【会見全文】RIZIN東京ドーム大会でムサエフvsサトシがライト級王座をかけて激突!RISE王者・ベイノアがMMA初挑戦!那須川天心の試合は1Rずつの3人駆け?!

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 1日、RIZINが6月13日に開催する東京ドーム大会『Yogibo presents RIZIN.28』に関する記者会見を実施した。

 まずはRIZINの榊原信行CEOが登壇し、挨拶を行った。


榊原信行CEO
「こんちは!ようやく6月になりまして、東京ドーム大会開催まで2週間を切りました。諸々ここまでの、すでに大会開催は発表させていただておりましたが、その間にファンの皆さんから『カードの発表が遅い』『色んなことの発表が遅いじゃないか』というお叱りをSNSのコメントとかで頂いたんですけど、どうして発表ができなかったのか、色々6月を待たなくちゃいけなかったのかとか、理由も含めてお話していけたらと思います。多分ですね、色んな発表をここまで溜めてしまったので、冒頭の僕の話が普段以上に長くなっていくとは思いますが、お付き合いいただけたらと思います。
 まず、そもそもの6月13日の『RIZIN.28』、思い返してもらうとアレなんですけど、本来であれば5月23日に東京ドームで『RIZIN.28』を開催する予定で折りました。ただ、コロナの影響で緊急事態宣言が4月25日に出て、菅総理が『GW期間中の2週間でみんなで集中してコロナ抑え込みましょう』ということで言われたんですけど、それが叶わず、緊急事態宣言が5月31日まで伸びることになりました。5月23日の東京ドームを6月13日にずらしたんですけど、そもそも6月13日っていうのは、すでに一部本人のYouTubeの中でもありましたけど、天心選手と武尊選手の試合を6月13日に東京ドームで開催したいと、そういう風に思って東京ドームさんと押さえてた日程だったんです。本来であれば、そこで、東京ドームで実現させられるよう、RIZINとは別のイベントで、当然K-1さん、RISEさん含めて皆さんで共同で共通して中立な舞台を作ってこの世紀の一戦が実現できるといいなということで、年明け、格闘技界の中では進めておりました。これも思い返していただくと、実はレオナ・ペタス選手と武尊選手がやるのは1月28日だったんですね。代々木でやるということでスタートしてましたけど、これも緊急事態宣言で、都からの要請で日にちを変更しなくちゃいけないということがありましたね。3月の28日にその試合がスライドするんです。我々は実は1月の末に武尊選手、2月に天心選手の試合があって、そこから6月だったら十分準備期間も含めて、選手たちの回復も含めて時間もあるだろうと考えておったんですけど、3月28日になったと。で、3月28日に武尊選手との試合が終わって、怪我がなければ準備を進めて、6・13、ついに。ってことで、みんな準備をして一気にアクセル、舵が切れたんですけど、残念ながら武尊選手が怪我を、ってことで6・13は幻となってしまいました。武尊vs天心戦がなくなったということがあって、それとは別にRIZINはRIZINで4月の末に東京ドームを押さえていました。4月の29日。東京ドームということで、それも思い返していただくと、去年の年末に来年の3月、東京ドームみんなで行きましょうってことで、3月14日にRIZINをやる予定でした。これも緊急事態宣言、コロナの影響で、だったらすらそうよってことで4・29にずらしたけども、また緊急事態宣言が一旦3月に明けたんだけど、4月にまた緊急事態宣言に入るということで、そういうことを繰り返すんだったら思い切って5月23日にずらそうってことでずらして発表したら、また緊急事態宣言。いつまで続くんですかね、緊急事態宣言。もう、緊急事態宣言って言葉に緊急性がない状況になってしまって、よく報道等でも言われてる通り、『いつまでだ』って有識者の人も政府も行政機関も決められないと思うんですけど、ホントにそれに迷走させられてるってことが、RIZINだけじゃなくて格闘技界の中でも起きてると。5月23日、困ったなあと。せっかくドームでやるのに5000人、もしくは無観客かも知れないってことで、6月13日が別イベントで押さえてた東京ドームさんで、そこにスライドさせることを了解いただけたんで、6月13日にRIZINをやると。