【試合詳細】2・8 スターダム後楽園ホール大会 岩谷麻優vs彩羽匠 【ワンダー】星輝ありさvsビー・プレストリー 【アーティスト】渡辺桃&林下詩美&AZMvsジュリア&朱里&舞華

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『FIRE PRO WRESTLING WORLD presents STARDOM The way to major league 2020』
日程:2020年2月8日(土)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,519人(超満員)

▼シングルマッチ 10分1本勝負
[Queens Quest]●小野崎玲皇
3分15秒 ラ・マヒストラル
○星野唯月

▼ガントレットタッグマッチ 20分勝負
<1組目>
[STARS]中野たむ/○スターライト・キッド
3分29秒 旋回式フロッグスプラッシュ→片エビ固め
吏南/●妃南

<2組目>
○上谷沙弥/飯田紗耶
3分26秒 ランニングシューティングスタープレス→片エビ固め
[STARS]中野たむ/●スターライト・キッド

<3組目>
[大江戸隊]○ジェイミー・ヘイター/ゾーイ・スカイ
2分38秒 牛殺し→片エビ固め
上谷沙弥/●飯田紗耶

<4組目>
[TOKYO CYBER SQUAD]DEATH山さん。/○レイラ・ハーシュ
1分45秒 三角飛びムーンサルト・プレス→エビ固め
[大江戸隊]ジェイミー・ヘイター/●ゾーイ・スカイ

▼TCS vs 大江戸隊 6人タッグマッチ 20分1本勝負
[TOKYO CYBER SQUAD]木村花/ジャングル叫女/●小波
10分8秒 起死回生
[大江戸隊]刀羅ナツコ/○鹿島沙希/夏すみれ
※大江戸隊がアーティスト・オブ・スターダム王座の第一コンデンターとなる。

▼アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
【王者組/Queens Quest】渡辺桃/林下詩美/●AZM
17分12秒 グロリアス・ドライバー→片エビ固め
【挑戦者組/ドンナ・デル・モンド】○ジュリア/朱里(MAKAI)/舞華(JUST TAP OUT)
※第22代王者組が2度目の防衛に失敗。ドンナ・デル・モンドが第23代王者組へ

▼ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負
【王者/STARS】○星輝ありさ
16分52秒 SHiNiNG IMPACT→片エビ固め
【挑戦者/大江戸隊】●ビー・プレストリー
※第13代王者が10度目の防衛に成功

▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
[STARS]●岩谷麻優
20分49秒 ランニングスリー→エビ固め
○彩羽匠(Marvelous)

彩羽が赤いベルトの岩谷をランニングスリーで破り王座挑戦決定!星輝がビーを下して白いベルトV10!ジュリア率いる新ユニットがアーティスト王座奪取!

第0試合


 星野と小野崎の若手同士の第0試合。
 2人ともしっかり握手を交わしてからゴングが鳴ると同時に星野がドロップキックで先制。2発、3発、4発と打ち込んでいきボディスラム。小野崎は「ふざけんな!お返しだ!」とボディスラムで返すが、星野も雄叫びを上げてボディスラム。小野崎はロープに飛んでランニングエルボーを3連発。4発目を狙ったところで星野がおぶさってスリーパーホールドへ。
 小野崎が振り払うと星野はスクールボーイからの低空ドロップキック。続けてコーナーに振っていくが、小野崎はコーナーに飛び乗ってダイビングバックエルボー。続けてエルボードロップ連打からスライディングバックエルボー。続けて小野崎はエルボーを打ち込んでいくが、星野もエルボーで反撃。星野は粘るも小野崎の一撃に倒れ込んでしまう。星野は気迫の連打からロープに飛ぶが、小野崎がカウンターのエルボースマッシュからガンスタン。さらに横回転エビ固めも、星野がキックアウトしてラ・マヒストラル。星野が先輩を相手にシングル初勝利を挙げた。

オープニング


 オープニングには中野たむが登場。

たむ「皆さんこんにちは~!(観衆が大歓声で応える)すごーい元気!ありがとうございます!本日はお忙しい中スターダム後楽園ホール大会にご来場いただきありがとうございます!スターダムスペシャルPR大使の中野たむです!ただいまファイヤープロレスリングワールドとスターダムコラボレーションの第2弾を発表します!こちらの映像をご覧ください!」

 中野たむ、鹿島沙希、飯田沙耶、ビー・プレストリー、AZM、刀羅ナツコ、夏すみれ、小波、DEATH山さん。、上谷沙弥、ジュリアの11人が実名で追加参戦が発表。技、声、コスチューム、入場曲まで完全収録される。発売日は2020年3月5日(木)となる模様。
 続けて、追加参戦する11名がリングに上がり記念撮影が行われた。

第1試合


 5チームでのガントレットタッグマッチ形式で行われるこの試合。
まず最初に吏南&妃南、たむ&キッドの2組が入場し、たむとキッドが握手を求めるが、吏南と妃南は同時に払腰。たむを袋叩きにしていき、吏南がたむを卍固め、妃南がキッドをスリーパーホールドへ捕らえる。たむがロープブレイクすると吏南は大外刈で叩きつけ、妃南にタッチ。
 妃南はたむをボディスラムで上げようとするが、たむが逆にボディスラムで叩きつけでキッドにタッチを求める。これを妃南がカットして2人でタムをロープに振ろうとするが、たむは妃南にスピンキックからのRKO、吏南をショルダータックルで吹き飛ばしてキッドにタッチ。
 キッドは妃南に串刺しドロップキックからジャンピングネックブリーカー。さらにライトニングスパイラルを狙うが、妃南が巴投げで切り返してから腕十字を狙う。これをキッドが上から潰してフォールし、両者エビ固めの応酬となるも決着つかず。そして妃南が外道クラッチに入ったところでたむがカット。妃南はキッドにエルボー連打からロープに飛ぶが、たむがエプロンからミドルキックを叩き込んでアシストし、キッドがライトニングスパイラル。そしてコーナーから旋回式ダイビングボディプレスで押しつぶしてキッドが3カウント奪取。

