天龍源一郎が絶賛する矢野啓太がHUBの持つIJ王座に挑戦も奪取ならず!天龍は「面白かった!面白かったよ!」と笑顔
7日、東京都・新木場1stRINGにて天龍プロジェクトが『SURVIVE THE REVOLUTIONVol.6』を開催し、HUBが矢野啓太を下してIJ王座初防衛に成功した。
天龍プロジェクトは、天龍源一郎の個人事務所及びプロレス団体であり、2015年に天龍が引退を迎えてからはプロレス団体としての活動を休止していた。しかし、昨年11月の天龍の引退5周年記念大会の開催を機に精力的な活動を再開し、今年4月から定期的な大会開催を宣言。
天プロでは、かつてWARで存在していたインターナショナルジュニアヘビー級王座(IJ王座)が復活し、第21代王者決定トーナメントを制したHUBが王者に君臨。この日は天龍がその実力を絶賛している矢野啓太がHUBに挑戦した。
試合は、開始から10分以上の間ロープワーク、打撃、投げ技の無い静かで緊迫したグラウンドの攻防。矢野は他の選手があまり見せない独特のサブミッションでHUBの腕を徹底して攻めていき、HUBはじわじわとスタミナを削られて苦戦を強いられる。
しかし、HUBは一旦場外にエスケープして自分の間合いを取り戻すと、コーナートップからのダイビングクロスボディやトペ・スイシーダ、閃光毒牙(※シャイニング・ウィザード)、蛇苦波布(※ジャックハマー)などを繰り出して“動”の攻勢に出る。矢野はあくまで“静”の攻めに徹し、裏足4の字固めやコブラツイスト、HUBの身体の一部として認められているマスクに付いたしっぽを首に絡めながらのゆりかもめなどで対抗。
しかし、矢野がラッシュをかけようとしたところでHUBがしっぽ攻撃で顔面を張り飛ばすカウンターを入れ、雪崩式フランケンシュタイナー、猛毒波布空爆(※ダイビングボディプレス)からの亜留魔下首領(※変形クロスアーム式シットダウンパワーボム)と畳み掛けて3カウントを奪い、初防衛に成功した。
試合後、IJ王座決定トーナメントの1回戦でHUBに敗れたTORU、決勝戦で敗れた拳剛がリングインし挑戦を表明。どちらが先に挑戦するかいがみ合う2人対し、HUBは「お前らに資格があるのかどうか、7月28日にお前らと関西から俺が連れてくるイキのいい奴とタッグマッチで勝負だ。お前らの生き様を見てから判断させてもらうぞ」と挑戦希望者2人でタッグを組ませた上での査定試合を行うことを宣言した。
そして、全試合後に大会総括をした天龍は「お互いに何度も闘って手の内は知ってる中で、最後は矢野啓太の攻め疲れで手をこまねいたって結果かな。最後は体力でHUBが乗り切って勝利を掴んだって感じかな。(矢野は)何度闘っても勝てなかったらしいからね、合い口が悪いんだろう。いや、でも面白かった!面白かったよ!」と試合を冷静に分析しつつも笑顔でその内容を絶賛した。