大日本プロレスの河上隆一&菊田一美がアジアタッグ初防衛!前王者ジェイク・リーが挑戦を表明し「負けると思って挑戦する馬鹿がどこにいるよ」
20日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2019 SUPER POWER SERIES』が行われ、河上隆一&菊田一美がゼウス&丸山敦を撃破しアジアタッグ王座の防衛に成功した。
昨年の世界最強タッグに参戦した関本大介が当時の世界タッグ王者(第83代)であった石川修司からフォールを奪ったことでグレート小鹿が「挑戦の資格アリ」と踏んで全日本プロレスへの侵略と全王座の奪取を宣言し、今年1月に関本大介&岡林裕二が石川修司&諏訪魔を破り世界タッグ王座を奪取。
さらにアジアタッグにも照準を合わせた小鹿は2月に河上隆一&菊田一美を送り込み、当時のアジアタッグ王者であった青柳優馬&野村直矢に挑戦させるが奪取に失敗。それでも河上と菊田は諦めず、今月5日の大日本プロレス横浜文化体育館大会で当時の王者であるジェイク・リー&岩本煌史を撃破して悲願の戴冠を果たしていた。
この日は、元大阪プロレス所属で現全日本プロレス所属であるという数奇な運命で結ばれたゼウスと丸山が全日本にベルトを取り戻すべく挑戦。
試合は、序盤からゼウスと河上がパワー勝負でぶつかり合い、逆水平チョップでバチバチと打ち合っていく。丸山は菊田を相手取りキックの応酬で互角の攻防を展開していく。
中盤に丸山がゼウスとの合体技・大阪インパクトを狙ってコーナーに上ったところを河上がデッドリードライブで切り返したところで流れが変わり、丸山が捕まる展開に。河上と菊田はゼウスの介入を防ぐことに注力し、2vs1の構図を維持しながら攻め立てていくが、丸山も意地を見せ多彩な蹴り技からのタイガースープレックスホールドを決めて再び大阪インパクトを狙うが、これをカットした菊田がゼウスをハイキックで撃退し、河上がハリケーンドライバーで丸山を沈めて王座初防衛に成功した。
バックステージに戻った河上と菊田は挑戦者組の実力を評価しつつ、試合後に誰も挑戦表明をしにリングへ上がってこなかったことに不満を述べる。
そこへ、前王者組の1人であるジェイクが拍手をしながらコメント会場に現れて河上と菊田の初防衛を祝福し、リマッチを要求。河上は「おい、口の利き方気をつけろよ?『やらせてください』だぞ。こっちはチャンピオンだぞ。負けたらお前二度とアジアタッグ挑戦してくんなよ」とジェイクを挑発しながらも嬉しさを堪えきれない様子でジェイクの挑戦を歓迎。
ジェイクが「負けると思って挑戦する馬鹿がどこにいるよ」と返すと河上は「おっ!いいねぇ!」と満面の笑み。菊田も「俺らも受けてもらったんで、断る理由なんてねぇからよ。タイトルマッチやろうぜ!」とジェイクとのリマッチを快諾した。
そして、ジェイクが去った後に菊田とビールで乾杯した河上は、「違うキャラでビールぶちまかしてた気がするけど、まあいいや(笑)」と上機嫌で会場を後にした。