【試合詳細】4・19 新日本プロレス後楽園ホール大会 YOSHI-HASHIvsKENTA 後藤洋央紀vs石森太二 石井智宏vs高橋裕二郎

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『Road to レスリングどんたく 2021』
日程:2021年4月19日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:306人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
棚橋弘至/○矢野通/本間朋晃
8分54秒 横入り式エビ固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/●ディック東郷(みちのく)/外道

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
[L.I.J]鷹木信悟/内藤哲也/SANADA/●BUSHI
7分43秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]ウィル・オスプレイ/グレート-O-カーン/アーロン・ヘナーレ/○ジェフ・コブ

▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]○石井智宏
15分17秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
[BULLET CLUB]●高橋裕二郎

▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]●後藤洋央紀
12分8秒 逆さ押さえ込み
[BULLET CLUB]○石森太二

▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]●YOSHI-HASHI
26分6秒 go 2 sleep→片エビ固め
[BULLET CLUB]○KENTA

KENTAが王座戦を前にYOSHI-HASHIとの激戦を制し彼女の棒ちゃんをリング上でファンに紹介!石森がヘビー級の後藤から技アリ勝利!石井は裕二郎から貫禄勝利!

第1試合


 BULLET CLUBの奇襲から場外乱闘となり試合開始。EVILは矢野をリング下の暗闇に放り込んでしまい、矢野の悲痛な叫び声が響き渡る。
 リング上では本間が東郷を相手に串刺しラリアット、ショルダータックル、ブレーンバスターと猛攻をかけ小こけしを発射もこれは空振り。東郷はナックルとストンピングで痛めつけEVILにタッチ。
 EVILは東郷がレフェリーの気を引いている間にタオルで本間の首を絞めあげ、本間の逆水平チョップ連打を顔色一つ変えずに受けきって顔面かきむしりから外道にタッチ。
 外道はサミング、顔面踏みつけ、チョーク攻撃、スリーパーホールドと首から上に攻撃を集中させてロープに飛ぶが、本間はヒップトスで迎え撃って小こけし。カットに来たEVIL&東郷のトレイン攻撃をいなし、DDT+コンプリートショットで2人まとめてマットに突き刺して棚橋にタッチ。
 棚橋は3人をコーナーに重ねて串刺しクロスボディ。棚橋は外道にフライングフォアアーム、エルボードロップ、ローリングセントーンと連撃し、エアギターを奏でてからエースランナーの構えもEVILがカット。棚橋はEVILをドラゴンスクリューで撃退し、外道にもドラゴンスクリューを狙うが外道がサミングで脱出して東郷にタッチ。棚橋は突っ込んでくる東郷をブーメランアタックで迎撃して矢野にタッチ。
 矢野がコーナーマットを外し、邪魔にしに来たEVILにコーナーマットを投げ渡す。東郷がレフェリーの気を引いている間にEVILがコーナーマットで矢野の頭を殴りつけ、BULLET CLUBの3人で矢野にトレイン攻撃。最後のEVILの一撃だけかわした矢野はタイツの中から黒頭巾を取り出してEVILに被せようとするが、東郷が奪い取って逆に矢野の頭に被せてからスクールボーイ。矢野がこれを返すと東郷、EVILのセントーンが決まり、EVILがレフェリーの気を引いている間に東郷がスポイラーズチョーカーで首絞め。これを矢野が急所蹴りで脱出すると棚橋が東郷の頭に黒頭巾を被せ、EVIL&東郷へ一刀流のコジロウから東郷をスクールボーイで丸め込み、カウント3。

<試合後コメント>
矢野通
「見たか~! ザマみろお前ら、オイ! 見たか、俺の長~い手でなぁ、2人同時にやってしまった! アレを何と言うか! 634じゃねぇんだよ! コジロウ(小次郎)だ、バカヤロー! 一刀流だ!」
 
