半年ぶりの復帰を果たした吉村直巳が盟友・上野勇希に敗北も「猛スピードで追いかける」と不屈の復活宣言!

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 9日、東京都・後楽園ホールにてDDTが無観客試合を開催し、吉村直巳が約半年ぶりの復帰を果たした。

 吉村は、現在全日本プロレスに所属するゼウスの経営するキングジムで働きながら体を鍛え上げ、180cm125kgという大きな身体を活かしてDDT屈指のパワーファイターとして活躍。2019年から上野勇希とのタッグ“ノーチラス”を結成してからは、スピードや空中殺法に長けた上野と猪突猛進なパワーファイトに長けた吉村の闘いがガッチリと噛み合い無類の強さを発揮。昨年1月にKO-Dタッグ王座を戴冠してから約11ヶ月の間7度の防衛を重ねてきた。しかし、昨年10月にタッグ王座から陥落すると、吉村は昨年11月3日の大田区総合体育館大会での試合を最後に頸椎及び腰椎椎間板ヘルニアの治療専念のために長期欠場に入った。
 一方、上野はシングルプレイヤーとしての実力も開花させ、クリス・ブルックスからDDT UNIVERSAL王座を奪って最年少戴冠記録を更新すると、5度の防衛を重ねて最多連続防衛回数&最多通算防衛回数を次々と更新していき瞬く間にDDTのトップ級の選手に。吉村は上野の活躍を喜びつつも、中々復帰できない自身に焦りを感じていたという。

 そして、約半年の欠場期間を経て今大会で復帰することになった吉村は、対戦相手に上野を希望。最終的に、吉村は自身の属するユニット“DISASTER BOX”のHARASHIMAとタッグを組み、上野&MAOと対戦することに。

 DDTが誇る屈指の空中殺法の使い手である2人は、リングを広く使った縦横無尽な動きで翻弄し、容赦なく吉村の首・腰を攻撃。HARASHIMAは敢えてカットに入らず吉村を声援で鼓舞し、吉村が自力で生還すると1vs2の数的不利を覆す大暴れを見せて形成をイーブンに戻し、勝負を吉村へと託す。
 吉村と上野の対面になると、互いの思いをぶつけ合うかのようなエルボー合戦が展開され、顔面への強烈なビンタを叩き込んだ吉村がラリアットを狙ってロープに飛ぶも、上野が吉村の顔面をぶち抜くカウンターのドロップキック。上野はブリザード・スープレックス・ホールドからBME(ベスト・ムーンサルト・エバー)で圧殺し、3カウントを奪った。

 マイクを取った上野が「吉村くん、おかえり!半年、俺からしたらすぐな気がするけど、本人からすると長くてしんどかったと思います。吉村くんに巻いてもらったこのベルト、なんとか防衛しています。吉村くんも今日復帰して楽しいこと、楽しいプロレス、また出来るから。我々焦りながら楽しくやりましょう。復帰おめでとう!」と笑顔で語りかけると、吉村は「今日やってみて、改めて欠場中に思っていた、ふわっとした上野さんとの差がハッキリ見えました。俺は、俺が巻いてあげたそのベルト、それを獲れる位置に行くまで、猛スピードで追いかけて行くから楽しみにしといて下さい!」と深々と頭を下げた。

 コメント会場にやってきた吉村は、最初こそ久々の試合で息が上がっていたものの「復帰戦で勝てるほど甘くないって分かって安心した自分がいるっていうか、これで俺が上野さんやMAOさんから勝ってしまったら『俺がいない間なにやってたんだ』ってなるんで。まあ、負けて言うのもおかしいですけど、上野さんに負けて、2人の差はハッキリと明確になったんで、その差をすぐに縮める。すぐに追い越す!上野勇希、アイツにだけは絶対負けたくないので、どんどんやっていきたいと思います!」と鼻っ柱の強さを見せる。

 そして、「復帰したからには俺個人としても、DISASTER BOXとしてどんどんDDTで上を目指していく」とKO-D6人タッグ選手権への挑戦を宣言。
 これに大鷲透と平田一喜が乗り気な姿勢を見せるものの、現チャンピオンが遠藤哲哉&高尾蒼馬&火野裕士だと知ると平田が怖気づいてしまう。これを受けた吉村は「俺はプロレスラーになる前から火野選手に憧れてて、今もずっと憧れてる。最高の選手だと思ってる。その火野選手と試合が出来るなら今すぐ挑戦しましょう!」と明るく語りながら平田を鼓舞した。

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