KENTAがBULLET CLUBに加入し恩人・柴田勝頼を袋叩き!柴田は「人の顔を蹴ろうとしたときに転ぶな!」とアドバイス
12日、東京都・日本武道館にて新日本プロレス『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』が行われ、KENTAが試合中に仲間を裏切りBULLET CLUBに電撃加入した。
KENTAは2014年にNOAHを退団してアメリカに渡りNXTや205 Liveで活躍。その後帰国して今年6月の大阪城大会で盟友・柴田勝頼に率いられて突如新日本プロレスのマットに姿を現し、G1 CLIMAXへの電撃参戦。開幕から破竹の4連勝を重ね、優勝候補筆頭として名を挙げられていたが、“世界一過酷なリーグ戦”とされるG1後半戦では技の失敗が目立つようになるなど動きに精彩を欠き、その後は5連敗で負け越しフィニッシュ。
この日はKENTA&YOSHI-HASHI&石井智宏vsタンガ・ロア&タマ・トンガ&バッドラック・ファレの6人タッグマッチが行われ、YOSHI-HASHIと石井が奮戦する中でKENTAは終盤まで試合を静観し出番はなし。
しかし、終盤にタッチを受けるとKENTAはなぜかリングを降りて闘いを放棄。リング上や観衆が戸惑いでざわつく中、石井が窮地に陥るとKENTAが突如リングに戻って石井へブサイクへの膝蹴りからgo 2 sleepを叩き込んでKO。会場全体からの大ブーイングの中KENTAは不敵に笑い、タマがKENTAを笑顔で見つめながら石井をフォールし3カウント。
当然石井とYOSHI-HASHIはKENTAに詰め寄るが、メンバーの増えたBULLET CLUBはいとも簡単に蹴散らしていく。そこへKENTAを新日本プロレスに呼び込んだ後見人である柴田勝頼がリングに飛び込んで来てBULLET CLUB勢を蹴散らし、KENTAに串刺しフロントハイキック、串刺し低空ドロップキックからスリーパーホールド。さらにPKを狙って走るが、邪道の竹刀攻撃に崩れ落ちたところをKENTAが柴田にPKを叩き込み、柴田の上であぐらをかいて不気味に笑い会場を後に。
意気揚々とバックステージに現れたタマは「世界でも屈指のアスリート!この世代最高の選手、KENTAだ!KENTAが俺達の仲間に入ったんだ!彼がアメリカから帰ってきてくれたことを神に感謝するぜ!」と大はしゃぎでKENTAを新メンバーとして紹介。
KENTAは「いやぁ、G1、締めたねえ。メチャクチャ気持ちよかったなあ。柴田も嬉しかっただろ、あんだけ久々に声援浴びて。礼の1つでも言いに来いって。今日から新しい始まりだよ。俺から目を離すなって言ってただろ?まだまだ終わんねえぞ」とふてぶてしく笑って柴田を侮辱した。
怒りと悔しさに顔を歪めてバックステージに戻った柴田は「俺がアイツのためにどれだけ苦労したか、どれだけ苦労してこのリングにつなげたのか……アイツ、これっぽっちも分かってねえよ!……でも、いいんじゃねえの?自分で道を見つけてお仲間もたくさんできて。ただ、これだけは言っとくぞ。どこ行っても、どこのリングでも、ちゃんとKENTAでいろ」とこのような状況になってもKENTAを案ずる言葉を残す。
しかし最後は「あとこれだけは言っとくよ。人の顔を蹴ろうとしたときにな、転ぶな!馬鹿野郎!以上!」と手厳しいアドバイスを贈り、脇腹を押さえながら去っていった。