生懸命にサポートしていくよ。ずっと自分が世界一のジュニアだって言い続けてきたけど、今日でその言葉が証明されたと思う。世界がスナイパー・オブ・ザ・スカイの実力を見た。デスペラードからタップアウト勝ちだなんて最高の気分だよ。さて次は? あ、ヒロムの姿を見たな…ヒロム、オマエが準備できたら俺はいつでもやってやるよ。明日でもいい。いつでもオマエとやってやる。去年オマエに負けてるけど、あれから俺はもっと強くなったからな。今日強くなった自分を見せられたと思う。ヒロムも首を怪我して色々大変だったと思うけど、俺も俺でお前が想像できないくらいの困難をくぐり抜けてきたんだ。俺は自分の全てをかけてこのベルトを防衛していく。死ぬまで闘っていくつもりだ。だからオマエも死ぬ気でかかってこないと、ベルトは獲れないぞ。でも今の俺ならオマエに勝てる。次の獲物はヒロム、オマエだ。オマエを撃ち抜いてやる。質問はあるか?ない?アリガトウゴザイマシタ」

エル・デスペラード
「(※足を引きずりながらインタビュースペースに現れると、立ったままで机に手をつき、それからしばらく天を仰いで、ささやくように)畜生……。(大声で)畜生ーッ! (※普通の声量に戻り)舐めんなよ。タイトルマッチ負けんのは慣れてんだコノヤロー。これで終わると思うな」

第3試合

 ロックアップからコブがロープに押し込むがクリーンブレイク。再度ロックアップからコブがロープに押し込むも、オカダが体勢を切り返してクリーンブレイク。
 コブがガットショットからエルボー連打。オカダがロープに振るとビッグブーツから首投げで倒し側頭部へ低空ドロップキック。
 オカダはネックブリーカードロップからフォールも1。

 オカダはフェイスロックから膝蹴り。コーナーに叩きつけ、逆コーナーに振り串刺しエルボーも、避けたコブがスピアー。コーナー上にのせると、コブが正面に登るがオカダがエルボー連打でリングに落とす。だがコブはドロップキックでオカダを場外に叩き落とす。

 場外戦からリングに戻り、コブはストンピングから担いで背中に膝蹴り連発から力任せに投げ捨て、コーナーで逆水平チョップ連発からフォールも2。

 エルボーの打ち合いを制したコブが担ぐが、着地したオカダへバックエルボーからロープに飛ぶも、オカダはフラップジャックで迎撃。
 オカダはエルボー連打もコブがロープに振ってラリアット。避けたオカダがバックエルボーで迎撃。
 オカダはコーナーに振って串刺しバックエルボーからガットショットを叩き込みDDT。フォールも2。

 オカダは担ごうとするが、耐えたコブがやり投げを狙うも、逃れたオカダが走り込むがコブは足を伸ばしてカットしコーナーに登る。そこへオカダがドロップキックを叩き込み場外に叩き落とす。
 
 リングに戻り、オカダが担ぐがコブは耐えるとショートレンジラリアット。オカダはキャッチしマネークリップで捕らえるが、コブはそのままコーナーに突進して逃れる。さらにコブは串刺しボディスプラッシュからエプロンに降り、ぶっこ抜きブレーンバスターを狙うがオカダがエルボーで場外にふっ飛ばしプランチャ。これをキャッチしたコブが場外へのブレーンバスターで叩きつける。

 カウント19でリングに戻ったオカダへ、コブがオクラホマスタンピート。フォールも2。
 コブはその場飛びムーンサルトからフォールも2。

 コブは串刺し攻撃も、足を伸ばしてカットしようとしたオカダの足を掴んでアスレチック・プレックス。フォールも2。

 コブはロープに振って走り込むが、オカダは足を伸ばしてカット。オカダが走り込むがコブがキャッチし投げ捨てジャーマンからロープに振るが、オカダはドロップキックを叩き込む。
 コブはすぐに立ち上がりエルボーとナックルを連打しロープに飛ぶが、オカダはその場飛びドロップキックで迎撃。
 オカダは担ごうとするが、耐えたコブへ逆さ押さえ込みからのショートレンジラリアット。さらにショートレンジラリアットからレインメーカーを狙うが、コブは逃れると担ぐも、着地したオカダがローリングラリアットを狙うがコブがラリアットで迎撃。
 エルボーの打ち合いからオカダがエルボー連打。さらにエルボースマッシュもコブがダブルチョップから後頭部にラリアット。さらにドクターボムからフォールも2。

 コブがロープに振ってツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うも耐えたオカダへトラースキックからランニングヘッドバッド。コブはロープに振ってツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、オカダは着地しレインメーカー。避けたコブが掟破りのレインメーカーを狙うが、これをリバースして丸め込んだオカダが3カウント。

