ヤス大サーカス12.8新木場大会 ヤス・ウラノ15周年記念興行 ヤス&Hi69vs.HARASHIMA&アントン、佐々木vs.久保のMAXルチャ戦

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ヤス・ウラノ15周年記念興行
ヤス大サーカス 2015
日時:2015年12月8日(火)
開始:19:30
会場:東京・新木場1stRING
観衆:241人(超満員)

▼第1試合 タッグマッチ 15分1本勝負
彰人/●影山道雄
10分9秒 ラリアット→片エビ固め
○高井憲吾/杉浦透

▼第2試合 時間差入場タッグバトルロイヤル 時間無制限(○の中の数字は入場順)
○小仲=ペールワン/翔太④
6分38秒 裏足4の字固め
房総ボーイ雷斗/●DJニラ②

○大鷲透/男色ディーノ⑤
8分37秒 オーバー・ザ・トップロープ
円華/●PSYCHO①

○ツトム・オースギ/ヘラクレス千賀⑥
10分35秒 オーバー・ザ・トップロープ
●小仲=ペールワン/●翔太

柏大五郎/○TEPPEI⑦
14分23秒 イサミに男色ドライバーを仕掛けるディーノを丸め込む→エビ固め
大鷲透/●男色ディーノ

○木高イサミ/旭志織③
14分28秒 丸め込みをひっくり返す→エビ固め
柏大五郎/●TEPPEI

○ツトム・オースギ/ヘラクレス千賀
17分1秒 ツキノイシ→片エビ固め
木高イサミ/●旭志織
※S.O.Sが優勝

▼第3試合 MAX LUCHA LIBRE認定無差別級選手権試合 30分1本勝負
[王 者]○佐々木大輔
15分21秒ベトナムドライバーII→片エビ固め
[挑戦者]●久保佑允
※王者が2度目の防衛に成功

▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○石川修司/クワイエットストーム
10分32秒 ランニング・ニーリフト→片エビ固め
火野裕士/●福田洋

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○丸山敦
11分51秒 デルフィンスペシャル2号
●佐藤悠己

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●ヤス・ウラノ/HI69
21分54秒 ダイビング・フィストドロップ→体固め
HARASHIMA/○アントーニオ本多

ヤスが15年周年記念大会で同期Hi69と組んで、盟友HARASHIMA&親友アントンと対戦
試合には敗れたが、一人一人に感謝の言葉!師匠の目の前で佐々木がMAXルチャ王座V2

トークショー

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_トークショーまずこの日リングアナを務める細身のシャイボーイとゲストの竹下幸之介がリング上に登場し、トークショーを開始。ヤスから「歌をうたえ」というLINEが来たという竹下だが、細身によるとヤスは玉置浩二ファンだという。そこで竹下が『田園』を歌うことに。
1年半前に初めてプロレスリングアナをやったという細身に、大会終了後にネット上に書かれてあったリングアナの悪口を見付けては見せることだという。そこからこの日の対戦カードを発表すると共に見どころを紹介。
すると細身が「ここまで2曲(!)奏でてきました。最後の1曲は竹下君の歌を聴かせましょう。竹下幸之介でやよい軒行こうよ」と、いつのまにか2曲目も歌い終えていたらしく、最後の1曲として竹下が大好きだという食事処『やよい軒』を題材にした曲を歌ってみせた。

第1試合

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第1試合オープニングマッチは彰人&影山vs.高井&杉浦。杉浦は「バキューン!」とFREEDOMS総帥の佐々木貴の決めポーズ。それを見た高井が「(FREEDOMSの)ナンバー2やからな!」と盛り立てる。
そして彰人と高井で試合開始。ロープに押し込んだ高井はクリーンブレイクしてから「バキューン」と殿ポーズ。リストロックに捉えた高井は足をすくって倒すとレッグロック。キーロックで切り返そうとした彰人だが、高井はヘッドロックに捉えて杉浦にタッチ。

