【試合詳細】12・5 TTT新木場大会 ガッツ石島&忍&ツトム・オースギ&バナナ千賀vs藤原秀旺&塚本拓海&木村太輔&竹田誠志 CIMAvs佐山駿介 阿部史典&瀧澤晃頼vs翔太&TiiiDA 政岡純&木下亨平vsT-Hawk&エル・リンダマン

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『SCRAMBLE 10』
日程:2020年12月5日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:140人(札止め)

▼「マスクドミステリーデビュー15周年記念試合」 30分1本勝負
○マスクドミステリー
8分18秒 チョークスラム→片エビ固め
●SAGAT(BASARA)

▼「FMWレジェンド対決!」 30分1本勝負
●黒田哲広(フリー)
9分50秒 怨霊クラッチ
○怨霊(666)

▼「REALHIPSTARvs#STRONGHEARTS」 30分1本勝負
[REAL HIPSTAR]政岡純(紫焔)/●木下亨平(ダブ)
9分56秒 AKACHOCHIN→片エビ固め
[#STRONGHEARTS]○T-Hawk(OWE)/エル・リンダマン(OWE)

▼「インディージュニアタッグ闘争」 45分1本勝負
○阿部史典(BASARA)/瀧澤晃頼(フリー)
13分13秒 お怨霊クラッチ
翔太(ガン☆プロ)/●TiiiDA(フリー)

▼「スペシャルシングルマッチ」 60分1本勝負
[真GUTS軍]●佐山駿介
14分56秒 マッドスプラッシュ→片エビ固め
[#STRONGHEARTS]○CIMA(OWE)

▼「エイトメン・ハイパー・イリミネーション・バトル」 時間無制限勝負
○ガッツ石島/忍(666)/ツトム・オースギ(フリー)/バナナ千賀(フリー)
21分35秒 ウラカン・ラナ
[渡鳥連合]●藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/塚本拓海(BASARA)/木村太輔(アライヴアンドメジャーズ)/竹田誠志(フリー)

<1人目>
○木村太輔
10分40秒 横入り式エビ固め
●バナナ千賀

<2人目>
○忍
12分10秒 OTR
●木村太輔

<3人目、4人目>
●忍
14分17秒 両者OTR
●竹田誠志

<5人目>
○塚本拓海
15分2秒 OTR
●ツトム・オースギ

<6人目>
○ガッツ石島
16分30秒 OTR
●塚本拓海

CIMAが佐山駿介とのシングル戦で勝利も「蹴りが今年一番効いた」と絶賛!ガッツが約2年半ぶり解禁の裏技で秀旺から勝利!復帰決定のTORUがTTT1周年興行で阿部とのシングル戦を要求!

第1試合


 ミステリーの15周年記念試合はTTTにレギュラー参戦している薄井鉄央とのシングルマッチの予定であったが、薄井の欠場によりSAGATに変更。
 両者試合前に握手に見せかけたじゃんけんで心理戦を展開し、ゴングが鳴るとロックアップからミステリーが押し込んでいきクリーンブレイク。しかし離れ際にSAGATがガットショットを入れ、大型選手同士のタックル合戦へ。両者何度もぶつかり合っていくが、ミステリーが打ち勝ってニードロップで追撃。さらに引き起こしていくが、SAGATはミステリーを振り払ってロープに飛び、ミステリーの真横からぶつかるショルダータックルで吹き飛ばしてお返し。

 SAGATはミステリーにセントーンを見舞ってからその巨体をボディスラムで叩きつけ、チンロックで痛めつけてからワイルドドライブを狙っていくが、ミステリーはショルダースルーで切り返し、ラリアットを放つがSAGATが回避。するとミステリーは滅多に見せないドロップキックでSAGATを吹き飛ばし、串刺しバックエルボーからブレーン。さらにトップロープを飛び越えてのローリングセントーンからチョークスラムを狙うが、その右手をSAGATが白刃取りし、ナックルの打ち合いに。

 これに競り勝ったミステリーがチョークスラムの体勢も、SAGATは空中でクラッチを切って組み付き、スパインバスター。さらにキャノンボールからロープに飛ぶが、これをミステリーがパワースラムで迎え撃ち、これも滅多に見せることはない裏投げで叩きつける。さらにミステリーは最近得意とするダイビングラリアットを叩き込み、最後はこだわりのチョークスラムでSAGATを沈めた。

ミステリー「多くの皆さんにはすごく恒例の、12月第1週土曜日!TTTが帰ってきました!そして、本日この俺、マスクドミステリー、無事15周年を迎えております!ありがとうございます!急にシングルマッチで対戦することになったSAGAT選手もどうもありがとう!今日はこれが第1試合。これからまだまだ熱く、楽しく、みんながこのコロナ禍の中でスカっとする試合が続きます!最後までごゆっくりお楽しみください!ありがとうございました!」

第2試合


 TTTの名物となっている黒田哲広とFMWレジェンズとのシングル戦。リッキー・フジ、南条隼人、戸井克成、ミス・モンゴル、GOEMONと続いてきており、この日はこの対戦がシリーズと化す前の今年2月に対戦した怨霊とのレジェンズ戦。
 
