【第15回】VAPERレスラー谷嵜なおきのバトルニュースで取り扱い注意!~ダブプロレスと道場と~
- 2021-7-7
- 谷嵜なおきの取り扱い注意!
- ダブプロレス
ダブプロレスの谷嵜なおきです。
この間はダブプロレス広島公演へご来場頂きました皆様、ツイキャスご視聴頂きました皆様大変ありがとうございました。
ソーシャル仕様の配席とは言え超満員でありがたい限りです。
本日は七夕ですね。
皆様はどんな願いをしましたか?
プロレスファン、プロレスラー、業界関係者は
『超満員の会場で大声の歓声をあげれる世の中が早く来て欲しい。』
の類いのモノではないでしょうか。
歓声を浴び、リングに上がる事が出来るレスラーはほんの一握り。
プロレス団体と道場。これ程親密な関係はないかと思います。
特に日本では。
海外ではジムスタイルでのプロレススクールがいくつかあり、そのスクールにお金を払って通い、プロデビューして行くシステムがほとんどのようです。
日本のボクシングや格闘技ジムのような感じですね。
競技人口を増やしたり裾野を広げるにはとても良いと思います。
しかし、自分が闘龍門にお金を払って練習生として入り、寮生活、練習、雑用、巡業、ちゃんこ番、そこからメキシコに渡ってのサバイバルと24時間365日プロレス浸けな日々を送って来たと言うのもあるのでジムスタイルはどうも闘いや競争に必要な魂やハングリーさが宿らないような気がしてます。
ただの偏見ですが。
闘龍門では面接受けてまとまったお金を払う事が出来れば誰でも入寮だけは出来ました。
それは創設者のウルティモドラゴン校長が身長制限でレスラーになかなかなれず苦労した思いから作り上げたシステムでした。
当時はどこの団体でも身長175cm80kg以上や180cm以上とか無いと入門テストすら受けさせて貰えない時期でした。(確かみちのくプロレスはその規定は無かったかと)
その入門テストすら受けさせて貰えないけどプロレスラーになりたい!と言う人に向けた闘龍門プロレス学校と言う感じでした。
その頃は春と秋に募集しており、春には40人50人が寮に入って来て溢れかえって廊下で寝る寮生もいました。
こんだけの人数でも残るのはほんの数人です。
入門テストがないので、勘違いしてとんでもない寮生も沢山紛れ混んでました。
入寮出来てもデビューまでの道のりは入門テストを受けてプロレス団体に入った練習生より遥かに遠かったと思います。
体のサイズ的に『誰でもプロレスラーになれる悪い例を作ったのが闘龍門だ。』とか言われたりしましたが、実際プロレスラーとして残ってる現役の闘龍門出身者、ドラゴンゲート出身者はかなり大変な思いをして今現在が在るのを少しでも知って貰えたら嬉しいなと。
自分は基本的にはウルティモドラゴン先生の教えに絶対的信頼を寄せそれを常に頭に置いてどんなところでも闘って来て、間違いないと確信しております。
他にも偉大な大先輩レスラーから頂いたアドバイスなんかは当時書いてたノートを今でもたまに見返したりしてますね。
自分が闘龍門10期生として入った当時やそのすぐ下の11期生の頃からその下あたりはホントに何しに来たんだレベルの人も沢山紛れ混んでいたのも事実。
準備運動中にゲロ吐いて荷物まとめてそのまま帰る人。
坂道ダッシュの現場に到着するまでの軽いランニングでへばって帰る人。
酷いのは練習に参加するまえにちゃんこ番をしていて、現役選手が入れ替わり立ち替わりちゃんこを食べに来るプレッシャーに負けてちゃんこ番放棄してそのまま飛ぶ人。
もちろんベタな夜逃げも沢山ありました。
練習中にきつくなったからと言って何故かキレて喧嘩売ってくる人。
もちろん返り討ちにしましたが。そのままどこかへ消えてしまいました。
他にも色々ありました。
自分がいた頃は、毎日10時から練習が始まり、ちゃんこよばれて、巡業の準備やグッズ等の管理の雑用、夜はウェイトトレーニングと自主練。
と言う日々でした。
練習内容は多分それなりにキツかったと思いますが、自分はプロレスラーになりたいと思った瞬間から色んな本を読んで見ていた
『プロレスラーはスクワットを毎日3,000回やる。』
『プッシュアップを1,000回している。』
