【試合詳細】5・11 全日本プロレス沖縄大会 宮原健斗&青柳優馬&闘魚vs石川修司&佐藤光留&戦熊 ジェイク・リー&岩本煌史vs青木篤志&ウルトラソーキ 秋山準&ウルティモ・ドラゴンvsブラックめんそーれ&ヨシタツ 大森隆男&ティーラン獅沙&カーベル伊藤vs丸山敦&西村修&美ら海セイバー
『2019 SUPER POWER SERIES ~エールクリエイト&沖縄ゼネラルグループ presents 那覇2DAYS~ [開幕戦]』
日程:2019年5月11日(土)
開始:18:00
会場:沖縄県・ナムラホール
観衆:502名(超満員)
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
○大森隆男/ティーラン獅沙(K-DOJO)/カーベル伊藤
11分52秒 アックスボンバー→片エビ固め
●丸山敦/西村修(フリー)/美ら海セイバー(琉球ドラゴン)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
秋山準/○ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
9分46秒 ラ・マヒストラル
●ブラックめんそーれ/ヨシタツ(フリー)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
○野村直矢
10分50秒 ノムラロック(仮)
●ギアニー・ヴァレッタ(マルタ)
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
[Sweeper]ジェイク・リー/●岩本煌史
12分46秒 ジャックナイフ式エビ固め
○青木篤志/ウルトラソーキ(琉球ドラゴン)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[Evolution]●諏訪魔/岡田佑介
15分5秒 チョークスラム→片エビ固め
ゼウス/○ディラン・ジェイムス(フリー)
▼三冠ヘビー級選手権試合前哨戦 6人タッグマッチ 60分1本勝負
○宮原健斗/青柳優馬/闘魚(PUZZLEプロモーション)
20分28秒 ジャーマンスープレックスホールド
石川修司/●佐藤光留(パンクラスMISSION)/戦熊(PUZZLEプロモーション)
沖縄で三冠王者・宮原が石川との前哨戦で勝利し新技“石川殺し”の発明を名言!青木が世界ジュニア王者・岩本からピンフォール!
第1試合
カーベル伊藤が入場すると、リング上から餅投げのように記念品を投げ込む“カーベルタイム”が行われ、子どもたちを中心に試合前から大いに盛り上がりを見せた。
大森と西村でゴングが鳴ると、ロックアップで組み合い、西村が押し込んだものの大森がヘッドロック。そのままテイクダウンを取るが西村は倒立で脱出し大森とヨーロピアンエルボーで打ち合っていく。これを大森が制すると両者タッチへ。
獅沙とセイバーのマッチアップとなると、セイバーの足払いから互いにハイスピードなロープワークからリープフロッグやスライディングで攻撃をかわし合うテクニカルな攻防が展開され、獅沙が飛びついてフランケンシュタイナー。セイバーも一矢報いて両者タッチ。
カーベル伊藤と丸山のマッチアップとなると、大カーベルコールが沸き起こり、大森は「いっちまんえん!いっちまんえん!」とコールを起こす。丸山は大森に「中古車が一万円?」と聞き返すと大森は「新車が1万円!」と高らかに宣言し、カーベル伊藤も「新車が1万円なんだこの野郎!」と胸を張る。
