【試合詳細】4・9 全日本プロレス後楽園ホール大会 宮原健斗vs鈴木秀樹 斉藤ジュンvs真霜拳號 デイビーボーイ・スミスJr.vs吉田隆司 青柳優馬vs菊田円 マイク・D・ベッキオvsエーグル・ブラン

『チャンピオン・カーニバル2025【開幕戦】』
日程:2025年4月9日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,105人
▼チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
[斉藤ブラザーズ]●斉藤レイ【0勝1敗=0点】
9分4秒 ラリアット→片エビ固め
[ELPIDA]○本田竜輝【1勝0敗=2点】
▼チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
[北斗軍]●大森北斗【0勝1敗=0点】
1分39秒 首固め
[ELPIDA]○安齊勇馬【1勝0敗=2点】
▼チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
○マイク・D・ベッキオ【1勝0敗=2点】
10分36秒 シューティングスター・プレス→片エビ固め
●エーグル・ブラン【0勝1敗=0点】
▼チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
[バカの時代]●青柳優馬【0勝1敗=0点】
12分57秒 ローリング・ラリアット→片エビ固め
○菊田円(DRAGON GATE)【1勝0敗=2点】
▼10人タッグマッチ 20分1本勝負
ライジングHAYATO/綾部蓮/青柳亮生/長尾一大心/○ザイオン
13分24秒 ザイオンスピアー→片エビ固め
●芦野祥太郎/MUSASHI/田村男児/井上凌/羆嵐(フリー)
▼チャンピオン・カーニバル Aブロック公式戦 30分1本勝負
○デイビーボーイ・スミスJr. 【1勝0敗=2点】
12分47秒 ダイビング・ヘッドバッド→片エビ固め
[北斗軍]●吉田隆司(DRAGON GATE)【0勝1敗=0点】
▼チャンピオン・カーニバル Aブロック公式戦 30分1本勝負
[斉藤ブラザーズ]○斉藤ジュン【1勝0敗=2点】
16分49秒 Dying Light→片エビ固め
[バカの時代]●真霜拳號(2AW)【0勝1敗=0点】
▼チャンピオン・カーニバル Aブロック公式戦 30分1本勝負
●宮原健斗【0勝1敗=0点】
21分13秒 ダブルアーム・スープレックス→体固め
[バカの時代]○鈴木秀樹【1勝0敗=2点】
秀樹がCC開幕戦で宮原を下し全日本の門番宣言!北斗軍はサイラスに捧げる勝利はならず!ベッキオvsブランの超絶空中戦に場内大熱狂!
チャンピオン・カーニバル2025 入場式
オープニングでは、毎年恒例のチャンピオン・カーニバル入場式が実施。
タスキをかけた全18選手がリング上に勢揃いし、セレモニーが終わると闘志を剥き出しにした選手たちがバチバチの視殺戦を展開。そこかしこで小規模な乱闘が展開された。
第1試合
ゴングとともに両者突っ込んでいってショルダータックルで激突。レイが競り勝って場外へと蹴落とし、鉄柵に叩きつけた後に鉄柱への串刺しショルダータックルを狙うもかわされて自爆。本田が鉄柵にレイの顔面を押し付けて観衆とともに「1!2!3!4!」と反則カウントを合唱。しかし、レイは強烈な逆水平チョップからエプロンに叩きつけるチョークスラムで即座に反撃。先ほど失敗した鉄柱への串刺しショルダータックルを決めて見せる。
