リング上の忘年会を制した矢野通が2年連続でKOPWを防衛

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 24日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to TOKYO DOME』が開催され、矢野通が金丸義信との忘年会マッチを制して『KOPW2021』の防衛に成功した。

 KOPWとは、オカダ・カズチカが提唱した新日本プロレスのタイトル。特殊ルールでの闘いを経て勝利した者にタイトルが移り、その年の最後の段階で保持していた選手が覇者となる特殊性を持つため、通常のプロレスの強さとはまた違うプロレス脳が求められるこの試合には毎大会注目が集まっている。
 今大会では、新日本内で“酒豪”として名の通っている矢野通と金丸義信がKOPWをかけて対戦。この試合のルールは『忘年会マッチ ウイスキーコース』と題され、通常の試合開始から2分おきにウイスキーをお互いにショット1杯飲み干し、20秒以内に飲み干せない場合は敗退。通常のプロレスルールによっての決着も有効という特殊ルールで実施。


 試合が始まると、互いに「お前呑めんのか?!」「お前こそ呑めんのか!」と煽りながらリング外へとエスケープし酒宴の始まりを待つ。
 互いに一度も触れ合うこと無く2分が経過すると、互いに角瓶の封をパキリと切る快音をマイクで響かせ中身が入れ替えられていないことをアピールしつつ1度目の乾杯タイム。互いにグイっと一気飲みしてリングへ。
 矢野が「お前顔真っ赤だぞ!吐きそうだろ!ミラノにも見てもらえよ!」と煽り、金丸が解説席のミラノコレクションA.T.に向き直った瞬間に矢野がスクールボーイ。目まぐるしい丸め込み合戦が展開され、両者急激に酔いが回って吐き気をこらえる。
 また2分が経過して2度目の乾杯タイムを迎えると両者一気飲みでクリア。その後、互いに相手の頭を掴んで激しくシェイクしたりコーナーへの振り合いでぐるぐる回ったりといった攻防から、2人ともリング上で粗相の危機に。
 そして3度目の乾杯タイムを迎えると、軽々と一気飲みする金丸に対して矢野は少々つらそうな様子。金丸はインターバルを取ろうとする矢野をローリング・クレイドルでぶん回し、2人でバタリと倒れ込んでダウン。
 限界が近そうな両者が4杯目を迎えると、2人は覚悟を決めて一気飲み。金丸は角瓶を煽って矢野へウイスキーミストを噴射しようとするが、矢野が口を押さえてガードし急所打ち。金丸のウイスキーミストがレフェリーに噴射され、その隙に矢野が金丸の口に角瓶を突っ込んで大量飲酒を強制。意識が朦朧とする金丸を鬼殺し(※変形パワーボム)で叩きつけて死闘に終止符を打った。

 勝利した矢野はリング上で新たな酒瓶を開封し、「あぁ!いい香り!カンパーイ!」と祝杯。矢野が今年もKOPWを守りきり、2年連続でKOPWの覇者となった。

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