ドラディション10.1後楽園大会 船木&秀樹&LEONAvs.高山&論外&バッファロー、FUNAKIvs.LEONA
DRADITION 2015 special edition
2015 HALL OF FAME
ドラゴン殿堂入りシリーズ
日時:2015年10月1日(木)
開場:18:00 開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:893人
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○倉島信行
6分39秒 裏十字固め
●藤原ライオン(フリー)
▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○藤田峰雄(ZERO1)
8分4秒 スワントーンボム→片エビ固め
●アミーゴ鈴木(フリー)
▼第3試合 シングルマッチ 45分1本勝負
○FUNAKI
11分35秒 ラ・マヒストラルを切り返して→片エビ固め
●LEONA
▼第4試合 3WAYマッチ 30分1本勝負
●ベアー福田(SECRET BASE)
5分2秒 オオキドプレス→体固め
○浜亮太(W-1)
※もう一人はヒロ斎藤
▼第5試合 タッグマッチ 45分1本勝負
長井満也/●高岩竜一(フリー)
16分59秒 ダブルアームサンダーホイップ→片エビ固め
○アレクサンダー大塚(AO/DC)/スーパー・タイガー(RJPW)
▼第6試合 スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
船木誠勝(フリー)/鈴木秀樹(フリー)/●LEONA
17分33秒 エベレストジャーマンスープレックスホールド
○高山善廣(高山堂)/NOSAWA論外(東京愚連隊)/バッファロー(先駆舎)
藤波のWWE殿堂入り記念大会で藤波欠場という非常事態に、息子LEONAが志願の2試合
FUNAKIとの対戦後、メインでは船木と秀樹の間で空回り!玉砕したLEONAに船木が檄
オープニング
オープニングVTRはWWEの殿堂「HALL OF FAME」に入っている名レスラーたちの写真からスタート。ケビン・ナッシュやランディ・サベージ、リキシ、アランドラ・ブレイズといった名だたるレジェンドと共に名前を呼ばれた日本のレジェンド藤波。WWWEジュニアを奪取した際の映像やブレッド・ハートやウィリアム・リーガルが藤波をリスペクトするコメント、さらに東京ドームでリック・フレアーを破ってNWA世界ヘビー級王座を奪取した際の映像も流れる。
現在のWWEスーパースターであるイタミ・ヒデオも藤波をリスペクトするコメントをしたあと、今年3月に行われたWWE HALL OF FAMEの模様が映像が流れる。リック・フレアーが登場し、藤波を呼び込む。
ここでVTRが終わり『ドラゴンスープレックス』に乗り、スーツ姿の藤波がリング上へ。マイクを持った藤波は「本日はご来場誠にありがとうございます。また足元が悪い中、本当にご来場いただきありがとうございます。今日の大会、自分が最高の状態で…この大会は自分が殿堂入りしたっていう記念の大会です。その中でもう皆さんご存じの通り、もう20数年、自分の試合のほうで痛めてきた腰の手術をついにやらざるを得ないってことで。これはもう自分がこれから少しでもこのリングに長く立つ、そういう意味を込めて決断しました。8月の27日に入院し、9月の3日に手術をしました。自分がどうしても今まで腰だけはメスを入れたくないと、頑なに誓ってきたんですが、ただ今回今年3月のWWEの殿堂入りをしたときに現役で受賞したのは僕がはじめてだったんですね。そういう意味も込めてこれから少しでもこのリング上に立てるという状況を作るにはいまこの機を逃してはいけないという決断で今回手術に踏み切りました。お陰様で以前よりちょっと姿勢がよくなったかなという気がしますけど(※観客から拍手)、必ずまた近い将来じゃなくて早い機会にこのリング上に必ず戻ってきますので、どうぞ今日は欠場ということになりましたが、どうぞご勘弁をお願いします。今日はまたこの大会に出場する選手、その中でも最後の僕のポジションを誰にお願いしようかなという中、無謀にも息子のLEONAが『ぜひ自分に、重荷ではあるけど自分にその役を任せてほしい』と、まぁ自分にとっては非常に厳しい、そういう決断をさせられてやむなく了承しました。ただ本人もそういう厳しさを承知の上で最後またリングに立つと思います。それと同時にどうぞ最後までご声援のほどよろしくお願いします。本日はありがとうございました」と挨拶した。
