「プロレスをリング上で終わらせるな」千葉県密着団体で地域貢献を掲げる浅川紫悠が梶トマトとともに2AWタッグ王座初防衛!
18日、東京都・後楽園ホールにて2AW『GRAND SLAM in 後楽園ホール』が開催され、浅川紫悠&梶トマトが吉田綾斗&吉野コータローを制して2AWタッグ王座の初防衛に成功した。
2AWは千葉県の地域密着団体として2002年に設立されたKAIENTAI DOJOの後継団体。
現タッグ王者である浅川紫悠&梶トマトは今年6月に無敵の防衛ロードを歩んでいた真霜拳號&花見達也を破って王座を戴冠。そしてその1週間後に王者組が揃った6人タッグマッチが行われ、吉野が浅川から3カウントを奪ったことでパートナーの吉野とともに挑戦を表明。
浅川は千葉県密着団体である2AWが持つ『地域貢献・発信』のテーマをかねてから前面に押し出しており、勝利に貪欲な挑戦者組に対して「お前たちのプロレスの考え方はいつもリング上だけで終わってんねや。もっともっと意欲的にならないと。リングで見せる吉野の強さを、己の言葉と行動、SNSなどの場でも見せてみろ。我々にとってすべてが闘いの場やろ」とベルトの先にある王者としての振る舞いについて疑問を呈していた。
試合は浅川と吉野の対面を中心に展開され、自慢のパワーで攻め込んでいく吉野を浅川がガッチリ正面から受け止めていく中で吉田が軽妙なアシストを見せ、中盤まで挑戦者ペースの試合模様。しかし、吉野がラリアットで決めに行ったところを浅川が払腰でカウンターしたところで、団体随一のスピードを持つ梶が飛び込んできて1vs2の大立ち回りを見せ、吉田を抑えて浅川と吉野の一騎打ちをアシスト。
吉野は吉野スプラッシュや空中胴絞め落としと巨体を生かした必殺技の連撃から豪放を狙うが、浅川が耐えたところへ梶が延髄斬りのアシスト。吉野がグラリとたたらを踏むと、浅川がリベリオン(※ラリアット)2連撃から生み出したばかりの新技・ホワイトナックルライド(※変形エメラルドフロウジョン)で3カウントを奪った。
試合後、リング上に“BAG'S MUTATION” 本田アユム&CHANGOが登場。マイクを取ったCHANGOが「今の試合見てたぞ!昔を思い出すよなあ、俺とお前が組んでた頃!最高に熱い試合だった!俺と本ちゃんが忘れかけてた熱い心、取り戻させてくれよ!そのベルトに挑戦させてくれよ!トマト!熱くなろうぜ!」と挑戦を表明すると、梶が「やってやるよォ!」と即答。勝手に8月29日TKPガーデンシティ千葉大会での防衛戦を決められてしまった浅川はビックリしつつ苦笑いで頭を抱えた。
バックステージに戻った浅川は「お前、(防衛戦を)勝手に決めんなよぉ~」とぼやくものの、梶は「浅川!浅川ァッ!俺はアホだよ!いいじゃねえか!挑戦者が名乗り出てくれたんだから嬉しいことだよォ!挑戦者が来るってことは魅力あるってことだよォ!そういうことだよ!プラス思考で行こうぜェ?!」と勢いで押し切る。
浅川は「ホンマ、この団体イチのアホでプラス思考な奴は……あぁ~、世話焼けるわ。頑張ろ」と困り果てた表情ながらまんざらでもない様子で梶とともに仲良く引き上げていき、後に自らのTwitterで「吉野の執念、気持ちが試合の各所に折り混ざっていた試合だったように思う。またやりましょう。吉野コータロー選手」と挑戦者にリスペクトの姿勢を見せた。