“ビッグダディ三女”林下詩美が武道館デビューし王座を防衛!
3日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『STARDOM YOKOHAMA CINDERELLA 2020』が行われ、林下詩美&上谷沙弥がゴッデス・オブ・スターダム王座の初防衛に成功した。
横浜武道館は、今年9月6日を以て閉館した横浜文化体育館のそばに新設された約3000人規模の会場であり、スターダムが8月22日&23日の2DAYSで大会を行う予定だったが、当該大会はやむなく中止に。約1ヶ月半の時を経て、改めてスターダムが同会場のプロレスこけら落としとなる大会を開催した。
詩美はバラエティ番組などに数多く出演する“ビッグダディ” 林下清志さんの三女であり、2018年にスターダムでデビュー。その直後から破竹の快進撃を続けて数多くの王座を戴冠し、一時は海外の王座も含む四冠王となったこともあった。
そして詩美は今年2月に2019年の新人王である上谷沙弥を相手にフューチャー・オブ・スターダム王座(若手王座)を防衛後に“脱新人”を掲げ、格上の王座を目指すためにフューチャー王座返上。上谷を妹分にタッグを結成し、7月の後楽園ホール大会ではゴッデス・オブ・スターダム王座(タッグ王座)を獲得。
対する挑戦者組の舞華&ひめかはともに7月1日付でスターダムに入団し、ジュリア率いる“Donna Del Mondo”へ加入したニューカマー。15年のキャリアを持つ柔道を武器に師匠・TAKAみちのくに仕込まれた堅実かつ無骨な闘いを見せる舞華、アクトレスガールズ時代には他団体で多くの王座を戴冠し秋山準からジャンピングニーを直伝されているひめかは、DDMでの王座総取りを目指してゴッデスへの挑戦を表明していた。
試合は、パワーファイトにこだわりを見せる舞華&ひめかは詩美を強く意識し、タックルやラリアットなど正面からぶつかり合う肉弾戦を挑んでいき、パワーに劣る上谷が集中攻撃を受ける展開に。
しかし、“ナメられる”ことを極度に嫌う上谷は、2人の攻撃を側転やバク転でかわしながらドロップキックを叩き込む驚異的な運動神経を見せて自らに注意を向けさせ、詩美は上谷のバックアップに回りショルダータックル&ラリアットで2人をなぎ倒す。
上谷はその場飛びシューティングスター・プレス、キー・クラッシャーと得意技を連続して繰り出し、詩美とともにマジックキラー。そして最後は新技であるフェニックス・スプラッシュを解禁して舞華から3カウント。
自力での勝利に「テンションが上りすぎた」という上谷は勝利者トロフィーを破損させてしまい、詩美は「怒られるぞぉ、これ(笑)」とけらけら笑いながらも上谷を「これが未来のスターダム。それだけです」と誇らしげに称える。
そして今月10日から開幕するタッグリーグ戦『GODDESS OF STARDOM』でタッグ王者として優勝を宣言し、詩美は「(防衛戦の相手に)指名したいタッグもいますんで、優勝してこちらから指名したいというのが私たちの意見ですね」とコメントした。