<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「まあ、今日組まれた中でね、タイトルマッチでもない試合でこうやってしっかりと結果を残すことができて良かったと思います。オリンピックも始まって、まあ明るいと思う人もいれば、暗い気持ちの人もいるだろうし、でも、どちらも選手的にはハッピーになれるように僕たちは戦うしかないんでね。今日の勝ち方、東京ドームのオカダ・カズチカらしくないかもしれないけど、そんなことも言ってられないし、しっかりオカダが勝たなきゃダメでしょう。そういう中でしっかりとレインメーカーの勝ち方じゃないと言うんであれば、俺は別に何とでも言ってくれてもいいし、俺はやっぱ勝つっていうことが凄い大事なことだったと思うんでね。とりあえず、これでコブとも一区切りでしょう。次は何を狙いに行こうかなと。まあ、さすがに早いものもあると思うし、IWGPタッグで名前出されたりとかね。KOPWも矢野さんが負けちゃったんでしょ? もうすぐ1年でそこの戦いに入っていってもいいと思いますし、まあオカダ・カズチカに注目してください。チャンピオンではないオカダ・カズチカが見られるのもいつまでかわからないですからね。ありがとうございました」

ジェフ・コブ
「(しばらく沈黙してから)俺のトーキョードーム戦の勝敗はこれで0勝2敗。ゼロとニ。明日アメリカに帰国するが、メソメソ弱音を吐いたり文句を言ったりはしない。俺が今日負けたオカダ、あいつは未来のスターだ。みんな、オカダの名前を覚えておけよ。0勝2敗。家に帰ったら、新しい戦略を練らないとな。オカダ、これで終わりだと思うなよ。『G1』で戻ってくるからな。俺と同じブロックじゃなければラッキーだな。ブロック分けがどうなるか発表が楽しみだ。でもトーキョードームの勝敗が0勝2敗じゃ、さすがにニュージャパンも俺の『G1』出場を考え直すだろうか? 明日また12時間のフライトでアメリカまで帰るが、飛行機に乗ってる間はずっと勝敗について考えてしまうだろうな。俺はオカダに負けた。コメントはいつも通りNJPW WORLDやYouTube、Twitterに上がるんだよな? じゃあ、今これを見てるお前たちに言いたい。“オカダ”の名前を忘れるなよ。あの“ヤングボーイ”はスターになるぞ」

第4試合

 先発はザックと内藤。リストの取り合いからグラウンドの攻防。内藤が首投げからスリーパーも、リストの取り合いとなりこれは両者距離を取る。両者タッチ。

 SANADAが観客へ大胸筋アピール。タイチは付き合わずに手4つと見せかけてSANADAがリストを取るがタイチはロープを掴みブレイク。
 SANADAがリストをとるがタイチはすぐにロープを掴みブレイク。
 タイチはガットショットもSANADAはリストを取り、タイチはザックにタッチし場外に投げ捨て場外乱闘へ。

 ザックはフロントネックで捕らえたままタイチにタッチ。

 タイチはチョーク攻撃連発。これを離すと顔面を踏みつけ、コーナーに叩きつけるとザックにタッチ。

 ザックはアームロックもSANADAは回転して逃れリストの取り合いからザックがヘッドシザース。逃れたSANADAのボディへヘッドバッドからロープに飛ぶが、SANADAが低空ドロップキック。カットに来たタイチには内藤がフランケンで投げ捨て、SANADAはザックを場外に投げ捨て場外乱闘へ。
 リングに戻りSANADAは内藤にタッチ。

 内藤はザックの足をロープに絡めて絞り上げていく。
 内藤はガットショットからコーナーに振って串刺しドロップキックから足を刈ってスワンダイブ。普通に着地しフェイントから低空ドロップキックを叩き込みフォールも2。
 内藤は足を掴んだままSANADAにタッチ。

 SANADAは足へのダイビングハンマーブローから足を刈っていくが、ザックが下から蹴り上げて逃れるもSANADAは低空ドロップキックを足に叩き込む。
 SANADAはザックの足をロープにかけて足へのヒッププレス。
 SANADAは内藤にタッチ。

 内藤は足4の字もザックはロープを掴みブレイク。
 内藤はニークラッシャーから足へのストンピング。再度ニークラッシャーからザックの延髄斬りを避けると足を取ろうとするが、ザックはネックツイスト。ザックはタイチにタッチ。

 タイチは串刺しラリアットから追走串刺しラリアット。さらにサッカーボールキックから、カットに来たSANADAがバックをとるも逃れたタイチが延髄斬り。走り込んでバックを取ろうとした内藤にもバックキックを叩き込みフォールも2。
 タイチはアックスボンバーも、ガードした内藤がマンハッタンドロップからネックブリーカードロップ。
 内藤はSANADAにタッチ。