レイは本田をリングに放り込み、腕をロックしながら逆水平チョップを猛連打。さらにロープに振るが、本田はスピアーで突っ込んで巨木をなぎ倒す。本田は串刺しラリアットからエルボー連打。レイのラリアットをキャッチして脇固めを狙うが、レイが耐えてサイドバスターで切り返す。
レイがお返しの串刺しラリアットからショルダータックルでふっ飛ばし、アイスバインを発射。本田はこれをキャッチして脇固めに捕らえ、全体重をかけて絞り上げるが、レイは腕力だけで振り払って逆水平チョップからクロスボディ。本田は即座に起き上がってらいからジャーマン・スープレックスを決めるが、レイもすぐに起き上がってバックドロップ。
レイは本田をコーナーに上げてヘッドバッド。本田はエルボー猛連打で反撃し、リングに着地してファイナルベント。レイもすぐに立ち上がって張り手を見舞うが、耐え切った本田がラリアットでなぎ倒して3カウントを奪った。
<試合後コメント>
本田竜輝
「斉藤レイから勝った!スタートで勝てて今日は第1試合で俺が勝った!メチャクチャいいスタートが切れたぜ!これで勝ち点2点か。オイ!このままどんどん突っ走ってチャンピオン・カーニバル2025!この俺!本田竜輝が優勝する!」
斉藤レイ
「オアァ……本田竜輝!イやってくれたなッ!ただな、チャンピオン・カーニバルは今日がただの始まりに過ぎねえ!次は必ずぶっ倒してやるぜ!FOOOOO!カモン!」
第2試合
北斗は戦前に誓っていた通り、正々堂々の闘いを求めて握手を求めたり、安齊の決めポーズである小指を突き出しての約束ポーズ。安齊が小指を絡めると、北斗は安齊と岡田レフェリーとの指切りを要求。安齊が怪訝な顔をしながらもこれに応じると、北斗が背後から急所打ちで奇襲。北斗が1人で北斗軍スペシャルを狙ったところでゴングが鳴る。
もちろん安齊が雪崩式ブレーンバスターで切り返すが、これを返した北斗がコーナーに上ってナルシスト・プレスを発射。これも安齊が剣山で迎撃する。
北斗はエルボー連打からロープに飛ぶが、安齊がジャンピング・ニーで迎撃。さらに後頭部へのジャンピング・ニーからジャーマン・スープレックスを狙うが、北斗がレフェリーを引っ掴んで後ろ足を振り上げての急所蹴りから無想一閃。これを2で返されると北斗が再びナルシスト・プレスを放つが、安齊が剣山で迎撃しつつ下から首固めで3カウントを奪った。
安齊はスカジャンを脱がないまま1分39秒で勝利を収めた。
<試合後コメント>
安齊勇馬
「オイ!大森北斗!お前!正々堂々もクソもねーじゃねーか!不意打ち!急所!何でもありじゃねーか!ただ!今日この開幕戦、勝ったのは安齊勇馬だ!チャンピオン・カーニバル2025、白星発進。このまま最年少優勝まで全力で突っ走ります!」
大森北斗
「な……なんてこった!俺の全勝優勝が!俺の全勝優勝がァッ?!」
第3試合
ゴングが鳴ると、ロックアップで組み合うも力比べはベッキオが圧倒。ブランはひらりひらりとかわしながらエルボーを連打していくが、受けきったベッキオが強烈なエルボーで殴り倒す。
さらに変形パワーボムを狙うが、着地したブランが逆打ちを狙う。ベッキオはなんとか振り払うも、ブランは3次元的なロープワークで翻弄。ベッキオも冷静にティヘラで切り返すと、場内は大歓声に満ちる。
ベッキオは串刺し攻撃を狙うが、エプロンに逃れたブランがセカンドロープを踏み台にティヘラを見舞い、ティヘラのように飛びついて足でリバースDDTのように叩きつけるテクニカルな攻撃。さらにトペ・スイシーダからトペ・コン・ヒーロを発射も、キャッチしたベッキオがエプロンにパワーボムで叩きつける離れ業を見せる。