丸山は「1万円なわけねーだろオラ!」と叫びながらロックアップで組み合うが、カーベル伊藤がロープまで押し込んでクリーンブレイク。再びロックアップで組み合おうとするが、丸山はガットショットで止めて「なにが1万円じゃコラァ~!」とカーベル伊藤の腕を絞り上げていく。カーベル伊藤はハンドスプリングで腕を取り返すと、タイガースピンからリバースインディアンズデスロックに移行し、何度も倒れ込んで足にダメージを与えていき、エルボードロップで追撃。丸山が「足がぁ~」と悲痛な声を上げると、大森は「これが新車が1万円なんだよ。1万円なんだよオイ」と得意気に観客へアピール。
続けてカーベル伊藤は「沖縄の皆さん!回すぞオイ!皆さん数えてください!」とジャイアントスイングを宣言。大森が「一緒に数えるぞ~!」と観客を煽り6回転振り回すと、カーベル伊藤は続けて「沖縄の皆さんもういっちょ!50音チョップ行くぞ!チョップに合わせて“あかさたな、はまやわら”!お願いします!」とアピールし、“さ”までチョップを打ち込んでいくが、セイバーがカットし2人でロープに振ってバックエルボー。丸山は「よく止めてくれた!長いんだよ50音チョップはよぉ!西村さんやっちゃってください!」と西村にタッチ。
西村はカーベル伊藤の腕を取り、抜け出そうとするカーベル伊藤をコントロールしながら腕固めへ。丸山が「これが本物のレスリングじゃあ!」と大はしゃぎする中、西村がサーフボードストレッチで痛めつけながらセイバーにタッチ。
セイバーはカーベル伊藤へその場飛びのヴァルキリー・スプラッシュ。さらに起こしてエルボーを放っていくとカーベル伊藤もエルボーで応戦していくが、セイバーはカーベル伊藤のマスクに手をかけマスク剥ぎを狙う。これを大森がカットすると、カーベル伊藤が隙をついてスリングブレイド。獅沙にタッチ。
獅沙はセイバーに串刺しスプラッシュからノーザンライトスープレックス。さらにセイバーをロープに振っていくが、セイバーはハンドスプリング式オーバーヘッドキックで反撃し、ランニングニーで追撃すると両者タッチへ。
大森と西村のマッチアップとなると、西村がトーキックで大森のヒザを蹴りつけていき、ヨーロピアンエルボー合戦へ。西村がこれを制し強烈なヨーロピアンエルボーで大森を倒すと、大森が首を抑えて転がりまわる。
ここで丸山が「西村さん!首痛めました!首痛めました!パイルドライバーやらせてください!僕がここは決めます!」とタッチを求め、西村が代わると「パイルドライバー行くぞ~!パイルドライバー!パイルドライバー!カモン!パイルドライバー!皆さん一緒に!パイルドライバー!終わりじゃコラァ~!」とコールを煽ってからパイルドライバーを狙うが、大森はアックスギロチンドライバーで切り返してフォールに入るが、西村とセイバーがカット。
ここでカーベル伊藤と獅沙が西村とセイバーを場外に排除し、獅沙がノータッチ・トペコンヒーロ、カーベル伊藤がカーベルスプラッシュで飛んでいって大森をアシストすると、大森がアックスボンバーで丸山を沈めた。
カーベル伊藤には沖縄県出身のタレント・長嶺花菜さんより花束が贈られ、勝利した3人に『琉球泡盛 琉球王朝』が贈呈。大森は「やったー!泡盛ヤッター!」と歓喜しながら退場していった。
第2試合
めんそーれとウルティモでゴングが鳴ると、めんそーれは「シャー!シャー!」とコールを煽っていくと秋山は「もっとやれ」と笑顔。
めんそーれとウルティモが組み合い、ウルティモが腕を取っていくとめんそーれは痛みに苦しんで場外に逃れ、ウルティモが場外に飛ぶ姿勢を見せるとめんそーれは全速力で観客席の端まで逃げていき、「シャげて!シャげて!」と抗議してヨシタツにタッチ。呆れ顔のウルティモも秋山にタッチ。
ヨシタツと秋山は腕取り、ヘッドロックからショルダータックル合戦で互角の戦いを展開して一旦ブレイク。続いて手4つからヨシタツがバックを取り、めんそーれが手を伸ばしてタッチ。
