引退を前に大怪我を負った進垣リナが2ヶ月ぶりの復帰も手痛い敗北!「ただいまーって元気に言いたかったけど、進垣は前に進みます!」
18日、東京都・後楽園ホールにて2AW『GRAND SLAM in 後楽園ホール』が開催され、長期欠場中だった進垣リナが約2ヶ月ぶりの復帰を果たした。
2AWは千葉県の地域密着団体として2002年に設立されたKAIENTAI DOJOの後継団体。
進垣はブラジリアン柔術のバックボーンを持ち、2018年4月にKAIENTAI DOJOでデビュー。若手離れした寝技の技術を武器に、現在は2AWの女子選手の中核を担う存在にまで成長。アイスリボンやOZアカデミー、プロレスリングWAVEなど数多くの女子団体に出場しており、今年1月にはW.W.W.D認定世界タッグ王座&BBW女子王座&BBW世界スーパーボディ級王座の女子三冠王を達成するなどキャリア3年目ながら実力派の選手として女子プロレス界で名を上げている。
そんな進垣だったが、4月末に突如11月23日に引退することを発表。そして引退ロードを歩み出して約2週間後に左膝外側側副靭帯損傷および前十字靭帯損傷の怪我を負って長期欠場という憂き目にあい、この日約2ヶ月ぶりの復帰戦を迎えた。
この日、進垣は盟友・笹村あやめとのタッグ“3A”で出陣し、“BAG'S MUTATION”CHANGO&本田アユムと対戦。
3Aの2人は試合開始直後から軽妙なコンビネーションで本田を攻め立てていくものの、業界屈指の曲者・CHANGOがエプロンから飛び込むミサイルキックで進垣の古傷である左膝を撃ち抜き、2人で進垣を袋叩きにしていく展開に。
左膝をかばう進垣に対し、BGの2人は敢えて腕への一点集中攻撃を展開。苦戦する進垣だったが、CHANGOへ胴絞チキンウイングアームロックやジャイアントアームブリーカーなど腕への攻撃で意趣返しを見せると、笹村も呼応してパンダカッターなどでアシスト。進垣は本田へカミカゼから笹村との合体攻撃を狙うもののCHANGOがカットし進垣の顔面にスプレー攻撃。そして本田の腕へのコードブレイカー+CHANGOの腕へのダイビングセントーンの合体攻撃が炸裂し、本田が腕固めからの腕ひしぎ十字固めで進垣を仕留めた。
試合後、進垣は自らのTwitter上にて「勝って、ただいまーって元気に言いたかったけどごめんなさい。久しぶりの試合は楽しむ間も無いくらい、コテンパンにやられました…調子上げていけるように進垣は前に進みます」とコメントを発表。
なお、進垣が負傷後に返上したBBW女子王座を現在保持しているベストボディジャパン・プロレスの“ダンカンプロレス軍団の女王様”エリナ様こと山中絵里奈は防衛戦の相手に進垣を指名しており、今後両者の王座戦が行われることは必至。予定している引退日まで残り約4ヶ月となった進垣だが、まだまだ最前線での戦いは続いていく。