 3組目として飯田&上谷が入場。リングインと同時に2人同時のドロップキックを見舞い、2人でキッドをコーナーに振って2人で串刺しドロップキックのトレイン攻撃。2人でロープに飛ぶが、たむとキッドが同時のキックから2人同時の619。しかしたむは失敗して崩れ落ち「出来ねぇ~!」と嘆きながらストンピング。
 飯田はキッドをコーナーに振ってマシンガンチョップ。キッドがリバースしてロープに飛ぶが飯田はダブルチョップでなぎ倒して上谷にタッチ。
 上谷はキッドをドロップキックで吹き飛ばしてから逆エビ固め。これはたむがカットすると、上谷がキッドにボディスラムをねらうが、ここにたむが入ってきて旋回式バックドロップ。続けてキッドが旋回式ダイビングボディプレスも、飯田が必死のカット。キッドはロープに飛ぼうとするが、上谷がバックを取ってレッグロールクラッチ。これはたむがカットし、スピンキックを放つもこれがキッドに誤爆。その隙に上谷がコーナーに上ってミサイルキックを放つと、飯田も別のコーナーからミサイルキック。上谷がオーバーヘッドキックでキッドをなぎ倒すと必殺のランニングシューティングスタープレス。上谷がキッドから金星を奪った。

 4組目としてジェイミーとレイラが入場。
 大江戸隊の2人は入場するなり飯田にターゲットを定めて袋叩きにし、2人でロープに振っていくが、飯田は2人同時のドロップキックで吹き飛ばす。しかしジェイミーはすぐに起き上がって飯田にストンピングからキャメルクラッチ。「ダイジョブ~?ダイジョブ~?」と挑発していくが、飯田が雄叫びを上げながら逆水平チョップを連打していくが、ジェイミーが強烈なエルボーでなぎ倒すとブレーンバスターを狙う。これを首固めで切り返した飯田はさらに突っ込んでくるジェイミーを首固め。キックアウトしたジェイミーに上谷がミサイルキックを放ってアシストし、飯田が別コーナーからミサイルキック。ジェイミーがこれを返すと飯田は飯田橋に入るがジェイミーは即座にキックアウト。飯田はメゲずにすぐに2回目の飯田橋もジェイミーはキックアウト。飯田はロープに飛ぶが、ジェイミーがカウンターのラリアットで叩き伏せ、ブレーンバスターの体勢からの変形牛殺し。これで飯田から3カウント。

 最終入場者はDEATH山とレイラ。しかし2人がリングインする前に場外で大江戸隊が襲撃へ。
 レイラは抜け出してリングに上がるとトペ・スイシーダでジェイミーへ飛んでいき、2人でダブルのDDT。さらにダブルのブレーンバスターを狙うが、これを振り払ったジェイミーがダブルラリアット。
 スカイに代わると、スカイがレイラをロープに振ってコードブレイカー。ここにジェイミーが飛び込んできてチョークスラム式の牛殺し。スカイがフォールに入るもDEATH山が千豚♪でカットし、レイラがスカイへジャーマンスープレックス。そしてDEATH山とレイラがダブルのランニングニーからレイラがコーナーに飛び乗って三角飛び式ムーンサルト・プレス。これで3カウント。
 最終入場のDEATH山とレイラが1分強でのスピード勝利を収めた。

第2試合


 花月の離脱後にリニューアルすることが宣言されていた大江戸隊は、従来の入場曲がノイズ混じりで流れてから新入場曲に切り替わる演出の中で入場。これまでの迷彩柄のツナギなどの戦闘的なイメージを一変させ、黒を基調としたパンクロリータファッションに身を包んで入場。
 次期アーティスト・オブ・スターダム王座挑戦権がかかったこの試合は、花月離脱後の新生・大江戸隊、そして所属最終試合で花月から勝利して想いを受け取った叫女属するTCSと互いに負けられない試合。

 鹿島が「おいおいおい、木村花ぁ~」と挑発して花を出させ、2人でゴングが鳴るとロックアップからショルダータックルの攻防。これに打ち勝った花が高笑いし、さらに鹿島の顔を見て改めてケタケタと笑い出す。鹿島がエルボーを打ち込んでいっても花はなぜか大笑い。鹿島は「ナメんじゃねえ!」とジグザグで叩きつけるもも花は大笑いしながら立ち上がり、ロープに飛ぶ鹿島へ追走ビッグブート。花は笑いながら小波にタッチ。
 小波は鹿島に首投げからサッカーボールキック。さらに顔面へのストンピングを連打して叫女にタッチ。
 叫女は鹿島をコーナーに押し付けて顔面ストンピング連打。さらにボディスラムで叩きつけ、2発目を狙うが、鹿島は顔面ひっかきからフランケンシュタイナーを狙う。これをキャッチしてそのまま逆エビ固めに持ち込もうとした叫女だが、これをカットされるとTCSが3人で大江戸隊の面々をコーナーに振っていき、ローテーションしながら串刺しブート。さらに3人同時の串刺し低空ドロップキックからコーナーに上ってポーズを決める。
 叫女は鹿島にラリアットを狙うが、これをかわした鹿島がフランケンシュタイナーで切り返し、顔面にブートを叩き込んで夏にタッチ。
 夏は叫女をコーナー下に座らせると、観衆を煽ってからブロンコバスターを狙うが、溜めが長すぎたため花と小波がカット。しかし夏は花と小波をマンハッタンドロップで蹴散らすと、叫女の股間を蹴り上げてから満を持してのブロンコバスター。さらに股間を顔面にグリグリと押し付けて屈辱を与える。そして夏は叫女の股間にギロチンドロップを落としてナツコにタッチ。
 ナツコと夏は2人で叫女をロープに振り、2人でのブレーンバスターを狙うが、叫女が2人まとめてブレーンバスターで投げきり、ナツコと叫女でショルダータックル合戦。一進一退の攻防の中、スピアータックルでナツコがこれを制するとラリアットを狙うが、叫女もラリアットで迎撃。互角の形勢も叫女が強烈なエルボーを叩き込んで小波にタッチ。
 小波はナツコにミドルキック連打でなぎ倒すとジャーマンスープレックスを狙うが、ナツコはこれを振り払ってエルボー。小波はこれをキャッチして脇固めに持ち込み、ナツコが抜け出すと串刺しエルボー。さらに突っ込んでいくが、ここに鹿島と夏が入ってきてナツコを救出すると、ナツコがカミカゼからコーナーに上ってフロッグスプラッシュ。これは花と叫女がカット。
 ナツコは昇天を狙うが、これを着地した小波がハイキック。これをガードしたナツコがスピアーで突っ込んでいくが、これをキャッチした小波がトライアングルランサーの体勢へ。これを抜け出されると小波がロープに飛ぶが、夏が場外から小波にイス攻撃。
 ここでタッチを受けた鹿島がダイビングフットスタンプ。これを花と叫女がカットして救出すると、小波はコンビネーションキックからハイキック。さらにノーザンライトスープレックスも大江戸隊がカット。叫女と花がナツコをロープに振ってダブルのドロップキックでアシストし、小波がハイキック、花と叫女が合体フェイスバスター、さらに小波がバズソーキックを叩き込むもカウントは2。小波は満を持してのトライアングルランサーを狙うが、これを先読みした鹿島が電光石火の起死回生。これで小波から3カウント。
 新生・大江戸隊がアーティスト・オブ・スターダム王座への次期挑戦権を得た。