影山を指差して「悪い奴、チェックしろ!」という杉浦に松井レフェリーは「人を見た目で判断するな!」。その間に彰人が2人まとめてドラゴンスクリューで投げると、タッチを受けた影山は杉浦にサミングから踏みつけ攻撃。見た目通り悪い奴らしい影山だが、バレないうちにタッチした彰人がカウンターエルボー。
続いて影山がチョーク攻撃。杉浦もエルボーを打っていくとが、影山はミドルキック一発でダウンさせる。さらに彰人がダブルアーム・スープレックスで投げると、影山とトレイン攻撃を狙ったが、コーナーに飛び乗った杉浦はクロスボディーを浴びせていき、ようやく高井にタッチ。

ランニングエルボーで彰人と影山をなぎ倒し、スピアーをお見舞いして形勢逆転。杉浦も彰人をブレーンバスターで投げるが、彰人は杉浦を上にトスしてニーリフトでカチ上げるとエクスプロイダー。しかし杉浦もカウンターのドロップキックを返す。
影山と高井はチョップ合戦を展開。そこから高井がロープに飛ばすが、影山がカウンターのジャンピングハイ。さらに蹴りからDDTで叩き付ける。杉浦が入ってくるが、彰人が場外に追いやると高井に水車落とし。そこに影山がランニングローを叩き込むがカウントは2。

影山のハイキックをかわした高井。しかし背後から彰人が羽交い締めにすると、影山がもう一度ハイキック。これも高井がかわして彰人に誤爆させると、杉浦がミサイルキックを発射し、そのまま彰人を場外に連れ出す。その間に高井がラリアットを叩き込んで影山から3カウント。

第2試合

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第2試合①オーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)を採用した時間差入場によるタッグバトルロイヤル。最初に入場したのは円華&PSYCHO。対する雷斗とニラは突如会場の後方から現れる! 円華とPSYCHOが奇襲攻撃を仕掛けていくが、ニラがPSYCHOを返り討ちにすると、雷斗も円華をヘッドロックに捉える。円華はヘッドシザースで脱出。
すると雷斗が「皆さん、こんばんは。(円華は)逞しくなったなぁ。さぁ円華、お客さんのためにも正々堂々闘おうじゃないか」と言って握手を求める。円華が応じたところにローリングソバットを見舞った雷斗は「これが俺の正義だ!」と言ってから馬乗りパンチ。

それを見たニラが「汚ねぇぞ! お前は愛と正義のスーパーヒーローじゃねぇのか?」と抗議。雷斗が「違います」と即答すると、ニラはなぜか木曽レフェリーをオンブして「あとは任せた」と退場しようとするが、そこにイサミ&旭が登場して襲撃。
合体攻撃でPSYCHOを蹴散らした旭&イサミだが、雷斗が問答無用のパンチを叩き込むと「イサミ、逞しくなったなぁ」と言ってから、またも握手を求めるが、その後の展開を読んでいたイサミはソバットをかわして逆に勇脚(=トラースキック)。そこに5組目の翔太&ペールワンが登場。

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第2試合③円華に合体式ロシアンレッグスイープを決めると、旭&イサミに同時コブラツイスト。これを旭&イサミが逃れると、ニラがペールワンにアリキックから足横須賀。さらに足4の字固めを決めるが、あっさりと反転されてしまう。そこへ雷斗がコーナーからライトニングキックで救出しようとしたが、その前にニラがギブアップ。
そこに6組目の大鷲&ディーノが登場。コーナー上で固まっている雷斗を見付けてリップロックを見舞ったディーノはそのままステージ上に連れ出してケツを出すと、横にケツを出したニラを並べる。さらにリング上では円華を背後から襲ったディーノ。その間にPSYCHOが大鷲に向かって突進するが、大鷲がショルダースルーでOTRにさせることに成功。

そのまま雷斗とニラの横に円華とPSYCHOもケツを出した状態で並べると、7組目のSOSが登場。リング上ではSOSがペールワンと翔太をOTRにする。すかさずディーノがペールワンと翔太もケツを出した状態でステージ上で並べていく。そこに8組目の柏&TEPPEIがステージ上の光景にビビりながら登場。
リング上では大鷲が旭とTEPPEIをキャメルクラッチで捉え、そこにディーノがナイトメアーでケツを押し付けていくが、イサミが背後から大鷲の顔面もディーノのケツに押し当てていく。するとディーノはイサミにファイト一発!をお見舞い。どうにか踏み止まろうとしたが、イサミの頭がディーノのタイツの中に。

