全日本パワーリフティング準優勝の逸材がプロレスデビュー!

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 23日、東京都・新宿FACEにて『P.P.P. TOKYO ~狂乱のバブル、百花繚乱祭~』が開催され、八須拳太郎がプロレスデビューを果たした。

 『P.P.P TOKYO』は“令和のバブル”をテーマにセクシー男優のしみけんがアドバイザーを務めるプロレス団体。慶應義塾大学卒の元・博報堂レスラー三富政行が総帥としてプロデュースし、シャンパンタワーやテキーラが飛び交うパリピな興行を実施している。
 PPPには、セクシーな美女に囲まれながら試合を観戦できる“ハレンチシート”、褌一丁のイケメンマッチョに囲まれながら試合を観戦できる“イケマッチョシート”という客席が存在し、八須はそのイケマッチョの1人だった。

 八須は全日本パワーリフティング83kg級2位の実績を持つパーソナルトレーナーでもあり、“筋肉アイドル”としても有名な女子プロレスラー・才木玲佳のトレーニングにも携わってきた。しかし、自身もかつて高校卒業後に某プロレス団体に練習生として入団した過去があり、デビューには至らなかったもののプロレスラーになりたいという思いを持ち続けていた。
 そして、三富政行との出会いからその夢は再燃することとなり、練習生期間からエキシビジョンマッチを経て30歳にしてついにプロレスデビューの夢を叶える日が訪れた。


 PPP初の生え抜き新人として注目を集める八須は、ランズエンドの崔領二とのシングルマッチでデビュー戦を実施。
 崔は八須にプロとして生きていく厳しさと覚悟を教えるため、序盤から情け容赦のない強烈な蹴りを連発していき、八須がロープに逃れても構わずその背中を蹴り続けたことで八須の背中はまたたく間に赤く腫れ上がり、八須が背中をかばい始めると崔が背中をガリガリと引っ掻いて出血させるという一切逃げ場のない責め苦を与える。
 会場からは悲鳴と歓声が起こり、八須も雄叫びを上げながらエルボーを連打する気迫を見せ、体格に勝る崔をスピアーでなぎ倒したり、バックフリップで叩きつけるなどの怪力を見せつける。しかし、ブレーンバスターを狙ったところで崔が逆に超滞空式かつひねりを加えた強烈なブレーンバスターで叩きつけ、逆片エビ固めで貫禄勝利を収めた。

 試合後、崔は倒れ伏す八須に対して「お前の先輩は、おめでとうって言ってくれるかもしれん。今日のお客さんいっぱい応援してくれたな。おめでとうって今日いっぱいメールくる。でも俺はお前におめでとうとは心底言い切れない。なぜなら、プロレスって、明日死ぬかもしれんからな。お前が一生続けていける仕事であるかどうかは、俺自身も言えない。多分いっぱい苦労する。多分途中でまた辞めることになると思う。それぐらいツラいわ。大変。儲からない。痛い。ボコボコにされる。人間関係も崩壊する。良い仕事じゃない。お金が欲しいだけなら。でもこうして今日リングに立った、これから生きていくうえでプロレスで、トップを獲れる権利だけは得た。なんとか今日最後まで攻撃に耐えて頑張った。おめでとうとは、心底まだ言えないけど、八須、応援してるぞ。頑張れ!」と愛あるエールを贈り、握手を交わした後に真っ赤に腫れ上がった八須の背中をバチンと叩いて去っていった。

 試合後、八須は「崔さんにひたすら攻めて攻めて攻められて、もっと返したかったんですけど中々上手くいきませんでした。でもたくさんの応援を下さった皆様のおかげで無事戦いを終えてデビューすることができました。これからが始まりです。先輩方のように誰からも応援されるようなパワフルなレスラーになれるよう頑張りたいと思っています!」と語り、生真面目な性格と強い向上心を垣間見せた。

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