リングを降りた藤波はリングサイドのファン一人一人と握手をしてリングサイドを一周してから引き上げていった。
第1試合
握手を交わしてから試合開始。ローを蹴っていくライオンだが、倉島はカニ挟みで倒す。足を取りにいったライオンだが、倉島が腕十字を狙うと、ひとまず立ち上がる。バックを取ってリフトしてグラウンドに持ち込んだライオンだが、倉島はワキ固めに捉える。ロープに逃れたライオンだが、倉島はタックルでテイクダウンを奪うと、弓矢固めで持ち上げるがバランスが崩れてしまう。
ヘッドシザースに捉えた倉島だが、ライオンはロープに逃れると、そのまま場外にエスケープ。倉島もエプロンに出るが、素早くリングに戻ったライオンはロープ越しにアームブリーカー。そこから倉島の左腕を一点集中攻撃。
ライオンは倉島をコーナーに叩き付けると、串刺し式の飛びヒザ蹴りから左腕をクラッチしてのDDT。倉島もエルボーで反撃しようとするが、ライオンはワキ固めで切り返す。ロープに逃れた倉島をブレーンバスターで投げたライオンは倉島の胸板を蹴り飛ばす。
蹴り脚をキャッチしてバックに回った倉島はジャーマンで投げ捨てると、もう一度バックを取る。エルボーで逃れたライオンは蹴っていくが、またも蹴り脚をキャッチした倉島。ライオンは延髄斬りを叩き込むと、首固めで丸め込む。
カウント2で返した倉島に対し、「クラシマ!」と気合いを入れて叫んだライオンはエルボー。だが、その腕をキャッチして背負い投げで投げた倉島はそのまま腕十字。ライオンが逃げようとすると、オモプラッタから裏十字固めに捉えていき、ライオンはタップアウト。
第2試合
最近ではHEAT-UPなどで活躍しているアミーゴ鈴木とZERO1で活躍する藤田峰雄がシングルで対戦。腕の取り合いからアームドラッグで投げるアミーゴだが、峰雄はヘッドシザースで切り返す。峰雄が握手を求めると、警戒しながらも応じたアミーゴだが、峰雄は急所を蹴り上げると、マンハッタンドロップから急所クロー。
レフェリーが注意すると「チン●ン触ってるだけだろ! チ●チン触らせてよ!」と駄々をこねる峰雄をケブラドーラ・コンヒーロで叩き付けた峰雄。「腰を使い物にならないようにしてやる!」と言うアミーゴは腰への集中攻撃からキャメルクラッチ。
ロープに逃れた峰雄だが、大事な腰を痛めつけられてグッタリ。アミーゴは串刺し攻撃を狙ったが、かわした峰雄はリープフロッグからカウンターのドロップキック。さらにコルバタでアミーゴを場外まで吹っ飛ばした峰雄はトペ・コンヒーロを発射。
アミーゴをリングに戻してコーナーに貼り付けにした峰雄はチ●コウォッシュを狙ったが、レフェリーが引き離すと、アミーゴはすかさずミサイルキックを発射。さらにチンクラッシャーからブレーンバスターで投げたアミーゴだがカウントは2。
ダイビング・クロスボディーもカウント2で返した峰雄だが、アミーゴはジャーマンで投げ捨てる。しかし着地した峰雄は延髄斬りからのソバットを叩き込んで動きを止めると、ランニングダブルニーを発射。続けて背後からもランニングダブルニーを叩き込んだ峰雄は鮮やかなスワントーンボムを投下して3カウント。
第3試合
父・藤波辰爾の欠場によりこの日、自ら2試合やることを志願したLEONA。まずは元WWEスーパースターのFUNAKIとシングルマッチを行う。ゴングが鳴ってから握手を求めたFUNAKIに対し、手に触る程度で応じたLEONA。
まずはFUNAKIが声援を煽るが、「レオナ」コールしか起こらず苦笑い。組み合った瞬間にアームドラッグで投げたFUNAKIだが、LEONAもスクールボーイで丸め込む。キックアウトしたFUNAKIは腕を取ってリストロックからグラウンドに持ち込んで腕を固める。
どうにか脱出しようとするLEONAだが、FUNAKIは徹底的に腕を固めていくと、腕十字の体勢に。クラッチが切れたLEONAだが、どうにか上体を起こして立ち上がるとステップオーバー・トーホールドに捉えていく。そこからレッグロックにスイッチするが、FUNAKIはロープにエスケープ。
LEONAは引き込むような独特なドラゴンスクリューを決めるが、下から蹴り上げたFUNAKIはソバットを叩き込むとショルダースルーを狙う。これを回転エビ固めで切り返そうとしたLEONAだが、FUNAKIは左腕へレッグドロップを落とす。