 黒田が選手コールとともに深々と一礼した瞬間に怨霊が奇襲してゴングが鳴るも、怨霊が黒田を場外に放り出して追っていくと黒田が入れ違いにリングインして荒ぶる鷹のポーズ。
 両者リングに戻り、ロックアップから腕の取り合い、グラウンドでの首の取り合いを展開していくが、怨霊が動くたびに舞い散るエクトプラズムに黒田は苦戦。怨霊は黒田のラリアットの力の源である左腕にエルボースタンプを連打したり脇固めで組み伏せてから腕へのギロチンドロップを落としたりと左腕一点集中攻撃を展開。黒田が敢えて痛む左手でチョップを放っていくと、怨霊はカニバサミで倒して顔面への低空ドロップキック。

 怨霊はさらに黒田を場外に出そうとするが、その足を取った黒田がコーナーポストを使いながら時代に配慮した“サイレント哲っちゃん足殺し”で時勢に配慮した伝統芸能の舞。さらにリングに戻してトゥーホールドから足4の字固め。怨霊がひっくり返して黒田にダメージを与えると黒田も意地でもう一度ひっくり返して攻防が入れ替わっていき、ロープ際までもつれたところで怨霊がロープブレイク。
 黒田はロープ際から足を取ってリング中央に戻し、ヒザ十字。これも逃れられるとコーナーに押し付けながら怨霊のヒザを踏みつけていくが、これはレフリーがコーナーブレイクで2人を分ける。対峙した両者は正面からエルボー、チョップを打ち合っていき怨霊が怨霊ドライバーの体勢に入ると黒田は慌てて振り払う。そこで生まれた数歩の距離を駆けて怨霊がゼロ戦キックを叩き込み、くるくるエルボーで場外に落としてプランチャを発射。しかし黒田はこれを避け、着地した怨霊に場外ラリアット。

 黒田は怨霊をコーナーに上げて哲っちゃんカッター。さらにリングに戻してラリアットでの決着を狙うが、これをキャッチした怨霊が脇固めからコブラツイスト。これを腰投げで切り返した黒田がラリアットから冬木スペシャル、哲っちゃんバスターと畳み掛ける。
 完璧に決まったはずの哲っちゃんバスターが怨霊にキックアウトされると、黒田はレフリーへ突っかかっていき、その隙に怨霊が背後から黒田を突き飛ばしてレフリーと正面衝突させる。怨霊はすぐさま黒田のヒザへ低空ドロップキックを発射するが、これを読んでいた黒田はジャンプでかわし、再びラリアット。フォールに入るもレフリーがまだダメージを受けて倒れており、黒田が仕方なくカバーを解いて起こしに行くと、怨霊がすっくと立ち上がって死の灰を噴射。視界を失った黒田のヒザを低空ドロップキックで撃ち抜き、電光石火の怨霊クラッチで丸め込んで3カウント。

 先輩・黒田から初勝利を奪った怨霊に対し、黒田は握手を求め、両者しっかりと互いの手を両手で握りあった。

第3試合


 TTTにタッグで参戦することの多い“REAL HIPSTAR”は今回#STRONGHEARTSのT-Hawk&リンダマンと対戦することとなり、REAL HIPSTARが赤コーナーで外敵を迎え撃つ形に。
 REAL HIPSTARが入場するなり#SHを奇襲し、政岡がT-Hawkを場外に連れ出している間に木下がリンダマンへショルダータックル、ランニングバックエルボーを叩き込み、青コーナーで政岡にタッチ。試合権利が移りなんの違和感もなく試合が続くと、リンダマンが「お前ら赤コーナーだろぉ?!」と突っ込むが、木下は「いつも青コーナーだから間違えちゃったんだよ!」と逆ギレ。政岡が顔面かきむしりでリンダマンを黙らせ、木下がニードロップで追撃。今度は赤コーナーで政岡へしっかりタッチ。
 REAL HIPSTARは2人でリンダマンをロープに振り、木下がリープフロッグで飛び越えてからのソバット、前かがみになったリンダマンへすかさず政岡が回転エビ固めを仕掛け、木下がドロップキックで追撃するスピーディな連携攻撃を見せ、カットに来たT-Hawkにも2人での攻撃を狙うが、これを振り切ったT-Hawkは木下の足を低空ドロップキックで撃ち抜き、政岡のトラースキックをキャッチして担ぎ上げ、ウラカン・ラナに切り替えようとする政岡を恐るべき腕力で持ち上げてパワーボム。
 政岡とT-Hawkの対面となり、政岡がエルボー連打で反撃していくとT-Hawkは顔面に右ストレート。さらにボディスラムから政岡をロホで固め、その顔面へリンダマンが低空ドロップキック。
 リンダマンに代わると、政岡の髪を掴んでヘアホイップで投げ捨て、さらにコーナーに振っていくが政岡はコーナーに飛び乗って返す刀のミサイルキック。両者タッチ。
 飛び出してきた木下は、#SHの2人をランニングエルボーでなぎ倒して行くが、T-Hawkに2発目を狙ったところでT-Hawkの強烈な逆水平チョップが炸裂。一発で怯んだ木下をT-Hawkがブレーンバスターで投げようとするが、木下は逆にブレーンバスターで投げきってショットガンドロップキック。さらに木下は必殺のジャーマン・スープレックスを狙うが、振りほどいたT-Hawkがアギラから右ストレート。さらにケルベロスを狙ったところを木下が素早くバックを取ってジャーマン・スープレックス。T-Hawkは即座に起き上がって木下の後頭部へケルベロスを叩き込む。両者グロッキー状態になりながらもタッチに成功。

