タイチ&ザック・セイバーJr.が棚橋弘至&飯伏幸太からIWGPタッグを防衛!「飯伏は死神だ。お前がいるから棚橋が勘違いする」

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 29日、東京都・明治神宮野球場で行われた新日本プロレス『D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU』にて、タイチ&ザック・セイバーJr.が棚橋弘至&飯伏幸太とのリマッチを制してIWGPタッグ王座を防衛した。

 飯伏幸太は神と崇める憧れの棚橋弘至とのタッグ“ゴールデン☆エース”を結成して今年2月に念願のIWGPタッグ王座を戴冠。しかし直後から新型コロナウイルス流行拡大の影響で新日本プロレスは大会を自粛することとなり、防衛戦の機会に恵まれぬまま時は過ぎて先月12日の大阪城ホール大会で“デンジャラス・テッカーズ”タイチ&ザック・セイバーJr.を相手に王座陥落。すぐにでも王座奪還を狙いたい飯伏だったが、鈴木軍に執拗にヒザを痛めつけられた棚橋は試合で精彩を欠く場面が目立つようになる。
 飯伏は棚橋に面と向かって「(コンディションを)上げてきてもらっていいすか?」と苦言を呈するなど両者の間に不穏な空気が流れ、この不和に目を付けたタイチが飯伏を鈴木軍へ勧誘するなど先の読めない展開が続いていたが、葛藤を振り切った飯伏が棚橋を信じ、棚橋も期待に応えて復活。棚橋は「俺はお前の期待に応えたい。お前が神と呼んだ棚橋はもういないかもしれない。けど!現役である限り、俺は上を目指すから。飯伏!次はお前が神になれよ!」と飯伏を後継者に指名し、飯伏も「神になりますよ」と決意。万全の体制で神宮決戦を迎えることとなった。

 前回の王座戦、その後の前哨戦では徹底的に棚橋のヒザを集中攻撃していたタイチ&ザック組だったが、この日は棚橋の首を集中攻撃。
 しかし、屋外・路上の闘いスペシャリストである飯伏にタッチが渡ると、「制限がかかっている屋外は初めて」と語っていたとは思えないほどリング内外を自由自在に飛び回るダイナミックな攻撃を見せ、これに棚橋も鼓舞されて因果応報(掟破りのユニオーネの竜巻)、ゴールデン☆ブレイドと合体技を立て続けに決め、勝利を確信した棚橋がザックへハイフライフローを投下。
 しかし、ザックがこれを回避するとすぐにタイチが飛び込んできて棚橋を捕縛。2人でザックメフィストを決め、あっという間に3カウント。序盤の首攻めが布石となった完璧な試合運びで初防衛を果たした。

 試合後、タイチは「オイ、棚橋!絶好調だぁ?お前に復活もクソもねーんだよ、元々よ。別に復活してねーんだよ。ちょっと勝ったぐらいで。それも全部わざとだ。俺らの全て手の内に踊らされてたんだよ。その超好調ぶりを出さしてやってからのコロっと。俺ら最初から練っていた。分かってたんだよ。あいつを調子に乗らせてやろうって。そっから一気にいってどん底につき落としてやるって。全て、俺らの手の中でおまえら踊ってたんだよ」とこの勝利は全て計算のうちであったことを明かす。
 そして飯伏に対しては「やっぱりおまえは死神だったな。お前がいるから棚橋が勘違いすんだよ。残念だったなゴールデンボールズ。解散だ。あとは好きにしろ。死神さん、俺のとこに来てもいいぞ」と挑発的に鈴木軍に勧誘した。

 一方、棚橋は悔しさを顕にしながらも「俺はゴールデンエース、まだ続けたいと思ってるけど、それが本当にいいことなのかどうか、すぐに答えは出ないと思う。だから!飯伏くん、またいつか組んでくれ!俺が絶対、調子上げて、今よりも調子よく戻ってくるから」と飯伏とのタッグ継続を懇願。
飯伏は「棚橋さんが、僕のところまで来てくれるんだったら僕はいつでも組みますよ」と快諾し、両者開幕を控えたG1 CLIMAXでの優勝を誓い合う。
 最後に飯伏は「答えは出ました。僕が優勝します。優勝したら、僕、発言権ありますよね。そしたらまた組めます」と先を見据えた。

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