しかし男色ドライバーを狙ったところをジャックナイフ式エビ固めで切り返してイサミが3カウントを奪うと、さらにほかの選手たちがそのまま下敷きになったTEPPEIをエビ固めで押さえ込んで3カウント。残ったのは旭&イサミとSOS。旭の阿吽(=低空延髄蹴り)をかわしたオースギがトラースキック。イサミがカットに入るが、千賀がイサミを払いのけ、旭をコーナーに乗せる。
2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第2試合②だが、イサミが千賀を引きずり多し、オースギをデッドリードライブで投げる。着地したオースギだが、旭は下から捕まえて一人サボテンの花。キャッチしたイサミがジャーマンで投げるがカウントは2。ならばと旭は阿吽。だが、千賀が戻ってきて延髄斬りを叩き込むと、オースギがツキノイシ(=スワンダイブ式DDT)で叩き付けて3カウント。

試合後、SOSが旭&イサミを尻の列に並べようとしたが、旭&イサミは逃走。するとディーノが逆にSOSに襲いかかっていき大混乱となった。

<試合後コメント>
S.O.S
オースギ「ヤス・ウラノ興行の時間差バトルロイヤルで優勝したよオイ!」
千賀「いいね!」
オースギ「何かねぇのか俺ら! 優勝したのに何もねぇのか? おかしいだろ!」
千賀「いいね!」
オースギ「でもいいよ! 最後、旭志織から取っちゃったよ」
千賀「いいね!」
オースギ「アイツ、チャンピオンじゃねぇのか?」
千賀「おぉ、シングルのチャンピオンだよ」
オースギ「インディージュニア、あんなもんかオイ!」
千賀「いいね!」
オースギ「俺……挑戦しちゃっていいかな?」
千賀「いいね!」
オースギ「じゃあ俺、挑戦するから! いつでもいいから!」
千賀「いいね!」
オースギ「旭志織、俺に挑戦させろ」
千賀「うぃいねぇ!」
オースギ「よろしく!」
千賀「お前、うぃいね!」
オースギ「挑戦者じゃ!」

第3試合

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第3試合①まずこの試合の立会人であるディック東郷さんが登場。そしてDDT映像班を辞めてBASARA所属のレスラーに専念することになった久保が入場。最後に王者の佐々木が入場。佐々木が東郷さんにベルトを返還し、久保と握手をしてから試合開始。
まずはグラウンドでガブっていった久保だが、佐々木はヘッドロックで切り返す。すぐに脱出した久保だが、佐々木はカニ挟みからヘッドロック。これをヘッドロックで切り返した久保だが、佐々木は髪の毛を掴んで脱出する。

久保はワキ固めに捉えると、そのまま佐々木の腕を固めてからショルダータックル。さらにアームホイップからそのまま腕十字に捉える。ロープに逃れた佐々木は一旦場外にエスケープ。リング下を何やら物色する佐々木だが、コールドスプレーが見つからない。久保が追いかけていくと、入れ替わるようにリングに戻った佐々木。
佐々木が再び場外に出ると、久保が襲いかかっていく。リングに戻ると、なおも佐々木の左腕を固めていった久保。独特の腕殺しを繰り出す久保に対し、下から殴っていく佐々木だが、久保は左腕にローキック。

さらにハンマーロックからコーナーにそのまま左腕から叩き付ける。佐々木もエルボーを返すが、ドロップキックを自爆させた久保は、佐々木の左腕に低空ドロップキックを叩き込んでから腕固め。どうにかロープに逃れた佐々木だが、久保は左腕にエルボー。「折れ!」と挑発した佐々木は、右腕一本でラリアットを叩き込むと、さらにもう一発ラリアットを叩き込んでからDDT。
2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第3試合②久保が立ち上がってきたところにラリアットを叩き込んで場外に追いやった佐々木はトペ・スイシーダを発射。久保をリングに戻した佐々木はダイビング・クローズラインからケブラドーラ・コンヒーロ。そしてもう一度コーナーへ。だが、追いかけていった久保はコーナー上でアームロック。タップする佐々木だが、コーナー上の攻撃は反則のため無効。