 政岡とリンダマンの対面となり、政岡は突っ込んでくるリンダマンをエプロンに出て回避し、トップロープに叩きつけるスタナー。さらにロープを飛び越えながらの振り子式セントーンを見舞い、リング内でRKO。ここに木下が飛び込んできて2人同時の串刺しバックエルボーを見舞い、木下のバッククラッカー+政岡のダイビングフットスタンプの合体攻撃。さらに政岡がトルネードDDTを狙うがリンダマンが振り払い、追ってきた政岡をブートで止めてT-Hawkにタッチ。
 T-Hawkは飛び込んでくる政岡をキャッチしナイトライドを狙うが、これを政岡がトルネードDDTで突き刺して切り返し木下にタッチ。

 木下はT-Hawkをジャーマン・スープレックスホールドで叩きつけるが、これをカットしたリンダマンがエクスプロイダー。救出に来た政岡をリンダマンがドロップキックで場外に排除してトペ・コンヒーロで追撃。

 T-Hawkは木下の後頭部にケルベロスを叩き込み、ウラジゴクからリンダマンとのAKACHOCHIN(T-Hawkが肩車した相手へリンダマンがコーナートップからのコードブレイカー)で3カウント。
 虫の息になりながらも闘志は折れずにT-Hawkにすがりつく木下だったが、T-Hawkは一瞥してから木下の頭を撫でて去っていくという格の違いを見せつけた。

第4試合


 フリーとなったティーダヒート改めTiiiDAがTTTに初参戦。
 瀧澤と翔太でゴングが鳴るも、控えるTiiiDAがエプロンで倒立して見せ、観衆がそちらを見て歓声を上げると瀧澤が「なんかカッコいいことしてんぞ」とツッコミを入れる。
 改めて向き合った2人はリストを取り合い、翔太はグラウンドに転がりながら取り返し、瀧澤はネックスプリングで反転させて取り返すなどのそれぞれの技術を見せ合い、翔太が押し込んでTiiiDAにタッチ。
 瀧澤はアームドラッグ2連発も、3発目はTiiiDAがかわして自爆させる。しかし瀧澤は下から組み付いて4発目で放り投げるとフランケンシュタイナーを放つが、TiiiDAが側転して着地。自身に背中を向けて見得を切る瀧澤の後頭部へドロップキックを叩き込む。
 代わる翔太はスイングネックブリーカーからトップロープ越しのローリングセントーン。そしてロープ際にボディスラムで叩きつけてセットし、TiiiDAにタッチ。
 TiiiDAはトップロープに両足の甲から着地して回転力を増す変形スワンダイブでローリングセントーンを放ち、引き起こしてエルボーを振りかぶるも瀧澤がクロスカウンターのエルボーを叩き込み、なんとか自軍コーナーに押し込んで阿部にタッチ。
 阿部が突撃していくとTiiiDAはカウンターのエルボーをヒットさせ、阿部はあわや場外に落下と思われたがアイル・ビー・バックでリングへ帰還。飛び込んできた翔太のナックルを被弾するも再びアイル・ビー・バックで帰還し、翔太の掌底をかわして顔面への掌底をヒットさせる。阿部はTiiiDAにローリングアームブリーカーから脇固め。さらに腕固めへと捕らえるが、これをブレイクされると瀧澤にタッチ。
 TiiiDAと瀧澤はエルボーで打ち合っていき、これに打ち勝ったTiiiDAがパワーボムの体勢も、瀧澤がショルダースルーで切り返す。しかしTiiiDAは側転で着地してトラースキック。さらにロープに飛ぶが、瀧澤がカウンターのドロップキックをヒットさせ、阿部にタッチ。