<試合後コメント>

大江戸隊
鹿島「ハーッハッハ!座ってやるよ!気分がいいからな!」

――アーティスト・オブ・スターダム王座の第一コンテンダーとなりました
鹿島「なんだよコンテンダーって。挑戦者?難しいことわかんねーよ。」
夏「横文字得意じゃねーんだよ!」
鹿島「で?こっちは頭打ってんだよ!わかんねーよ!」
夏「頭打ってっからわかんねーんだよ鹿島は。横文字とかよ」

――試合前にはTCSが挑発してきていましたが、見事勝利しました
ナツコ「結果的にね、向こうが客に笑われる結果になってざまーみろって感じじゃないですか。ウチらは正々堂々アイツら踏み台に勝っただけですよ。ウチらは今日、煽りVでも言ってたけど、新しい大江戸隊なんだよ。花月もいなくなった。葉月もいなくなった。正直、この期間すげぇ色んなこと言われて本気で悩んだりしたけど、今日戦ってみて分かった。大江戸隊は、今がベストメンバー。常にそのときのメンバーがベスト!これからはウチらだけじゃなくて、お客さんが納得できるようにもっとやってくしかねーなって。客がベストだって思わねーと。今の大江戸隊を。まずはそこからでしょう」
夏「まあ、ね。今日からなんでね。過去の大江戸隊が大きすぎたから、それを超えるのは相当難しいけど、そんな過去にしがみついて、いねーやつの残像にすがりついてても、ウチら終わっちゃうんで。まだ終わらないんで、大江戸隊もウチらも。こうやって鹿島沙希が今年から入ってきて、鹿島沙希も刀羅ナツコも夏すみれだって、もちろんビーもジェイミーも一人ひとりが大江戸隊の大事な存在だからね。なによりも多分倒さなきゃいけないのって他のユニットとか他の選手じゃなくて、過去の大江戸隊だから。そういう過去の偉大さを打ち消すくらいウチらがでっかいユニットにしていこうと今日改めて思いました」

――そのためにアーティスト・オブ・スターダム王座をとると
夏「もっちろんでしょ。誰が相手?まだ決まってないのか」
ナツコ「個人的には、ビーが裏切って大江戸隊に入ってきてくれたんで、んで、この間林下詩美とジェイミーがやってジェイミーが勝ったでしょ?もうね、QQからとことん笑顔とか希望とかプラスのワードを全てもぎ取ってやりたい!アイツらに価値観ねーんだよ。価値観ない。今こんなクソみたいに言われてる大江戸隊よりも価値観無い。今のスターダムの中で。それを証明してやるよ。Queens Questから取って。まあ、今日防衛すればの話だけどな。あんなケチャップみたいな名前のいきなり出てきたユニットに負けてるようじゃもっと価値無いんじゃない?ウチらに負けるのに。笑っちゃう」
夏「まあどっちがきてもウチら大江戸隊は結果残さないといけないんで、相手は関係なく、挑戦権得たんだから!挑戦して!」
鹿島「せやな」
夏「もぎ取りましょう!」
ナツコ「もぎ取りましょう」

第3試合


 先月の後楽園ホール大会で新ユニット“ドンナ・デル・モンド”を結成し、TCSから勝利を挙げたジュリア&朱里&舞華がその勢いのままにQueens Questの持つアーティスト・オブ・スターダム王座に挑戦。

 舞華が「おい詩美」と挑発すると詩美もこれに応えて先発で出ていき、この2人でゴング。手4つからバックの取り合い、グラウンドでのバックの取り合いから首の取り合いと堅実なレスリング戦を展開し、詩美がヘッドロックで捕らえてじっくり痛めつける。舞華もヘッドシザースで切り返し、両者距離を取ってブレイク。
 桃と朱里の対面となり、素早いリストの取り合いからテイクダウンの奪い合いとなり、これを制した朱里がサッカーボールキック。朱里を相手に桃もサッカーボールキックで突っ張り、自ら座って「来いやあ!」とサッカーボールキックを促す。

 朱里も自ら座ってサッカーボールキックを誘うが、桃が2発目のサッカーボールキックを放つと朱里は足をキャッチ。桃はこれを振り払い、朱里がハイキックを放つも桃がこれを回避。両者にらみ合いながらタッチ。
 ジュリアとAZMの対面となると、AZMが高速ロープワークでジュリアを翻弄するも、ジュリアは的確なビッグブートをカウンターで叩き込み、ドンナ・デル・モンドが3人で突っ込んで場外戦へと持ち込む。ジュリアはAZMをイスで殴打するなどのラフファイトを展開し、リングに戻して「このクソガキが!」と顔面をグリグリと踏みつけてから舞華にタッチ。
 舞華はAZMをロープに振ってラリアットを狙うが、AZMはこれをかわしてロープに飛び、ドロップキックを見舞って詩美にタッチ。
詩美は舞華にボディスラムからキャメルクラッチ。ここに桃とAZMが正面から交互にローキックを叩き込んでから同時のランニングPKを叩き込む連携を見せ、詩美がボディスラムで叩きつけて冷たい目で見下ろす。