めんそーれは秋山に手4つを仕掛けるが、秋山が応じようとすると手を蛇の形にして威嚇しながら距離を取る。再び組み合おうとするとめんそーれはサミングから腕をとってロープを渡り、「1!2!3!シャー!」と叫んでロープ上からブレーンチョップ。そのまま秋山を場外に連行し、前シリーズのお返しとばかりに場外ボディスラムを狙うが、秋山に逆にやり返されてしまう。観客の「もう一回!」コールに合わせて二発目のボディスラムを放った秋山はめんそーれをリングに戻しウルティモにタッチ。
ウルティモはめんそーれにダブルチョップを放っていき、ロープに振ってバックエルボー。秋山にタッチ。
めんそーれは秋山に逆水平を放っていくが、秋山がエルボーから首投げ、ランニングニー。さらに二発目を狙っていくが、コーナーに駆け上っためんそーれがミサイルキックで迎撃しヨシタツにタッチ。
ヨシタツは秋山にビッグブート連発から串刺しブートを狙うが、秋山が回避するとすかさずニールキック。続けてブレーンバスターを狙うが秋山が逆にブレーンバスターで投げ返しウルティモにタッチ。
ウルティモはヨシタツにドロップキック。ヨシタツもミドルキックで反撃していき、ウルティモにキャッチされると延髄斬りで切り返してめんそーれにタッチ。
めんそーれはドロップキックからコーナーに上がってスネークスパイクを狙うが、ウルティモはこれを回避。めんそーれはすかさず背後から組み付いてバックスライドを狙うが、ウルティモも反転させてのバックスライドで切り返そうと狙っていくと、めんそーれは手を蛇の形にしてサミングで隙を作りバックスライド。ウルティモがこれをキックアウトすると、秋山が入ってきてめんそーれへラリアットで制裁。
秋山をヨシタツが排除し、攻撃のチャンスを得ためんそーれはウルティモに飛びついて回転エビ固めを狙っていくが、耐えたウルティモが上から潰してフォール。これはヨシタツにカットされるが、秋山はヨシタツを場外に放り出して排除。ウルティモがめんそーれにソバットを叩き込むと、すかさず秋山が加勢してエクスプロイダー。グロッキー状態となっためんそーれをウルティモがラ・マヒストラルで丸め込み、カウント3を奪った。
第3試合
ゴングが鳴るとしばらく睨み合ってからロックアップで組み合ってロープへ押し込み合い。押し切った野村がクリーンブレイクするが、再び組み合ってから押し込んだヴァレッタは離れ際にラリアット。野村はこれをかわしてヘッドロック、ショルダータックルと持ち込んでいくが、ヴァレッタは走る野村の髪を掴んで妨害しショルダータックル。そのまま野村を場外に蹴り出して観客席でヘッドバッドや鉄柱攻撃を狙う。鉄柱にハンマースルーされた野村はうまく体勢を反転させてリングに戻ると、エプロンからヴァレッタへダイビングエルボーを放ち、そのまま観客席になだれ込んで乱闘。ヴァレッタは椅子を持ち出して野村を殴打し優勢に場外乱闘を終える。
ヴァレッタは野村をリングに戻すとチンロックで痛めつけ、執拗に絞り上げていくが野村はなんとかブレイク。ヴァレッタはエルボードロップで追撃し野村を起こして噛みつき攻撃。さらにヴァレッタは野村をロープに振ってランニングバックエルボーを放ち、野村の顔面を張って挑発していく。