 阿部は連続エビ固めでTiiiDAのスタミナを奪っていき、これを返されるとコーナーに上っていくがTiiiDAが雪崩式フランケンシュタイナーで切り返して翔太にタッチ。
 翔太は阿部にドロップキックを見舞い、カットに来た瀧澤をジャンピングバックエルボーで撃退。さらに阿部とのバックの取り合いを股抜けで競り勝った翔太がソバットからDDT。さらにコーナー上からスイングDDTを狙うが、空中で阿部がクラッチを切って放り捨て、回転浄土宗。瀧澤にタッチ。
 瀧澤はスワンダイブ式のダイビングクロスチョップを見舞い、ココナツクラッシュから左右の膝でリズミカルに着地する二段チンクラッシャーからのRKOという得意のコンボを狙っていくが、背中から飛びついた瀧澤を背中合わせで迎え撃った翔太がバックスライド。瀧澤が慌ててキックアウトしたところに翔太の延髄斬りが決まり、さらにブレーンバスターで叩きつけると両者タッチ。
 両者猛ダッシュで突っ込んでいき、阿部がTiiiDAをロープに振るとTiiiDAがひらりとエプロンに着地。追ってきた阿部をトップロープ越しの延髄斬りで迎え撃つと、スイングDDTからライオンサルト。さらにロープに飛んだところで阿部の低空ドロップキックがクリーンヒットし、勝機と見た阿部が瀧澤を呼び込んでトレイン攻撃を狙うが、TiiiDAはコーナーに飛び乗って返す刀のミサイルキックで2人まとめて場外に吹き飛ばし、コーナートップから場外にムーンサルトアタック。


 TiiiDAが阿部をリングに放り込むと翔太がフロッグスプラッシュ、TiiiDAがスワントーンボムを投下も、瀧澤が必死のカット。瀧澤は翔太をRKOで撃退するとTiiiDAにもRKOを狙うが、空中でクラッチを切って脱出したTiiiDAがトランスレイヴを叩き込んで瀧澤を排除。TiiiDAはコーナートップからダイビングフットスタンプを発射するが、阿部がこれを回避してウラカン・ラナ。TiiiDAもすぐに上下を入れ替えてエビ固めも、阿部は即座にキックアウト。TiiiDAは続けてバックスライドを狙うが、クラッチを切った阿部が即座にお怨霊クラッチで丸め込み、技アリのカウント3。
 この結果に納得行かない翔太が阿部を場外に放り出そうとするが、阿部はアイル・ビー・バックで帰還し、満面の笑みで余裕を見せた。

 すると、そこへ今年6月に右肩を脱臼して長期欠場に入っていたTORUがリングに現れ、マイクを取る。

TORU「お久しぶりです。……阿部」
阿部「あっ、ハイ!(※退場しようとしていたところをアイル・ビー・バックでリングに帰還)」
TORU「お前に用があんねん」
阿部「おっほぉ!(笑)」
TORU「皆さんの前から姿を消して約9ヶ月くらいですかね。生きながら死んでいるような9ヶ月でしたよ。その間、TTTの興行、毎月、あそこのドアの隙間から全部見させてもらってました。佐山も着実にこの団体を背負っていく覚悟ができて頑張ってる。ミっさんも15周年を迎えてまだまだバリバリ。ガッツさんは……なんか渡鳥のみなさんと楽しそうにやってる。でも、あそこの隙間から俺は見てて、どうしても……阿部、お前の試合に目が行ってしまっていたよ」
阿部「おほぉ(笑)ありがとうございます!(笑)」
TORU「復帰するモチベーションも無くなりかけてたけど、楽しそうに試合して、対戦相手の顔面にとんでもないドロップキックぶち込んでニヤニヤしてるお前を見てると、色んな感情が湧いてきて……。そして俺はこう思った。一刻も早くこのリングに戻って、まっさきにお前とやりたいってな!」
阿部「おっしゃあ!」
TORU「脱臼した肩の調子は、もう万全や。一番いかつい手術したから、もう外れることは多分無い!……2%あるってお医者さんには言われたけど。お前とやりたいと思ってて、肩の調子は万全で、そして今、お前の目の前に俺が立ってるんや。ここまで言えば、俺が何が言いたいか分かるよな?」
阿部「うん、分かりますよ」
TORU「来年1月16日、旗揚げ1周年大会で、1vs1で、阿部、俺のこと思いっきりぶん殴ってくれよ?俺も思いっきり行かせてもらう」
阿部「TORUさん!生きてるって、最高に楽しいなって!俺のプロレスを通して、オォ、98%、2%失敗する手術よりも、怖いくらいに殴り倒して、プロレスって最高だなって思わせた上で、俺が勝ちます。1月16日、よろしくお願いします!」
TORU「2020年、クソみたいな1年やったけどな、1月はお前とやり合えると思ったら、いい気分で年越せそうやわ。1月16日、よろしく頼むわ」
(※TORUが握手を求めると、阿部がビンタで返して笑いながら逃走)

<バックステージコメント>

TORU
「ご無沙汰しております。TTTプロレスリングのTORUです。本日、1月16日の新木場1stRING大会で復帰させてもらうことを発表させてもらいました。阿部史典と、バチバチに殴り合って『生きてる』ってことを実感したいと思います。以上ッ!」

第5試合


 ガッツの持つCCWカナディアンヘビー級王座挑戦に名乗りを上げた佐山に対し、ガッツが試練として用意したCIMAとのシングルマッチ。今年2月にはTORUもCIMAとシングルマッチをして大きく成長しており、佐山にも大きな期待がかかる一戦。