 桃に代わると舞華へストンピングを連打し「このクソ新人が!」とボディスラム。さらに桃はハーフダウンの舞華の顔面にブートを叩き込んでいき、ロープに飛ぶと舞華が背負投でカウンター。朱里にタッチ。
 朱里は左右のミドルキックからニーリフト。入ってきた詩美もミドルキック一発で蹴散らすが、ここでAZMと桃が朱里をロープに振ろうとする。しかしこれを振り払った朱里は桃に串刺しニーロフトからフロントスープレックス。これに対して桃は意地を見せて即座に起き上がり、ミドルキック合戦を挑む。事前の会見で「プロレスの蹴りは通用しない。本当の蹴りを教えてやる」と言っていた朱里は鋭い蹴りを叩き込み、桃が崩れ落ちる場面もあったが、桃は連打で打ち勝って串刺しドロップキック。詩美にタッチ。
 詩美は朱里へ串刺しバックエルボーから大外刈。さらに詩美はロープに飛ぶが、朱里が追走エルボーからサッカーボールキック、ランニングニーと連撃して舞華にタッチ。
 舞華は詩美をロープに振るフリから脇固めに入り、詩美の抵抗に合わせて腕十字も詩美は長い足を伸ばしてロープブレイク。舞華が詩美を引き起こすとエルボー合戦に発展し、両者足を止めて打ち合っていく。これに打ち勝った舞華が詩美をチョークスラムで叩きつけ、巴投げ、払腰、大外刈と柔道技の連打で畳み掛け、さらにロープに飛ぶが、詩美も得意とする払腰でカウンター。そして詩美が必殺のアルゼンチン・バックブリーカーで舞華を絞り上げるが、舞華も上から絡みついて腕十字から三角絞めへ。これを詩美は強烈な腕力で持ち上げてパワーボムで叩きつけて抜け出すと、バックドロップで叩きつけ両者タッチ。
 ジュリアとAZMの対面となり、AZMのハイキック、水面蹴りをかわしたジュリアがエルボーをフルスイング。体格で劣るAZMはよろついてしまい、ジュリアは容赦なくビッグブートで追撃。さらにスイングネックブリーカーからSTFへ。これを桃にカットされるとジュリアは「OK!行くぞ!」とコーナーに上っていくが、ここで詩美が入ってきてデッドリードライブ、桃が蒼魔刀、AZMがダイビングフットスタンプと猛攻。さらにAZM、桃、詩美はトリプルドロップキックをジュリアに叩き込み、AZMがミスティカ式腕固め。これは位置が悪くジュリアが足を伸ばしてブレイク。
 AZMはジュリアをロープに振ろうするが、ジュリアはその腕を取ってグロリアスバスター。さらに舞華がビッグブート、朱里がハイキック、ジュリアがニーリフトと叩き込み、ここで桃と朱里、詩美と舞華が乱戦に。AZMはハイキックを狙うが、ジュリアはこれをかわしてグロリアスバスターの体勢へ。これを着地したAZMがあずみ寿司もジュリアはギリギリでキックアウト。さらにAZMは突っ込んでいくが、これをキャッチしたジュリアがファルコンアローで叩きつけ、舞華のゴードバスターにジュリアと朱里がミドルキックを合わせる連携技。そして最後はジュリアがグロリアスバスターで突き刺し、これでカウント3。
 結成したばかりのドンナ・デル・モンドがアーティスト・オブ・スターダム王座を奪取した。

ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない後楽園の諸君!アーティスト獲っちゃったァ!Queens Questの子たち、お疲れさまでした!んで、次期挑戦者が?……TCS、負けたらしいね?木村花と出来なくて残念だよ。まあいいけど、これから私達が価値を上げていくから!(ジュリアが観衆に向けてベルトを掲げるも会場は静まり返る)……お?無反応?(笑)まあいいか。朱里、舞華、世界に弾ける女達、ドンナ・デル・モンド。今日は朱里さんのバースデー!みんな、祝ってあげてください。それじゃあ!アリベデルチ!またなっ!」

<試合後コメント>

ドンナ・デル・モンド
ジュリア「ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君!やっぱり、頭の悪いおこちゃまにはこのベルトは私達から守ることは出来ませんでした。大江戸隊、TCS?TCSが上がってきたらいいなぁ~って思ってたけど、そこは残念。私達は私達でこのベルトの価値を上げていきます」

――どのようにして価値を高めていく?
ジュリア「まだ見てろよ、これからの私達を」
舞華「自分はスターダムに参戦してここで負けるわけにはいかないし、3人でベルト取って、自分の存在もまだまだ知らしめていかなきゃいけないので、これが第一歩としてどんどんDDMとしてかき乱していきたいと思います」

――朱里選手は全員が初めての対戦相手でした
朱里「まあ、そうですね。これから楽しみですね」
舞華「詩美さん見てますかぁ~?どんな表情してますか今~?ただね、今回詩美さんから取ったわけではないので、私と詩美さんのストーリーはこれからも続いていくと私は思ってます」
朱里「あと桃ちゃん!桃ちゃん桃ちゃん!楽しかったよぉ~。多分これからだと思うので、次当たるときのがすごくすごく……あれ?次大阪?あたっちゃう?」
舞華「当たっちゃいますね~」
朱里「楽しみですよ」
ジュリア「朱里さんのハッピーバースデーってことで!ボン・コンプレアンノですよ!」
朱里「えっ」
ジュリア「ボン・コンプレアンノ」
朱里「えっ?」
ジュリア「アリベデルチ!またな!」
朱里「……今なんて言った?全然わかんない」

第4試合


 KNOCK OUTのキックボクサーであるぱんちゃん璃奈とのスパーリングなど特訓を積んできた星輝は、戦前に「ビーの最上級のヒザをたくさん受けたい。そしてその上を行く自分のスタイルをビーの身体に刻み込みたい」と笑顔で語るなど王者としての自信を発揮。
 対するビーは先月の後楽園ホール大会でジェイミーとともにゴッデス・オブ・スターダム王座を戴冠し、Queens Questを裏切って大江戸隊へ。勢いに乗るビーが白いベルトの絶対王者の星輝の牙城を打ち崩すことが出来るのかに注目が集まる試合。
 星輝の入場時には、ビーのセコンドについたジェイミーと夏が星輝の入場曲を口パクで歌いながらノリノリで踊るエアライブが見られる。
 