本間朋晃
「20数年前、別の団体で、初めてディック東郷と遭遇した! 俺がプロになって20何年、今日初めて、リング上で触れ合った。あいつに触るのに、20何年もかかった。でも今日、新日本プロレスのリングで、ディック東郷と闘うことができた。こんな、面白れぇことねぇよな。何年もかかったかもしれねぇけど、あいつとこうやって闘える。やっぱプロレスって夢あるし、『あー、楽しいなあ』って改めて思えました。ディック東郷、EVIL、いまは闇かもしんねぇけど、ありがとう!」
 
棚橋弘至
「タイトルマッチを前に、対戦相手がまだ来てないとか、そういう状況は何度も経験してきてるから、大丈夫。自分のやるべきことはわかってるし。(※肩にかけていたNEVER無差別級ベルトを抱き寄せるようにして、胸から腹のあたりを隠す)まだちょっとベルトで隠しとくけど、これはもう自分との闘いだから。いろんなものに……ケガに、年齢に、コンディションに、いろんなものに打ち勝った先にね、NEVERの未来が、見えてくると思うから。あと、本間選手がね、ディック東郷について話してたけど、学生の時に、『あーこの選手うめぇなぁ。すごいなぁ』と思ってたSATO選手、ディック東郷選手。こうしてね、時空を超えて、時を超えて闘えてるっていうのは、不思議な感じがします」
 
外道「オイ、棚橋! 棚橋! 棚橋! あぁ? オメェは、ジェイとのNEVER選手権には勝てねぇぞ! 何でかわかるか? あぁ? オメェの時代じゃねぇからだ! (※着ているジェイのTシャツを示して)STILL SWITCHBLADE ERA! SWITCHBLADE COME BACK SOON!」

第2試合


 L.I.Jの面々が突き上げた拳を合わせていく中でUNITED EMPIREが奇襲し場外乱闘となる中で試合開始。
 オスプレイが鷹木をリングに戻してバックエルボーで倒してからステップキックを見舞っていくと、鷹木はこれをキャッチしてエルボーでなぎ倒すもオスプレイはネックスプリングで即座に起き上がってハイキック。ヘナーレにタッチ。
 ヘナーレとオスプレイは2人で鷹木をロープに振って代わる代わるキックを放っていき、ダブルブレーンバスターを狙うが鷹木が2人まとめてブレーンバスターで投げきってSANADAにタッチ。
 SANADAはヘナーレの突進をリープフロッグでかわしてドロップキック、場外に逃れたヘナーレへプランチャを狙うが、ヘナーレはするりとリングインしてブレーンバスターを狙っていくがSANADAが着地してロープに飛ぶ。ヘナーレはカウンターの旋回式サイドバスターで叩きつけオーカーンにタッチ。
 オーカーンは大空スバル式羊殺しからエリミネーターを狙うが、SANADAが着地して低空ドロップキック。内藤にタッチ。
 内藤はニコニコ笑いながらオーカーンの頭にナックルを見舞っていくが、コブが火星に入り2人でトレイン攻撃を狙うが、内藤がコブを低空ドロップキックで撃退し、BUSHIが飛び込んできてオーカーンに回転エビ固め、オーカーンが反転させたところへ内藤がその顔面に低空ドロップキックを叩き込む。内藤は笑顔でスキップしながらオーカーンの辮髪を引き回していくが、オーカーンは仕返しの大空スバル式羊殺しからモンゴリアンチョップ。さらに荒ぶる鷹のポーズも内藤がスイングネックブリーカーで切り返し、両者タッチ。
 BUSHIとコブの対面となると、BUSHIがエルボー連打からロープに振ろうとするがコブはビクともせず。ならばとBUSHIは低空ドロップキックからラ・マヒストラル、スクールボーイと畳み掛けてDDTの体勢も、コブが強引に担ぎ上げてコーナーに叩きつける。ここでオスプレイとオーカーンが加勢に入り、コブがアスレチックプレックスからパワーボムの体勢も、ここで鷹木がパンピングボンバーでカット。もう一発を狙うがオスプレイがピッピーチェリオで撃退し、そこへSANADAが飛び込んでくるがヘナーレが迎え撃ってランペイジ。オーカーンがリフティングフラットライナーで内藤を撃退すると、オーカーンがBUSHIを担いで高々と真上にホイップ。これをコブがキャッチしてツアー・オブ・ジ・アイランドで叩きつけて3カウント。