 ゴングが鳴るとじっくりとした手4つからリストの取り合い、バックの取り合いとなり、一旦ブレイク。改めて向かい合い、ロックアップでロープに押し込み合いながらコーナーまでもつれ込み、佐山が離れ際にガットショット。さらに首投げで転がしていくも、CIMAが腕を取ってバックマウントに捕らえながらのハンマーロック。佐山がロープブレイクすると両者ともに距離を取って仕切り直す。
 再び手4つの体勢も、佐山がローキックをクリーンヒットさせるとCIMAは飛び退いて大きく距離を取る。追撃を狙う佐山をガットショットで止めてヘッドロックに捕らえたCIMAはそのまま腰を落としてグラウンドで絞め上げていくが、なんとか脱出した佐山がショルダータックル。さらに突っ込んでいくが、CIMAがアームドラッグでいなしてドロップキックで追撃。続けてCIMAがコーナーに上がろうとすると佐山が場外に突き落とし、エプロンを駆けて空対地PK。これで大ダメージを受けたCIMAは場外で大きく距離を取り、場外カウントを目一杯使って呼吸を整えダメージを回復させる。

 CIMAがリングインすると佐山は首投げからサッカーボールキックを叩き込み、尻餅をつきながら後ずさるCIMAを追って身体の前面・背面から交互にPKおよびサッカーボールキックを連打。しかし佐山が距離を取って助走をつけてのPKを狙うとCIMAはこれをキャッチしてロープに引っ掛け、ロープごとドロップキック。
 CIMAは佐山の顔面へのフットスタンプから首へのエルボードロップ、さらにフェイスロックでじっくり絞り上げてからのネックツイスト。さらに佐山の足をクロスさせてのレッグロールクラッチもカウントは2。佐山は膝立ちになりながらもエルボーで反撃していくが、CIMAはエルボー合戦に付き合うかと思いきやフェイントを入れて佐山のヒザへエルボースタンプ。さらにコーナー下に追いやってリバーススプラッシュ式のダブルニードロップから変形TTBに入るが、佐山はなんとか足を伸ばしてロープブレイク。
 CIMAは袈裟斬りチョップを連打し、佐山がハーフダウン状態になるとロープに飛ぶが、すっくと立ち上がった佐山がカウンターのミドルキック。CIMAが腰を落として正面から受けて立つ姿勢を見せると佐山はミドルキックの猛連打。これにはCIMAもバタリと倒れ込み、ダウンカウントが進みあわやTKOという事態に。

 しかし佐山はレフリーを突き飛ばしてダウンカウントを止めると、さらにミドルキックを連打し、コーナーで串刺し鉄山靠からランニングエルボー。さらにバックドロップからのPK、さらに必殺のバズソーキックを発射するが、これをかわしたCIMAが背後から飛びついてスーパードロル。さらに佐山をコーナーに上げてヴィーナスからのアイコノクラズム。さらにコーナートップからマッドスプラッシュを投下するも、佐山はこれを剣山で迎撃。

 CIMAは痛みに悶ながらも延髄斬りをヒットさせるが、佐山も倒れず延髄斬りでお返し。さらにCIMAのドロップキックを倒れず耐えてレッグラリアートで吹き飛ばし、バズソーキック。これをキックアウトしたCIMAはよろよろとコーナーに背中を預けながら立ち上がるも、突っ込んできた佐山を足でキャッチしてコバクニ。さらに佐山の両足をセカンドロープに引っ掛けた上でのスーパードロルを叩き込み、串刺しランニングダブルニーからゴリコノクラズム。続けてマッドスプラッシュで圧殺して3カウントを奪った。

 レフリーから勝者コールを受けている最中にもCIMAは腹部を押さえて苦悶の表情を浮かべるが、その中でもマイクを要求。

CIMA「(※しばらく苦悶の吐息を漏らしてから)おい、佐山!名前、覚えさせてもらったぞ。お前……ちょっと、ちょっとだけ誇張して言うけど、2020年で食らった蹴りで、お前のが断トツ1番効いたぞ!アレで俺の動きがピタっと止まって、最後は経験値だけで……。まさか、マッドスプラッシュ出すとは思わんかったよ。オーマイガーですよ。それにしてもお前、そんなええ蹴り持っとるんやったら、俺に向けて蹴るんじゃなくて、もっと蹴り応えのある奴……2人居てるよ?(※セコンドに着いていたT-Hawk&リンダマンを指差し、2人が蹴りを嫌がるジェスチャー)あのねえ、痛いよぉ?でもな、お前が蹴るのは、CIMAでもリンダマンでも、T-Hawkでも無いやろう?お前が思い切り顔面を蹴飛ばさなアカン男は、ガッツ石島ちゃうんか?聞くところによると、石島選手の持ってるベルトに挑戦表明してるらしいな?俺が断言しよう。佐山、お前なら……獲れるよ!また試合するの楽しみにしてるから。……次は、レガースもう1枚付けてきてくれや」

