「僕らにとっては神様以上だった」亡きテリー・ファンクさんを悼み大仁田厚&渕正信がトークショーを実施!43年前にテリーさん宅に居候していた際の豪快エピソードが明かされる
- 2024-2-10
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- プロレスリングNOAH, 全日本プロレス
9日、東京都・後楽園ホールにて『プロレス中継70年史 THE日テレプロレス』が開催。大仁田厚&渕正信が亡きテリー・ファンクさんを悼んだ。
今大会は、日本テレビが1954年2月19日に蔵前国技館で行われた力道山&木村政彦vsシャープ兄弟の試合を生中継してから70年経ったことを記念して開催されたもの。
日本テレビに縁が深い全日本プロレス、プロレスリングNOAHが全面協力して全4試合が行われた他、百田光雄、渕正信、大仁田厚、川田利明さん、田上明さんといった大物ゲストに加えてプロレス放送を彩った徳光和夫アナウンサー、福澤朗アナウンサーも登場した。
今大会は地上波・日本テレビにて放送および日テレジータスで生中継。令和のお茶の間に再びプロレスが帰ってきた。
テリー・ファンクさんは1965年にデビューし、1970年からは日本プロレスで兄のドリー・ファンク・ジュニアとのタッグチーム"ザ・ファンクス”として活躍。2009年にWWE殿堂入りを果たすなど、数多の歴史に名を刻んだレジェンドレスラーだ。
そんなテリーさんは昨年8月24日に79歳でこの世を去り、世界中に悲しみの声が溢れた。
この日の『THE日テレプロレス』では、大仁田厚&渕正信によって在りし日のテリーさんの思い出を振り返るトークショーを実施。司会進行は福澤朗アナウンサーが務めた。
数多の先輩レスラーたちを見送ってきた渕は「僕はいつも思うんだけど、『ヒーローでも死んじゃうんだな』と。馬場さんの時もそうだし、鶴田さんの時もそうなんだけど、入門当時から憧れの選手というのは……ヒーローというのは、いつまでも生きていてくれるもんだと。まあ、そうはいかないんだけども、そういう気持ちがありましたね。寂しさを通り越した気持ちですよね」と静かに笑う。
恐らくテリーさんが生前最後に会話をした日本人であるという大仁田は、「電話でテリーが『25年前に600ドルで買ったあのオートモービルはまだ持ってるか?』って。持ってるわけねーだろ!(笑)」と最後の会話の内容を披露。場内が笑いに包まれ、その後は和やかな雰囲気で大仁田&渕が1981年の海外遠征時にテリーさんの家に居候していた際の思い出話へ。
大仁田が「やっぱりね、テキサス男ですよ。土地の中に池があって鴨がいるんですよ。『おい!大仁田!渕!あの鴨を食べさせるぞ!』と猟銃もっていくんですよ。バーンバーンって撃つのに、100匹くらい鴨がいるのに1匹も獲れない!(笑)結局チキンだったよな。スーパー買いに行って(笑)」という居候時の話から、「空港の荷物がガーって出てくるところからテリーが出てくる」「どっかの島行った時に1,000円で買ったスーパーカブに乗って港からそのまま海にダイブした」などの小ネタまでテリーさんの豪快なエピソードを披露。
これを受けた渕は、テリーさんの奥様について「(謎の日本人2人が居候してるのに嫌な顔1つせず)色んなとこ連れてってくれたのよ。市場とか連れてってくれて。覚えてるか?夜、俺が調子乗って裸踊りしちゃったりとかね(笑)」と語りつつ、さらりと若気の至りについて明かして場内の笑いを誘う。
そして大仁田は「テキサス魂というか。テリーは色んなところすごいと思うのは、オーソドックスなプロレスもできるんですよ。だけど、デスマッチもハードコアもやれる。オールマイティなレスラーなんですよね。だからテリーを慕ってるレスラーって多いですよ。真のアニキですね。憧れを超越して、僕らにとっては神様以上だったですね」としみじみとテリーさんを評した。
トークショー終了後には、テリーさんが愛した曲であるEAGLESの『Desperado』が流れる中で会場スクリーンに当時の試合映像が放映。最後に追悼の10カウントゴングが行われた。