獣神サンダー・ライガーが後楽園ラストマッチでオカダ・カズチカへレインメーカー式掌底を解禁も敗北!「これが引退する人間と現役チャンピオンの差だよ」
21日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『有馬記念 presents Road to TOKYO DOME』が行われ、獣神サンダー・ライガーが最後の後楽園ホール大会での試合を行った。
1989年4月の東京ドーム大会でデビューし、2020年1月4日&5日の東京ドーム大会で引退を表明しているライガーだが、後楽園ホールはライガーと縁が深いと言われる山田恵一のデビューの場。30年に渡る現役生活を駆け抜けたライガーにとって、正真正銘最後の後楽園ホールとなるこの試合は特別なものとなった。
メインイベントで行われた獣神サンダー・ライガー&棚橋弘至&飯伏幸太vsロッキー・ロメロ&YOSHI-HASHI&オカダ・カズチカという6人タッグマッチは、1・4で雌雄を決するオカダと飯伏の対面に沸き、棚橋とYOSHI-HASHIが激しい打撃戦で場内を盛り上げる。
ロッキーとのスピーディなジュニアらしい攻防を制したライガーはオカダと対面し、串刺し掌底から雪崩式ブレーンバスター、さらにライガーボムで叩きつける猛攻を見せ、オカダのレインメーカーを切り返してレインメーカー式掌底を叩き込む秘策を見せるが、トドメの垂直落下式ブレーンバスターを狙ったところでオカダが耐えてツームストンパイルドライバーからレインメーカーを叩き込み、3カウントを奪った。
息も絶え絶えでバックステージに戻ったライガーは、「負けた!飯伏と棚橋に悪いことしたな。ああチキショウ。みんなで盛り上げてくれてんのに、俺が足引っ張る結果になって。レインメーカーは確かに効いたけど、隙間ができるから返し技行けるんだよね。それ狙ってたんだ。だけどカズチカ強かったな。これが引退する人間と、現役チャンピオンの差だよ。それだけだ。それだけだ」とレインメーカー攻略を考えて最後の最後まで勝利を狙っていたことを明かしつつ、どこか吹っ切れた様子で去っていった。
ライガーの引退試合は、4日には獣神サンダー・ライガー&藤波辰爾&ザ・グレート・サスケ&タイガーマスク with エル・サムライvs佐野直喜&大谷晋二郎&高岩竜一&田口隆祐 with 小林邦昭(特別レフェリー、保永昇男)の8人タッグマッチ、5日には獣神サンダー・ライガー&佐野直喜 with 藤原喜明vs高橋ヒロム&リュウ・リーのタッグマッチで行われ、6日の大田区総合体育館大会で引退式が行われる予定だ。