 ゴングが鳴ると同時にビーがドロップキックで星輝をコーナーまで吹き飛ばし、エルボー連打から串刺し低空ドロップキック。さらにビーは星輝の後頭部を踏みつけていき、星輝の手首を極めながらロープに飛び乗ってオールドスクールも、星輝が地対空ハイキックで撃ち落とす。
 ビーがリングに戻ると喉元への鋭いミドルキックからビーの腹部に飛び乗り、ポーズを決めてからのダブルニードロップ。さらにコーナーに上がろうとするが、ビーが追いすがって星輝の足をロープに引っ掛けてからのバッククラッカー。
 ビーは星輝をボディスラムで叩きつけてから背中へミドルキック。さらにコーナーで星輝の顔面をグリグリと踏みつけてから星輝を挑発。星輝がハーフダウン状態から打ち込むエルボーを受けきり、星輝のミドルキックをキャッチしてドラゴンスクリュー。続けてビーは星輝のヒザにフットスタンプ、膝裏へのローキック、足をロープに引っ掛けてからのヒザへのキック、ニーロックとヒザへの集中攻撃を展開。ビーは「カモン!アリサ~♪」と挑発していく。
 星輝はブチ切れて感情の消えた顔で立ち上がり、ハイキックから左右のミドルキック、ビーの上半身をロープに固定した上で胸や後頭部に容赦のないミドルキックを叩き込み、場外に堕ちたビーにエプロンからダイビングニー。
 星輝はスリーパーホールドから背中へ小刻みにキック。そして足を固めてのキャメルクラッチ、ランニングニーと畳み掛け、さらにランニングニーを狙ったところでビーがVトリガーでカウンター。
 ビーはクイーンズ・ランディングを狙っていくが、星輝はこれを振り払ってコーナーに上る。ビーの突撃をかわすとシャイニングニーから1399を狙うが、これをかわしたビーがジャーマンスープレックスからレッグロックスープレックスを狙うが、これを着地した星輝がバズソーキック連打から1399。これを返されると星輝は天を仰いで雄叫びを上げ、ポーズを決めてシャイニングスターカッターを狙うが、ロープに飛び乗ったところでビーが追いすがり、自身もロープを足場にしたジャーマン・スープレックス。さらにロープチャージしてから星輝の後頭部にランニングニーを叩き込み、さらに序盤にしっかり攻めておいたヒザへヒザ十字。星輝がこれをブレイクすると、ビーはコーナーに上るが、星輝は追いすがって雪崩式のフェイスバスター。星輝はビーも得意とするカミゴェを叩き込み、さらにShiNiNG IMPACTを放つが、ビーはこれを回避してVトリガー。両者大の字に倒れ込み、ダブルダウンが宣告。
 両者よろよろと膝立ちで起き上がってエルボーを打ち合っていき、足を止めてのエルボー合戦へと発展。星輝が怒涛の連打も、ビーはヒザへの低空トラースキックから側頭部へのトラースキック。さらにビーはレッグロックスープレックスホールドで叩きつけ、これを返されるとニーパッドを下ろして生のヒザをむき出しにしてのVトリガー。ビーは雄叫びを上げて星輝をコーナーに上げてクイーンズ・ランディングの体勢に入るが星輝が抵抗すると顔面へチーキー・ナンドス・キック。満を持してのクイーンズ・ランディングを狙うが、星輝は回転エビ固めで切り返し、ハイキック。ビーはこれをガードしてニーリフトでカウンター。さらにカミゴェを放つが、星輝はこれをキャッチして振り払い、ジャンピングニー。そしてポーズを決めてからのシャイニンスターカッター、ブラジリアンキック、クラウチングスタートの体勢から突っ込んでShiNiNG IMPACTを叩き込み、カウント3。星輝がV10を達成した。
 勝利した星輝はダメージが大きく、マイクを取ること無くそのままリングを後にした。

<試合後コメント>

星輝ありさ
「やっぱり強さの塊の人と戦うのって、気持ちいいし、なんかいつも死ぬ気でリングに上ってるんですけど、試合終わった途端に『ああ私は生きてる』って感じました。10度目、防衛したんですけど、メチャクチャ」ほんとに、意識が飛びそうになっちゃったんでそのまま戻ってきたんですけど、次、防衛、早く決めたいと思います、けど、今日はもうこれ以上頭が働きませ~ん。勝った……」

――ビー選手と以前シングルで戦ったときと比べて今日はどうでしたか
「やっぱり人間って成長し続ける生き物じゃないですか。私もう序盤のドロップキックから『えっ、なにこれ。ヤバッ』ってなってました。5☆STARのとき戦ったときよりも一発一発が重くて、痛くて、硬くて、石のようでした」

――ビー選手も大江戸隊に移籍して心機一転の試合だったが、ビー選手の覚悟は感じた?
「そうですねー。人ってターニングポイントで一気に強くなると思ってて、そのターニングポイントが私とのベルトの前に来ちゃったから、前の5☆STARのときよりもレベルが20くらい上がったみたいな感じです。やばいです。頭も痛い。全部痛いです」

――星輝選手もV10ということで一つのターニングポイントを迎えたと思います
「あ~、そっかぁ~。ターニングポイントが2人とも重なったんですね。だから私も普段やらない技とかやれたのはお互いにそういうポイントだったのと、私いつも言ってますけど、強さの先をお互いに出せらからなのかなってことと、あと私って猪突猛進型だったんですけど、最近頭使うようになって、それが今日の試合で出せたんじゃないかなと思います」

――ぱんちゃん璃奈選手との合同練習の成果は出せましたか
「そうですね、なんか蹴りの間合いとかですね。前蹴りとかもやろうかなって思ってたんですけど、相手があんまりにもヒザヒザ来るから、煽りVでも『どっちのヒザが強いかとかどうでもいい』って言ってたけど結局私ヒザやってたじゃんみたいな(笑)蹴りの間合いとかすごくスパーリングやったことで思い出したので、この試合に活かせたなって思ってます。あと2月11日のぱんちゃん選手の試合と私の大阪の試合でお互いに勝って、みたいな!そこさえクリアできればぱんちゃん選手と祝杯ですよ!いえ~い!」

第5試合


 “女子プロレス頂上決戦”と銘打たれていた岩谷とSareeeの一戦だったが、Sareeeの体調不良による欠場が発表される。
 一方、長与千種はブシロードと横に並ぶことを宣言して独自の動きを始めており、長与は岩谷のオーバーマスクとそっくりのデザインのオーバーマスクをかぶるように。これを「仕掛けられたなと思った」と感じたという岩谷は、長与への意趣返して各所でランニングスリーを使い始めたが、なんと長与は後継者に指名した彩羽のみならず岩谷にもランニングスリーを伝授。
 これはSareee戦に向けた特訓ということであったが、対戦相手が急遽彩羽に変わったことでスターダムとMarvelousのエース対決という構図だけでなく“ランニングスリー継承者同士の戦い”という構図にもなり、これも“女子プロレス頂上決戦”と呼べる試合となった。