野村は張り手で返してヴァレッタにランニングエルボー、ミサイルキック、ノーザンライトスープレックスと畳み掛け、ノムラロック(仮)を狙っていくが、ヴァレッタは決まり切る前に野村を担ぎ上げてコーナーにぶつけると、野村をコーナー下に座らせてキャノンボール。続けてパワーボムを狙うが、野村が耐えてエルボーを放っていくとヴァレッタもエルボーで反撃。そのままバチバチと打ち合っていき、野村が優勢となるとヴァレッタは野村の顔面に噛みつき攻撃。野村が怯むとヴァレッタはロープに走るが、野村が追走してジャンピングエルボー。野村が走るとヴァレッタも追走してドロップキック。ヴァレッタは野村をコーナーに振って串刺しラリアットを狙うが、野村はノムレーザーで迎え撃ってフォールも2。ならばと野村はコーナー上からフロッグスプラッシュを投下もヴァレッタはこれを回避しラリアット。さらにバックフリップを狙って担ぐが、着地した野村が首固め。ヴァレッタがキックアウトする動きに合わせて腕を取り、ノムラロック(仮)で絞り上げるとヴァレッタは無念のタップ。
第4試合
先発はソーキとジェイクでゴング。ロックアップで組み合ってからショルダータックル合戦となり、大型選手同士のぶつかり合いで会場が沸く。タックル合戦はソーキが優勢も、ジェイクはビッグブートで反撃。両者距離を取り、今度はバックの取り合いからヘッドロック。ジェイクが連れ帰って岩本にタッチ。
岩本とソーキは手4つで組み合い、岩本が低空タックルを狙うがソーキがこらえてフロントネックロック。岩本がアームロックで切り返そうとするとソーキは力技でボディスラム。青木にタッチ。
青木と岩本はスピーディな腕取り合戦を展開し、青木がテイクダウンを取るものの岩本も即座に切り返してクリーンブレイク。岩本はジェイクにタッチ。
ジェイクと青木が対面すると、青木はジェイクの蹴りを警戒して距離を取るが、踏み込んで張り手。ジェイクもミドルキックで青木をなぎ倒しチンロックも青木はすぐにロープへ。ジェイクは青木を起こそうとするが、青木が下からボディブローを叩き込み、ソーキにタッチ。
ソーキは青木とダブルのショルダータックルを決め、ジェイクにハンマーパンチを振り下ろしていく。ジェイクは「来い!オラ!」と正面から受け止め、ミドルキック連打でコーナーに追い込んでエルボー連打。岩本にタッチ。
岩本はソーキをコーナーに押し付けたままガットショット連打。さらにボディスラムを狙うが、ソーキが耐えて逆にボディスラム。青木にタッチ。
青木は岩本とのロープワーク合戦を制してドロップキックをお見舞いすると、岩本はロープに走ってランニングエルボー。さらに串刺しバックエルボーからブレーンバスター。続けて青木をロープに振って孤高の芸術を狙うが、青木が耐えると即座にタックルに切り替える。追撃を狙って走る岩本のバックを取ってロープにプッシュし、跳ね返ってきた岩本をスクールボーイ。岩本の起き上がり際に低空ドロップキック。両者タッチ。
ソーキがショルダータックルでぶつかっていくとジェイクはミドルキックで対抗。ソーキはこれを正面から受け止めてからショルダータックルで吹き飛ばし、串刺しボディスプラッシュ2連発からバックドロップ。ソーキはさらにバックフリップを狙って担ぎ上げていくが、前に着地したジェイクがニーリフトからのDDTで反撃し、串刺しビッグブートからサイドスープレックス。ジェイクはさらにミドルキックを放っていくが、これをキャッチしたソーキが担ぎ上げてバックフリップ。青木にタッチ。
青木はコーナー上からダイビングショルダーを浴びせ、突っ込んでくるジェイクをいなして腹部に掌底。よろめくジェイクを尻目に青木はロープに走るが、ジェイクが追走してニーリフトで一矢報いて岩本にタッチ。
岩本はコーナーを背にする青木に突っ込んでいくが、青木はブートでカウンター。その後、リング中央で足を止めてのエルボー合戦となり、青木がヘッドバッドで岩本を怯ませてロープに走るが、岩本は一本背負いでカウンター。さらに岩本がブレーンバスターの体勢から半分上げて青木の足をトップロープに引っ掛け、ジェイクが下から青木の腹部にニーリフト、岩本がマジックスクリュー、ジェイクがPK、岩本がニードロップと怒涛のラッシュをかけてフォールもソーキがカット。
