EXTREME王者クリス・ブルックスが“関節技のスペシャリスト”青木真也に「ノーDQ・ノーサブミッションルール」を要望!「プロレスラーとしての新しい側面を引き出す試合形式になる」
7月5日、DDTプロレスが東京・千代田区の神田明神内で記者会見を開き、同15日の東京・新宿FACEで、アイアンマンヘビーメタル級王者の青木真也とダブルタイトル戦を行う、DDT EXTREME級王者のクリス・ブルックスがよもやの「ノーDQ・ノーサブミッションルール」を要望した。
まずは両選手が調印書にサイン。EXTREME級選手権では、王者が希望するルールを指定できるが、クリスは「先日、アオキ選手からEXTREMEのタイトルに挑戦したいという発言があったとき、内心ではとても喜んでました。アオキ選手ほどの選手とプロレスのリングで闘えるのは光栄であり楽しみです。そのリスペクトを踏まえたうえで、どういったルールにしようか考えたんですが、どうやれば楽しい試合をお見せできるかを考えてたどり着いた結論として、『ノーDQ・ノーサブミッションルール』を考案しました」と発言。
これは、レフェリーが特に危険だとみなしたもの以外、すべての反則が認められる一方でサブミッションは認められないという特殊なルール。“関節技のスペシャリスト”である青木にとっては、不利になることが予想されるが・・・。
青木は「試合にならないじゃないですか。やめましょう」と拒絶反応を示すと、今林久弥GMは「調印書にサインもいただいてしまったので」と説得。
首をひねる青木が「クリスもサブミッション使えないの?」と突っ込むと、クリスは「一方的に自分に有利なルールをセットしたわけじゃない。私はオクトパスホールドをフィニッシュに使ってるけど、この試合では使えない。対等なルールだと考えています」と主張。
青木は「終わらないですよ。世紀の塩試合を繰り広げるんじゃないですか?」とぶ然。クリスは「つまらない試合のために、こういうルールを決めたのではない。もともとEXTREMEのベルトは、いかにクレイジーな楽しい試合をすればいいかを考えていたけど、先日、アカイ(赤井沙希)選手を相手に防衛したとき、少しその考えが変わりました。ファンの皆さまが見たことがない、相手の新しい側面を引き出す試合をもっとしたい。それがEXTREME王者として、私ができる役割。アオキさんのプロレスラーとしての新しい側面を引き出す試合形式になるのではないかと考えた」と説明。
折れた青木は「やるしかないですね」とシブシブ受諾し、「あと10日間、頭をひねって考えます。(サブミッションを取ったら何が残る?)何も残らないから困ってるんです。絞め技はサブミッションに含まれますか?」と問うと、クリスは「チョークもサブミッションです」と返答。
過去に2度、EXTREMEのベルトを巻いたことがある青木は「やり残したことしかない。どんどんEXTREMEの試合順が前に来ますから。(獲ったら)後ろにいけるように精進していきたい」とコメントした。