 SANADAはエルボー連打からコーナーに振り串刺し攻撃も、タイチが避けるとエプロンに降りてスワンダイブ。さらに避けたタイチにアトミックドロップからパラダイスロックで捕らえ低空ドロップキック。
 SANADAはコーナーに登りダイビングクロスボディアタックからフォールも2。
 タイチが下から蹴り上げていき、立ち上がるとチョーク攻撃。SANADAが逆にチョーク攻撃からコーナーに押し込み、お互いチョークで捕らえるとSANADAのエルボーとタイチのローキックの打ち合い。
 タイチのミドルキックとSANADAのエルボースマッシュの打ち合いをタイチが制し、バズソーキックもSANADAはキャッチ。
 SANADAはエルボー連打からローリングエルボーを狙うも、タイチが延髄斬りからパワーボムを狙うが、フランケンで切り返したSANADAがローリングエルボーからタイガードライバー。フォールも2。
 SANADAはラウンディングボディプレスも、タイチが避けてザックが走り込みエルボースマッシュ。内藤がザックにエルボースマッシュから低空ドロップキックを側頭部に叩き込み、タイチが内藤にソバット。SANADAがタイチに低空ドロップキックからザックにラリアットも、避けたザックが腕を巻き込んでリングに叩きつける。内藤がザックに低空ドロップキックからタイチに走り込むが、避けたタイチがジャンピングハイキック。タイチがSANADAにアックスボンバーも、避けたSANADAがドロップキック。だがタイチはそのままロープに飛んでアックスボンバー。4者ダウン。
 タイチはパンタロンを脱ぎ捨て天翔十字鳳を狙うが、SANADAはローリングソバットから担ぐも、逃れようとしたタイチにドラゴンスリーパー。回転して逃れたタイチがハイキック。両者ダウン。タイチはザックにタッチ。

 ザックはビッグブーツからSANADAに走り込むが、バックエルボーで逃れたSANADAがムーンサルトも、避けたザックに低空ドロップキックからラ・マヒストラルを狙うがお互い切り返し合う。
 ザックがエルボースマッシュもSANADAもエルボースマッシュで打ち合いへ。ザックが逆さ押さえ込みからジャックナイフも2。
 SANADAがオコーナブリッジもザックがオースイスープレックスの体勢も2。
 SANADAが担ぐが、ザックが切り返してコブラツイスト。SANADAが逃れるとドラゴンスクリュー。SANADAは内藤にタッチ。

 内藤は足へのストンピング連打からコーナに振ろうとするが、ザックは足を押さえて倒れてしまう。
 内藤がザックをコーナーに突き飛ばし走り込むが、ザックは足を伸ばすもその足をキャッチした内藤はロープに足をかけてネックブリーカー。再度ネックブリーカードロップからフォールも2。
 内藤は足へのストンピング。さらに投げようとするが、耐えたザックへガットショット。ザックがロープに振り、ジャンピングエルボーをオクトパスホールドで捕らえる。
 内藤は逃れて足へのエルボーからヒザを蹴りつけ、ロープを駆け上がってのスイングDDTを狙うがザックが腕へのオーバヘッドキック。さらにコーナーを踏み台にしての三角飛びDDTからフォールも2。
 ザックが担ぐと着地した内藤へタイチがアックスボンバーからザックがエルボースマッシュ。さらにタイチがブラックメフィストを狙うがSANADAがカット。
 ザックがSANADAにビッグブーツから串刺しエルボースマッシュ。再度串刺し攻撃を狙うが、SANADAが避けて串刺しエルボー。内藤もエルボーからSANADAがドロップキックを叩き込み内藤も延髄斬り。SANADAがバックドロップから内藤がジャックナイフも2。

 SANADAと内藤はダブルのヒザ砕きから内藤がリバース・インディアン・デスロック。カットに来たタイチはSANADAが足4の字で捕らえるが、ザックはロープを掴みブレイク。
 内藤はストンピングからコーナーに登るが、タイチがカットしようとするも内藤はサミングで迎撃し、SANADAがタイチにドロップキックからプランチャ。内藤はザックに雪崩式エスペランサからフォールも2。
 内藤はガットショットからコーナーに座らせ、雪崩式フランケンもザックはそのまま切り返して三角絞め。これはSANADAがストンピングでカットしようとするが、タイチが聖帝十字陵で捕らえる。SANADAが逃れてタイチにドロップキックから、ザックへラウンディングボディプレスを投下。だがタイチがSANADAにブラックメフィスト。内藤がタイチにデスティーノを叩き込み、ザックへデスティーノを狙うがザックがザックドライバー。両者ダウン。
 内藤は足へのエルボードロップ。ザックは顔面を蹴り上げるが、内藤はヒザを執拗に蹴りつける。
 立ち上がるとエルボーの打ち合いからザックがエルボー連打。内藤がチョップもザックがエルボースマッシュを叩き込むが、内藤が足を蹴りつける。タイチがビッグブーツからSANADAもタイチにビッグブーツ。タイチのビッグブーツをキャッチしたSANADAがエルボーからラリアットも、タイチは避けてバックドロップ。
 内藤がタイチにエルボー連打も、タイチが白鳳式かち上げエルボー。
 ザックは内藤にサッカーボールキックからフォールも2。
 タイチが内藤に天翔十字鳳を狙うが、内藤はザックにバレンティアからデスティーノを狙うが、切り返したザックがヨーロピアンクラッチで3カウント。