久保はマットに降りるとバックブローで佐々木を転落させてからダブルアーム式フェースバスター。立ち上がろうとする佐々木の頭を両足で挟んだ久保は低空ウラカン・ラナ。さらに腕十字に捉えるが、佐々木はクロスフェースに切り返す。久保は再び腕十字で切り返したが、佐々木はロープに脱出。一瞬の隙を突いてジャーマンで投げ捨てた佐々木は、続けてドラゴンスープレックスで投げ捨ててから、うつ伏せの久保にダイビング・エルボードロップを投下。
久保はバックブローを連打。かわしたりブロックしたりした佐々木だが、クリーンヒットしたところに久保は突進。だが、佐々木はカウンターのドロップキックからNOW OR NEVER(=カナディアンバックブリーカーの体勢からのリバースDDT)。続けてベトナムドライバーII(=カナディアンバックブリーカーからのシットダウン式フェースバスター)で叩き付けて3カウント。

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_東郷さんが王座防衛した愛弟子の佐々木を祝福試合後、師匠の東郷さんからベルトを受け取った佐々木は、久保と握手をして健闘を称える。久保は「もう1回」と人差し指を突き立てるが、佐々木はその人差し指を握ると折り曲げていった。

<試合後コメント>
佐々木大輔
「私の左腕は久保によって折れている(!?)。でも、そんなことは人類の歴史の中では大したことではない。いいか、ここにMAXルチャリブレのベルトがある。私が地上最強、いや地球最強の男、佐々木大輔だ。いつ、何時、誰の挑戦でも受けるとは言わないけど、名乗りぐらいあげてもいいんじゃないかいプロレス界」

第4試合

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第4試合①福田が黒いショートタイツに白いリングシューズ姿という某革命戦士の金髪版のような格好で、火野と共に登場。続いてストームが入場すると、最後に石川が登場。完全になりきっている福田を不思議そうな目で見る火野。てっきり先発で出ると思いきや、石川が先発で出るのを見て自らコーナーに下がった福田。
ロックアップからジリジリとロープに押し込んだ石川だが、体勢を入れ替えた火野はパンパンパンと叩いてブレイク。そこにショルダータックルを見舞った石川はエルボー。しかし火野もカウンターの逆水平チョップからショルダータックルを返す。

ここで福田にタッチすると、ストームが入ってきてロックアップ。ショルダータックルでぶつかっていく福田だが、ストームは倒れない。逆にダッシュしたストームのショルダータックルで吹っ飛ばされた福田。ストームはさらに逆水平チョップからハンマーを振り下ろす。石川にもニーリフトを食らった福田だが、ストームが突進しようとしたところを美声で止めた福田は渾身のショルダータックルでどうにかなぎ倒して火野にタッチ。
ストームをタックルを吹っ飛ばし、石川に逆水平チョップを見舞った火野は両手を後ろに組みが、石川はエルボーからヘッドバット。しかし火野もエクスプロイダーを返すと福田にタッチ。石川はショルダータックルからダイビング・フットスタンプを投下。

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第4試合②しかし福田もリキ?ラリアットを返すとバックドロップの体勢。石川が踏ん張ると火野が入ってきてトレイン攻撃。さらに腕を回した福田はリキ?ラリアットで石川の巨体をなぎ倒す。カウント2でストームがカットすると、火野がストームを場外に連れ出す。その間に福田はバックドロップを狙うが、ストームが戻ってきて福田を逆にバックドロップで投げる。
そこに火野が飛び込んできてストームにラリアット。だが、石川が火野をニーリフトで吹っ飛ばす。ここで福田が石川を見事なバックドロップで投げてからラリアットを狙うが、石川はカウンターのニーリフト。さらにファイヤーサンダーで叩き付けるが、福田もカウント2で返す。だが、立ち上がろうとする福田に石川はダメ押しのランニング・ニーリフトを叩き込んで3カウント。