岩本はジャーマンスープレックスを狙うが、青木はサムソンクラッチでの切り返しを狙う。これをこらえた岩本はぶっこ抜いてジャーマンスープレックスで叩きつけ、さらにラリアットから青木をロープに振って孤高の芸術を狙うが、青木は首固めの体勢で組み付き、キックアウトする岩本の動きに合わせてジャックナイフ式エビ固めに持ち込み、電光石火のカウント3を奪った。
試合後、岩本は世界ジュニアのベルトを青木に見せつけて挑発し、両者は睨み合った。
第5試合
諏訪魔とディランのマッチアップでゴングが鳴ると会場からディランコールが沸き起こり、諏訪魔は「ディランディランってうるせぇんだよ!」と一喝。
ロックアップで押し込み合い、ディランが勝ると離れ際にエルボー。諏訪魔もエルボーで反撃していき、ディランのチョップをガードしてヘッドロック。続けてショルダータックル合戦に発展すると、互いに倒れず何度もぶつかりあう意地の張り合い。ディランが「カモ~ン!」と挑発すると諏訪魔は雄叫びを上げてショルダータックルでなぎ倒す。ここで岡田が「行きます!行きます!」と足を踏み鳴らしながらタッチを求めたため諏訪魔は岡田にタッチ。
岡田はディランに手4つで力比べを挑むが、一瞬で組み伏せられてしまい諏訪魔は「何やってんだお前」と喝。ディランはゼウスにタッチ。
両者はロックアップで組み合うが、ゼウスがすぐに岡田をロープに押し込んでいき、力の差を見せつけるようにクリーンブレイクすると岡田はエルボー連打で突っ張っていく。ゼウスがショルダータックルを放つと、すぐに起き上がった筏はドロップキック。これでもゼウスは倒れず再びショルダータックル。意地で即座に起き上がった岡田はエルボー、ランニングエルボー、と連打してゼウスをなぎ倒すことに成功しボディスラムを狙うが、逆にゼウスが岡田を担ぎ上げてリフトアップスラム。ディランにタッチ。
ディランが出てくると岡田は「ナメんなコラ!」とエルボー、チョップを放っていくが、ディランの強烈なチョップ一発でなぎ倒されてしまう。それでも岡田はチョップ連打で突っ張っていくが、再びディランがチョップ一発でなぎ倒す。ゼウスにタッチ。
ゼウスはグロッキーでコーナーにもたれかかる岡田の背中にダブルチョップから顔面踏みつけ。さらに岡田をロープに押し付けて逆水平連打からランニングバックエルボー。さらにボディスラムで叩きつけディランにタッチ。
岡田は膝立ちで弱った状態になりながらも下からディランにチョップで粘っていくが、ディランのチョップ一発で倒れてしまう。ディランはボディスラムからエルボードロップを放つが、岡田はこれを回避し諏訪魔にタッチを求めるが、ディランが捕まえてジャーマンを狙う。これを着地した岡田はディランの後頭部にドロップキックを放ち、諏訪魔にタッチ
諏訪魔は「投げるぞオイ!」から狙っていくが、ディランが振り払って串刺しラリアットを狙う。これも回避した諏訪魔はスロイダーで投げ捨てラストライドを狙っていくが、ディランが振り払ってラリアットでなぎ倒すと、加勢に来た岡田をゼウスがパワーボムで叩きつけて場外へ蹴り出してしまう。