 試合後、後藤洋央紀とYOSHI-HASHIがリングへ登場。リマッチを要求する内藤とSANADAが立ちはだかり、タイチとザックは面倒なものを避けるように足早にリングを後にした。

<試合後コメント>
タイチ&ザック・セイバー・ジュニア
※ザック&タイチ&あべみほはインタビュースペースに向かいながら
タイチ「おお、ZIMA飲もう、ZIMA」
ザック「(※日本語で)最初はZIMA」
あべ「ZIMA!」
※机につき、それぞれZIMAを手に取る。
タイチ「あるじゃん、ZIMA」
ザック「ZIMA、久しぶり!」
タイチ「ザックの足、ZIMA飲んだら治るよ」
※ザックはZIMAで自分の足を冷やす。
タイチ「飲みたいけど、残念だなあ。車で来ちゃった」
ザック「車?」
あべ「いただきまーす!」
※3人で乾杯。タイチは飲むフリだけ。
タイチ「この後逮捕されたらシャレにならねぇからな。最高だね。大丈夫、ザック? ゴメンね、一人でいっぱいさせて」
ザック「(※首を振って)タイチさん、サンキュー」
タイチ「大阪2連戦で、ザックのヒザの調子がすごく悪かったから、今日はどうなるかと思ったけど」
ザック「今日はほとんどお前がやってくれた。(※日本語で)今日、ショッパイ」
タイチ「ほら、言った通り戻ってきたろう。やっぱり内藤&SANADAより、俺らデンジャラス・テッカーズが一番なんだよ。改めて分かったろう、アイツらじゃねぇ。2週間チャンピオン、約束通りの2週間だけ、預けてあげたよ。どうだった? 楽しかった?」
ザック「2週間だけのチャンピオンとは言え、ベルトの価値は間違いなく上がった。このタイトルマッチがここまでメディアに取り上げられたのは、ナイトウのネームバリューがあってのことだ。2週間期間限定のチャンピオン、礼を言うよ」
タイチ「そうそう。でもねぇ、感謝してるよ。アイツらが来てくれたおかげで、まぁSANAやんも言ってたけど、輝いたでしょ、前より。(※報道陣に)どう? IWGPタッグ、前より輝いてない? レベルアップしてない? どう思う? それはやっぱり内藤&SANADAが絡んできて、そして俺とタイチが世界一のタッグだから、だからこの価値がグンと上がったんだよ。ドームのセミで、タッグタイトルマッチ組まれることあった、今まで? 久しぶりじゃないの? あったかないかも知らねぇけど。やっぱり内藤&SANADA、ザック&タイチ、この4人がレベルアップしたんだよ、すごく」
ザック「そうですね」
タイチ「これは今日、ヘタしたらメインイベントでもよかったんじゃないの? それぐらいレベルアップしたよ。そのことに関しては、内藤&SANADAに、素直にグラシアスだ。いや、よかったよ。最後ちょっとウザかったけど、もう疲れてて分かんない」
ザック「キツかったな。俺たちもアイツらも強かったよな」
(インタビュースペースに後藤&YOSHI-HASHIがNEVER6人タッグのベルトを持って現れる)
タイチ「何だよ、オマエ! 終わったんだよ!」
ザック「オマエら何のつもりだ? 悪い冗談か?」
(近づいてきた後藤&YOSHI-HASHIが2人に迫る)
タイチ「何だ何だ、怖い怖い怖い!」
ザック「(※日本語で)あとで! 明日! 明日! 来週! 来月! 足痛いよ! 足痛い!」
タイチ「オマエら、6人タッグやるんじゃなかったの、そこで?」
後藤「リング上で言った通りだよ! 次は、俺たちが挑戦するぞ」
タイチ「何に? 内藤&SANADAに?」
後藤「そのベルトだよ!」
タイチ「さっき、2人で何か揉み合ってたじゃん。NEVER6人タッグやるんじゃないの?」
後藤「知らねぇよ! 邪魔が来るかもしれねぇから、今ここで決めろよ」
ザック「これはどうだ? 俺たちをNEVER6人タッグのベルトに挑戦させてくれ。冗談ならやめてくれ」
タイチ「何で挑戦したいの? オマエら(ベルト)持ってんじゃん」
後藤「そのベルトがほしい、それだけだ」
タイチ「ほしい? 俺らが持ってるから? 輝いてるから? レベルアップしたから?」
後藤「いいねぇ。最高に輝いてるねぇ。だが、俺たちの方が、かがやせられ……」