リングに戻ったベッキオがロープへの前落としを見舞うが、ブランもブーメラン・アタックから延髄斬り。さらにひねりを加えたブレーンバスターからスワンダイブ式ニーアタック。さらにブランがコーナーに上って行くが、ベッキオも追いすがる。ブランがリングに着地するも、ベッキオも宙返りで着地してリフトアップ式バックフリップ。さらにセカンドロープに飛び乗ってのムーンサルト・プレスからトペ・コン・ヒーロ。さらにベッキオがコーナーに上がり、とんでもなく飛距離の長いダイビング・ボディプレス。
ベッキオはパワーボムを狙うが、ブランが着地、ベッキオがジャンピング・ニーからトペ・レベルサを放つが、ブランが空中でキャッチしてドラゴン・スープレックス。さらにエプロンにスワンダイブ式DDT。さらにファイヤーバード・スプラッシュを放つが、かわしたベッキオにラリアットを見舞うが、倒れず耐えたベッキオがラリアット。
ブランはふらふらと起き上がるが、ベッキオは延髄ラリアットからラリアットを放つが、かわしたブランが串刺しビッグブーツで顔面を貫く。さらにスワンダイブ式ダブルニーアタックを放つが、ベッキオがキャッチしてパワーボムを狙う。ブランはこれをカナディアン・デストロイヤーで切り返すが、ベッキオが延髄斬りで反撃。
ベッキオがコーナーに上ってエプロンに寝転ぶブランをぶっこ抜いてブレーンバスターで投げようとする。これを抜け出したブランがトップロープからの雪崩式ドラゴン・スープレックスで叩きつけ、ファイヤーバード・スプラッシュを決めるもカウントは2。
返されたことが信じられないといった様子のブラン。ならばとベッキオをコーナーに上げてアルゼンチン・バックブリーカーの形に担ぐが、ベッキオが背面着地して垂直落下式リバース・フランケンシュタイナー。さらにベッキオがコーナートップからシューティングスター・プレスを決めて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
エーグル・ブラン
「俺とマイク・D・ベッキオ、今夜長い時間をかけてここにやってきた2人があらゆる感情をぶつけ合う闘いを繰り広げた。これはとても特別な闘いだ。フランス人の男とベルギー人の男が、この後楽園ホールで、全日本プロレスのチャンピオン・カーニバルで闘ったんだ。俺は今日負けたが、次にマイクと当たったときには俺が勝つだろう。(※手を合わせながら)アリガトウゴザイマス、コウラクエンホール!また会おう!」
マイク・D・ベッキオ
「チャンピオン・カーニバルの初戦、まさにこのベッキオのための空間だった。勝利!そして支配だ!すべてを支配してやる!支配、そして侵略してやる!すべてをだ!」
第4試合
ロックアップでの力比べとなるも、優馬が大袈裟なリアクションであっという間にロープに追い込まれて見せて菊田を苛つかせる。ショルダータックル合戦は互角の攻防が繰り広げられていくが、優馬が菊田の得意とするヒップアタックを先に出してお尻ペンペン。優馬の2発目のヒップアタックをヒップアタックで撃ち落とした菊田は、場外に逃れた優馬へエプロンからのダイビング・ヒップアタック。
場外では菊田が逆水平チョップでいたぶっていき、優馬をリングに上げるも優馬はすぐにまた場外へと逃げていく。苛立つ菊田が追っていくと、待ち構えていた優馬が鉄柵に叩きつけてからヒップアタックで追撃。
優馬は菊田のお菊への地獄突きを猛連打し、和田京平レフェリーのお尻もついでに撫でる。
怒りの菊田が逆水平チョップ連打で猛反撃。優馬もエルボースマッシュで返して打撃のラリーへ。ダブルチョップで打ち勝った菊田がビッグブーツからショルダータックルでなぎ倒し、ギロチンドロップから首4の字固め。優馬はなんとかロープへ。
