藤波辰爾の長男・LEONAが誕生日の夜に佐藤光留から手痛い洗礼!天龍源一郎は「今日出した負けん気を継続させればプロレスのトップクラスの実力ってもんが分かる」とエール!

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 7日、東京都・新木場1stRINGにて天龍プロジェクトが『SURVIVE THE REVOLUTIONVol.6』を開催し、この日28歳の誕生日を迎えた“飛龍二世”LEONAが佐藤光留とシングルマッチで対戦した。

 天龍プロジェクトは、天龍源一郎の個人事務所及びプロレス団体であり、2015年に天龍が引退を迎えてからはプロレス団体としての活動を休止していた。しかし、昨年11月の天龍の引退5周年記念大会の開催を機に精力的な活動を再開し、今年4月から定期的に大会を開催中。
 復活した天プロにレギュラー参戦しているLEONAは“炎の飛龍”藤波辰爾の長男であり、2013年にプロレスデビュー。イギリスでランカシャースタイルを学び、国内ではU.W.F.スネークピットジャパンで修行。さらには父直伝のドラゴン殺法も身につけた若きいぶし銀。
 NOAHやDRAGON GATE、HEAT-UP等多数の団体に参戦していたが、2018年に左足首の距骨を骨折。約1年半の欠場期間を経て2019年10月に復帰したものの、同年12月に鈴木秀樹と対戦した際には「みんな0からやってるのに10とか15くらいから始めるから、1から15までが分からないんですよ。思ったよりもダメでした。僕はプロレス辞めたほうがいいと思います」と酷評されてしまう。

 天龍はLEONAに対し「藤波家の坊っちゃんのLEONAが一生懸命闘ってるのを見て、藤波家の親じゃないけど親心が出てきたよ。泥臭くなってもっと一皮も二皮も剥けて欲しいと思ったよ」とエールを贈っており、天プロではLEONAの成長のために試練のカードを用意。この日、LEONAの前に立ちはだかったのは佐藤光留だった。


 LEONAは光留のローキックをキャッチしての足関節技を取る後の先の攻めに徹するが、光留はLEONAが捌ききれぬほどの猛連打で幾度もコーナーまで追い詰める。
 しかし、この日のLEONAは怯むこと無くエルボー合戦を挑んでいき、光留が口内から出血を見せるほどのドラゴン張り手やゴツリと鈍い音が響くヘッドバッドを見舞うなど泥臭い攻撃を展開。さらにダブルアーム・スープレックスや光留のサッカーボールキックをキャッチしてのドラゴンスクリュー、足4の字固めと必勝パターンに持ち込んであと一歩まで追い詰める。
 しかし、LEONAが追い打ちのブレーンバスターを狙ったところで光留が脇固めで組み伏せ、腕十字のフェイントから足を取ってアンクルロック。抵抗するLEONAを引き寄せてバックドロップで叩きつけてからの捕獲式腕十字でタップを奪った。

 試合後、光留は「思ったよりはプロレスでした。でも、今まで色んな人に色んなこと言われてるから、確かめに行ったんですよね。でも、そのとおりじゃないですか。打ち破ろうという気持ちはあると思うけど、その環境にはないと思います。想像以上だったのは2個あったかな。でもなにがどうってほどじゃないです。恐るるには無い。ソレが彼の闘いなのかもしれないけど、だとしたら足りないし」と評価。
 そして、「俺のめんどくさい仲間、今海を越えたとこにいる鈴木っていうんですけどね。嬉しそうに毎日LINEしてくるんですよ。でも、優しいと思いますよ。『辞めろ』って言ってくれたんだから。僕は別に全然。誰の子どもだったりどこに所属したりとか関係ないでしょ。今は誰がどう闘ったかでしょ。だったら彼がやんなきゃいけないことは自ずと分かってるはずですし、やるならやれよ。僕には僕の闘いがありますから」とかつての鈴木秀樹のコメントにも言及しつつLEONAに厳しくも愛あるエールを贈った。

 全試合終了後に大会総括をした天龍は、LEONAの試合について「佐藤光留選手と闘えることって中々無いからね。そういう意味では良かったと思ってます。攻められっぱなしだったけど、最後はLEONAの負けん気が出てたから、その負けん気をもうちょっと長く伸ばせるように自分で努力すればいい話だよ。それを継続させていけばプロレスのトップクラスの実力ってもんが分かると思うんだ。ところどころじゃダメよ」とアドバイスを贈った。

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