試合後、石川が火野に握手を求めると、火野は応じるかと思いきや中指を突き立てる。石川がニヤリと笑うと、火野もニヤリと笑ってリングを降りていった。

第5試合

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第5試合太々しい態度で握手を求めていった佐藤に対し、丸山がガッチリと応じてから試合開始。舐めていた飴を柏がいるコーナーに投げつけてニヤリと笑った佐藤は、丸山の腕を取って捻りあげていく。脱出した丸山だが、佐藤はヘッドロックに捉える。ロープに飛ばして伏せかわしを狙った丸山を踏みつけ、さらに急所攻撃を見舞った佐藤にドロップキックを返した丸山。
しかし佐藤はサミングから場外に放り出す。自らも場外に降りていくと、丸山はすぐにリングに戻る。「俺はこっちでやりたいの!」で駄々をこねる佐藤だが、松井レフェリーに怒られて渋々リングに戻ろうとする。

ここで丸山はロープを蹴り上げて急所攻撃。しかし佐藤はカニ挟みで丸山を倒してコーナーに激突させると、セコンドの柏を挑発して松井レフェリーをそちらに引きつけておいてから鉄柱と観客を使って丸山に急所攻撃。さらにセカンドロープに押し付けて上から乗っかっていった佐藤は、反則カウント4で手だけロープから離して乗っかったまま。
これを何度も繰り返して松井レフェリーに殴られてしまう。佐藤はそれでも「どうしたの、丸山さぁん」と憎々しい態度で挑発。丸山がエルボーで反撃しても「うぅ……効いてねぇよ!」と強がると、サミングをお見舞い。だが、カウンターのドロップキックで佐藤を場外に追いやった丸山はトペコンを発射。

リングに戻り、串刺し式レッグラリアットからトラースキックを叩き込んだ丸山は、ニーリフトを連打。佐藤も追走式エルボーから低空ドロップキックを返すとミサイルキックを発射。佐藤はバックを取るが、踏ん張った丸山はジャーマンを着地してバズソーキック。佐藤もウラカンを返すが、丸山は回転エビ固めで切り返す。
さらにバックを取った丸山だが、佐藤は急所蹴り。丸山もどうにか投げ捨てジャーマンを返すがダブルダウン状態に。どうにか立ちあがりエルボー合戦からバックを取った丸山は、佐藤の急所蹴りをかわしたが、佐藤は松井レフェリーに丸山のエルボーを誤爆させると、ミラクル・ロッド攻撃からカバー。

しかし松井レフェリーはまだ立ち上がれない。カバーを諦めて強引に引き起こした佐藤だが、丸山はバックを取ると低空ジャーマンで投てからのバズソーキック。さらにタイガースープレックスで投げるがカウントは2。ならばと丸山はデルフィンスペシャル2号(=ジャーマン→タイガースープレックス)で投げて3カウントを奪った。

第6試合

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第6試合①メインはヤスが同期で同じデビュー15周年のHi69と組んで、HARASHIMA&アントンと対戦。いきなりヤスvs.HARASHIMAで試合開始。手の内を知り尽くしている両者だけに、グラウンドでは裏のかき合いでどちらも譲らない。続いてHi69とアントンがリングインし、Hi69がアッパーカットを叩き込む。どうにかダウンを堪えたアントンは、逆にアッパーカットを狙ったが、ブロックしたHi69はソバット。
しかしアントンもサミングをお見舞い。怒ったHi69はゼロ戦キックからモンゴリアンチョップを叩き込んでヤスにタッチ。ガットショットから逆片エビ固めに捉えたヤスだが、アントンはロープに脱出。そこにHi69がエルボードロップを落としてから逆片エビ固めへ。

ロープに逃れたアントンだが、そこにヤスがエルボードロップを落としていく。さらに背中を引っ掻いていったヤスはコーナーで馬乗りになったアントンの毛髪を引き抜いていく。これに檄おこプンプンのアントンは南部式ナックルから、エルボーを回避しようとロープに飛んだヤスにカウンターのドロップキック。
タッチを受けたHARASHIMAはニードロップを落とすと、串刺しエルボーからヤスをコーナーの二段目に寝かせておいてダブルフットスタンプを落とす。悶絶するヤスの腹部をさらに踏みつけていったHARASHIMAはアントンにタッチ。腹にフィストドロップを落としたアントンはボディシザース。