オーカーン「ひれ伏せ!後楽園ホールの愚民ども!これがジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレ、グレート-O-カーン、そしてIWGP世界ヘビー級チャンピオンのウィル・オスプレイ!そう、これがUNITED EMPIREの力だァ!」

 なお、この演説の最中に内藤は記者席に着席し、オフィシャルライターのパソコンでオーカーンのコメントを書き起こすかのようにぎこちない動作でタイピング。
この光景を見たオーカーンが「おい、よく撮っとけよ、この姿を!コイツは裏方をやってるのが似合ってるよ!無理すんなよ、パソコンなんて使えないだろ?馬鹿なんだから!なに書いてるか見せてみろよ!」と煽りながら画面をカメラに向けようとすると、内藤は苦笑いで「グラシアス」と返しながらパソコンをパタリと閉じた。

<試合後コメント>
ウィル・オスプレイ
「お前ら、見たか!? 俺たちUNITED EMPIREの威力が90%だとしたら、ロス・インゴの野郎は10%ってとこだ。完全に俺たちの手のひらに転がされてたな。もうあいつらの勢いはなくなった。いまスポットライトを浴びてるのは俺たちだ。汗ひとつかいてないぜ。過去、こんなに楽な試合があっただろうか。タカギは疲れ切ってて、呼吸を整えるのにやっとって感じだった。やっぱりもう俺たちみたいに若くて体力が有り余ってる相手にはついていけないんだろう。特にその相手がセカイヘビーキュウの俺では、まったく歯が立たないよな。俺はニュージャパンのナンバーワンで、UNITED EMPIREは現在最も勢力のあるユニットだ。お前らじゃ、ぜんぜん相手にならないぞ。次はちゃんと作戦を練ってからかかってきてくれよな。俺たちは常にお前らの上を行ってる。タカギ、ひとつ答えてくれ。お前は本気で俺からこのベルトを獲れると信じてるのか!? 無理だと思うぞ。なんたってお前の相手はこのウィル・オスプレイだぞ。ウィル・オスプレイはレベルが違う」
 
アーロン・ヘナーレ
「オイ、ヤングライオン。今度、俺のサングラスに手をかけたらタダじゃ済まないぞ。UNITED EMPIREには明るい未来が待っている。SANADA、昨日、お前が俺にやられる姿を後楽園ホールに集まったファンが目撃したぞ。(4月26日)ヒロシマで同じ目に遭わせてやる。口だけじゃない、ここから俺の本当の勢いを見せてやる。そしてSANADAを始末したあとで俺が次に狙うのは…かつての仲間、タナハシとイブシだ。2人は俺の負けん気の強さをイヤというほどそばで見てきた。息の根を止めない限り、俺は闘い続けるぞ。だが、まずはSANADAだ。ヒロシマでStreets of Rageを思いっ切り味わわせてやろう」
 
グレート-O-カーン
「オイ、キャプテン・アダチ(内藤)。昨日、(タッグマッチで)負けたくせに、(試合後)コメントが長いよ! 途中で見飽きちまったよ。うん!? なんだって!? スラム街でブタの餌なんか…死んでもヤダね!! 吠えるんだったら、勝ってからにしろよ。まあ、仕方がないか。子供みたいに『違うもん!』って言いたくなるよなぁ!? 生まれも、育ちも、学歴も、これまでやってきたことすべて、プロレスも、コンプレックスの塊だもんな、貴様は? 愚民に媚を売ってもブーイングしか取れず、(2014年1月4日)東京ドームでは不人気のために、メイン(イベント)を外されたんだからな!! ハッハッハッハッハッ…! ワッハッハッハッハッハッ…! 前代未聞だろ、ハッハッハッ…! いいか!? いくらごまかそうが、過去は変わらない。ロス・インゴは6連敗し、貴様は余に負けてるんだよ。だからといって、未来も変わらない。貴様は常に、挫折する運命だ」

