引退を控えた花月が女子プロレス界を騒がせたジュリアに「お前は確実にスターダムのトップに行ける」と太鼓判!
11日、大阪府・世界館にてスターダム『STARDOM NEWYEAR STARS 2020』が行われ、花月とジュリアが最初で最後のシングルマッチを行った。
スターダムでは昨年12月24日の後楽園ホールで葉月が引退し、翌日の記者会見で花月が1月26日をもってのスターダム退団&2月に引退することを発表するなど大江戸隊から引退選手が相次いでいる。
花月は「1年半くらい前からしっかりと考えた上で、この新体制になるということをきっかけに、『今かな』っていう思いで決断しました。私もいまの時代でいうと古くさい考えを持った人間なので、そういう私みたいな考えの人がいないスターダムというのは、やっぱり新体制にとって一番すごい大事なこと」とその引退理由を語っている。
これを受けて今年の開幕戦より花月引退ロードがスタートしており、現在は袂を分かっている元・大江戸隊の木村花と一夜限りのタッグ復活や、執心のAZMとのタッグ結成などスターダムでの花月のキャリアを振り返るかのような試合が行われてきた。
そしてこの日は、アイスリボン電撃退団からスターダム入団までの経緯をめぐって女子プロレス界全体を騒がせ、今月19日の後楽園ホール大会で新ユニットの結成も発表しているジュリアとのシングルマッチが実施。スターダムに来たる者と去る者の実力者同士の対決の行方には注目が集まっていた。
試合は序盤からじっくりとしたグラウンド戦となるも、ジュリアの三角絞めを振り払った花月が腕への強烈なミドルキックを叩き込んだことで試合が動き、花月が腕への一点集中攻撃を展開。
しかしジュリアも場外に出て花月のペースを乱して場外に誘い込み、場外ボディスラムや後頭部へのミサイルキック、グロリアスバスターなど猛攻をかけて形勢をイーブンに。
終盤には花月がデスバレーボムを放てばジュリアもグロリアスドライバーで突き刺すといった大技同士のぶつけ合いになり、ジュリアのステルス・バイパーを切り返した花月がえびす落としから大江戸コースター。さらにデスバレーボムを狙って担ぎ上げたところでフルタイムドローを告げるゴングが鳴った。
それでも構わずデスバレーボムでジュリアを叩きつけた花月はマイクを取ると「ジュリア、お前、思ったよりもすげえなあ。お前がさ、スターダムに入ってきたときに『とんでもねえやつ来たなあ』って思ったんだよ。挙句の果てに『とんでもねえ入り方したなあ』って思った。過去を振り返ったり、過去のことを反省したりする必要はあると思うんだよ。だけど、そんな過去にとらわれる必要はまったくない。お前がスターダムのリングに現れて、約2ヶ月。お前がリングから離れたときに誰よりも努力してたのは分かってるよ。それはお前が自分自身一番分かってることだよ。その努力をこれから先も怠らなければお前は確実にスターダムのトップに行ける!今日ここにいるお前らもそれを期待してんだろ?!まあ、こんないいこと言っちゃったけど、最後の引退ロード、最後にジュリアと当たれて本当に良かったと思う。本当にありがとう」とジュリアを認め、握手を求める。
ジュリアはこの握手には応じずにマイクを取り、「今日は、最初で最後の対戦だから、続きがないから!絶対お前から勝ちたかったんだよ!でも、引き分けたけど、お前のエキスは今日たっぷり吸って、これから私の胸の中で守っていくから。今日、引退前に対戦してくれて、グラッツィエ!花月さん、アリーヴェデルチ!これで最後の対戦だけど、またな!大阪の皆さん、アリーヴェデルチ!またな!」と最後は涙声になりながらも思いの丈を叫び、足早に退場していった。