【コラム】諏訪魔&石川修司へ芦野祥太郎が衝撃提言『あいつら自身が全日本プロレスをナメてるんじゃないのか?』
10月24日・全日本プロレス後楽園ホール大会において、諏訪魔&石川修司の保持する世界タッグ選手権に芦野祥太郎&羆嵐が挑戦する。
それに先立つ10月6日。東京・湯島の全日本プロレスオフィスにて王者チームと挑戦者チーム同席のもと記者会見がおこなわれた。
「負けたら暴走大巨人は解散するぞ!」(諏訪魔)
「諏訪魔さんのメンタルやばくないですか?」(石川)
諏訪魔と石川は芦野と羆嵐を前にしても終始余裕の発言に終始し、気持ちの上では王者チームの圧倒的優位という印象となった。
しかし王者チームが余裕を醸し出せば出すほどイライラをつのらせ、マスク越しの眼光がどんどん殺気立っていく男がいた。芦野祥太郎である。暴走大巨人の余裕な態度に芦野は何を感じ、何を考えたのか?会見直後に話を聞いた。
芦野「正直にいう。ナメてるな、あいつらは。一人だと真面目なくせに、二人揃うとふざけ始める学生いるだろ?それと同じだ。あいつらには危機感が足りない」
――挑戦者に対する危機感が足りないという意味か?
芦野「一つはそれもあるだろう。俺たちが全日本に参戦し始めた当初はあいつらも危機感をもっていたはず」
――それは自分たちがナメられたということ?
芦野「それもある。なのでそこは俺たち自身の責任でもある。特に諏訪魔の三冠に挑戦し敗れ、チャンピオンカーニバルもああいう結果(二勝二敗)に終わったあとからそれはより感じる。しかし俺たちがナメられたというか、あいつらは『慣れた』んだと思う、外敵の存在に」
――慣れたから余裕が生まれた?
芦野「だけどな、慣れたのはこっちも同じなんだよ。それでも俺たちは危機感を失くしてはいない。俺たちの立場は明日も知れないフリーなんだよ。ナメたらその瞬間に全てが終わりだ。あいつら、余裕かまして全日本プロレスやってんじゃねえぞ。もしかしたらあいつらは俺たちじゃなく…あいつら自身が全日本プロレスをナメてるんじゃないのか?どいつもこいつも、自分たちで自分たちの全日本プロレスをナメてるんじゃないのか?ああいう余裕ぶっこいた態度は全日本プロレス全体から感じるぞ」
――他の選手も含めてということか?
芦野「レスラーだけじゃない。全日本のファンからもそれを感じるんだよ。客も全日本プロレスをナメてるというか…レスラーに対してやさしすぎるんだな。そして、全日本のレスラーはそんな客に甘え、媚びを売っている。気持ち悪い関係だよ。明日も知れない立場の俺たちにはそうとしか見えない。だから、今度の世界タッグはそのあたりとの闘いにもなる。俺たちは必ず勝ってベルトを奪い、全日本プロレス全体に危機感をもたせる。それは客に対してもだ。もう一度いうが、今度の世界タッグはそのあたりとの闘いになるんだ。俺たちは必ずそこを破壊してみせる」
そして芦野は自身の主張を正義とするために
芦野「羆嵐をいかにうまくコントロールできるかが世界タッグのカギだ。あいつは化け物だけど頭が悪い。そんな頭の悪い羆嵐をうまくコントロールするのが俺の役目。あいつのセントーンを受けて返せる人間はいない。だから、いかにあいつのセントーンへもっていけるかだ」
と、必勝法を語った。
世界タッグ選手権をメインに、アジアタッグ選手権、世界ジュニア選手権もおこなわれる全日本プロレス後楽園ホール大会は今週土曜日。
勝てば官軍。勝負の世界にはそれ以外に何もない。芦野は勝利し、自身の提言を正義とすることができるのか?あるいは暴走大巨人の強さこそが揺るぎない正義なのか?世界タッグ選手権は今週土曜日に迫っている。
文・日々樹アキラ