鷹木信悟
「今日はまったく、個人としても、ユニットしても、いいトコなかったね。でも今日の借りは! (5.4)福岡じゃねぇよ。明日返すから、明日。それからオスプレイのコメント見たけど、『鷹木には懸けてる物がある』!? ふざけんなよ、オイ! 欠けてるモンなんかな、オイ? 俺、腐るほどあるぞ。俺はこう見えてもな、コンプレックスの塊だ。それを反骨心にして! 17年プロレスやってんだよ。なあ、知ってるか、オイ? 俺はこの17年間、ドロップキック打ったことねぇんだよ。ほぼ打ったことない。ドロップキックさえ打ったことないダメな俺でも! 夢を見せてくれるのがプロレスだろ、オイ? だが、5.4は、俺がお前らに、夢を見せてやるよ」
 
内藤哲也
「来週の月曜日(4月26日)、俺の“ホーム”である広島大会で、オーカーンとシングルマッチ。『負けたらLOS INGOBERNABLES de JAPONのリーダーの座をほかの選手に譲れ!』って、昨日オーカーンが言っていたよ。えぇ~!? ぜんぜん譲るけど!? だって、そもそも俺、LOS INGOBERNABLES de JAPONのリーダーだなんて自覚、ないから。我々LOS INGOBERNABLES de JAPONに、決まったリーダーは存在しない。そのとき先頭を走っている人間が、このユニットのリーダー。つまり、今シリーズのLOS INGOBERNABLES de JAPONのリーダーは鷹木だよ。実際、入場する順番も鷹木が最後だし、コールされる順番も鷹木が最後だよ。それにしても、我々LOS INGOBERNABLES de JAPONの心配をしてくれたり、内藤の心配をしてくれたり、“UNITED EMPIREの広報さん”はやさしいね。でもさ、そろそろ自分の心配したほうがいいんじゃないの!? 新発売の“オーカーンTシャツ”を着たお客様、今日の会場もほとんどいなかったよ。俺が見て数えたかぎり、東側に1人いたぐらいかな? あんなに積極的に広報活動してるのに、なかなか広まらないね。“UNITED EMPIREの広報さん”がかわいそうだよ。“UNITED EMPIREの広報さん”を救う方法、助ける方法、ちょっと俺、考えとくわ。じゃあ、また明日も、ここ後楽園ホールでお会いしましょう。明日の後楽園ホールは“オーカーンTシャツ”を着たお客様で、溢れかえるといいね。じゃあ、アディオス!」

第3試合


 ゴングとともに裕二郎がビッグブートからショルダータックルでなぎ倒して行くが、石井もロープに飛んだ裕二郎に追走串刺しラリアット。2発目を狙うも裕二郎がロープスタンガンで迎え撃ち、場外戦へ。
 鉄柵攻撃やステッキ攻撃で場外戦を優位に終えた裕二郎は石井をリングに戻してエルボー連打からエルボードロップも連打。逆水平チョップを放つ石井にサミングを見舞い、ろプープにくくりつけてビッグブート。裕二郎はさらに石井にエルボー合戦を仕掛けていくが、石井もショルダータックルで迎え撃つ。
 石井は逆水平チョップを連打していき、コーナーに押し込んでチョップ+ナックルを連打。さらにブレーンバスターを狙うが裕二郎が指に噛み付いて脱出しアバランシュホールド。さらに顔面に低空ドロップキックを見舞い再びエルボー合戦を仕掛ける。
 石井が連打でラッシュをかけると裕二郎はコーナーに追い詰められたと見せかけ、突っ込んでくる石井のバックを取ってターンバックルジャーマン。さらにフィッシャーマンバスターからインカレスラムを狙うが、石井が耐えてぶっこ抜きブレーンバスター。裕二郎が雄叫びを上げながら即座に立ち上がるとパワースラム、さらに裕二郎のビッグブート連打を耐えてバックドロップ。さらに雪崩式ブレーンバスターからパワーボムを狙うが、裕二郎はこれを持ち上げて変形スパインバスター。裕二郎はスライディングラリアットからインカレスラム。さらに石井のラリアットをかわしてラリアットを叩き込み、マイアミシャインを狙うが石井が耐えて延髄斬り。
 石井はラリアットを放つが、裕二郎はラリアットで撃ち落としロープに飛んでラリアットを狙うが石井がカウンターのラリアット。さらにパワーボムで叩きつけるがカウントは2。石井はスライディングラリアットから垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、裕二郎はこれを読み切ってDDTで切り返し、リバース・ピンプジュース、マイアミシャインと大技を連発。そしてピンプジュースの構えに入るが、石井は振り払ってヘッドバッドからラリアット。さらに垂直落下式ブレーンバスターと畳み掛けて3カウント。