 T-Hawk&リンダマンとともに退場していくCIMAの背中を、佐山は深々と座礼で見送った。

第6試合


 藤原秀旺が料理研究家に転向してリングから離れたことで一度は宙に浮いたガッツ石島と藤原秀旺の因縁だったが、秀旺が料理研究家としてリング復帰するという不思議な状態で再燃。秀旺に奇妙な世界観に引きずり込まれたガッツは連敗を重ねており、対する渡鳥連合は先月大会にて竹田誠志を新メンバーに迎えてさらに戦力を増強。これに対し、ガッツはノータッチルールのエイトメン・ハイパー・イリミネーション・バトルでの決着戦を用意する背水の陣を敷いて臨んだ。

 いつものように渡鳥連合は入場時に持ち込んだ雀卓をリング中央に据えてポーカーを始め、方や「ビデオ安売王」のジャンパーを着た秀旺は大量のレトロ映画VHSの山を持ち込み、テープを吟味し始める。
 ガッツらが入場してくると、この王子感溢れる光景に激怒し、恒例となりつつあるちゃぶ台返しからの全員入り乱れる場外乱闘で試合開始。
 ガッツが木村をリングに上げて改めてOTRさせようとするが、塚本が場外から支えて阻止したため失敗。ガッツは木村とショルダータックルでぶつかり合い、木村が倒れないと見るやヘッドバッドからランニングバックエルボー。改めてOTRを狙うが秀旺ら渡鳥連合が全員がリングに上がり阻止。全員入り乱れてリング内で乱戦となり、竹田がツトムをロープに振っていくが、ここに千賀が飛び込んできてダブルのドロップキック。続いて飛び込んできた秀旺にもダブルのドロップキックを狙うが、秀旺がロープに捕まって2人を自爆させ、ツトムにビッグブートを叩き込むが、千賀が秀旺をフランケンシュタイナーで放り捨ててからOTRを狙うが塚本&竹田が阻止。


 秀旺は持ち込んだVHSのテープを中から引っ張り出し、テープで千賀の首を絞めあげる。さらにOTRを狙うがガッツがカット。竹田は千賀をボディスラムで叩きつけると、千賀の体の上にVHSを積み上げてからその上にサンセットフリップ。これまで味わったことが無いであろうVHSが背中に突き刺さる痛みに竹田は「気持ちいいぜぇ~!」と恍惚の声を上げる。

 さらに木村がVHSの角で千賀の顔面をえぐり、その間に塚本が大量のVHSをきれいに並べてから千賀をその上にボディスラムで叩きつけようとするが、暴れて脱出した千賀がVHSを次々と投擲。防戦一方となった塚本に延髄斬りを叩き込み、ここに竹田が救出に飛び込んでくる。ここに忍が加勢に入り、クレイジーラバーズ(竹田&塚本)をダブルのドロップキックで蹴散らし、秀旺にはコーナートップから飛びついてのフランケンシュタイナー。

 さらに忍はトップロープを飛び越えてエプロンに着地してケブラーダを狙うが、ガッツらにOTRルールを指摘されると一旦リングに戻り、サードロープ下を転がってエプロンにでてからケブラーダ。忍が竹田をリング上に放り込むとツトムがコーナートップからダイビングバックエルボーを放つが、これをキャッチした竹田がDDTで突き刺し、ロープにもたれかかるツトムへロッキンポ。さらにツトムをコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、千賀がツトムの頭上のコーナーから飛びついて回転エビ固め。さらにSOSの2人がそれぞれロープに飛ぶが、ツトムには塚本が、千賀には秀旺が場外から足を引いて転倒させる。さらに秀旺がビデオ安売王のジャンパーを千賀の頭に被せて視界を奪うと、木村がスクールボーイで3カウント。千賀が脱落。


 忍が木村に突っ込んでいくと、木村は引き込んで背負投。さらに払い腰から巴投げと柔道殺法で続き、STOでなぎ倒す。大ダメージを受けた忍のタイツを引き下げて生尻を顕にさせると、竹田と塚本と秀旺が左右からVHSでスパンキングしていき、塚本が忍の秘所に挿入したVHSを竹田がフルスイング。未知の刺激を受けた忍はコーナーに吹き飛んでいくが、そこにはコーナーに上っていた木村がおり、忍がそのままぶつかったため木村が転落してOTR。木村が脱落。

 続いてリング上ではクレイジーラバーズがツトムを袋叩きにし、竹田のロッキンポ+塚本のトラースキックでサンドイッチ。さらに塚本のずどんに竹田がコーナー上からの攻撃を合わせる合体技を狙うが、忍が竹田をエプロンに突き落として妨害すると、ツトムも暴れて脱出。ここに秀旺がタックルで突っ込んでくるが、ツトムがかわしたためエプロン上で殴り合っていた忍&竹田にヒット。2人共OTRで脱落となり、竹田は秀旺に「馬鹿なんじゃねえのかアイツ?!」と悪態をつく。

 リング上では秀旺がツトムを槍投げでそのままトップロープ越しに場外へ放り捨てようとするが、ツトムが暴れて脱出。そこへ塚本がトラースキックを叩き込み、ふらついたツトムを秀旺がトップロープ越しに投げ捨て、ツトムがOTRで脱落。

