三冠王者・宮原健斗が宿敵・石川修司との三冠戦に向け“石川殺し”を発明!「俺は一度食らった技は二度は食らわない」

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 11日、沖縄県・ナムラホールにて全日本プロレス『2019 SUPER POWER SERIES ~エールクリエイト&沖縄ゼネラルグループ presents 那覇2DAYS~ [開幕戦]』が行われた。

 メインイベントでは、今月20日の後楽園ホール大会で宮原健斗と三冠ヘビー級王座戦を行う石川修司の前哨戦が行われた。
 宮原は、先月29日に今年のチャンピオン・カーニバルで三冠王者として優勝するという天龍源一郎が2001年に成して以来18年ぶりの快挙を達成。その後、チャンピオン・カーニバルのリーグ戦に於いて宮原健斗を破っていた石川が「自分は三冠に挑戦する権利あると思ってるんで。俺に5月20日、令和一発目の後楽園、俺に行かせてほしい」と挑戦を表明。
 これが受託され、令和初の全日本プロレスで初の前哨戦が執り行われることとなった。

 宮原健斗&青柳優馬&闘魚vs石川修司&佐藤光留&戦熊という6人タッグマッチで行われたこの試合は、宮原と石川のコールの煽り合いから始まり、序盤から宮原のフロントハイキック、石川のラリアットが飛び出す緊張感溢れる立ち上がり。その後の場外戦でも石川はまっすぐ宮原へ向かっていき、観客席で宮原を痛めつけていく。
 戦熊がその巨体で青柳をパワーで圧倒し、光留が鋭い蹴りで追撃をしていくが、闘魚が多彩な蹴り技で光留と渡り合い、戦熊にもガンスタンを決めてみせるなどアシスト。
 宮原は光留をブレーンバスターで叩きつけてフォールも、石川が突っ込んできてランニングニーを叩き込んで豪快にカット。宮原は石川に向き直るが、青柳と闘魚が石川を抑えている間に宮原がブラックアウト2連発からのジャーマンスープレックスホールドで試合を決めた。
 試合後、勝利した宮原が三冠ベルトを受け取ると、石川は向かい合ってベルトを指差し、宮原はベルトを掲げあげてニヤリと笑った。
 
 マイクを取った宮原は「帰ってきたぞ!沖縄~ッ!2019年、チャンピオン・カーニバルを三冠ヘビー級チャンピオンとして18年ぶりに優勝した男、宮原健斗が沖縄にやってきたぜ!ついでに、平成が終わり、令和がスタートした今日、私たち全日本プロレスははじめての試合が、ここ沖縄です!今日は最後まで最高のご声援をありがとうございました!宮原健斗の最高のマイクを令和になって初めて行いたいのですが、沖縄の皆さんは、今日令和になって一発目だ。皆様、おめでとうございます。宮原健斗が1年ぶりに沖縄に帰ってきたんだ。おめでとうございます」と語ると会場に集まった子どもたちが大喜びで「健斗」コール。そして最後は「沖縄、最高っ!」のマイクで締めた。

 前哨戦初戦を勝利で飾った宮原は「俺は“宮原殺し”を返す方法を模索した。そして模索した結果、発明した。名付けて“石川殺し”!言っておくけど、俺は1度食らった技は二度は食らわない。宮原殺しに対抗して、石川殺しだ!」と新技開発で石川対策はバッチリだという自信を見せた。
 2017年にチャンピオン・カーニバルを制した石川は、当時の三冠王者・宮原に挑戦する際に開発した“宮原殺し”からのジャイアントスラムで悲願の三冠王座初戴冠を果たし、今年のチャンピオン・カーニバルでも“宮原殺し2019”を投入して勝利を奪っている。
 石川の“宮原殺し”が勝るのか、宮原の“石川殺し”が勝るのか、5月20日の王座戦とその前哨戦の行方に注目したい。

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