菊田はロープに飛ぶが、優馬がかわして走らせカウンターのドロップキック。さらにコーナーに上ってダイビング・クロスボディからエンドゲームを狙っていくが、菊田はロープに足をかけてブレイク。優馬が串刺しエルボーを見舞えば、菊田も串刺しラリアットで反撃。さらに菊田が串刺しランニング・ヒップで顔面をぶち抜き、ブレーンバスターで叩きつける。
菊田は必殺のローリング・ラリアットを発射も、キャッチした優馬がバックスライド。菊田はヒップアタックを発射も、優馬が空中でカンチョー攻撃を見舞って迎撃。優馬がアトミックドロップからロープに飛んでラリアットでなぎ倒すが、カウントは2。
優馬が垂直落下式ブレーンバスターから走り込むが、菊田がカウンターのヒップアタック。さらにロープに振って顔面へヒップアタックをぶち込み、助走をつけてラリアット。これを返されると、即座にローリング・ラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。
<試合後コメント>
青柳優馬
「やられたぁ!や~べっ、やられたぁ~!」
菊田円
「全日本プロレス、これがDRAGON GATEの未来を創る菊田円だッ!三冠も巻いたことある青柳優馬、流石だよ。流石過ぎるだろ!でもな、今日のチャンピオン・カーニバル公式戦1発目で勝ったのは、この俺菊田円だ。DRAGON GATEの闘いとはまったく別物。全日本プロレスで闘う菊田円を、全日本プロレスのファンのみんな……俺のケツだけ見とけェッ!」
第5試合
長尾と井上の対面でゴング。ロックアップからヘッドロックの攻防から井上がショルダータックル。さらにRウォークで挑発していくが、長尾がエルボー連打からティヘラ、ドロップキックと連撃。両者タッチ。
亮生と男児の対面。素早いグラウンドレスリングで首の取り合い、腕の取り合いを展開。アームドラッグの攻防から距離を取り、両者タッチ。
HAYATOとMUSASHIの対面。ロックアップからリストの取り合いが展開され、HAYATOがコルバタで場外に放りだし、場外飛びのフェイントから宙返りしてリング中央でポーズ。MUSASHIがリングに戻ると、低空ドロップキックからのフットスタンプ、低空ドロップキックと連撃。場外に逃れたHAYATOへ飛んでいくフェイントからポーズを決めて「盛り上がって行こ……」と言いかけたところで襲撃されて袋叩きにあう。
1vs5の状態に追い込まれたMUSASHIはなすすべなし。5人がかりのトレイン攻撃から亮生&長尾のダブルドロップキックを被弾。さらに2人でMUSASHIをロープに振っていくが、MUSASHIは攻撃をうまく誤爆させ、亮生にエクスプロイダー。羆嵐にタッチ。
羆嵐は亮生にセントーンからアルゼンチン・バックブリーカー。そこへ綾部が入ってきてカットし、羆嵐にエルボー連打からランニング・ネックブリーカー・ドロップ。
綾部は羆嵐に串刺しビッグブーツからデス・ルーレットを狙うが、羆嵐が耐えてエルボー合戦へと持ち込む。羆嵐がラリアットからアルゼンチン・バックブリーカーを狙うが、綾部が振り払ってビッグブーツ。ロープに飛ぶが、羆嵐がドロップキックで迎撃しアルゼンチン・バックブリーカーからバックフリップ。羆嵐がラリアットを狙うが、綾部がキャッチしてフルネルソンバスター。両者タッチ。
ザイオンと芦野の対面。芦野がエルボースマッシュ連打も、ザイオンがフライングエルボースマッシュ。芦野もスライディング・エルボースマッシュで反撃し、俵返からジャーマン・スープレックスを狙う。ザイオンはこれを振り払い、バイシクルキックからスパインバスター。カットに来た井上、MUSASHI、男児をふっ飛ばしていくが、羆嵐だけは倒れず耐えてクロスボディ。長尾が羆嵐にドロップキックを連打していくが、羆嵐はビクともせず。ならばと長尾がカニバサミで倒して619からスワンダイブ式ミサイルキック。リング上で綾部と井上が打撃戦を展開し、井上がドロップキックで綾部を場外に落とす。亮生がハンドスプリング式オーバーヘッドキックで井上を場外に落として場外飛びを狙うが、男児が阻止してラリアット。HAYATOが男児にブファドーラを決めるが、MUSASHIがHAYATOをトラースキックで場外へ。敵味方が大勢場外に出たところでMUSASHIがトペ・コン・ヒーロ。