左腕へのソバットからレッグドロップを落としたFUNAKIは左腕へのヘッドシザースから腕を固めていく。ロープに振ってのドロップキックを狙ったLEONAだが、自爆させたFUNAKIは左腕へのストンピングからなおも左腕を固めていく。ロープに逃れたLEONAだが、FUNAKIはなかなか離さない。
カウンターナックルルパートを叩き込んだFUNAKIだが、LEONAもランニングエルボーを返すと低空ブレーンバスター。咆哮からドラゴンスクリューを狙うLEONAだが、FUNAKIがハンマーを振り下ろすと、LEONAは両足を刈ってから逆片エビ固めへ。
「レオナ」コールが起こる中、リング中央に引きずって絞め上げたLEONAだが、FUNAKIはロープに脱出。10分が経過し、ドラゴンスクリューを狙ったLEONAに張り手を見舞ったFUNAKIはブレーンバスターを狙う。背後に回ったLEONAだが、FUNAKIはロープを掴む。ならばとスクールボーイで丸め込んだLEONAはヒザ十字固め。
ロープに逃れたFUNAKIにダブルアーム・スープレックスを狙うLEONAだが、FUNAKIが踏ん張るとボディブローからエルボー。FUNAKIもワキ固めを狙うが、逆にワキ固めで切り返そうとする。FUNAKIが踏ん張るとラ・マヒストラルで丸め込もうするが、それをFUNAKIが押し潰して3カウント。
「3つ入っていない」と食い下がるLEONAだが、足を引きずりながらFUNAKIが握手を求めると、LEONAも悔しそうな表情で応じて両者正座をしながら一礼。FUNAKIが腕をあげて健闘を称えると、LEONAは散々痛めつけられた左腕を気にしながら四方に一礼した。
<試合後コメント>
FUNAKI
「今だから話せるんですけど、7月にWWE来た時に、藤波さんのHALL OF FAMEの受賞ってこともあって、LEONA君をトライアウト受けさせたいと、自分の希望を会社に言いまして、OK出ました。それで目の前で彼の試合見てるんですけど、やっぱ肌合わせると違いますよ。僕も団体ではオフィスの事やってるんで、試合も1年以上…1年半ぐらいやってないですね。だからちょっと、コンディション的にはいいんですけど、リングの中ではちょっと違う。お客さんとかLEONA君にはちょっと申し訳なかったんですけど、でもLEONA君にはなんていうんですか? いつでも食ってやるよこのオヤジみたいな、そういうあの意気込みっていうか、最初のピンで勝ってやるっていうそういうの肌で感じたんで。まだデビューしたてですか? デビューして間もないって聞いたんですけど、できれば僕のサンアントニオにある自分の道場に来てもらえば、もっとね、教えてあげられる事がいっぱいあるんじゃないかなって。そうすればWWEのトライアウトでもまた、いつでもこうチャンスがあるんじゃないかなって思います」
——それだけの才能は持っていると?
「ですね。やっぱり、お父さんの血があるんでね。僕は藤波さんと肌を合わせた事は一回もないんですけど、でもやっぱりLEONA君を見ればお父さんのその…なんかこう、僕がブラウン管で見ていたそういうのがひしひしと伝わってきます。まあでもその僕がブラウン管で見てたそのお父さんのレベルまでは、まだLEONA君も修行が必要だと思いますけど。まあそういうなんかこう…なんて言うんですか? こういう事言っちゃアレなんですけど、ドロップキックをちょっとかわしたんですけど、なんか昔のお父さんのああいう…ちょっとこう、スローバックするっていうか。でもなんか藤波さんの要請があればLEONA君とタッグでもシングルでも何回でも当たりたい選手ですね」
第4試合
ベアーはリングインすると浜を睨み付ける。試合開始のゴンが鳴ると、ヒロはベアーを呼び寄せて相談。握手をして共闘すると、二人がかりで浜に襲いかかるがビクともしない。再び相談するベアーとヒロ。ショルダータックルでぶつかっていくベアーだが、浜はビクともしない。そこで「ヒロさん、行ってよ!」と言ってヒロをホイップしようとするが、逆にヒロがベアーをホイップ。
だが、ショルダーブロックで浜がベアーをなぎ倒すと、ヒロもベアーにストンピング。浜が倒れているベアーの上に乗っかっていくと、ヒロがベアーを抱き起こすが、浜はショルダータックルから超低空サンセットフロップ。
カバーした浜だが、ヒロがカット。「何で、ヒロさん!?」と叫びながらオオキドプレス(=ボディプレス)を狙った浜だが、かわしたベアーはヒロとトレイン攻撃。さらにベアーのセントーンからヒロが必殺のセントーンを投下して二人がかりでカバー。