タイチ「ダメ!(笑) もうダメ! 噛んでる時点でダメ!」
YOSHI-HASHI「IWGPタッグ、価値、すごい上げたよ。さらにさらに、オマエたちがベルトを持ったことによって、さらに輝いてる。でもこの、NEVER6人タッグのベルト、どうだオイ、かいがやいて見えないか……」
タイチ「ダメ!(笑) 2人とも噛んでるからもうダメだよ!(笑) ちゃんと言えよ、オマエら! このままだったらな、オマエらみたいなのはダメだって、今言いたかったよ。でもまぁ見てたよ。オマエら、6人タッグの(防衛回数)記録作ったらしいじゃねぇか。去年オマエらにボロボロにされたけどよ、あれよりちょっとは成長したんじゃねぇか? 特にオマエ(YOSHI-HASHI)。オマエ、俺らのレベルについてこれるのか?」
YOSHI-HASHI「ちょっとじゃねぇよ。メチャメチャだよ!」
タイチ「そんなに輝いてんの、それ(6人タッグ王座)? YOSHI-HASHI、頑張ったじゃん! すげぇじゃん、記録。7回? 8回? 知らねぇけどさ。輝いてんだったら、それ、俺らに寄こせよ。話はそれからだ。これ(タッグ王座)やるより、先に寄こせよ。それで、オマエらがこれにふさわしいんだったら、やってやるよ」
後藤「おぉ、いいよ」
YOSHI-HASHI「その代わり、俺たちもそのベルト、いただくからな」
タイチ「おぉ、オマエがそのレベルにいればな」
(インタビュースペースの裏側から、内藤&SANADAが現れる)
内藤「ヘイヘイヘイ!」
ザック「(※うんざりした顔で)何だよ、お前ら?ここはロンドンのピカデリーサーカスかなんかか? (※日本語で)ちょっと待って! 疲れた!」
タイチ「何だよ! 分かんないよ!」
内藤「(※後藤&YOSHI-HASHIに)ちょっとお二人さん、席を外してもらっていいかな?」
YOSHI-HASHI「おいおいおい、オマエはもう負けたんだよ!」
内藤「ちょっと、言いたいことがあるんだよ。話があるんだ。だって、試合出てないでしょう? 今日、1試合目から見てたよ?」
YOSHI-HASHI「ランボーに出てたよ!」
タイチ「もう何だよ!」
内藤「ちょっと今日は言いたいことがあるんだよ。タイチ、……いや、今日はタイチ選手じゃないな。ザック選手、アナタ、(※スペイン語で)昨日誕生日だったんだって?」
ザック「エスパニョール、ワカラナイ!」
内藤「コンプレアニョスでしょ! 誕生日でしょ?」
ザック「オマエは本当におかしな野郎だな!」
タイチ「あー、そうだ!」
あべ「そうだ!」※2人で拍手
※内藤は「誕生日おめでとう」を表裏に日本語とスペイン語で書かれたタスキをザックにかけようとする。
あべ「ちょっとちょっとちょっと!」
タイチ「サラリーマンの出し物じゃねぇんだぞ、オマエら」
内藤「(※スペイン語で)ザック、俺のことが嫌いなんでしょ。でもありがとう。それからもっと楽しもうよ。だからもう一回ベルトをかけてやろう。頼むよ!タイトルマッチを、もう一回!」
ザック「もう一回、つまりリマッチか?」
内藤「(※スペイン語で)タイトルマッチ、もう一回! (※日本語で)だって、アナタ、内藤をタップアウトさせるんでしょう? 言ってたでしょう? 日本語分かるね? アナタ、日本語分かるね?」
タイチ「あー、うるさい、うるさい!」
内藤「今日、ギブアップしてない。悔しいでしょ? 悔しいでしょ?」
ザック「そうですね……」
内藤「悔しいでしょ? Si? Si? タップアウトさせたいでしょ?」
後藤「俺らが先だぞ」
タイチ「何で? 分かんない、順番は分かんないよ!」
後藤「俺らが先だろう!」
ザック「スペイン語と日本語を同時に話されると混乱するんだよ!」
タイチ「まとめよう!」
内藤「ちょっと下がってもらっていいかな? とりあえず、俺の希望は伝えたから。さぁ、アナタ方の答えは?」
タイチ「分かった! オマエは分かった! ウザい、ホントにウザい! 一回黙って!」
内藤「ごめんなさいね(※と、一人後ろを向く)」
タイチ「SANAやん、どう思ってんの?」
SANADA「(※英語で)ザック、リマッチさせてくれないか?」
ザック「(※日本語で)ホント? どうかな……」