リング上では再び芦野とザイオンの対面。芦野はエルボースマッシュ、ザイオンはナックルで打ち合っていき、芦野が競り勝ってジャーマン・スープレックス。さらに片エビ固めから移行するアンクルホールドに移行するも、ザイオンが下から蹴り上げて脱出しスーパーマン・パンチ。さらにデスバレーボムからザイオンスピアーを見舞って3カウントを奪った。
<試合後コメント>
芦野祥太郎
「ザイオン!今日は10人タッグ、これ完全に脳震盪起こしそうになった……とんでもないスピード、パワー!あぁ!公式戦はこうはいかねーぞ。アイツとはなにか通じるものがある!なにかな?ヒゲかな?髪型かな?スポーツに一心不乱に取り組んできた気持ちかわかんねーけど、アイツとシングルでチャンピオン・カーニバル公式戦……タップさせてやるよ」
羆嵐
「チャンピオン・カーニバル2025、開幕したなオイ!3年ぶり3度目の出場だよ、この俺羆嵐は。オイ、開幕戦でよ、公式戦がねーってのは別に俺はいいけどよ。俺とザイオンの試合見たかった奴もいるんじゃねーの?どうなんだよ?ザイオン、確かにすげーよ。WWE?ラガーマン?関係ねーよ。この俺羆嵐もな、自分に厳しく鍛錬してんだよ。オイ、必ずザイオン、福岡でこの俺羆嵐がプロレスラーの洗礼を浴びせてやるからよ、首洗って待っときな。HAhaaaaa!」
MUSASHI
「え~、まずは3月29日の大田区大会、欠場してしまい申し訳ございませんでした。タイトルマッチに穴を開けた張本人が言うのもなんですけど、俺はせーちゃんと闘いたい。せーちゃんとのタイトルマッチは必ず実現させなきゃいけないと思ってます。延期になったせーちゃんとのタイトルマッチですけど、今シリーズの最終戦、5月18日の大田区総合体育館でやりたいと思ってます。全日本プロレスにもこの旨は伝えました。そしてもう1つだけ。ジュニアの選手たちから色んな意見が出ているみたいですけど、まあ当然だと思います。何言われても仕方ないです。ただ!ただ、俺はこのベルトを返上するつもりはありません。文句あるなら俺からベルトを獲ってこいよ。なあ?ただただ言うだけじゃなくてこのベルト獲りにこいよ。1人ずつ相手してやるよ」
長尾一大心
「このチャンピオン・カーニバル期間、ジュニアの選手は今までよりスポットライトを浴びる機会が少ないかもしれない。でもそんなジュニアの先輩たちより僕は盛り上げられる武器を1つ持っています。それは僕は今までデビューして自力勝利はまだしていません。僕が練習生のときに、ボディスラム、ドロップキック、ミサイルキックとか色んな技を習ってきましたけど、それは全部相手から3カウントを獲る技です。このチャンピオン・カーニバル期間、僕は初勝利を目指します」
ザイオン
「I LOVE TOKYO。素晴らしい選手たちがここに集まってきた。俺は彼らの魂と心をすべて奪う。チャンピオン・カーニバル2025、ザイオン!俺がすべてをかっさらう!ワタシハ、ザイオン!ツッパシル!」
ライジングHAYATO
「チャンピオン・カーニバルが始まったね。まあ正直この期間ジュニア選手は大人数のタッグマッチが多くて、地方によってはお休みの選手もいるくらいなんだけど……なんだろ、逆に燃えてくるね。多人数のタッグマッチがメインイベントとかをどんどん食べてくから。みんな楽しみにしてて。Let‘s PUNK」