岡田を心配する諏訪魔をゼウスとディランが袋叩きにしていくが、諏訪魔は二人へ交互に打撃を見舞っていき、ゼウスにラリアット。ディランが耐えると諏訪魔は即座に正面から組み付いてコンプリートショットからディランの足を取ってアンクルロック。ロープに逃れようとするディランを上手くコントロールして執拗に絞り上げていくが、ゼウスが諏訪魔の背後からスリーパーホールド。そのままグラウンドでの胴締めスリーパーに移行し、その間に復活したディランと共にダブルのショルダータックル、サンドイッチ式ラリアットからフォールも2。ディランはビッグブートを放っていくが、これをかわしてロープに走った諏訪魔がフライングショルダー。諏訪魔は「投げるぞオイッ!」からラストライドを狙っていくが、ゼウスがカット。諏訪魔は2人を同時に相手取りダブルチョップ連発で蹴散らしていくと、ディランにラストライドを狙っていく。しかしゼウスが強烈なラリアットで諏訪魔を吹き飛ばすと、ディランがエルボードロップ、ブレーンバスター、諏訪魔の片腕を持ったままのラリアット、チョークスラムと怒涛のラッシュを畳み掛け、カウント3を奪った。
第6試合
三冠ヘビー級王者でCCを制覇した宮原に挑戦を表明した石川による前哨戦。
先発は注目の宮原と石川でゴングが鳴ると、互いにコールを煽り合い宮原がどちらの声援が大きかったか和田京平レフリーにジャッジを求めると京平は石川側に手を挙げる。
両者がロックアップで組み合うと石川が押し込み、離れ際にラリアットを狙うが宮原はゆうゆうと回避。距離を取ってから再びロックアップ。今度は宮原が押し込み、離れ際にエルボーを放ってヘッドロック。その後ショルダータックル合戦となり、宮原のブート、石川のラリアットをかわし合ってからクリーンブレイク。宮原は場外に出て場外カウントが数えられる中でファンと握手する余裕を見せ、リングに戻ると青柳にタッチ。それを見た石川も光留にタッチ。
互いに距離を詰めていき、光留がローキックで先攻すると青柳が光留をコーナに押し込んで闘魚にタッチ。
闘魚と光留はバックの取り合い、腕取り、ヘッドロックからグラウンドに持ち込みクリーンブレイク。立ち上がるとエルボー合戦となり、闘魚の強烈なエルボーに光留がヒザを付く。光留は「さかなクンこら!」と叫んでエルボーを放ってロープに走るが闘魚はドロップキックでカウンター。両者タッチ。
青柳と戦熊になり、青柳がショルダータックルを放っていくが、戦熊の巨体はビクともせず戦熊はショルダータックル一発でなぎ倒す。しかし青柳もすぐにドロップキックでやり返してロープに走るが、光留が背後から延髄斬りでサポートすると戦熊がショルダータックル。これに怒った宮原と闘魚が出てくると全員入り乱れた場外戦へ。
光留が青柳を痛めつけてからリングに戻すと戦熊がフォールも2。石川にタッチ。
石川は青柳をコーナーに振ってガットショットから顔面を踏みつけていくが、和田レフリーは宮原の注意に気を取られ反則カウントを取らず。宮原は「こっちばっか来んなよぉ!こっちばっか厳しいなぁ?!」と怒るとカウントを取り始める。
青柳と光留のマッチアップとなると青柳はエルボーで突っ張っていくが、受けきった光留は首投げから「全然痛くありません!」とサッカーボールキック。戦熊にタッチ。
戦熊は青柳の顔面を踏みつけていき、ボディスラムからキャメルクラッチ。これに宮原が飛び出してくると和田レフリーが制止にかかり、その隙に戦熊は青柳の顔面をかきむしり。石川にタッチ。
青柳は石川にエルボーで突っ張るとボディスラムを狙うが、石川はコーナーに吹き飛ばして串刺しラリアット。続けてコーナーに振っていくが、青柳はミサイルキックで迎撃。しかし石川は倒れず再び突っ込んでいく。これを止めた青柳がボディスラムで投げきり、宮原にタッチ。
宮原は低空ドロップキックとドロップキックのコンビネーションで突っ込んでくる石川の動きを止めると、エルボー合戦に持ちこむが、ヘッドバッドでこれを制するとロープへ走る。石川は追走してニーリフトを叩き込んでロープに走るが、宮原もフロントハイキックでカウンター。宮原は闘魚を呼び込み2人で石川をロープに振っていくが、石川はダブルラリアットで2人まとめてなぎ倒し、戦熊にタッチ。