 両者は警戒しながらもしっかりと握手を交わしてからゴングが鳴る。
 両者ゆっくりとリングを周りながらジリジリと距離を詰め、触れるか触れないかの距離を保っていたが、彩羽がロックアップで組み付きリストの取り合いへ。ここからヘッドロック、テイクダウンからのヘッドシザースとグラウンドでの攻防となり、クリーンブレイクするものの彩羽が即座に突っ込んでソバットを岩谷の腹部に突き刺す。
 岩谷はえずきながらも突っ込んでいくが、彩羽はニーリフトを叩き込んでからの脇固め。岩谷がブレイクするとさらに腕を取りながら腹部へガットショットを叩き込み、さらに腹部へのステップキック。岩谷が抵抗するとロープ際まで連行し、ロープを使ったアームブリーカー。岩谷が転がり落ちると彩羽は追っていって岩谷を担ぎ上げ、コーナーポストに岩谷の肩をぶつけていく。
 彩羽は岩谷をリングに戻すと両手を広げて「来いよ」と挑発。岩谷が膝立ちでエルボーを打ち込んでいくと、彩羽は容赦ないミドルキックを腹部に叩き込むが、岩谷もジャンピングネックブリーカーでカウンターすると、ロープ際に吹き飛んだ彩羽へ貫通式ドロップキック。そして場外に転がり落ちた彩羽へ、コーナートップからのダイビングクロスボディを敢行。
 形勢逆転した岩谷は彩羽をリングに放り込むと自身はコーナーに上って行くが、彩羽が追いすがってくると一旦着地。突っ込んでくる彩羽をスクールボーイからの低空ドロップキックで顔面を吹き飛ばし、さらに彩羽を引き起こすが彩羽は会場全体に鈍い音が響き渡るミドルキック。岩谷はえずきながらも「来いやァ!」と両手を広げて受けていくが、彩羽は「お前が来いよ」とキックを打たせる。これをキャッチした彩羽は左右のミドルキックでなぎ倒しての低空ドロップキック、超高速ブレーンバスターと一気に試合のペースを引き戻す。
 彩羽はなおも岩谷の痛めている肩にニードロップを落としていき、ロープへ飛んでいくが岩谷もヒザを撃ち抜く低空ドロップキックから彩羽の得意とするシャープシューターを狙う。これを下から蹴り上げて距離を取った彩羽は腕へのオーバーヘッドキックから腕へのスライディングキック。さらに脇固めでギブアップを迫る。
 岩谷がこれをなんとか足を伸ばしてブレイクし、場外へエスケープ。すると彩羽は追わずにリング中央でごろりと寝転び、ご機嫌に足を揺らして余裕を見せつける。
 岩谷がリングに戻ると、彩羽は「終わり!」と急角度のぶっこ抜きジャーマン・スープレックスで叩きつけ、さらに岩谷のウラカンラナを耐えてのパワーボム。そして急角度で反り上げる脇固めも岩谷はなんとかブレイク。彩羽はコーナーに上ってスワントーンボムを投下し、これを返されるとランニングスリーを狙っていく。
 しかし岩谷はこれを回転エビ固めで切り返し、キックアウトした彩羽の顔面にスライディングキック。そしてコーナーに上ってダイビングフットスタンプを突き刺し、続けてコーナーに上っていくが、彩羽は地対空ハイキックで追いすがり、自身もコーナーに上って雪崩式ブレーンバスター。両者大ダメージで転がりまわる。
 しかし、先に起きたのは彩羽。岩谷が起きるのを待ってからミドルキックを叩き込んでいき、岩谷は前にがっくりと崩れ落ちる。しかし彩羽がさらにミドルキックを狙うとこれをキャッチしてドラゴンスクリューから彩羽へ意趣返しのシャープシューターへ。これを彩羽がブレイクすると岩谷は彩羽にエルボー合戦を挑んでいき、両者間を取りながらフルスイングのエルボースマッシュを打ち合っていく。そして岩谷は彩羽のコンビネーションハイキックを4発を全てかわしてのジャーマン・スープレックスホールド。これを返されるとコーナーに上ってフロッグスプラッシュ。そして必殺のムーンサルト・プレスを決めてみせるもカウント2。ならばと岩谷はドラゴン・スープレックスを狙っていくが、彩羽が抵抗すると岩谷がランニングスリーの体勢へ。彩羽がこれを暴れて脱出すると岩谷はドドンパで叩きつけ、二段式ドラゴン・スープレックスを狙うが、彩羽がこれを暴れて脱出すると岩谷は彩羽の後頭部へエルボー連打、トラースキックと叩き込むが彩羽は倒れず満面の笑み。彩羽は笑顔でフルスイングのエルボーを叩き込み、崩れ落ちた岩谷の顔面にランニングニー、パワーボム、ラストライドと大技を連発。
 彩羽は大の字に倒れ込んだ岩谷を無理やり引き起こすとランニングニーを狙うが、岩谷はウラカンラナでこれを切り返す。彩羽はコンビネーションハイキックを3連打も岩谷はこれをキックアウトしてスクールボーイ。これを返した彩羽がハイキックからついにランニングスリーを決めてみせる。これが完璧に決まると、スターダム最強の“赤いベルト”の岩谷も肩を上げられず、これでカウント3。
 彩羽は真っ先に本部席で試合を見守っていた長与に向き直り、笑顔でアイコンタクトを交わした。

岩谷「(半死半生の状態で弱々しい声で)こうらくえんのみなさーん、こんばんは~。もっとおおきく。こんばんは~。匠!匠!今日、こんな形でシングルマッチ、するとは思わなかったけど本当に試合してくれてありがとう!本当に!」
(彩羽が座礼し岩谷とガッチリ握手)
岩谷「マジでありがとう!でも今日は完敗!完敗!完敗しました。なんかすごい負けたから、すごい、そう。すごい負けて、今日はでも急遽このカードが決まったから、赤いベルトあっけることは出来なかったけど、自分、今日負けて、このまま負けっぱなしでいることは嫌なので、赤いベルト、挑戦してきてください!」
彩羽「麻優さん!まず、1つ!こんな形でしたけど、麻優さんと2年ぶりに試合が出来て、後楽園のメインでシングルが出来て本当に嬉しかったです!ありがとうございます!そしてもう1つ!ランニングスリーの威力どうでしたか?」
岩谷「やべーわ。マジでやべー。でも自分は伝授してもらって1週間経ってないんで、多分麻優の天才さがあれば超えられると思う!でも今日挑戦したら匠すごい重かった!重くて上がらなかった!だから次戦うまでにちゃんと持ち上げて、次こそ投げるんで、楽しみにしといてください!」
彩羽「自分は、長与さんからランニングスリーを教えてもらうまで何年間も下積みしました。麻優さんはたった一言で教えてもらいましたよね?ズルいよねぇ?!(笑)ここは自分は意地でも上げさせません。赤いベルト、挑戦させてください。よろしくお願いします!」