そのタイミングで腹をくくるしか無いんで、無観客でも5000人でも絶対6月13日と決めました。18年ぶりの総合格闘技としてのドームに戻ってくるって日は6月13日に決めました。で、そういう風に決めながらも、コロナの数も減って、5月31日に緊急事態宣言が明けて、6月13日は、そうなるとうまくするとキャパの50%。東京ドームに僕らが進出するってこと、このタイミングでなぜかって言うと、キャパの50%まで入れられる、キャパの50%しか入れちゃいけない。だから50%入るんです。5万人入るんだったら、25000人までは観客の方に入っていただける。何度も言いましたけど、昨年末のさいたまスーパーアリーナでもアリーナバージョンでしか行政からの指導で開催はダメだよってことで、そうすると1万人の観客にしか入ってもらえないんですね。そうすると1万人の方にどうしてもチケット単価を昨年末は増やさせていただいて、財布を痛める結果となった。だから広く浅く皆さんにご支援……ご支援じゃないな。チケット代をなるべく安く抑えて東京ドームに進出するってことを考えると、25000人でやれるって場所、1万人以上入る場所っていうと、キャパが2万人以上入る場所でやらないと1万人以上入らないわけで、東京ドームでやろうと。25000人の人に入っていただいて、半分のキャパで行ける日を夢見て、6月だったら行けるかなと思っておりましたが、またしても緊急事態宣言が伸びてしまって、今日まで会見をですね、5月31日の緊急事態宣言が明けて、ファンの皆さんに胸を張ってカードを発表できる日が、『緊急事態宣言明けましたね!いよいよです!』ってことと、追加でのチケットの発売が出来るってこと考えておりましたが、まあ、思うようには何事も行かない。世の中とか人生ってそういうものだと思うんで残念な結果ではあるんですけど、ただ6月13日、昨日まで発売してご購入いただいたチケットをお持ちの方は全員入っていただいて、多分現時点までで1万枚くらいのチケット、まあ、5万人以上入る会場ですから。そこに1万人しか入れないんです。チケットはすべてローソンもぴあもイープラスも発売を中止しましたので買えない状態で、当日券ももちろん無いです。それでも、歴史にのこるというか、逆に今チケット持ってる方はプレミアム性の高いチケットとなるので、歴史の生き証人として当日このあとカード発表しますけど、今のこのコロナ禍の中で、下向いててもしょうがないし、閉塞感で暗い顔しててもしょうがないし、格闘技界は全力で自分たちがサバイヴしていくために、生き残っていくために、とにかく戦う姿をみんなに見せる。それもルールを遵守して。ルールに文句言っても変わらないですから。まあオリンピックもあるのか無いのか知らないですけど、どうしてもやらなきゃいけない理由があるんだと思いますし、それならそれでやるってことを早く決めて準備しないと、もう1ヶ月ですから。東京ドームの1日のイベントやるだけでも僕ら本当に大変なんですね。この1ヶ月2ヶ月の準備期間で出来るようなものではないです。オリンピックをやるってことだったらやるって決めて。まあ、僕の立場で偉そうなこと言ってもしょうがないですけど、うーん。ドームに関してはやるって決めたら1ヶ月前には決めてしっかり準備してありますんで、もう楽しみにしてもらって、選手たちの思いの丈と言うか『今、生きてるんだ!』っていう、この躍動する姿を会場で、そして当然、すでに報道されている通り、フジテレビさんも地上波ゴールデンで20時から放送してくれますし、もちろんRIZIN LIVEでも見れますし、スカパーさんでも見れます。この2週間みんなが『ワクワクドキドキして待ち遠しいよ!』って生活をしてる中の、みんなの一部の清涼剤というか、楽しみにしてもらえたら良いなと。その思いに応えられるように選手・関係者一同、残された期間コロナに感染すること無いようにしっかり準備をして当日を迎えたい。そして歴史的な、18年ぶりに扉が開く東京ドームの大会に皆さん注目して、刮目していただけたらと思っております」

 そして、榊原CEOによって放送スケジュールの説明が行われた。フジテレビ系列の全国放送で20:00~21:54に大会の模様が放送され、関東ローカルでは直前SPも放送されることを説明。さらに試合の開始時間は事前の発表から変更され、開場13:30、開始15:30となった。
 また、今大会から試合のルールに変更を発表。全試合肘ありルールとなり、頭部・顔面への肘打ちも解禁されることとなった。