SANADA「(※英語で)前回はリマッチさせてあげた」
ザック「(日本語で)そうですね……」
タイチ「SANAやん、一つ聞きたい。SANAやんは俺のこと好き?」
SANADA「大好きです」
タイチ「ハハハ。ザックのことは?」
SANADA「大好きです」
タイチ「もし、ザックが内藤からギブアップ取るまでやりたいって言うんだったら、俺は、内藤とSANAやん、やってもいいよ。ザックの希望に添いたいから、俺は」
内藤「ギブアップさせたいでしょ? ギブアップって言わせたいでしょ?」
ザック「(※日本語で)ハイ」
内藤「(※スペイン語で)リマッチ、頼むよ」
ザック「(※スペイン語で)分かったよ」
タイチ「ザックがいいならいいよ。もう一回か、疲れるな……。まぁいいや、でも、楽しいからいいよね」
内藤「だろ? 俺も楽しいよ。……で、外野のお二人は……」
YOSHI-HASHI「外野じゃねぇよ!」
後藤「誰が外野だコノヤロー! タイチ、オマエはどうなんだ」
YOSHI-HASHI「お前の気持ちを聞かせてくれよ」
タイチ「俺、一つ思い出したんだよ、コイツ(後藤)の顔見たら。誰も覚えてねぇかもしれねぇけど、今年の『NEW JAPAN CUP』、1回戦オマエとやってよぉ、オマエに負けてんだよ」
後藤「よく覚えてんなぁ」
YOSHI-HASHI「俺も覚えてるよ」
タイチ「オマエは関係ねぇだろ(笑)。いつかなぁ、借りを返してぇと思ってたんだよ」
後藤「よし、言ったな。決まりだな」
タイチ「いや、6人タッグ」
ザック「NEVER6人タッグのベルト挑戦も諦めてないぞ」
※4人で言い争いになる。
内藤「細かい話はどうでもいいからさぁ! 細かい話は後でやってくれよ!」
タイチ「6人タッグに挑戦させてくれよ! オマエのレベルアップしたとこが見たいんだよ。今までのオマエじゃねぇんだろ?」
YOSHI-HASHI「レベルアップしてないと、最多防衛記録、更新できねぇだろ!」
タイチ「確かにそうだな。YOSHI-HASHIはすげぇな。楽しみにしてるよ、去年と違ったYOSHI-HASHI、見せてくれよ!」
後藤「見せてやるよ!」
タイチ「じゃあ挑戦させていただきます、6人タッグ!」
YOSHI-HASHI「俺たちも、このベルト(タッグ王座)、挑戦させてもらうからな、いいな!」
タイチ「いい流れだな」
YOSHI-HASHI「決まったな! タイチ、ザック!」
タイチ「挑戦させるってさ、ザックは。優しいから。寛大なチャンピオンだから」
YOSHI-HASHI「決まりだな!」
ザック「(※うっとうしそうに)明日、休み! 早く帰して!」
タイチ「順番は分かんねぇけど」
YOSHI-HASHI「忘れんなよ? 分かったな? 今言ったからな?」
タイチ「オマエこそ、吐いたツバ飲み込むな、コラ!」
YOSHI-HASHI「いいんだな?」
タイチ「YOSHI-HASHI、楽しみにしてるよ。俺らももう一人用意するから」
内藤「じゃあ、プロメサ(約束)ね! プロメサ!」
タイチ「もう、挑戦者たちは帰って! チャンピオンが残るの!」
YOSHI-HASHI「オイ、『うん』って言ったからな! 忘れねぇぞ、コノヤロー!(※と、後藤と立ち去る)」
タイチ「石井も連れてこいよ! 石井もムカつくんだよ!」
ザック「トモチャンも!」
※チャンピオンチームとあべみほだけが残る。
タイチ「あー、うるさい! こんなにうるさい試合後のコメントあんのかよ! これ、文字に起こすの大変だよ!」
ザック「(※もらったタスキを見せて)どうですか?」
あべ「アハハハ! 誕生日おめでとう!」
タイチ「サラリーマンの忘年会か! もう何でもいい、もう帰ろう」
ザック「7ヶ月前G .o.Dに敗れたのがここ東京ドームだった。長かった」
タイチ「そう、あんな苦しい思いして取り戻したんだ。簡単に逃すわけにはいかねぇよ」
ザック「でも俺たちには盛大な計画がある。今日はセミでベルトを取り返した。つまり次の東京ドームは俺たちがメインを張ってるはずだ」
タイチ「おぉ、いいねぇ、1・4! 俺らがチャンピオンだったらメインじゃねぇの?」