<試合後コメント>
石井智宏
「(※カメラの前で立ち止まらず、控室に向かいながら)やっぱり、明日東郷に代われ。お前はもう終わりだ」
 
 
高橋裕二郎「(※顔をしかめ、フラつきながらインタビュースペースに現れると、床に倒れ込んで)今日のシングルマッチはよぉ、明日の3対3の、NEVERのタイトルマッチの、ウォーミングアップだって聞いたぞ。確かに、いいウォーミングアップだったよ。これ、マジ!」

第4試合


 ゴングがなるとともに突っ込んでエルボー連打で攻め込む後藤に対し、石森はスライディングで逃れスワンダイブからショルダータックルでぶつかるも後藤が倒れず耐えて逆にショルダータックルで吹き飛ばす。さらにロープに振っていくが石森は場外にエスケープして間をとっていく。後藤が追っていくと石森は入れ違いにリングに入ったり出たりと後藤を苛立たせ、後藤のラリアットをキャッチして腕へのドラゴンスクリュー。腕を抑えながら場外に逃れた後藤へ鉄柵を絡めながらのアームロックなどで痛めつけていく。
 痛む腕でエルボーを放つ後藤だったが、石森は腕へのコードブレイカーから腕固め。さらにコーナーでロープを絡めたアームロック、さらに串刺しダブルニーを発射も、後藤が回避。自爆した石森をブレーンバスターで叩きつける。
 後藤は村正からブルドッギング・ヘッドロック、さらに牛殺しを狙うが石森はサミングで脱出してハンドスプリング式オーバーヘッドキック。石森はランニングニーからサイファーウタキを狙うが後藤が耐えるとヒザへの低空ドロップキックからYes Lock。さらにBone Lockに捕らえるが後藤が伸ばした足がロープに届く。
 石森が後藤をコーナーにふろうとすると、後藤が振り返して串刺しラリアットを狙う。石森はこれをかわしてコーナーへのコンプリートショットから再び串刺しダブルニーを発射も、後藤が回避してコーナーに上げ、雪崩式ネックブリーカードロップ。後藤は右腕を突き上げてラリアットを放つも、石森は両手でガードしてラリアット。後藤が倒れず耐えると石森は左右のチョップを連打しゼロ距離ジャンピングニーからロープに飛ぶが、後藤がカウンターのラリアットで石森を吹き飛ばす。
 後藤は雄叫びを上げながら牛殺し、印を結んでからのミドルキック、「終わりだぁ!」とGTRの体勢も、腕を振り上げた瞬間に石森が組み付いて逆さ押さえ込みで丸め込み、電光石火のカウント3。

<試合後コメント>
石森太二
「(※コメントスペースに腰を下ろし笑顔で)どうだ、後藤? “棒ちゃん”の力がなくても、何も頼らなくても、俺はお前からまた3カウント獲ったぞ。小さいから負ける、なんて決まりはないんだよ。強さと、(※胸を叩き)気持ちと! (※頭を差し)ここがそろったほうが勝つ。それが、プロレスだろ? 俺は小さいから不利だなんて、1度も思ったことないぜ。後藤! お前は絶好調と言ったわりには、詰めが甘ぇし、頭も悪ぃ。明日は、おとなしくその(NEVER 6人タッグ)ベルト、俺たちに渡せよ」
 
 
後藤洋央紀
「(※両手で顔を覆い虚ろな表情で)あぁ……あぁ…。俺、またやっちまったよ……。(※虚空を見つめてコメントブースを歩き回り)なんの言い訳も思いつかない……。穴があったら入りてぇよ(※と言い残して立ち去る)」

