“東京女子のエース”山下実優が「東京プリンセスカップ」ベスト8進出もハイパーミサヲ戦が正念場?
山下実優が10日の神田明神ホール大会での「東京プリンセスカップ」トーナメント2回戦で、アイドル兼女子プロレスラーグループ「アップアップガールズ(プロレス)」の乃蒼ヒカリを下して、ベスト8進出を決めた。
東京女子プロレスの黎明期から、“エース”と称されてきた山下だが、「東京プリンセスカップ」優勝には縁がなく、過去6回の大会では1度も決勝戦にすら進んだことがない。「7度目の悲願」を実現すべく、今年のトーナメントに臨んでいる。
1回戦でも、「アップアップガールズ(プロレス)」のらくに勝利した山下は、乃蒼のチャレンジを受けたが、乃蒼のドロップキック連発、変型コブラツイストなどを食らい、なかなかペースをつかめず。勝負と見た乃蒼はトラースキック、ラリアットをたたき込んだが、山下がズバリのタイミングでスカルキックを決めて3カウントを奪取した。
山下は「本当に何も考えられないまま今日来て。ちょっと裏投げは受けちゃダメだなっていうのだけ頭に置いて、あとは本能で闘いました。初戦のらくから続き、アプガは本当に強くなったなった。今日のヒカリの強さもすごく感じたし、危ないところもありましたし。ただもう私も最後は意地ですね! 本当にトーナメントの結果も私はいつも悪いですし。まだまだ若い子には負けていられないなっていう意地で、取れたんじゃないかなっていうのはあります」とコメント。
15日(神田明神ホール)の準々決勝では、苦手のハイパーミサヲと対戦するが、「ハイパーミサヲ! もうその名前を聞くだけで、もう怒り通り越して、怒りでしかない。自分への怒りというか。やっぱトーナメントでも負けていますし、苦手意識があるので。やるしかないなって。珍しく山下にしてはトーナメント(勝ち)進んでいるので、ここで負けるわけにはいきませんし。トーナメントを意識しつつも、ミサヲ個人を意識して、私らしくぶっ倒したいなと思います。何を企んでいても私は絶対に負けません! 絶対勝つんですから!」と自身に言い聞かせていた。
一方、乃蒼は「悔しいです。勝つつもりで今日は来てて。山下さんがこのシングルのトーナメントは弱いっていうのも知っていたし、ところどころチャンスはあった。でもやっぱりシングルの経験でも強さでも、圧倒的な差がまだまだあったのかなって。今年で3年目で3回目のトーナメントなんですけど、1年目が不戦勝で2回戦にいけたんですけど、初戦で負けてまだまだ結果が出せていないのは正直悔しくて。来年こそはと言いたいんですけど、その前にもっともっと実力をつけて、来年のトーナメントでは、自分のことを信じて闘えるような力を出せるようにって思いました」と敗戦にも前を向いていた。