第5試合

 ロックアップから棚橋がロープに押し込むがクリーンブレイク。
 ロックアップからリストの取り合い。棚橋がカニバサミで倒しグラウンドの攻防からヘッドロックで捕らえるが、鷹木がヘッドロックで切り返しグラウンドになると棚橋がヘッドシザースで切り返し、鷹木が抜けて距離を取る。

 ロックアップから鷹木がヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルを棚橋がカニバサミで倒してヘッドロックで絞り上げる。
 鷹木はボディへのエルボー連打で逃れると、棚橋のショルダータックルを受けきりショルダータックルで倒す。
 鷹木はエルボードロップ連発からセントーン。避けた棚橋がエルボードロップを投下する。
 棚橋がコーナーに振ろうとするが、逆に鷹木が振って走り込むも、棚橋がブーメランアタックで迎撃しようとするが、鷹木がキャッチしデスバレーボム。
 鷹木はラリアットで場外に落とし、場外戦で痛めつける。

 リングに戻った棚橋のボディへフットスタンプから、ロープに振って追走ニーからショルダータックル。
 鷹木はブレーンバスターからフォールも2。

 鷹木はヘッドロックも、棚橋はエルボーのコンビネーションからロープに飛ぶが、鷹木はバックエルボーからショートレンジラリアットでなぎ倒し、バックドロップからフォールも2。

 鷹木はヘッドロックも棚橋はロープに足を伸ばしブレイク。
 棚橋はエルボー連打も、鷹木はエルボー一発で吹っ飛ばす。
 鷹木は熨斗紙を狙うが、棚橋は切り返そうとするも鷹木はDDT。
 鷹木は棚橋にエルボー連打からスライディングエルボーも、避けた棚橋が低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。
 棚橋は足を蹴りつけるが、鷹木がコーナーに振るも棚橋はジャンピングエルボーで迎撃。
 棚橋はボディスラムからサンセットフリップを投下しフォールも2。

 棚橋は低空ドロップキックからテキサスクローバーホールドを狙うが鷹木はロープを掴みブレイク。
 棚橋は串刺し攻撃も、鷹木は避けると走り込むが、棚橋は足を伸ばす。これをキャッチした鷹木がショートレンジ串刺しラリアットを叩き込むが、棚橋は雄叫びをあげてエルボー連打。鷹木はエルボー連打でコーナーに押し込み、ナックルとチョップを交互に連打し、串刺し攻撃を狙うが棚橋が追走ドロップキック。
 場外に降りた鷹木へ、棚橋はコーナーからの場外ハイフライフロー。
 
 リングに戻り、棚橋はエルボー連打から串刺し低空ドロップキック。
 棚橋は投げようとするが、耐えた鷹木へツイスト・アンド・シャウト3連発。棚橋はロープに飛ぶが、鷹木はラリアットを巻き込んで熨斗紙。
 鷹木はぶっこ抜き投げ捨てジャーマンから、スライディングラリアットを叩き込みフォールも2。

 鷹木は棚橋の顔面を蹴りつけていき、棚橋はこれをキャッチしその場飛び低空ドロップキック。棚橋は走り込むが、鷹木は担いで山折りを狙うが着地した棚橋がグラウンド・ドラゴンスクリュー。
 棚橋は串刺し攻撃を狙うが、足を伸ばしてカットしようとした鷹木の足をキャッチしドラゴンスクリュー。さらにコーナー上に乗せて雪崩式ドラゴンスクリュー。
 棚橋はテキサスクローバーホールドで捕らえるが鷹木はロープを掴みブレイク。

 エプロンに降りた鷹木の足を取ろうとするが、鷹木が棚橋の足を掴んでロープ越しのドラゴンスクリュー。
 鷹木は場外に降りてショルダーレッグブリーカーからエプロンを使ってのレッグブリーカー。そのまま場外に転がった棚橋の足を踏みつけていき、さらに鉄柵を使った鷹木式GTR。

 カウント19でリングに戻った棚橋の顔面へ鷹木はスライディングエルボー。
 鷹木はMADE IN JAPANで叩きつけるもカウント2。

 鷹木はパンピングボンバーで一回転させフォールも2。

 鷹木は担ごうとするが、耐えた棚橋にショートレンジラリアットから左右のエルボー連打。棚橋は雄叫びをあげるが、鷹木はヘッドバッドを叩き込んで倒すと、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが棚橋はスリング・ブレイドで切り返す。
 棚橋はロープに飛ぶが鷹木は追走ラリアットからラリアット。だが避けた棚橋がパッケージジャーマンスープレックスホールドも2。