どうにかロープに逃れたヤスだが、HARASHIMAが腹にストンピングを落としてから逆片エビ固め。これも悲鳴をあげながらロープに逃れたヤスだが、アントンはボディにショルダーをぶつけていくと、顔面にニードロップを投下。ヤスもエルボーで反撃すると、重たいアントンをどうにかボディスラムで叩き付けていく。つい習慣でHARASHIMAにタッチしようとしてしまうが、思い出してHi69にタッチ。
2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第6試合②一気呵成に反撃に出たHi69だが、スーパーダンス(=リング内へのスワンダイブ式ケブラーダ)をかわしたアントンはHARASHIMAにタッチ。ダイビング・カンフーキックから串刺しフロントキックを叩き込んだHARASHIMAはエルボー。Hi69は逆水平チョップで応戦。HARASHIMAはジョン・ウーで吹っ飛ばすと、串刺しフロントキックから雪崩式ブレーンバスター。

だが、Hi69はすぐに立ち上がると、串刺しラリアットから雪崩式ブレーンバスターを返す。HARASHIMAもすぐに立ち上がり、コーナーを指差してHi69にコーナーに登るように指示。Hi69がこれに応じてコーナーに登るとHARASHIMAは雪崩式ブレーンバスター。これをお互いにやり合うと、Hi69はソバットからロープへ。しかしHARASHIMAはジャンピングハイで迎撃。
お互いにタッチしてヤスがアントンをロープに飛ばすが、アントンはテーズプレス。ヤスも低空ドロップキックから低空DDTを返すと、串刺しエルボーからシルバーブレットを投下。ハーフダウンのアントンの顔面に低空ドロップキックを叩き込んだヤスは串刺し攻撃を狙う。これを蹴りで迎撃したアントンは何とコルバタで投げると、南部式ナックルからのバイオニックエルボー。

これをヤスは逆さ押さえ込みで切り返す。HARASHIMAがカットするが、HARASHIMAをアントンにぶつけたヤスは延髄斬りでHARASHIMAを排除。そこからアントンにマンハッタンドロップを決めると、Hi69がトラースキック。そしてヤスが雪崩式フランケンで投げたところにHi69がストゥーカ・スプラッシュ(=手の先まで真っ直ぐ伸ばして投下するダイビング・ボディプレス)。さらにヤスがダイビング・ボディプレスを投下するが、カウント2でHARASHIMAがカット。
ヤスとアントンが殴り合いになると、アントンが両手パンチからのバイオニックエルボー。カウント2で辛くも返したヤスにアントンはスコーピオンデスドロップ。さらにHARASHIMAが蒼魔刀を叩き込むと、アントンがダメ押しのダイビング・フィストドロップを投下して3カウント。

2015-12-8ヤス大サーカス新木場_第6試合③

エンディング

試合後、悔しそうにしゃがみ込むヤスを片膝立ちで見つめるHARASHIMA。すると自然とお互い笑顔に。セコンドについていた彰人から受け取った水を飲んだヤスは「何だか分からないなぁ……よく分からないけど、今日試合してくれた皆さん、リングに上がってください」と全選手を呼び込む。
座ったままその選手たちを見回すヤス。するとアントンが「主役を差し置いて勝ってしまいました! プロレスリングは例えこのような人の自主興行でも勝ってしまうと、自分が主役になってしまう! それはみんな同じなんですよ! そしてここに来ているお客さんも同じだー!」と絶叫。それを見たヤスが「待ってよ、負けたのにそんなことまで言われて。苦労して……もういいよ! 終わらす!」と悲しい顔に。