闘魚は突っ込んでくる戦熊をソバットで止め、低空ドロップキック、延髄斬りと鼻ってロープに飛ぶが、戦熊はダブルチョップでカウンター。さらに首投げで座らせ、前から後ろから逆水平を叩き込んでからセントーン。さらに闘魚をコーナーに振って串刺しボディアタックを狙うが、闘魚はひらりと戦熊を飛び越えて戦熊の振り向きざまにトラースキック。戦熊は倒れずこらえラリアットで叩き伏せる。戦熊はロープに走るが、闘魚はトラースキックで迎え撃ってからガンスタン。両者タッチへ。
青柳と光留のマッチアップとなると、突っ込んでくる青柳を光留がミドルキックで上手くコントロールし、「投げるぞオイッ!」からの水車落としを狙っていくが、青柳がこらえてヨーロピアンエルボー。ふらつく光留は倒れず耐えて延髄斬りを見舞うと、石川と戦熊が飛び出してきて宮原と闘魚を場外に落としてから青柳へ石川と戦熊がサンドイッチ式ラリアットを叩き込み、光留が水車落としからフォールも宮原がカット。光留は青柳をロープに振るが、青柳はジャンピングニーでカウンターし宮原にタッチ。
宮原は戻ってきたばかりの青柳に「オラ!休むな!」と発破をかけてリング内に放り込み、闘魚も含めた3人でトレイン攻撃を見舞い、ブレーンバスターからフォールも石川がランニングニーで豪快にカット。そこへ光留が宮原にPKから腕十字に入るが、闘魚がカット。
光留はコンビネーションキックから延髄斬りを見舞ってロープに走るが、宮原はフロントハイキックでカウンターし、膝をついた光留へブラックアウト2連発。光留にこれを返されると、ジャーマンスープレックスホールドで叩きつけ、カウント3を奪った。
勝利した宮原が三冠ベルトを受け取ると、石川は向かい合ってベルトを指差し、宮原はベルトを掲げあげてニヤリと笑った。
宮原「帰ってきたぞ!沖縄~ッ!2019年、チャンピオン・カーニバルを三冠ヘビー級チャンピオンとして18年ぶりに優勝した男、宮原健斗が沖縄にやってきたぜ!ついでに、平成が終わり、令和がスタートした今日、私たち全日本プロレスははじめての試合が、ここ沖縄です!今日は最後まで最高のご声援をありがとうございました!そこで!沖縄の皆さんの正直な声を聞きたい!5月20日!東京・後楽園ホールにてチャンピオン・宮原健斗vsチャレンジャー・石川修司の試合が開催されます。沖縄の皆さんの正直な声を聞きたい!宮原健斗と石川修司!どちらが勝つことを沖縄の皆さんは望みますかーッ?!どちらを望みますかーッ?!どちらを望みますかーッ?!……満場一致で!宮原健斗です!宮原健斗の最高のマイクを令和になって初めて行いたいのですが、沖縄の皆さんは、今日令和になって一発目だ。皆様、おめでとうございます。宮原健斗1年ぶりに沖縄に帰ってきたんだ。おめでとうございます。最後はみんなで叫んで終わっちゃう?終わっちゃうぅ?!終わっちゃいますか?!沖縄の皆さんに聞きたーい!全日本プロレス、最高ですかーッ?!……聞こえないなあ。(一旦帰ろうとするも大・健斗コールを受けてリングに戻る)全日本プロレス、最高ですかーッ?!OKラスト!全日本プロレス、最高ですかーッ?!沖縄ァ!……最高ッ!」
<試合後コメント>
宮原健斗
「沖縄……沖縄だ!1年ぶりに帰ってきた、この歴史を動かした男がここ沖縄に1年ぶりに帰ってきた。みんな、沖縄の皆様、全日本プロレスロス、宮原健斗ロスにかかっていたと今日声援で確信した。そして5月20日、石川修司、俺は“宮原殺し”を返す方法を模索した。そして模索した結果、発明した。名付けて“石川殺し”!言っておくけど、宮原殺しの体勢に入ったら、俺は1度食らった技は二度は食らわない。宮原殺しに対抗して、石川殺しだ!同じ技は二度食らわないぞ、石川!明日も前哨戦だァ!」