第5試合


 昨日の宣言通り、この日のKENTAは愛しき棒を持たずに入場。
 ゴングが鳴ると、KENTAは組み合うと見せかけてスカしながら場外へと逃れる流れを繰り返す。KENTAが放送席に向き直ってなにかを語りかけようとした隙を見逃さず、YOSHI-HASHIがリング内からのスライディングキックを見舞い、リングに放り込んでバックエルボー、ショルダータックル、ヘッドハンターと連撃。YOSHI-HASHIが逆水平チョップ連打からロープに振るとKENTAは場外にエスケープ。今度はYOSHI-HASHIがすぐに追っていって鉄柵に叩きつけていくが、KENTAもお返しの鉄柵攻撃から観客席前の板の間でDDTを繰り出し一気に形勢逆転。
 KENTAはYOSHI-HASHIをリングに放り込んでミドルキックを連打していくが、YOSHI-HASHIも雄叫びを上げながらのエルボーで反撃。KENTAは倒れると見せかけてカニバサミで倒して後頭部へのエルボードロップ、キチンシンク。さらにコーナーマットを外して金具むき出しのコーナーへYOSHI-HASHIを叩きつけていき、ネックブリーカーからチンロック。さらにKENTAがミドルキックを連打していくが、YOSHI-HASHIは顔面への張り手を連打し、逆水平チョップからドラゴンスクリュー。さらに逆水平チョップ、トラースキック、スイングネックブリーカー、串刺しラリアット、滞空式ブレーンバスターと畳み掛け、ラリアットを狙うもKENTAがキチンシンクでカウンター。
 KENTAはトルネードスタンガンからダイビングラリアット、STF、グリーンキラー、串刺しドロップキックからコーナーに上っていきダイビングフットスタンプを発射もYOSHI-HASHIが回避。YOSHI-HASHIが突っ込んでいくとKENTAはパワースラムで迎え撃ち、ガッツリと突き刺すダイビングフットスタンプ。
 KENTAがgo 2 sleepの体勢に入るが、YOSHI-HASHIは振り払ってエルボーで反撃。足を止めてのエルボー合戦に発展し、KENTAが顔面を振り抜く右ストレート。それでもYOSHI-HASHIは倒れずフルネルソンスープレックスで叩きつけ、KENTAの袈裟斬りチョップを受けても倒れず蹴り足をとってヘッドバッド。さらにシーソーホイップで金具むき出しのコーナーに叩きつけ、ラリアットからバタフライロック。KENTAがギブアップしないと見るやバッククラッカーからランニングダブルニー、熊殺しからカルマの体勢も、KENTAがDDTで切り返してフォール。YOSHI-HASHIがキックアウトするとKENTAが大げさに吹っ飛んでレフェリーへとぶつかっていき、レフェリーが昏倒。
 KENTAはマウントナックルを連打してからリングの下を漁っていくと、なんと控室に待たせていたはずの棒を取り出す。KENTAが棒で殴りかかるとYOSHI-HASHIはソバットで迎撃し、KENTAが取り落した棒を拾い上げてついに棒を奪還。しかしここでKENTAがレフェリーを起こしてYOSHI-HASHIへの注意を求め、YOSHI-HASHIは注意するレフェリーへ猛抗議。その背後からKENTAがぶつかっていってレフェリーが巻き込まれ再び昏倒。
 KENTAはDDTからYOSHI-HASHIを棒で殴りつけ、レフェリーを起こしてフィニッシュ宣言も、YOSHI-HASHIが下から組み付いてサムソンクラッチ。KENTAはこれを返してラリアットで叩き伏せ、ローリングエルボーを発射もYOSHI-HASHIがトラースキックでカウンターしスクールボーイ。キックアウトしたKENTAの顔面にビンタを見舞いカルマの体勢も、KENTAが背面着地して金具むき出しのコーナーに頭から叩きつけ、顔面への掌底を連打。続けてブサイクへの膝蹴り、go 2 sleepと叩き込んで3カウント。