アントンは観客のテンションをあげようとしただけなのだが、ヤスは「いいんだよ! 僕の興行なんだもん! お客さんのことばっかり気にして! 自分のやりたいことやったんだからいいだろうが! お前だけには負けたくなかったよ!」と主張。これにはアントンも「なるほど、素晴らしい」と納得するが、「ハッピーエンドの映画は大体つまらないからね」と言うとヤスは「いいんだよ! このブタ野郎が!」と悪口。
「ありがとう、何か目が覚めたよ」と言ったヤスは「この12月の最中、発表も遅く、皆さんに迷惑ばかりかけてごめんなさい! でもみんなが来てくれて嬉しかったです。みんなは僕の好きな人ばっかりで……」と言うと、一人一人に感謝の言葉を述べていく。

「高井さん、デビューする前からお世話になっていて、僕がデビューしてヤス・ウラノっていう名前になる前から週プロの選手名鑑に『ライバルはヤス・ウラノ』って書いてくれてありがとうございました」
「イサミ、キミは出来も悪くて心も弱くて……でもそんな人間がプロレス界のいまやトップ。ものすごく嬉しいし、夢があるし、誇らしいし……俺たちの誇りだよ! ありがとう」
「柏さん、長い付き合いになったね。KAIENAI DOJOに残ってくれてありがとう。これからもKAIENTAI DOJOをよろしくお願いします」
「PSYCHO、円華! キミらは松山のFMWの興行に来たとき、キミら二人が遊びに来てくれてすごく嬉しかった。だってFMWで一人で闘っているのすごく心細かったから。あんまり仲良くもないし、会話もしたことなかったけど今日は来てくれて嬉しかったよ。ありがとう」
「(石川)修ちゃん、キミのような同級生の後輩がいて…怖いし(笑)、嬉しいし、楽しいし、いつも感謝しています。ありがとう」
「火野、怖いねキミは。怖いけど、入門したてのカワイイ姿をしていた頃、何かがあってみんなを叱ったとき、謝りに来てくれるのはキミだったよ! そんなイカつい風体になっても一番カワイイのはキミだ。ありがとう」
「ジョ●…ごめん、クワイエットストーム(苦笑)。何度もニューヨークに帰ったけど、その度に日本に帰ってきてくれて嬉しかった。もう帰ってくれないんじゃないかと思ったりして、お母さんの具合が悪くなったときとか悲しかったし、野球が好きなのにバッティングセンターでものすごくヘタクソなバッティングしてて(※会場爆笑)、無邪気で可愛かったよ。ありがとう」
「SOS、二人には素晴らしいプロレスを見せてもらって……へへへへ。プロレスのうまさっていうのは何なのか分からないけど、自分にとってこの日本のプロレス界で一番プロレスが上手い人って言ったら、真っ先にオースギ君、千賀君の名前を挙げるよ。ありがとう」
「翔太、何だかちゃんとした後輩でもないのに、いつも無茶なことばっか言ってごめんね。いつも一番楽しませてくれるよ。ありがとう」
「大鷲さん(苦笑)、信じられないけど同級生で同年にデビューしたのが大鷲さんっていうのが、自分にとってはものすごく誇らしくて。いまこうやって親しくなれてものすごく嬉しいです。10年前、いや5年前には信じられなかったです。いつも楽しくしてくれてありがとうございます」
「久保、何か引っ張っちゃったりしてごめんな。『DDTで何かやってみないか?』って言って、いつもそんな仕事ばかりして、それでも完璧な仕事して、みんなに頼られて、すごくいい奴だと思うよ。これからレスラーとして専念するんだよね。期待しているよ。ありがとう」
「(佐々木)大ちゃん、いつも冷たい男だけど、たまに困ったときとか(佐々木「それいつもです」)ハハハハ…ボリビアのホテルとかでフロントで困ってるときとか、スペイン語で助けに来てくれたり、高山病で倒れているときとか水とコーラ買ってくてくれたり、その時もキミはすごく面倒臭そうな顔するよね。カードの使い過ぎには気をつけて。(佐々木「もっといい話ないんですか?」)もうないよ! ありがと」
「旭君、不思議だね……キミが一番不思議だよ。千葉で暗闇の中、道ばたで大の字になって倒れている人がいると思ったら、それは旭志織でした。『どうしたの? 酔ってるの?』って言ったら、別に全然シラフで、本当に死にそうな顔で『1万円落としました……』(※会場爆笑)キミはお金を大事にするいい男だよ(笑)。ありがとう!」
「杉浦君(苦笑)、あんまり面識がないようでいて(笑)、いつも元気で。それなのに控室でいじったりしたら、ちゃんと応えてくれて。やたらトイレ行く回数が多かったり、パンツにシミを付けていたりしてるけど、来てくれてありがとうね」
「福田、何もないよ(※福田&観客「えー」)」
「彰人君、キミとこうやって組んで闘えるようになるなんて思わなかったよ。キミはギャル男だったり、チャラいし、スタイルもいいし。でも今は最高のパートナーだと思ってるよ。これからもよろしく」
「丸山さん、不思議ですね我々も。何なんでしょうね。でも丸山さんに喫茶店に呼び出されて、何だか悩みを言われて『僕は友達に相談しに来たんです』って言われたとき、何だか分からないけどすごく嬉しかったです。これからもあまり深い付き合いはしないですけど(※観客笑い)、友達としてよろしくお願いします」
「アントン、僕はすごく恥ずかしい言葉がひとつあって。親友という言葉をすごく恥ずかしいなと思っていたんだけど、唯一親友と言って許してくれるのはキミぐらいかなと思ってます。ありがとう、ブタ野郎」
2015-12-8ヤス大サーカス新木場_エンディング①「HARASHIMA君、いつも夢を見せてくれてありがとう。キミがいるから僕はいろんな世界を見ることが出来ました。キミの近くにいれてすごく幸せです。これからもずっとずっとよろしくお願いします。ありがとう」

