“ガンプロ代表”大家健が師匠格の佐々木貴との蛍光灯デスマッチで玉砕も「次は絶対に勝ちたいと思います」

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 CyberFight傘下のガンバレ☆プロレスが4月7日、半年ぶりに“聖地”後楽園ホールに進出し、「BAD COMMUNICATION 2021」を開催。メインイベントではガンプロの“カリスマ”大家健が蛍光灯デスマッチで、FREEDOMS代表の佐々木貴との“代表対決”で敗れたもののリベンジを誓った。

 ロープ2面に蛍光灯が固定されたリングの中、序盤は佐々木が一方的に蛍光灯を駆使して攻め立てた。耐えた大家はミサイルキック、カミカゼ、ダイビング・ショルダータックルで反撃。しかし、そこから佐々木が投げ捨てジャーマン、蛍光灯上へのDDT、ラリアット、蛍光灯上へのみちのくドライバーⅡで怒涛の攻め。それでも3カウントは許さなかった大家は蛍光灯上へのブレーンバスター、ハリケーンドライバー、スピア連発で猛攻。15分過ぎ、蛍光灯の束を持って炎のスピアを敢行した大家を佐々木はキックで迎撃。すると、イス盛りの上に雪崩式ブレーンバスターを繰り出すも、大家はカウント1でキックアウト。佐々木は蛍光灯の束を大家の肩にかけてキックをたたき込むも、大家はカウント2で返した。ならばと、佐々木は再び蛍光灯の束もろとも右膝を見舞うと、粘りに粘った大家は力尽き、無念の3カウントを聞いた。

 マイクを持った佐々木は「大家はDDTに入門してきて本当に何もできないダメな練習生でした。そんな大家にゼロからプロレスを教えたのが自分です。オマエが対戦要求した時点で俺はビックリしたよ。オマエにとって俺は思い出したくもない、怖い、嫌いなイヤな先輩。オマエにそう思われているって思って、プロレス人生を歩んできた。そんなオマエからまさかの対戦要求。一つの団体を引っ張っている男が、かつての先輩と対戦? しかも相手の土俵の蛍光灯? 頭悪いんじゃないかと思ったよ。でも、それが大家健という男なんです。大家! オマエと蛍光灯デスマッチ、1対1で血を流して闘った以上は、もう先輩も後輩も師匠も弟子も関係ない。お互い一国一城の主として、お互い切磋琢磨して頑張っていこう。また新たな外敵が現れたり、経営難に陥ったりしたら、いつでも俺に相談してこい。大家、対戦要求うれしかったよ。ありがとう」と言うと、大家とガッチリ握手を交わした。

 大家は「俺が甘かったかもしれないと、負けたときそう思いました。でも俺は団体の代表として、次は佐々木貴に絶対に勝ちたいと思います! 悔しい! 勝ったら言うつもりでしたけど、負けてしまったけど、俺の人生は負けても続きます。また一人守る者が増えました。私、大家健、明日で44歳になりますが、秋に子どもが生まれます。だから、こんなところで踏みとどまっているわけにはいかないんだよ。ガンバレ☆プロレスをもっともっと大きくしていくし、佐々木貴、アンタにもそのうち絶対勝つからな! この生き続けていく、あきらめないという気持ちはガンバレ☆プロレスの精神そのものです。そして今日、この会場にいる皆さんはその気持ちを背負ったガンバレ☆プロレスの仲間です!」と叫び、師匠格への雪辱を期した。

 バックステージで佐々木は「アイツがDDTに入って20年近く経つと思うんですけど、本当に口先だけで何もできないヤツで。なんとかデビューにこぎつけたはいいけどダメで。会社も売り出そうといろんなキャラを与えてたと思うんですけど、すべてが滑って挙句にはいなくなって。その頃には僕もDDTを退団していたので、アイツがどうなったのか正直全部追ってるわけじゃないですけど、気が付いたら復帰してて、また気が付いたらいなくなってて。ゼロから見てきた人間としては出来の悪い子ほどなんとやらって言うじゃないですか。まさにそんなのが大家でしたね。そんな大家からしたら、たぶん俺は会いたくもない、怖い、しごかれたうざいイヤな先輩なはずなんですよ。なのに今回対戦要求をもらって。しかも蛍光灯。オマエ勝ち目ないじゃん。でも言われた以上はやるしかないし、逃げるわけにもいかないんで、徹底してやりました。全然まだ余力があります。全然まだ俺を追い込んだうちにならないし、血だってほとんど出てない。でもそれをわかってて、この土俵に上がってきたアイツの勇気は認めたいし、不器用で上手に生きられない。でもプロレス界にしがみついて四十過ぎで団体背負って、子ども、仲間、いろんなものいっぱい背負って、必死でやっている姿、正直カッコ悪いと思う。無様だと思う。でも、そんな大家に同じ匂いを感じるんです。人として、プロレスラーとして。だから受けて立ったし、またお呼びがかかるなら、いつだってガンプロに来たいですね。もしまた新たな外敵がガンプロに襲ってくるなら、俺はガンプロ側として大家と一緒に迎え撃ったっていいと思う」とコメント。

 大家は「初心に戻って、昔のコスチュームに戻して、昔の先輩の佐々木貴に蛍光灯で挑んで、無謀と思われつつ敗れました。甘かったですね! 身にしみました。蛍光灯痛かったです。本当に辛かったです。悔しかったです。こんな気持ちになるなんて思ってませんでした。だって勝つつもりだったんだもん! でも負けちゃったんですよ! 昔だったら佐々木貴に負けて、確かに超えたいって気持ちはあるけど、先輩だからしょうがねえやって、そんな気持ちで次の日からのうのうと生きてましたよ。でも違ったんだよね! 今回メチャクチャ悔しかったよ! 相手の土俵の蛍光灯デスマッチ、負けていいなんてあるわけねえだろ! 現時点ではかなわなかった! 悔しいんだよ! 悔しいからこそ、次勝ちたい! そういう気持ちが芽生えております! やっぱりガンバレ☆プロレスっていうのは、強くなって勝つっていうのはもちろんだけど、負けたら悔しくて! その負けを乗り越えて生き続けていくために頑張っていく! あきらめない精神っていうのがガンバレ☆プロレスなんです。次すぐ再戦というわけにはいかないと思っておりますが、また必ず佐々木貴と闘って、今度はガンバレ☆プロレスの代表とし、FREEDOMS代表の佐々木貴に絶対勝ちます! そして、これからもっともっとガンバレ☆プロレスを大きくしていきます!」と悔しさを露わにした。

 また、大家が引き揚げようとすると、崖のふち女子プロレスの松本都が現れ、「大家、ちょっと待て! 私を5月1日のミックストタッグトーナメントに出してください」と要求。大家が「時と場所を考えて。血だらけなんだよ。撤収時間があるから…」と言うも、松本は「出すって言うまでここを動きません」と強硬姿勢。大家が「タッグパートナーとかいるのか?」と問うと、松本は「まだ決まってないけど、私と組みたいメンズは星の数ほどいるんです!」と発言。その執念に負けた大家は「星の数の一人連れてきてよ。5月1日、板橋グリーンホールに来なよ」とシブシブ承諾し、松本のタッグトーナメント参戦が決まった。

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