 続けて、ホベルト・サトシ・ソウザ、斎藤裕、スダリオ剛、シビサイ頌真、“ブラックパンサー”ベイノアが会場に登場し、榊原CEOによって4試合の追加カードの発表が行われた。また、この日の発表はなかったものの、那須川天心の出場についても最終調整に入っていることが明かされた。
 また、ムサエフとケラモフとのタイトルマッチについてはすでに両選手ともに入国を済ませており、隔離期間中。発表は緊急事態宣言明けまで待つことが決まっていた経緯とともに最終調整に入っていることが明かされた。

 続けて、選手のコメントタイムへ。まずは会見を欠席した弥益から届いたコメントが読み上げられた。

弥益“ドミネーター”聡志(代読)
「皆様、 覚えていただいておりますでしょうか。 ドミネーターです。 本日は本業の方が忙しく、会見に出席することができず大変申し訳ございません。文面でのご挨拶となりますこと、どうぞお許しください。 さて、思いがけないことですが今回RIZIN東京ドーム大会に出場させていただくこととなりました。私など、本来であれば東京ドームという素晴らしい舞台に見合うような人間ではないのですが、 キックボクシングのチャンピオンであるベイノア選手が初めてのMMA挑戦という記念すべき試合で、自分のような仮にも日本の老舗MMA団体の元チャンピオンを対戦相手に選び出すという、並外れたリスクマネジメント能力の低さ、圧倒的リテラシーの欠如によって出場の機会をいただけました。約18年ぶりとなるMMAの東京ドーム凱旋、歴史の一部となれることを大変嬉しく思います。初のMMA挑戦、ただし1階級下の選手を指名するという、チャレンジングなんだか保守的なんだか分からないベイノア選手ですが、足止めて、ノーガードで打ち合いましょう。(負けフラグ)」


“ブラックパンサー”ベイノア
「押忍!RIZINファンの皆様、初めまして。板橋区成増から来ました、RISEウェルター級チャンピオンの“ブラックパンサー”ベイノアです!この度は、このような大舞台に自分を選んでくださり、榊原さん、本当にありがとうございます。また自分を送り出してくださってRISEの伊藤代表、極真会館の松井館長、本当にありがとうございます。アウェーの舞台に飛び込むわけですけど、自分は何も考えること無く暴れるだけだと思っております。自分のモテる力を、極真空手で培ってきた力を存分に発揮してドームで大暴れしたいと思っております。RISEチャンピオンの名に恥じないよう、また極真空手の名に恥じないよう、そして板橋区成増の名に恥じないよう、全力で闘おうと思っております。皆様楽しみにしていてください。また、ドミネーター選手からコメントを頂いたんですけど、全体的に何を言っているのか全く分かりませんでした。非常に語彙力が豊富なのか、よくわからない業界用語なのか。褒められているのかけなされているのかもよく分からなかったので、自分はリングの上で闘うだけだと思っております。当日はドミネーター選手、よろしくお願いします。押忍!」


シビサイ頌真
「こんにちは、シビサイ頌真です。この足袋東京ドームという舞台で試合の話を頂いて、榊原代表、ありがとうございます。相手のスダリオ選手なんですが、見たところ本当にポテンシャルが高くて、自分が闘ってきた相手の中で間違いなく1番強い選手だと思っております。その中でも自分ができることは、自分の戦いを貫くことですね。ヘビー級の試合がなかなか国内では少ないんですが、結構今RIZINでは軽量級の試合も盛り上がっているんですが、ヘビー級の試合の迫力、大きい男たちが殴り合う。KOも必須だと思いますし、完全決着というのもあると思います。この舞台で、ヘビー級の試合が組まれるということは非常に大きな意義があると自分の中では思っておりますので、東京ドームという舞台で2人が最後まで戦い抜く姿を皆さんに見ていただいたいと思っております。よろしくお願いします」


スダリオ剛
「こんにちは。スダリオ剛です。前回大会、ちょっと悪い意味で話題を集めてしまったので、その反省をしつつ、今回はルールをしっかり守って、本当にシビサイ選手は僕の中でもこれまで闘ってきた選手の中では1番経験もあって、僕より遥かに経験値が高いので、本当にやられる覚悟でやりに行きます。コロナ禍で世の中が暗くなっているので、このヘビー級のヘビー級ならではのスリルと興奮をファンの皆様に届けていけたらと思います。よろしくお願いします」