 残るはガッツと、秀旺&塚本の3名となり、2人がかりでガッツを袋叩きにして太鼓の乱れ打ち。しかしガッツも1vs2の劣勢の中チョップで反撃していき、2人のサンドイッチラリアットをかわして誤爆させた上でダブルラリアットで叩き伏せ、塚本とトップロープ越しに放り捨てたため塚本がOTRで脱落。

 ガッツと秀旺の大将同士の一騎打ちの構図となり、両者真っ向からチョップ合戦を展開。互角と見るや互いにロープに飛んでラリアットでぶつかり合っていき、これも千日手となると踏んだガッツがヘッドバッド連打からショートレンジラリアット。さらにゴーストバスターで突き刺し、さらにラリアットを狙ってロープに飛ぶが、エプロンから木村がガッツの頭にビデオ安売王のジャンパーを被せ、視界を失ったガッツへ秀旺がスクールボーイ。あわや先月の再現かと思われたが、ガッツはなんとかキックアウト。

 さらに、木村がレフリーの気を引いている間に脱落したはずのクレイジーラバーズがリングに上がり、3人でガッツにトレイン攻撃。さらに竹田&塚本のダブルバックドロップ+秀旺の100%メロ~ンジュースの合体攻撃を狙っていくが、ここにSOSが飛び込んできてダブルのドロップキックでカット。さらに忍もミサイルキックを秀旺にクリーンヒットさせ、SOSの2人は場外の渡鳥連合へトペ・コンヒーロの編隊飛行。


 ガッツは秀旺にラリアットを狙っていくが、秀旺はカウンターのフライングニールキック。さらにVHSを積み上げ、その上にガッツをDDTで突き刺すとロマンチックを突き抜けろ!を狙っていくが、ガッツが暴れて脱出。そこへ木村がエプロンからガッツを羽交い絞めにし、そこへ秀旺がラリアットを放つとガッツが回避したため木村に誤爆。秀旺の振り向きざまにガッツが2018年4月以来約2年半ぶりに繰り出したウラカン・ラナを繰り出し、これで3カウント。最後まで勝ち残ったガッツらの勝利となった。

 ガッツら同期軍は勝ち名乗りを受けて大喜びも、この結末に納得の行かない渡鳥連合がリングに乱入してガッツを袋叩きに。秀旺は大の字になったガッツの真横でスクワットをしてまだまだ余裕であることをアピールし、渡鳥連合の4人で勝手に勝ち名乗りを上げて去っていった。

ガッツ「本日は、ご来場ありがとうございます!皆さんの温かいご支援のおかげで、同期軍、今日は勝つことが出来ました!最後はガッツワールド解散興行で出して以来の裏技がバシっと炸裂しまして。今日は……みんながああいうのやってたから俺もやろうかなって思って(笑)狙い通りズバっと決まって良かったです!TTTがね、今年の1月に旗揚げしてね、12月ですよもう。なんとかね、このコロナ禍の時代で1年間団体を運営することが出来ました!これもひとえに皆様のおかげです!ありがとうございます!1月16日は1周年興行ということでね、皆さん、1月は2回興行があるんですよ。2日と16日ね、両方とも大変な中ですけど、皆さんお誘い合わせの上、ご来場よろしくお願いします!というわけで、1月16日、佐山駿介の俺のCCWのベルトへの挑戦を、1周年のメインで受けたいと思います!オイ佐山!出てこいこの野郎!」

(佐山がリングインし、ガッツと対峙する)

ガッツ「俺は今日のセミの試合見てないけども、なんかまあ……負けたのはなんか分かるけど、ちゃんと自分を出すことは出来たのか?」
佐山「ガッツさん、負けてはしまいましたけど、ちゃんとあのCIMAさんから『お前の蹴りは今年で一番効いたぞ』とお墨付きもらいましたよ。ただ、この蹴りをもっともっと磨いて、1月、あなたの持つCCWのベルト、挑戦させてください」
ガッツ「……と、とりあえず1月16日、シングルマッチは決定だな!でな!CCWのタイトルマッチをやりたいけど、1月2日、ウチの興行の前に王子で藤原秀旺の興行があって、そこでミスター・タガミと防衛戦をやんなきゃいけないんだよ。も、もし俺が万が一ミスター・タガミに負けたら、ノンタイトルにしてくれ!そんなことがないように、皆さんクソ藤原秀旺の興行、僕出ますんで、ガッツ石島vsミスター・タガミの試合、皆さん見に来てください!そしてチケットは藤原秀旺から買わずに僕から取ってください!……というわけでね、とりあえずTTT、旗揚げから12月までやってこれたから、この勢いで来年からも4人で頑張っていこう!TORUも1月16日に帰ってくるしね。ミっさんは?ミっさん!(※ミステリーがリングへ)TORUさんは来ないかな?じゃあ3人で。我々、このコロナ禍ではありますが、これからも心を込めて、4人で頑張っていきますんで応援よろしくお願いします!1年間、ありがとうございました!」