青柳亮生
「チャンピオン・カーニバルが始まり、ジュニア選手は端へ端へと追いやられて暗くなっちゃってるんですけど、たくさんの亮生コール、これを聞いちゃうとやっぱり下向いてらんないなってなります。で、色々言いたいんですけど、今どきヘビーだジュニアだって別れてる団体も少ないほうじゃない?だから、せっかく別れてるんだからジュニアらしさを青柳亮生は今まで通り出し続けて、チャンピオン・カーニバルに埋もれないようにしたいと思いますので。青柳亮生にも、全日本プロレスジュニアにもご注目いただけたらと思います」
綾部蓮
「さてさて。いよいよチャンピオン・カーニバルが今日から開幕したなあ?しかし、見ての通り今日開幕戦、10人タッグマッチ。公式戦無しだ。まあ色々なんで組まれてないんだとか言ってきたが、ポジティブに解釈すれば、楽しみをあとに取っておきたいってことにしておこうか。次12日福岡、公式戦初戦、青柳優馬戦だ。さっき試合見てたけど、DRAGON GATEの菊田円に負けてたからね。初参戦の他団体の千種に開幕戦で負ける。そんな人間は福岡で早々に終わらせてやる」
第6試合
大・他花師コールの中でゴング。ロックアップでの力比べはスミスが圧勝し、余裕の表情で握手を求める。吉田が差し伸べられた手を蹴飛ばすと、スミスの表情が険しいものに。
再びロックアップで組み合い、今度は吉田が押し込んでクリーンブレイクから握手を求める。スミスが訝しむと、吉田は岡田レフェリーや北斗軍の面々と握手を交わしてから再びスミスに握手を求める。スミスが訝しみながらも応じようとすると、吉田は地獄突きから鼻をつまみながらのヘッドロック。さらに顔面をロープにこすりつけたり、バンテージを剥がして首を絞めたりとやりたい放題。
吉田はボディスラムを狙うが、相手が大きすぎたため腰を痛めて失敗。スミスがショルダータックルでふっ飛ばし、場外で鉄柵攻撃を見舞い、吉田のアゴヒゲを掴みながらのエルボースマッシュ。リングに戻して十字架固めからブレーンバスター、サイドバスター、ショルダークローからのスリーパーホールドと流れるような連撃。吉田の回避運動に合わせてヘッドシザースへと切り替える。さらにコーナーに頭から叩きつけて行くが、吉田が振り向きざまのアイアンクローで反撃し、得意の地獄突き猛連打。トドメのダブル地獄突きを食らったスミスが力なくうずくまると、吉田はブレーンバスターで豪快に叩きつける。
吉田が引き起こすも、スミスはエルボーバッドからバックドロップを狙う。吉田はサミングで脱出するも、スミスは続く目突きを腕でガードしてバックドロップ。さらにブルドッグ・ボムを狙うが、吉田はショルダースルーで切り返しボディスラムからセントーン。吉田は「チャンピオン・カーニバルッ!」と叫んでのCC2019からロープに飛ぶが、スミスがカウンターのジャンピング・ニー。吉田も倒れず耐えて雄叫びを上げながらのパイナップルボンバーで叩き伏せる意地を見せる。
吉田はコーナーに上って行くが、スミスが下から担ぎ上げてオクラホマ・スタンピード。さらにコーナートップから一族に伝わる伝家の宝刀、ダイビング・ヘッドバッドを決めて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
吉田隆司
「いや、シャラップやね……。チャンピオン・カーニバル、初戦落とした!シャラップすぎる!でも、こっからや!俺の2025、チャンピオン・カーニバル、これから始まる。俺が優勝する!他花師が優勝する!楽しみしとけ!シャラップ!楽勝の湖ッ!」
デイビーボーイ・スミスJr.