斎藤裕
「今この大変状況で、ケラモフ選手との対戦が発表されたことを、安心してと言うか、試合に向けてたくさん練習してきたので、大変な中日本に来て、ケラモフ選手に対して、敬意を評してベストコンディションで臨みたいと思います。とにかく激しい試合、印象に残る試合をして盛り上げたいと思います。応援よろしくお願いします!」

ヴガール・ケラモフ(映像)
「日本の皆さん、こんにちは。また日本で試合ができて嬉しいです。今回はタイトルマッチでは無いけれどチャンピオンに勝って自分が真のチャンピオンにふさわしい事を証明します」

トフィック・ムサエフ(映像)
「日本の皆さん、トフィック・ムサエフです。日本に戻ってきました。RIZINで必ずチャンピオンになるから期待していて下さい。東京ドームで会いましょう!」


ホベルト・サトシ・ソウザ
「皆さんこんにちは、ホベルト・サトシです。皆さんに見せたいのは、私の柔術選手だけじゃない、ホントに私MMA選手になった。これからもう、RIZINのベルト、日本に戻りたい。それが私の一番集中。ありがとうございます」

――榊原代表、ムサエフ選手とケラモフ選手について、このご時世では来日させるのは大変だったと思います。経緯を教えていただけますか
榊原「ムッチャクチャお金を積んで裏ルートで入れました。……ウソです(笑)ホントに思いを伝えることですね。昨日今日始めたわけではないので。昨年末にトフィック選手は、実はライト級のベルトをサトシとかけてやろうっていうところから、そのときにはエンターテイメントビザの発給が終わってたんですね。そういう中で、年末はトフィックが戦地から帰ってこられなくて、準備が間に合わなくて流れました。そのあと、この緊急事態宣言の中で、これは国の指針に基づくんですけど、国としても初めてのことなのでね、いつに旗を立ててここまでだよって決められないと思うんですね。ただ我々としてはいろんな形で各行政機関に働きかけて今回来日をさせる許可をいただけたということで。詳細に色々あーだこーだってのはテクニカルな部分なので。そんなような流れの中で、ずーっと年明けから準備を進めていた結果だと思います」

――シビサイ選手、スダリオ選手今回の試合に向けてどのような練習を積んできましたか
スダリオ「アメリカに言ったときはまだ対戦相手が誰になるかわからない状態だったので、シビサイ選手を想定してってよりは、自分の足りないものとか、日本ではなかなかヘビー級の選手とスパーリングが出来ないので、海外の大きくてスピードのある選手たちとUFCのトップランカーとスパーリングさせてもらって、自分の足りないものを見つけにいった感じです」

シビサイ「自分はスパーリングもそうなんですが、格闘技はかれこれ10年やってきてるんで、その中で自分のできる技を限定して精度をどんどん上げていくトレーニングをしまして。その結果、かなり自信の付く技も出てきたので、それを6月13日の試合で証明したいと思います」

――ベイノア選手、極真、RISEからの参戦ですが、MMAに向けての練習はどこで積んできたのでしょう
ベイノア「MMA経験者の先輩方がいるので、あと外部より教えに来てくださる選手もいるんですけど、基本は極真空手の道場でやっています。キックボクシングに挑戦するときも空手の延長で出ていたので、特別なことをするのではなく、あくまで自分のバックボーンである空手の延長で準備をしています。押忍」

――サトシ選手、今回タイトルマッチということでムサエブ選手のどのようなところを研究しましたか
サトシ「私の、いつも、私のジムだけ。お兄ちゃんとか、関根さんとか、クレベルも、よく練習してる。これからも打撃の自信、すごい上げたとか、そのあと、お兄ちゃんとクレベルと関根さんと練習よくやってるから、その練習だけ」

――ムサエフ選手に自分が勝っていると思う部分は
サトシ「そうね、打撃がすごくつよい。グラウンドが似てない、いつも投げが、ディフェンスとか強いもんね。でも倒すのであればグラウンドで行きたい。でも、グラウンドできないから、打撃練習してる、自分の打撃信じる。でもホントに私のプラン、どこでも上でも下でも、柔術選手だからどこでも決めたいだけ」