<試合後コメント>

ガッツ石島
――今日の試合では裏技のウラカン・ラナで決着となりました
「最近出してなかったし、藤原秀旺相手に初めて使った技なんでね、うまく相手の誤爆があって隙を見つけたんでそこでチャレンジしたらズバリ決まったんで、今日は作戦勝ちでしたね。組んでる同期の3人がそういう技を使うんで、ちょっとひらめきましたね」

――ガッツワールド時代から続く毎年恒例の12月第1週の土曜日での大会で旗揚げイヤーを締めくくりました
「とりあえず、このコロナで3月から興行できなくなって、7月から再開したけど、再開しようと思ったところでTORUが怪我をして。佐山、ミステリー、ガッツの3人でやらなきゃいけなくなった事態だったんですけど、逆にピンチはチャンスじゃなくてね、地道にコツコツやってきたことが実を結んでこうやって満員のお客さんが入るようになったんで、なんかね、かなり逆境に立たされましたけど、いい地固めが出来た1年だったと思います。なので、来年は4人になりますんで、もうちょっと攻めに行きたいと思います」

――佐山vsCIMA戦についてはどう見られましたか
「7月から僕とメインをやって、それから色んな選手たちと戦って、勝てなかったのにだんだん勝ち星も付くようになってきて、佐山は逆にこの状況の中で成長してくれたんで。だから、TORUが復帰したら佐山と二枚看板になるんで、ホント佐山にとってはTORUが欠場していたこの期間は良い経験値を積む期間になったと思います」

――その上で、1月には佐山選手とシングルマッチに臨みます
「そうですね、1月はフルメンバーでガッチリやりたいと思いますんで。来年はね、今年流れた新宿FACEも6月にやりますんで、そのへんでビッグマッチも打って、早めの後楽園ホール進出を目指して、みんなで前進していきたいと思います!」


佐山駿介
「とりあえずガッツ石島さんの持つCCWにチャレンジが一応仮で決定したと思うんで、今日CIMA選手とやって、蹴りにお墨付き頂いたんで、もっと1月までに蹴りを磨いて、1月の大会でガッツさんのCCWのベルト、獲りたいと思います!」

――CIMA戦はいかがでしたか
「試合前にはメチャメチャ緊張しました。『もうちょっと出来たかな』という気持ちはあると思うんですけど、CIMAさんとの試合はやっぱり違いましたね。今まで大物の選手の方と試合をさせていただいたことはあるんですけど、タッグとかだったんです。今回シングルで立ち向かってみて、CIMAさんの持つオーラみたいなものが全然違いました。ただ、僕も今まで色んな方と戦ってきた経験があったので、ビビらず立ち向かえたんじゃないかと思います」

――この試合を通して学べたことはありますか
「技術もそうなんですけど、『ここをこうしたらこう出来たな』という反省も含めて、次回ガッツさんとのシングルに向けて活かせるものは掴みました」

――この試合を振り返って、「勝ち目はあった」と感じたましたか「とても敵わない」と感じましたか
「自分の中の反省として、『あそこをこうしたら勝てたかな』という部分はやはりありますね」

――ここまで下半期にTTTのメインイベンターとしてやってきて、なにか手応えはありましたか
「自分自身、蹴りの威力が上がってきているのが試合を通して実感が出来ているので、前回ガッツさんとやったときには蹴りが負けちゃってたと思うんですけど、今だったら自分はちゃんと蹴りで3カウント取れると思います。この蹴りを自分の武器だと思って、1月に向けて磨いていきたいと思います」

――今年でTTTは最終興行となりますが、旗揚げイヤーを終えていかがでしたか
「コロナのせいでやっぱり半年以上試合ができてなかったんで、ブランクとかありましたけど、こうして12月に最終興行を打てたことは本当に良かったなって思います。来年もコロナがどうなるか分からないですけど、来年2021年もしっかり頑張っていきたいと思います!」


渡鳥連合
(※大会終了後に秀旺がマスコミ陣を渡鳥連合の売店前に招集)
竹田「負けちゃったじゃん最後」
塚本「歌も歌えないし、なにしに来たんだお前」
秀旺「いやぁ……」
塚本「落ち込むなよぉ?!(笑)」
竹田「負け方がキレイ過ぎんだろぉ?!」
(※木村が3人の言い争いを尻目にマイペースにアルコール液で手を消毒する)
秀旺「まあいいや。今日も発表することあんだよ。今までね、料理研究家としてやってきたけども、今日で卒業。これからは本格的にバラード歌手として、来年はCDシングル……出来れば8cmCDから発売していきたい。まずは初回1000枚全部売り切ったら、次は20万枚行きます。今来てるマスコミもさぁ、俺をどんどんブレイクするように、お前らもやれよ!ウチがインディーだからって差別か?!記事デカく取れよ!分かったらお前ら出てけ!」
(※「出てけ!」と言った秀旺が率先して出ていき始める)
塚本「俺らが出てくのか……」
竹田「俺らも出てくの?!(笑)」
塚本「釣り銭とか置きっぱなしだけどいいのか?!」
(※木村がハンドベルを鳴らしながら殿を務め、4人で仲良く退席)

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