ここに突然大江戸隊が乱入し、集団で岩谷を袋叩きにしてしまう。

鹿島「おいおいおい、こんばんは~(岩谷の口調を真似て)!オイ、岩谷麻優!お前いつシングルやんだよ!おいおいおい誰がカード決めてんだよ!オメーか?ロッシーか?ブシロードか?オイ!いつやんだよ!おいおい、オメー次の後楽園大会でシングルマッチやれよ?お前らも見たいよなあ?(観衆からまばらな拍手)おいおいおい、やれよ!」
岩谷「あのさあ、あのさあ、あのさあ、すっげぇ興味ない!お前のこと!」
鹿島「メッチャ興味ある!」
岩谷「あるの?」
鹿島「ある!」
岩谷「片思い、お疲れさまでした。ありがとう。よくこの試合の後乱入しようと思ったよね。鹿島沙希……興味無いんだよ」
鹿島「アタシはメッチャ興味あるよ!お前との決まるまで何回でも来てやる!」

ここで再び大江戸隊が岩谷襲撃も、彩羽が岩谷を救出し、両手を広げて岩谷を守るように立ちはだかる。そしてロープを上げて大江戸隊に退場を促すと、大江戸隊は渋々退場していく。まるで王子様のような匠の姿に観衆は大・匠コールを贈る。

岩谷「……彩羽匠、めちゃくちゃカッコいいね。助けてくれてありがとう。……ん?なにこれ?(コスチュームのマグネットに彩羽のアクセサリーがくっついてしまう)あ、ネックレス?磁石で付いちゃった……。でもこういう運命なのかもね!ひっつく!今日負けたけど、組んでも最高に楽しいパートナー!戦ってもすげぇ楽しいライバル!こんないい選手、巡り会えてよかったです。これ多分今日で終わりにしたらダメだと思う。自分これから先、匠から勝つっていう使命もあるし、色々2人で、いや、STARSのメンバーもね?Marvelousさんの後輩たちもね?みんなたまには協力してもいいんじゃないかって。まあ、たまにね?たまにね?たまにね?そんな頻繁にやっても面白くないから。……まあでも、いっつもマイク長いって怒られるんですよ自分。ごめんなさい、会社の方。今日は匠が勝ったんで、久しぶりに、6年ぶりに締めてもらってもいいじゃないですか?どうですか?覚えてる?覚えてるかな?」
彩羽「いいですか?いいですか?分からない方もいると思うんですけど、6年前に、このリングを降りたんですよ。でも6年ぶりにやっていいですか?!じゃあ、麻優さんも一緒にお願いします!」
岩谷「じゃあ皆さん立ってください!」
彩羽「それでは!彩羽匠が締めさせていただきます!いいですか!行くぞ~っ!今を信じて明日に輝け!We are スターダム!」

<試合後コメント>

彩羽匠&長与千種
彩羽「どうでしたでしょうか、スターダムのお客さん。そしてメディアの方。これがMarvelousです。自分は下地はスターダムで頑張ってきました。麻優さんとともに頑張ってきました。けど今、長与さんの血が流れています。そこの差じゃないでしょうか。麻優さん、すごくいい選手です。天才なんですよ。あの天才は、もしかしたらどんなに努力しても手に入らないかも知れない。努力に勝る天才なしって言うかも知れないですけど、それこそ100年に1人の逸材と言ってもおかしくないくらいのポテンシャルの高さ。こんな自分が赤いベルトに挑戦していいのか分かりませんが、挑戦するからには本気で取りに行きますよ。スターダム、面白くなりますよね。そしたら。ブシロードさんが付いて、1団体だけトップにのし上がろうとしている。そこを引きずり落とす団体がいたら面白くなるんじゃないですか?長与さんが仕掛けるって言ってます。自分もこういった意味で仕掛けていきたいと思います。ホントにベルト獲りますよ。麻優さんにはランニングスリー、あげられないです」

(ここに長与が合流)

長与「いい試合だったよ」
彩羽「ありがとうございます!ランニングスリー、どうでした?麻優さんに教えるのまだ早かったんじゃないんですか?」
長与「いや、アイツ天才だから」
彩羽「でも力がなかったです」
長与「力はないんだけど、アイツ力の入り方出来るから。ランニングスリーだけじゃないから」
彩羽「……チックショー(笑)」
長与「うん、12種類のスープレックスもあるし」
彩羽「それ……社長!(笑)Marvelousの社長は長与千種ですよね?」
長与「でも面白かった!本当に面白かった。組んでも面白いと思った。やっても面白いと思った。ホントに。うん。だからホントに頑張って?」
彩羽「やってやりますよ!彩羽匠、仕掛けます!」
長与「仕掛けたほうがいいよ(笑)」
彩羽「くそー!くそー!(笑)」

――次のスターダム後楽園ホール大会は3月8日です。当日はMarvelousの大会はありません。スターダム側から要請があれば彩羽選手を挑戦者として送り出す?
長与「それは全然、ロッシー小川が要求してきていただければ、全然。でも鹿島さんも意気込んでいるし、取り組みがどうなるか、ベルトに影響するかわからないし、あんだけいいもの見せられたら、タダじゃすまないでしょ?でも今日見てたら、アレも面白かったよね。叫女たちのチーム。面白かったよね。面白かった。ホントにすごいよ。この団体はクオリティが高い!高い!だから横並びしたいっていうところがあるし、あとはコイツ!(星月芽依を連れてきて)コイツをロッシーに売って、コイツとAZMちゃんは同じ年だし、あとは顔が似てる!ツインズみたい!あと気が強い。あとハイスピード。これは売りたいなと思います。でも、面白い。面白い。今日の岩谷麻優のやられっぷりの良さは天下一品でしょ!あそこまでやられたら力尽きるの仕方ない!仕方ない!ランニングスリー決まった。それはもう仕方ない!仕方ない!ただ、ランニングスリーはあくまで挑発から始まったわけじゃなくて、たまたまマスクが被りたかっただけ。自分がマスクを養成した。岩谷麻優のマスクがカッコよすぎて、あの12月8日に被りたかっただけ。それを彼女が勘違いしたことから始まっているんだけど、ただ火を点けたのは確かだし、でも技はランニングスリーだけじゃないから。彼女に合う技はいっぱいある。でもあの子は練習しなくても出来る。でも、スターダムのゴールデンルーキーと言われた彩羽匠は叩いてナンボだから。叩いて叩いて叩いてやっと輝きを増す人間だから、ある意味ここは天才を目指すところだよ。天才を目指すところ。だから『アベレージ高いね』ってロッシーにも言ってたんだけど、隣同士で若い時代を返せってお互い罵り合ってたけどね、今(笑)でもホントにいい試合だった。Sareeeさんも早く身体のコンディションを良くしてもらって、再戦があるのかどうかわからないし、あとは鹿島さんもあれだけ粋がってたからどうなるかわからないけども、ただ赤いベルトには挑戦するからには、宝城カイリさんのとき。横浜ラジアントかな?宝城カイリのときが多分最後だったと思う。それからは赤いベルトには挑戦は多分してないんじゃないかな。これは多分、今日以上に素晴らしい試合に鳴ることは間違いない。ただ今日ずーっとロッシーには言ってるんだけど、若い子たちにちょっと違う風でお互いにお願いって言ってこの辺を出してるから。だって、顔見たらAZMでしょ?AZMと似てない?明日太いか細いかどっちかだけだ(笑)あとはハイスピード、スタミナもあるし、お互いすごいし、AZMちゃんの方が匠より先輩だし。『たくちーん』って呼ばれてるの不思議な感覚なんだよね、なんかね。ホント素晴らしい団体。ホント素晴らしい団体。彼女ばっかり推してる。だから横並びになりたいだけ。ただそれだけ。1本よりも2つ、2つよりも3脚あったらいいなと思うだけ。だから目指してるのかも知れないし。ありがとうございます。乗り込んできます。ありがとうございました。素晴らしい試合だった。ありがとうございます。アンタもマスク被るぅ?」