 棚橋はロープに飛んでスリング・ブレイドからフォールも2。

 棚橋はコーナーに登りダイビングクロスボディ式ハイフライフロー。
 棚橋は足にすがりつく鷹木にエルボー連打からカミゴェを叩き込み、コーナーに登るとハイフライフロー。フォールも2。

 棚橋はドラゴンスープレックスを狙うが、耐えた鷹木が担ぎ上げてラスト・オブ・ザ・ドラゴン。だがフォールに行けずダブルダウン。

 膝立ちでエルボーの打ち合いから鷹木がエルボー連打。棚橋が左右のエルボー連打で返しヘッドバッド。棚橋はロープに飛ぶが、鷹木はエルボースマッシュで迎撃しナックルからラリアット。かわした棚橋が高速ドラゴンスープレックス。すぐに立ち上がった鷹木がラリアットも、棚橋は再度巻き込んでドラゴンスープレックスホールドも2。

 棚橋はコーナーに登るが、鷹木が正面に登りエルボーの打ち合い。鷹木がヘッドバッド連発から棚橋を担ぐと雪崩式デスバレーボム。フォールも2。

 鷹木は髪を掴んで引き起こすが、棚橋はビンタ2連発も鷹木がナックル。棚橋は耐えてビンタも、鷹木はショートレンジラリアットでなぎ倒す。
 鷹木は棚橋を引き起こすと、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけ3カウントを奪った。

鷹木「棚橋!棚橋弘至!あんたやっぱすげーよ。さすがはエース!ある意味、本当の勝者はあんたかもな。これで、一勝一敗だ。またやろう。だからといって、今日、体調不良で欠場した、飯伏がダメってわけじゃねーからな。あいつはあいつなりに、ギリギリまでドクターと相談して、苦渋の決断をした。試合ができなくても、いや、あいつのことだから、今日も、会場に来ようとしたんだろうな。俺はその気持ちだけで、十分だよ。これでひとつ、心に決めたのは、飯伏が来るまで、負けられねーなオイ!おい東京ドーム!おーい!本音を言えば、ちょっとさみしーな。しかたねーよ。世間は色々とコロナ禍で感染予防、ソーシャルディスタンス、一番しんどいのは俺たちじゃねー。お客さんだろ。だけど、正直一都三県、緊急事態宣言中だ、夏休みの日曜日、いいんだぞ家でオリンピック見てても。だけど今日、みんなはプロレスを選んでくれた!そのことは、心から感謝する。俺もよ、今年39になるおっさんだけどよ、おい、俺達の世代が、まだまだプロレスを引っ張っていかなきゃいけねーだろ!よし、ということで、これからも、このIWGP世界ヘビー級、王座を通行手形に、新日本プロレスいや!プロレス界のイヤイヤイヤ、今は、東京オリンピック中だ。世界中のてっぺん目指して龍が如く駆け上っていくぞ!」

 突然会場が暗転しスクリーンにEVILと東郷が映される。
EVIL「おいだれが勝ったんだこの野郎?おい東郷、どっちが勝ったと思う?おめえらのどっちが勝ってもよ、関係ねーんだこの野郎」
東郷「おいどいつもこいつもベルトの価値下げやがってよ」
EVIL「おいいいか?次はこの俺だ。よく覚えとけ」

 会場が明るくなるとリングにEVILと東郷が現れており、鷹木の背後からEVILがEVILで襲撃。
 EVILは鷹木のベルトを奪うと、東郷とともに鷹木の顔面を踏みつけベルトを掲げ、満足したようにベルトを投げ捨てリングを後にした。

<試合後コメント>
鷹木信悟
「(上村の肩を借りて、机にもたれかかり、タオルを被った状態で)クソッ! EVIL! 次は俺だと? あたりめえだッ! オイ、次はてめえとやってやるよ!」

棚橋弘至
「(辻の肩を借りて、膝を引きずりながらコメントブースに現れ)ピンチをチャンスに変えれませんでした。変えれませんでしたが……決めました。一つ決めました。俺はもう二度と口が裂けても弱音は吐きません。今ある棚橋で、今の体で、もう一度、もう一度トップへ。それが……(涙声で)それが応援してくれてるファンの方にできる精一杯だし、俺はもっとみんなの期待に応えたいです。チャンピオン、強いね。NEVERで戦った時よりも格段に進化してた。タフだし、何より自分の試合に自信があった。これから俺がやるべきことはもう一度這い上がること、決して諦めないこと。年の半ばでドームで大一番できて、(立ち上がって)気合い入りました。気合い入りました。(ポーズを決めて満面の笑みで)下半期、期待していいよ」

EVIL
「オイ、鷹木。てめえ、逃げるなら逃げていいぞ。その代わりベルトは置いてけよ。男なら受けるか? ああ? よく覚えておけ(とマイクを叩きつけてさっさと控室へ姿を消す)」

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