ヤスから感謝の言葉を言われた選手がリングを降りていき、最後にヤスとHi69の二人が残ったところでヤスは「僕はすごく感謝しなきゃいけない人が二人います。一人はTAKAみちのくです。TAKAみちのくの掲示板のお陰で何だかよく分からないままプエルトリコに行ってデビューすることが出来ました。あの人の放任主義が過ぎて、僕らいまこういうことになりましたけど(※会場笑い)すごく感謝しています。そして高木三四郎大社長。恥ずかしいとも思わないけど、あの人は日本で最高の経営者です。DDTという団体は最高です。僕はDDTという団体にいれてものすごく幸せだし、もうこれを手放すことはないでしょう! 高木さん、ありがとうございました!」と感謝の言葉。
2015-12-8ヤス大サーカス新木場_エンディング②そして改めて同期であり、デビュー戦の相手であり、この日のタッグパートナーだったHi69に「15年、リングに立ち続けましたね。Hi69さん、大ケガして心配したけど、Hi69さんの復帰戦でも当たったとき、本当に号泣してしまって……嬉しかったです。リングに残ってくれてありがとうございました」と声を詰まらせながら言ったあとに「寂しいな、帰らないでください」とハニカミながら言ったヤスは、最後にHi69と二人で「最初と節目ぐらいは一緒に。そして今日会場に来てくれた皆さん、そしていつもプロレスを応援してくれる皆さん、皆さんがいるから僕らはリングの上で楽しく、そして生きていられます。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました!」と、ファンに感謝の言葉を述べて15周年記念大会を締めくくった。

<試合後コメント>
ヤス・ウラノ
「今日のテーマは皆さんにスケスケだったと思いますが、感謝ということで。こうやっていつもコメント取りに来てくれたり、取材に来てくれる週刊プロレスの記者の人とかにも感謝してますよ(笑)。カメラを撮りに来てくれたり、佐瀬さんもいつも無理なことばっかり言って申し訳ないです。歌代さんも……」
週刊プロレス加藤記者「一人ずつ退場しないといけないから!」
「ハハハハ……何かいろんな人に支えられて、本当に今日は誰一人として感謝したくない人がいなかったので、ものすごく……。お客さんに見せたいものというのと、自分がやりたいものというものがあると思うんですが、今日は自分がやりたいものを思い切ってやったんで、ものすごく清々しく気持ちいいです。次あるかないか分からないですけど、さっきも言ったようにこれからもDDTで頑張っていきたいと思います! ありがとうございました!」

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