「そうともそうとも、今日はチャンピオン・カーニバル2025の初戦だ。デイビーボーイ・スミスJr.が勝利した。吉田、お前は本当にタフな相手だったよ。あのラリアット?アックスボンバー?どういう名前であれ、あの技は俺を倒すパワーを持った技だ。だが、残念ながら俺はお前よりもっとタフなんだ。今夜、このチャンピオン・カーニバルで俺がなぜ最強の男なのか、なぜトップガイジンなのか、なぜイチバンなのかを証明した。俺はAでブロックだろうがBブロックだろうがCブロックだろうがZブロックだろうが誰彼構わず俺がぶち殺す。デイビーボーイ・スミスJr.はタフさと力を見せつけた。俺が足跡を刻むのを邪魔する奴はいるのか?ブルドッグ・ボムでもダイビング・ヘッドバッドでも卑劣なサブミッションでもなんでも使って俺は勝利を重ねていく。このデイビーボーイ・スミスJr.がチャンピオン・カーニバル2025覇者のイスに座ることになる!I LOVE ゼンニホンッ!!」
第7試合
試合はロックアップでの力比べに始まるも、これはジュンが圧勝。ジュンがヘッドロックでしつこく絞るも、真霜は抜け出してショルダータックル合戦を挑む。これも劣勢の真霜だったが、ジュンの髪を掴んで隙を作り、ソバットからヘッドロック。しかし、ジュンがすぐさまバックドロップで叩きつけて逆転を許さない。
真霜が場外に逃れると、ジュンが追っていって幾度も鉄柵へと叩きつけてからリングに放り込む。ジュンが引き起こすと、振り払った真霜がエルボー合戦を仕掛ける。ジュンがラリアットを狙ったところを真霜がエプロンに落とすが、ジュンも道連れにしてエプロン上でのエルボー合戦へ。ジュンが奈落式チョークスラムを狙うが、真霜がヘッドバッドで突き放し、エプロンを駆けてジャイアント・アームブリーカーのように鉄柱へジュンの肩を叩きつける。真霜は場外マットを剥がし、エプロンから飛んで腕へのカーフ・ブランディングで硬い床に叩きつける。
ジュンがふらふらとリングに戻ると、真霜が串刺し攻撃を狙う。ジュンはガットショット連打で止めようとするが、真霜はジャイアント・アームブリーカーから脇固め。そのままアンドレへと持ち込むが、ジュンは必死のロープブレイク。
真霜は腕へのサッカーボールキック連打からショルダーアームブリーカー。ジュンもエルボーで反撃していくが、腕のダメージから思うように威力が出ない。真霜は微動だにせず不敵な笑みを浮かべながら好きなように打たせていき、ジュンが大きく振りかぶって放った張り手をキャッチして脇固めからチキンウィング・アームロック。しかし、ジュンはこれを力任せに持ち上げて投げ捨てる怪力を見せる。
ジュンは串刺しビッグブーツの連打から滞空時間の長いブレーンバスター。さらにジュンが右手をかばいながらもチョークスラムを狙うが、喉輪を食らった瞬間に真霜がその腕を取って脇固め。そのまま無道に持ち込むが、ジュンの長い脚がロープにかかる。
真霜はコーナーに上っていくが、ジュンが地対空ビッグブーツで動きを止めて雪崩式ブレーンバスターを狙う。これを阻止した真霜が肩口へのカーフ・ブランディングを叩き込むが、ジュンは耐え抜いてヘッドバッドからスライディング・ニーアタック。ジュンは背後からサイコブレイクを狙うが、真霜がクラッチを切って腕へのコードブレイカーからロープに飛ぶが、ジュンがカウンターのスピアー。さらにジャックハマーを狙うが、真霜が着地してレッグラリアート。さらに真剣を放つが、キャッチしたジュンが張り手で怯ませてラリアット。さらにジュンがジャックハマーも真霜はカウント1で返す。