カウント2で返した浜だが、ベアーとヒロは太鼓の乱れ打ちからダブルのブレーンバスターを狙う。だが、浜は上がらずヒロが諦める。すかさず浜はベアーをブレーンバスターで投げる。するとベアーとヒロを同じコーナーにホイップした浜は四股を踏んでから突進。
ヒロがかわして浜のコーナースプラッシュがベアーにだけ直撃。すかさずヒロがセントーンを落とすと、続けて浜がオオキドプレスを投下して3カウント。
第5試合
まずはタイガーと高岩がグラウンドの攻防を展開。互角の展開から高岩が長井にタッチ。回し蹴りを放っていくタイガーだが、かわした長井はハイキック。タイガーもかわすとアレクにタッチ。ガブっていったアレクだが、長井は自軍のコーナーに押し込んでいって高岩にタッチ。
タイガーがミドルキックで高岩をダウンさせてからアキレス腱固め。ロープに逃れた高岩だが、アレクはエルボースマッシュからスリーパー。さらに豪快なボディスラムで叩き付けるとロープに飛ぶが、エプロンから長井が蹴っていくと、セコンドのベアーがアレクを場外に引きずり出す。
すかさず長井はイスで殴打すると客席や鉄柱に叩き付けてからリングに戻す。高い泡がブレーンバスターで投げている間に、長井はタイガーを東側の壁に叩き付けていく。高岩が逆片エビ固めに捉えるが、アレクはロープに脱出。そこに長井が戻ってきてアレクをダブルのブレーンバスターで投げる。
さらに長井は控えのタイガーにフロントキックを叩き込んで場外に蹴落とすと、客席に投げつける。その間、高岩はアレクにエルボーを連打。そして長井がテキサス・クローバー・ホールドに捉えるが、アレクは必死にロープに逃れる。
10分が経過し、高岩がチョップを叩き込んでいくと、長井はロープに押し付けるようにアレクのアゴを踏みつける。しかし長井のニールキックをキャッチしたアレクはバックドロップで叩き付けてタイガーにタッチ。フライング・クロスチョップを長井と高岩に連打した田ガーは、長井をハーフハッチで投げるとエルボードロップ。
さらに長井の蹴り脚をキャッチしてのヘッドバットからバックドロップで投げたタイガーは逆片エビ固め。高岩がカットすると、長井は蹴っていきたタイガーをキャプチュードで投げて高岩にタッチ。
逆水平チョップから串刺しラリアットを叩き込んだ高岩はダイビング・エルボードロップを投下。デスバレーを狙った高岩だが、振り解いたタイガーはカウンターのニールキックを叩き込んでアレクにタッチ。暗闇の虎式ツームストンパイルドライバーからスパインバスターで叩き付けたアレクはジャイアントスイング。
10回転したあとジャーマンで投げたが、長井が辛くもカット。長井は串刺しランニングエルボーから魔界ドライバー(=ファルコンアロー)。そこに高岩がラリアットを叩き込むと、今度こそデスバレーボム。カウント2で返したアレクに高岩はパワーボムを狙う。
タイガーが飛び込んでくると、高岩はラリアットを狙って突進。かわして蹴っていったタイガーだが、長井も戻ってきて場外に連れ出す。だが、その間にアレクが高岩をジャーマンで投げ捨ててからダブルアームの体勢で持ち上げてからそのまま垂直に落とすダブルアームサンダーホイップで3カウントを奪った。
第6試合
船木はリアルジャパンプロレスで奪取したレジェンド王座のベルトを腰に巻き、黒いコスチュームに入場曲『RED ZONE』で入場。秀樹は船木とかなり距離を取っているため、LEONAが間に入って二人をコーナーに下げて先発を買って出る。
「レオナ」コールの大合唱にコーナー下に座り込んでしまう論外。足を取ってグラウンドに持ち込んだLEONAはスリーパーに捉えるが、エルボーで逃れた論外はショルダータックルでなぎ倒す。
LEONAもショルダータックルを返すとドロップキックで論外を場外に追いやる。LEONAは慌ててプランチャを狙ったため、手が滑ってしまいエプロンの転落。どうにか論外をリングに戻して船木にタッチすると、論外は高山にタッチ。片足タックルを仕掛けた船木だが、高山もバックに回る。
立ち上がった船木に対し、高山は手四つの力比べ。パワーで押し込んでいった高山だが、船木は下から捻り上げていくと、グラウンドに持ち込む。高山はヘッドシザースからクルックヘッドシザース。首を抜いた船木は猪木-アリの体勢から覆い被さろうとした高山を三角絞めで捕獲。
