宇宙一かわいいアイドルレスラーと元バイトAKBのアイドルレスラーの師弟が顔面を殴り合う壮絶死闘!
4日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『YOKOHAMA DREAM CINDERELLA 2021 in Summer』が開催され、中野たむが“愛弟子”上谷沙弥を破りワンダー・オブ・スターダム王座の2度目の防衛に成功した。
上谷とたむの出会いは、たむが2018年にスターダムの姉妹団体として旗揚げした『スターダム★アイドルズ』で上谷がアイドルズの1人としてプロレスデビューしたことに遡る。当時のたむ曰く「プロレスの練習もしていない」状態でデビューしプロレスも見たことがなかったという上谷だったが、2019年にスターダムに練習生として入団し直してデビューすると、その天性の華と運動神経でみるみる頭角を現し“未来のスターダム”と呼ばれるようになる。
2020年には敬愛する“ビッグダディ三女”林下詩美とともにゴッデス・オブ・スターダム王座(※タッグ王座)を戴冠し、今年3月には日本武道館という大舞台で赤いベルトをかけて闘うなど飛躍。そして6月の大田区総合体育館ではシンデレラ・トーナメント優勝という大きな結果を出し、“師匠”である中野たむの持つワンダー・オブ・スターダム王座(※白いベルト)に挑戦を表明した。
上谷は試合中の負傷によって6月末の東北・北海道ツアーを欠場しており、この日はその復帰戦。
たむは上谷の故障箇所を容赦なく攻め立てていき、得意のエルボーやビンタなどの打撃戦に誘い込む。普段は真っ向からの打撃戦をあまり行わない上谷だったが、この日はたむの土俵に足を踏み入れ一歩も引かず顔面をバチバチと撃ち合う激しい打撃戦を展開。
たむが場外プランチャを見せれば上谷もスワンダイブ式場外ダイビングクロスボディを決めるなど意地の張り合いが続き、上谷がたむのスピンキックをかわしてニールキック、スター・クラッシャー、フェニックス・スプラッシュという必殺パターンに持ち込むものの、たむがこれを剣山で迎撃し、タイガースープレックス・ホールド、胴回し回転蹴りからハイキック、バイオレットシューティングから奥の手のトワイライト・ドリームまでフルコースで見舞って勝利を収めた。
試合後、たむは「嬉しい。上谷、私が知ってる上谷とぜんぜん違う。シンデレラは想像以上、めっちゃ、強くなって、でも!まだ、この白いベルトは、上谷には渡せない。白いベルトの聖なる王者として、まだまだ叶えなきゃいけない夢があるから、上谷、あの頃みたいにまた一緒に夢見ない?」と上谷に握手を求めるが、上谷はあくまで“師匠”としてではなく“超えるべき壁”として接し、その手を握り返すこと無く退場していった。
そして、たむの前に現れたのは悪の大江戸隊に加入して闇の力に覚醒したスターライト・キッド。「真っ黒なこの姿に、真っ白なそのベルト、今、そのベルトを一番に輝かせることができるのは、この姿になった私しか居ないんじゃない?」というキッドの挑発に対し、たむは「岩谷麻優の隣でSTARSを守るんじゃなかったの?いいよ、どうしてきっちゃんが大江戸隊で生きることを選んだのか、私が確かめる」と元STARS同士の決戦に意欲を見せた。