――斎藤選手、前回の試合から間隔が空いてしまいましたが、その期間に積んできた練習と、今回の試合への意気込みを教えて下さい
斎藤「前回の11月の試合で鼻を骨折して、年明けくらいから練習を再開したんですけど、8月、11月と去年やって、足りないところとか修正しなきゃいけないところが見えたので、そこを時間をかけて、今もやってるんですけど、修正してるのと、フィジカルトレーニングも結構力を入れてやってるので、全体的にパワーは付いたかなと思っています。今回の試合に関しては、もちろん勝負しに行くんですけど、チャンスが有ればどんどん倒しに行って、出来ればKO決着できたらと思ってます」

――今大会の試合はノンタイトル戦で組まれましたが、ケラモフ選手の印象について教えて下さい
斎藤「印象は、パワーがある印象はありますね。直線型でパワーがある印象はあります」

――今大会では朝倉未来選手とクレベル・コイケ選手の試合も行われますが、この試合の結果を見据えてタイトルマッチに臨みたいという思いはありますか
斎藤「そうですね。勝った方と(タイトル戦を)やることになると思います」

――サトシ選手、今大会から全試合で顔面・頭部への肘打ちがOKになりました。柔術家としてはこのルールは有利に働くか、不利に働くかを教えて下さい
サトシ「私あんまり、いつも練習でヒジ使ってるから、試合だけ使ってないけど、あまり気にしない」

――ベイノア選手、相手との打撃のレベル差はどのように見ますか
ベイノア「やってみないとわからないですね。MMAの打撃とキックボクシングの打撃も違うと思うし、グローブが違うだけで、リングの環境が違うだけで、また変わってくると思うんで1つの打撃のレベルと言ってもなかなか比べづらいとは思うんですけど、どんなルールでもどんな階級でも強いやつは強いと思うんで。強いやつが勝つ。それだけだと思います。押忍」

――今回MMAの打撃という点において、短期間でアジャストしていかなければならない状況だと思います。現時点でその期間を伸びしろと感じますか、ギャップと感じますか
ベイノア「100伸びしろですね。押忍」

――改めて、寝技についての対策・秘策は考えていますか
ベイノア「今回、自分は秘策っていうのはないですね。相手に勝っているのは、野性味と勢いだけだと思ってるんで。相手は、先程のコメントを聞いても理論立ててくるんじゃないかと、色々考えてくるんじゃないかと思ってるんですけど、自分は考えても何も出てこないので、勢いでぶつかっていくだけだと思うんで、考えてません。押忍!」

――シビサイ選手、スダリオ選手、対戦が決まって相手を研究しているところだと思うのですが、自分が優れている点、相手の警戒している点などあれば教えて下さい
シビサイ「自分が優れている点で言ったら、正直経験だと思っております。ヘビー級というのはほんとに何が起きるか分かりませんので。一発で試合がひっくり返ったりとかあると思うんで、自分の経験に驕らずしっかり闘っていきたいと思います」

スダリオ「自分の優れているところはハートの強さだと思います。以上です」

――現在17LIVEで配信をしていて、そこで出た質問です。ベイノア選手、今後もMMAでやっていきますか?
ベイノア「押忍。そのつもりでいます。転向とかではなくて、どのルールでもどの階級でも自分は挑戦していきたいと思ってるんで。強ければ話が来ると思ってるんで。今回もそれで呼ばれてると思うんで、今後も話がアレば挑戦していければと思ってます。押忍」

――ベイノア選手、いつからMMAの練習をはじめましたか
ベイノア「いつからってのは無いですね。ずっと。ずっとやってます。対戦相手がちゃんと決まってからそれを意識した練習はしてますけど。どんなルールでも対応できる練習はいつでもしています。押忍」

――ベイノア選手、RISEで毎大会やっているマイクパフォーマンスもRIZINでやっていきたい?
ベイノア「狙っていきたいですよねえ、ハイ(笑)もちろん勝ったらリング上から言いたいことは言おうかなと思っています。変わらず。押忍」

