藤波辰爾の愛息・LEONAが1年3ヶ月ぶりの復帰も新井健一郎に完敗!「明日からまた生きていきます」
25日、東京都・後楽園ホールにてドラディション『DRADITION 2019 RAGING OUTLAW TOUR in TOKYO』が行われ、藤波辰爾の愛息・LEONAが待望の復帰を果たした。
LEONAは、“炎の飛龍”藤波辰爾の長男であり、2013年にプロレスデビュー。イギリスでランカシャースタイルを学び、国内ではU.W.F.スネークピットジャパンで修行。さらには父直伝のドラゴンも身につけた若きいぶし銀。
NOAHやDRAGON GATE、HEAT-UP等多数の団体に参戦していたが、昨年7月に左足首の距骨を骨折。当時出場していたNOAHのグローバルジュニアヘビー級タッグリーグ戦も途中欠場することになるなど悔しい思いをしてきたが、欠場中も父・辰爾の試合には必ずセコンドに付き、甲斐甲斐しく動き回っていたことから応援の声が集まり、ファンからも復帰を強く望まれていた。
復帰戦の相手は、HEAT-UP等でも対戦経験の多い新井健一郎。両者は2017年4月のドラディション後楽園ホール大会で対戦しており、この際はLEONAが逆さ押え込みでアラケンから勝利する金星を挙げ、試合後に襲撃してくるアラケンをドラゴンスクリューで撃退するなどの完勝を収めていた。
この日の試合では、リストロックやヘッドロックの応酬やグラウンドでの首の取り合いなどじっくりとしたレスリング戦に始まり、勝機を掴んだLEONAがサソリ固めやドラゴンスクリューを見舞い、アラケンの隙を突いて逆さ押え込み。これをキックアウトしたアラケンは場外に逃れ、LEONAがこれを追っていくと即座にリングインしてLEONAを挑発。怒りのLEONAがリングに上がるとアラケンは即座に組み付いて“掟破りの逆さ押え込み”で3カウント。試合巧者のアラケンがLEONAを手のひらで転がすかのような勝利を収めた。
意気揚々とバックステージに戻ったアラケンは「これで1勝1敗だ!前回LEONAとやって、俺は逆さ押え込みで負けたけど、マスコミの皆さん!あんたら、『○分●秒 逆さ押え込み』って書いたらアンタらセンスねぇぞ!今日のフィニッシュは、“掟破りの逆逆さ”だ!分かったか!LEONA、なんにもお前の技は通用しねえぞ。なぜなら、新井健一郎はやることなすことすべてが鮮やかに決まるナイフの切れ味だからだ!いいか、稲妻が闇を裂いてDRADITIONのリングが俺を呼んでるぜ!」と鼻歌交じりで会場を後にした。
対するLEONAはしばらくうなだれてから「1つ、1つ。新井選手、今回は取り返されました。次、次は勝ちます。今日は負けた。再スタート関係ない。今は負けました。この顔で今日は分かってください。明日からまた生きていきます。ありがとうございました」とうつむきながら語ると足早に去っていった。