岩谷麻優&ジャングル叫女
岩谷「負けました。うぇぁ!痛ッ!負けて、メチャクチャ悔しいし、ランニングスリー投げることすら出来ずに試合が終わってしまったんですけど、ホントにもう、背中、お腹、頭、首腕、もう徹底的に全部やられて、メチャクチャ、メチャクチャぼろぼろになりました。今回は、今回はちょっと、ボロボロになりすぎて、最後立ち上がることが出来なかったんです」

(ここで叫女が登場)

叫女「(『人にやさしく』の節で)気~が~狂いそう~ラララーララララー♪見てましたよぉ。見てました見てました。素晴らしい負けっぷりでした。すごい!いや、これは負けで輝ける人。こんなに負けてキラキラしてる人、岩谷麻優くらいですよね。そうですよね?一週間前の言葉覚えますか?」
岩谷「ちょっと頭打ちすぎてよくわかんない」
叫女「大阪、花月のラスト。花月から私がしっかり3とって、隣りにいたのが岩谷麻優。今日の負けっぷり。スターダムのアイコン!やっぱり岩谷麻優だなって思いました。いやぁ、やっぱりシングルマッチ、今日の試合を見てどうしてもやりたい。そう思いました。赤いベルト、赤いベルトをかけて!やりましょう!舞台はあります!2月23日、名古屋!岩谷麻優に最大の敬意を表して、過去最高のジャングル叫女、しっかり仕上げておきますので、名古屋で待ってます」
岩谷「まあでも、特に断る理由もないんで」

(叫女が握手を求め、岩谷がそれに応じようとするも叫女が直前でスカしてTCSの敬礼ポーズをして去っていく)

岩谷「……中々ウザい登場して、中々ウザい去り方しましたね。んー、どうなってんだろ。試合後に大江戸隊、鹿島沙希?やってきて、コメント出してるときにジャングル入ってきて。うーん。でもチャンピオンってそういう宿命だと思うし、相手がいるってことはいいことだと思うんで。んあ゛あ゛ッ!でも、ダメージがむちゃくちゃ大きいんで、次、名古屋って言ってましたっけ?名古屋っていつでしたっけ?2月23日?今月か!」

――名古屋大会は叫女選手の地元での大会となります
岩谷「地元だからとか、関係なく相手が誰だろうと自分は自分なりに全力出して戦いたいと思います。ジャングルやって、鹿島沙希、アイツいつやるんだろ?チョット待って。腰が……ホントにダメージがやばいんで、今日はもうゆっくり休んで次に備えたいと思います。でも今日、急遽このカードが決まったんですけど、相手が匠で良かったなって思いました。次はちゃんと調印式して、赤いベルトのタイトルマッチ、防衛戦しっかりやりたいと思いますんで、ジャングル叫女、鹿島沙希、そこはしっかり倒していきたいと思います。ありがとうございました」

<大会総括>

ロッシー小川
「Sareee選手の欠場が正式に決まって、長与千種に連絡したら二つ返事で出てくれて、そういうことで今日のカードになったんですけど、中々スターダムって他の団体と交流してないんでいざっていうときにね、やっぱりなんだろう。昔の関係というか……そうだなあ、長与千種とずっと一緒にやってて付かず離れずの関係なんですけど、まあそれもまた最近急接近してきて、それが結果的に上手く。だから終わりよければ全てよしかなと。まあ彩羽匠のパワーがすごすぎて、お互いに上手くてすごい試合になったかなと。赤いベルト云々はうちもスケジュールが色々決まってるんで、落ち着いてからですね。まあタイミングを見計らって出来ることはやりたいですね。だから来月やるとか再来月やるとかって話じゃなくて。でも三ヶ月連続で北側解放して、今日も超満員になって、波に乗ってきたのかなって。この波も続けていかなきゃいけないし、3月に2回後楽園あるし、大田区体育館も控えているんで、上手く波に乗り切っていきたい。当面の目標は4月29日の大田区体育館を目指しているので、そこはとりあえず上半期、一区切りなのかなと。でも今回、謎の部分も結構色々ね、他団体と絡むってことはリスクもある。通常絡まない理由の一つにこういうリスクも有るから絡んでないっていうのもあるし。やっぱり貸し借りしてたら同じようなものを見せなきゃいけなくなってしまうし、スターダムっていうもののプロレスを見せるにはスターダムの中でやることが望ましい。匠とかは元スターダムの選手だし、スターダムっていうものを分かって出場してるから、そういう意義はあったんじゃないですかね。あと、若い子たくさんいるみたいなんで、Marvelousも。そういう選手たちの交流は全然構わないと思いますね」

――Sareee選手との試合については
「ないと思いますよ。彼女、2月いっぱいまでなんで。ディアナとの契約が。だからスターダム的には日程がないですね。名古屋もジャングル叫女がやりたいっていうと、場所がないですよ。新木場ってわけにはいかないから。あとやっぱりこういうことがあると、中々『次行きましょ』ってわけにもいかないし」

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