<榊原信行CEO囲み取材>


――会見の途中、那須川天心選手がYouTubeで「3分3Rで、1Rずつ3人と闘いたい」という意向を表明していました。こういう話は天心選手としていたのでしょうか
「もちろん、話してたんだけど……それ、今上がったの?あぁ、そう。決めたんだねえ」

――「決めた」というのは?
「多分本人としては、天心と色んな話をしてたんですよ。天心のことで言うと、ずーっともう1ヶ月以上、6月13日に誰とやるってところで、天心がSNSとかでちょっと、『みんな逃げやがって』みたいな感じで。実際みんな逃げちゃったんです。闘うべきモチベーションを持って東京ドームで天心が闘うべき相手がいなくて、本人も当然、残されたのがキックで、RISEさんとの相談を想定すると4つくらいですよ。本人がボクシング行くって言ってるんだから。その中で何人も次のキックの時代を切り拓いていってほしいって選手に、RISEさんもそうだし、RIZINとしてもオファーをして、過去に天心の名前を出してた選手に十分なトレーニング・準備期間がある中でオファーしたけど、『ちょっと無理です、出来ません』って。ずーっと迷って迷って、僕も2週間とか引っ張られて『やれません』って結果で。僕らも残念だし、こんなチャンス無いじゃないですか、普通に考えたら。もちろん選手で競技者であったら当然勝ちにこだわって来るんだけど、アマチュアスポーツじゃないんだから。東京ドームっていう18年ぶりの舞台があって、ゴールデンタイムで地上波で、天心の試合は間違いなく放送されますよ。キックボクサーで那須川天心の名前以上に、同じような格にあるっていうと武尊以外、数多その他の選手でなにか気を吐いたことは、僕はキック界の人達も、総合格闘技の選手も、やるべき試合。勝ち負け、もちろん準備が整う整わない含めて、プロとしての感性とか嗅覚とかを持って進み出る。じゃなきゃアマチュアの試合しときゃいい話で、プロとしてこの時代を築いて切り拓いて行きたいと思ったらやってほしいってことは、まあ……段々腹が立ってきたんでアレなんですけど(笑)まあ、そういうことがありました。多分、天心もそういうのが溜まってたんでしょう。東京ドームって中で、なにをやると本人もワクワクしてモチベーション持ってやれるかって言うと、ストレートなキックボクシングで誰かと3分3R闘うような選手って、国内から選ばなきゃいけないんで、見当たらない。そういう中で、多分天心としては、1つのアイディアとして出てたのは、配信されてるのはあとでチェックするけど、本人的な考えで言うと、『だったら誰もやってないチャレンジをしたい。1日3試合やります』。1人の選手と1Rずつ真剣勝負。3分3試合、1試合目、2試合目、3試合目、みんなフレッシュな状態で3人目。これはもう真剣に天心を倒しに行く、天心もそれを真剣に倒しに行くってことが成り立つなら、ゲーム的なものとかそのルールを変えると遊びっぽく見えちゃうのは嫌だよねっていう中で、チーム天心の人たちと話をしてたんだけど、配信してた内容はあとで見てもらって、それでも天心チームが決めたのであれば、僕らもそれに乗っかって、あとは誰がその3人と闘うかの相談をして決めましょう。いずれにしても本人がやるってことで決めてくれたんであれば、ちょっとずっこけた感じにはなるけど、13日は天心の試合も実施します。詳細はこれからチーム天心と話をして、戻って、可及的速やかにリリースなりなんなりで、どういうことが行われるかってのはご案内したいと思います」

――先日の会見で、「天心の相手に口説きたい相手」がいるという旨の言葉がありましたが、それは叶わなかった?
「そんなこと言った?俺?(笑)言ったかも。口説きたい相手何人もいたんだけどみんな失敗してんですよ。僕がホント申し訳無いなって気持ちもあるんですよ。全部スカされるというか、口説けないんだもん。口説けないっていうか……まあいいです、僕の力不足でした。言い出すとキリがないんで。すみませんでした」