 セコンドに付いていた石井がYOSHI-HASHIを介抱して退場させようとすると、KENTAがマイクを取って石井ことTOMOへ語りかける。

KENTA「おい待てTOMO。お前に話があんだよ。ゴトヒロはいいや。帰っていいぞ。1つ覚えとけよお前。明日タイトルマッチの試合後もそんな状態だからな?(※完全無視してYOSHI-HASHIと退場していく石井の背中へ)聞いてますかぁ~?石井ク~ン!うわぁ、久しぶりだな、こうやってマイク持つの。前回のときはめちゃくちゃブーイングする奴いたのよく覚えてるよ。この辺にまだいんだろ誰だオイ手ぇ上げろ?!まあいいや。こんな日が来るなんて俺は、信じられない。まさか、お前たちの前で俺の彼女を紹介できるなんて……。(※辻陽太が場外に転がっていた棒をKENTAに渡す)はじめまして。俺の女の棒ちゃんです!(※棒ちゃんの声を聞いて)拍手が小さいって?棒ちゃんです!(※棒ちゃんの声を聞いて)立ち上がって拍手して欲しいって?棒ちゃんです!……そんなにみんな俺たちのこと興味ないみたい。来月、俺はデビューして21周年になるんだけど、21年前の自分に教えてやりたいよ。『お前21年後、棒と一緒にリング立ってるぞ』って。でもね、そんな自分も嫌いじゃないんだ、実は。なんでかっていうと、俺はプロレスラーであり、エンターテイナーだからだよ。俺は誰に何を言われてもやりたいようにやるし、俺はコイツを本気で愛してるんだよ。明日、俺達の愛の証、NEVERの6人タッグも獲って、またお前らにもっとラブラブな俺たちでお前らの前に現れるから楽しみにしとけよ。まあ結局、俺が何を言いたいかって言うと、まん延防止だからさっさと家に帰れってこと!」

 KENTAは棒と熱いハグを交わし、お姫様抱っこで退場。その途中に放送席の棚橋弘至の目の前で棒と熱いキスを交わしてその熱愛ぶりを見せつけた。

<試合後コメント>
KENTA「(※棒と一緒に登場すると、ビデオカメラに)どれ? これ? ライブ? ライブ!? (※棒に)ライブだって! 大丈夫だから、緊張しなくていいから。ライブだって、気にすることないから。(※ビデオカメラに向かい直立の姿勢で)えっと、ご覧の、皆さん……」
棒「お前が緊張しとるやないかーい!」
KENTA「(※棒に)ツッコむねぇ、棒ちゃーん! (※ビデオカメラに)見た? ブス、俺が勝ったんだよ。これでなぁ、明日も、このまま、テメェらブッ潰して、お前の、何かオマケでもらってるくせに大事そうに抱えてるテメェの、NEVER 6人タッグのベルトも、明日全部俺が獲ってやるよ。本来の、お前の、何もない姿にしてやるよ。お前、何か言ってるよなぁ、何かエラそうなこと。『物事が変わるのは一瞬』だ!?(苦笑) ふざけたこと言ってんなよ、テメェ。それはなぁ、日々、しっかりと積み重ねて、一瞬一瞬を積み重ねてきた人だけが使っていい言葉だよ。お前みてぇなヤツがなぁ、そんななぁ、エラそうにカッコつけた言葉でなぁ、ごまかしてんじゃねぇよ、テメェ! お前なんかまだバカなんだよ。現実見ろ。ふざけんなお前、な。これで、今日負けて悔しいなら、明日楽しみにしてるよ。なぁ。その上で、さらに、テメェみてぇなの、ブッ潰してなぁ、わからしてやるよ、現実を。(※棒を見つめて)ね。いてくれたんだよね。ありがとね(※と棒を抱き寄せる)見た? 何? 今日の客。何アレ? ちょっと飽きてきてんじゃない? 感じてはいたけど、ちょっと、飽きてきてんじゃん。でも、(※棒に)飽きるとか飽きないとかじゃないもんね! 俺たちね! いくもんね! だから、結局、俺が、ホントに何かいろいろ言ってきたけど、CHAOSとの闘いを通じて何が一番言いたいのっていったらやっぱり、『YOSHI-HASHIはブス』ってこと!」

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