ロープに逃れた高山だが、船木はローキックからミドルキック。しかし高山はニーリフトを返してバッファローにタッチ。船木は緊張感のある睨み合いをしたまま秀樹にタッチ。サミングを見舞っていったバッファローに対し、秀樹はエルボーからフロントスープレックスで投げ捨てる。ここでLEONAがタッチすると、船木もリングインしてダブルのカウンターエルボー。
しかし高山がレフェリーを捕まえていたためカウントが叩けない。LEONAは串刺しランニングエルボー2連発を狙うが、2発目をラリアットで迎撃したバッファローはブレーンバスターからレッグドロップ。さらに高山組は3人がかりでLEONAを踏みつける。
そこから論外がLEONAの後頭部にバズソーキックを叩き込んでからグラウンド卍。そこからクロスフェースにスイッチした論外。ロープに逃れたLEONAに「来いよドラ息子」と挑発すると、LEONAは張り手で向かっていく。だが、張り手で倒したのは論外のほう。
10分が経過し、高山はハンマーを振り下ろすと、コーナーに追い詰めてヘッドバット。座り込んだLEONAを踏みつけた高山はボディスラムで投げ捨てるとバッファローにタッチ。ヘッドバットを見舞っていくバッファローにヘッドバットを返していったLEONAだが、打ち勝ったのはバッファロー。
串刺しラリアットからナックルパートで殴っていったバッファローはLEONAをロープに飛ばすが、カウンターのジャンピングエルボーを返したLEONAはブレーンバスターを狙ったバッファローを逆に投げて船木にタッチ。ミドルキックで蹴り飛ばした船木は、飛び込んできた論外をしゃばませて蹴り飛ばすと、控えの高山を場外に蹴落としてからバッファローにランニングロー。
さらに論外にハイブリッド・ブラスター(=リストクラッチ式変型ツームストンパイルドライバー)を決めると、バッファローにもハイブリッド・ブラスターを狙うが、サミングで逃れたバッファローは高山にタッチ。
串刺しジャンピングニーからレッグドロップを落とした高山はエルボー。しかし船木も返す刀で浴びせ蹴り。船木は秀樹にタッチしようとするが、LEONAが割って入り秀樹を押しのけてタッチを要求。船木はLEONAにタッチするが、高山が蹴散らすと、秀樹が入ってきてバッファローをダブルアーム・スープレックスで投げてから高山をLEONAとのダブルブレーンバスターで投げていく。
だが、秀樹が高山を羽交い締めにしたところにLEONAが突進すると、高山はビッグブーツで迎撃。秀樹が高山にダブルアーム・スープレックスを狙うが、論外がカット。そこに船木が入ってきて論外とバッファローを蹴りで蹴散らす。
LEONAは高山にドロップキックで向かっていくが、高山はバックドロップ。カウント2で返したLEONAだったが、高山はエベレストジャーマンで投げて3カウント。
エンディング
大の字に倒れたLEONAに駆け寄る船木。秀樹もリングサイドからLEONAを見詰めていたが、一人足早に退場。ここで藤波辰爾もリングに上がってきて、まずは船木と握手。項垂れる息子を見下ろした藤波は、抱き起こして健闘を称える。
そしてマイクを持った藤波は「大丈夫か? 今日は本当に最後までご観戦ありがとうございました。見ていてヒヤヒヤしましたけど、これも自分から言い出した2試合ですから、本当にプロレスの厳しさをね、感じたと思います。まぁこれ今日いい試練だと思います。本当にこれからも末永く応援してやってください。本当に今日はありがとうございました」と言うと、最後は出場選手がリングに集合して記念撮影で大会を締めくくった。
<試合後コメント>
船木誠勝&LEONA
船木「しゃーないな」
LEONA「はい」
船木「1日2試合だから。藤波さんの代わりだからね。荷が重いよ。正直、多分藤波さん見てられなかったと思うよ。親不孝だな。親不孝……でも藤波さんがいない分、頑張ったのは親孝行だよ。だけど最後のやられ具合見たら悔しいと思うから親不孝だよ。親不孝の親孝行の親不孝だよ。頑張んないと」
LEONA「はい」
船木「死にものぐるいでやらないと。死ぬ気で…死ぬ気でやらないと、藤波さんの影についていけないよ」
LEONA「はい」
船木「なんもないとこから作ってきたんだから。ね、最初っからレールは無かったんだよ。そこから作ってきたんだから。最初からレールがある、どうする? 失敗できないんだよ? ね、失敗したら全部、藤波さんが恥をかく。そういう立場なんだから、頑張れよ」
LEONA「はい」
(船木はLEONAを置いて控室へ。LEONAはしばらく俯いた後、控室へ向かうが、控室のドアにもたれかかり何かを考えた後無言で控室へ)