――那須川天心vs武尊の試合は流れてしまいましたが、このカードはリスケして改めて実施する?
「どうなんですかね。もちろん、ドリームカードだし、両陣営やっても良いという思いを持ってくれてるとは思ってるんだけど、当然タイミングと、色んなコト、総論としてみんな実現させて、天心も武尊選手もやっても『やってもいいよ』『やりたいよ』、その温度差もあるのかもしらんけど、実現させたいってことで一旦は6・13でいろんな準備が整って。でも今思うと、これだけのドリームカードが、今の緊急事態宣言下の6・13じゃなくてよかったのかなって思いますね。これがホントに運命のアヤでこのまま実現しないかも知れない。そこはファンの皆様とか関係各位のこのカードを実現させたいって思う気持ち、その中で自分たちをどこまで律していけるか。自分たちのエゴをどこまで抑えてみんなで1つ物を作れるかって調整が。もちろん僕らが間に入って中立な物を作れるよう努力はしたいと思ってます」

――今大会では、女子の試合が無くRENA選手の出場も有りません
「そうですね。RENA選手はSNSでちょっと発信をしててってのはあるんだけど、ホントはRENAの試合も組みたかったんです。RENAともそういう話をして、この彼岸の東京ドーム、総合格闘技18年ぶり……総合ってことにこだわらなくても15年ぶりくらいですよ。K-1の谷川さんがやってたワールドグランプリの頃が最後ですから。15年前っていうと、大半の人はドームでで格闘技見たことないですよね。女子格闘技でドームで試合したって無いと思います。だから歴史を刻む意味でもRENAに僕は出てほしかったし、出てこられるように。僕らも全力でやりました。RENAもホントに頑張って全力でやったけど、女子の選手層が薄いのと、なかなか入国が。ムサエフ、ケラモフは前から準備をしていろんな形でトライをしたんで成り立ったけど、パッと呼びたいとって言って呼べるような状況にないので、海外勢でキャスティング、マッチメイクをすることも難しかったし、国内で地上波ゴールデンでRENAと向こうを張って闘える選手の相手方の都合もあるし、僕らの力不足も含めて、RENAにそういう機会を与えてあげられなかった。RENAの方もそれに向けた最終の準備が整わなくて調整がつかなかったってところではあるんで、残念だけど今回は女子の試合がないです。いつかまた近い将来東京ドームでやれる機会が、定期的にやれるとはとても言えないので、ドームに関しては。コロナ禍で色んなアヤが重なって、ドームってことで、さっきも言った、今の格闘技界でドームで5万人入れられるかって言うと平常時でよっぽどビックマッチがないと難しいと思うんですよね。ほんとに初期のK-1とかPRIDEの頃は、よくこんな会場でこれだけ経費かけて格闘技やってたなって思う。その頃の、自分もそうだけど、20年前くらいの時代の人達は大したもんだなと思うんだけど。メッチャ金かかるんですよ、ドームって。借りるだけでも、演出をするのにも、エアドームだから上から音響とか照明が吊れないんでやぐらを組む。まあ直近だと新日本プロレスさんを見てもらうと分かるけど、そういうプロダクションコストも他の会場とは比べ物にならないほどかかる場所ではある。だけど、それはそれでなかなか見る機会がないから今回の6月13日の東京ドームは、会場に入るにはチケットは売ってないんでライブで見るとかいろんな形で是非見てほしいけど、こっからまた十何年間の眠りにつくかもしれないんで。ただ、次にドームでやる機会があればそこには女子選手は是非出てきてほしいし、RENAにも出てきてほしいなって思いますね。そういう機会が直近で作れれば」

――YouTuberも声をかけていく
「YouTuberもそうですね。YouTuberも是非声をかけたいなって思います」

『Yogibo presents RIZIN.28』
日程:2021年6月13日(日)
開始:15:30
会場:東京都・東京ドーム

<新規発表カード>


▼RIZIN MMAルール(73.0kg):5分3R※肘あり
弥益“ドミネーター”聡志(team SOS)
vs
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)

▼RIZIN MMAルール(120.0kg):5分3R※肘あり
シビサイ頌真(巌流島)
vs
スダリオ剛(フリー)

▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R※肘あり
斎藤裕(パラエストラ小岩)
vs
ヴガール・ケラモフ(ORION FIGHT CLUB)

▼RIZINライト級タイトルマッチ RIZIN MMAルール(71.0kg):5分3R※肘あり
トフィック・ムサエフ(ORION FIGHT CLUB)
vs
ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)

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