とかを闘龍門に入る前から想定して自宅でもそれに近づくように日々スクワット、プッシュアップはしていたので想定内だったと思います。
途中で投げ出す人の気持ちが分かりませんでした。
半分以上が初日~1週間くらいでいなくなります。
在る日のメニューでノートにメモしている一部抜粋するとこんな感じでした。
ストレッチ、準備運動
先の見えない階段の場所までランニングしてその階段を10往復。
帰ってきてヒンズースクワット500回
ジャンピングスクワット
30回×5セット
カーフレイズ
30回×5セット
プッシュアップ反り式
100×3セット
プッシュアップワイドスタンスで50回、ノーマルスタンス40回、ナロウスタンス30回を×3セット
足上げ腹筋
30回×5セット
ノーマルシットアップ
100回
ノーマル背筋
100回×2セット
首おし各種10回づつ
ブリッジ3分間
前ブリッジ前後左右×20
三点倒立3分間
それらを準備運動として、リングに上がりマット運動、受け身、ロープワークの練習。
と言うのがありました。
察するに入門から1ヶ月ちょいくらいでの内容でした。
練習メニューは日によって様々で、時にはいつも練習を見てくれていた新井さんがスクワットハイになり3,000回以上の鬼のスクワットの日があったり。
先の見えない階段にダンベルやプレートの重りを持って往復したり。
技術的な練習が始まるまでは基礎体重視、基礎体力が出来上がって来た入門1ヶ月頃から受け身やロープワーク、レスリング、打撃の練習に割く時間が増えてましたね。
ロープワークでは何十往復もロープを走り背中や腰の皮膚がズル剥けになっても走り続けたり、チョップの打ち合いでは胸の皮膚が裂けて血を流し、内出血も出来て体の全面かブヨブヨになったりもしましたし、受け身やレスリングの練習も型が出来上がるまで数え切れない数を反復してました。
頭で分かってもそれを体現するには相当のセンスの持ち主でないと出来ないです。
そんな日々は当たり前と思ってプロレスラーに近づいている実感があって日々楽しかったですけどね。
現在はここまでの練習する時間はなかなか作れないですが、ダブプロレス道場では毎週参加可能な関西在住のレスラーが集まって練習しております。
なかなか面白いメンバーが揃う時があったり、各々出身団体や参戦団体が違うと技術面では似て非なる流派があったりと興味深いです。
現在がそんなスタイルなので自然に身に付いた寮生活、練習生としての生存競争みたいなハングリー精神を伝える事は難しいですが、ダブプロレスの若手(木下亨平しかいませんが笑)には、最近ありがちなスカした感じの形だけなぞる魂が感じられないプロレスではなく、出来るだけ道場論的なハングリーでエネルギッシュでしっかりと基礎の固まったプロレスを叩き込んでおります。
厳しい環境に身を置かないとぬるいレスラーしか育ちません。
もしかこれからプロレスラーになりたい!
と思う人がいましたら出来るだけ厳しいところで修行するのがおすすめです。
間違いなく心と体と精神が鍛えられます。
コレガスタジオ(月)~(土)
毎日18時開始
谷嵜応援チケット予約URLこちらから↓
https://colega.jp/l/c/htWKIILA/2uG8isy5
7/23(金祝)
16時半開場 17時開始
名古屋・スポルティーバアリーナ
チケット 5500円
(当日6600円)限定60枚
7/25(日)
13時開場 13時半開始
東京王子@BASEMENTMONSTER
入場料
前売り
指定A 7700円(1列目)
指定B 5500円 当日各+1100円
SD対応 限定 80席
8/18(水)新宿フェイス
BASARA&ダブ
19時
→チケットはBASARAチケットサイトの『チゲット』へ。
8/29(日)
ダブプロレス×BASARA
「R.E.S.P.E.C.T」大阪公演
17時開場 18時開始
@大阪豊中176BOX
指定A 7700円
指定B 5500円 当日各+1100円
ダブプロレスチケットお問い合わせ
dovetickets@gmail.com
谷嵜ショップ
https://suzuri.jp/TANIZAKINAOKI