ジュンはすぐさまビッグブーツで追撃し、真霜をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスターを狙う。真霜はコーナー定での腕固めに捕らえるも、ジュンが強引にぶっこ抜いて雪崩式バックフリップ。ジュンは首を掻っ切るポーズからDying Light(※顔面へのスライディング・キック)をぶち込んで3カウント。
PsychoBreak、DAYS GONEに続くホラーゲームの名を冠する新必殺技がまたも誕生した。
<試合後コメント>
真霜拳號
「ああッ!クソッ!クソがッ!思ったより……クソが!全部おもてーじゃねーか!想定以上だったよ。ちょっと甘かったな。だけどさ、まだ1戦だろ?1敗は計算の内だ。全勝できるなんて思ってねーんだよ俺は。その辺りはよ、今日のダメージを最小限に抑える。……くぅ~、最後ちょっとわけわかんなくなっちまったけど、引きずるダメージはねーぞ。明日……明日じゃねーか、週末からまた100%でやってやる。この1敗は計算の内!別にどーってことねえよコノヤロー!斉藤ジュン!またやってやるぞ。右腕がダメなら左腕、左腕がダメなら左足、左足がダメなら右足。それでもダメなら全部潰してやるよバカヤロー!」
斉藤ジュン
「あぁ……チャンピオン・カーニバル開幕戦、勝ったぜ。真霜拳號、ちゃんとこうしてやり合ったことはあまり無かったが、やはり強いな。腕がぶっ壊れると思ったぜ。だが勝ったのは俺だ。またじっくりとやりたいな。よし!ちなみに俺が最後に出した技は、Dying Lightってんだ。覚えとけ。DOOM!」
第8試合
緊張感あふれる視殺戦からロックアップでの力比べとなり、ロープブレイクからゆっくり距離を取る。秀樹が巧みなボディコントロールで宮原を組み伏せ、両手を掴みながら肩を付けていくが、宮原もダブルリスト・アームサルトで反撃。両者距離を取る。
手4つで組み合ってからバックの取り合い。秀樹が競り勝ってバックマウントをとるが、宮原もレッグロックで対抗。秀樹はボディシザースからターンオーバーしてエビ固めも、宮原が慌ててキックアウト。
スタンドで向き合ってロックアップから秀樹がフルネルソンで拘束。そのままサーフボード・ストレッチに切り替えてじっくり絞る。さらに秀樹が全体重をかけたヘッドロックでギブアップを迫るが、宮原が振り払ってビッグブーツ。秀樹が場外に逃れると、宮原が追っていってヘッドバッド連打。秀樹も応戦して場外での殴り合いが続く。
秀樹が打ち勝って先にリングで待ち受け、ふらふらと戻ってきた宮原をフロントネックロックで捕らえる。さらに喉元へのニードロップからのスリーパーホールドからロープに振るが、宮原が得意のドロップキックコンビネーションで反撃開始……かと思いきや、秀樹が回避。両足を使ってバタフライロックのように捕らえていくと、宮原は大の字になって動かなくなってしまう。
大・健斗コールがが起きる中、秀樹は宮原をリング中央に引きずってきて両手足の関節を順番に踏みつけてからネックツイスト。宮原がロープにもたれかかって動けなくなると、ダウンカウントが数えられる。秀樹が引き起こしてロープに振るが、宮原は今度こそコンビネーションドロップキックを決めて反撃の狼煙を上げる。
宮原は串刺しフライングフォアアームから秀樹のエルボーをキャッチしてスネークリミット。ガッチリと決まるも、秀樹が必死に堪えてロープブレイク。宮原は秀樹が起きるのを待たずにエプロン上でのパイルドライバーで追撃。あわやカウントアウト負けというところまで追い込まれるも、秀樹がなんとかリングイン。すぐに宮原がブラックアウトを叩き込むが、2発目を狙ったところを秀樹がキャッチしてカナディアン・ロッキーバスター。
秀樹は宮原をコーナーに押し込み、怒涛のボディエルボー猛連打。さらにニュー卍固めも、振り払った宮原がゼロ距離ブラックアウト。さらに宮原がブラックアウトを発射も、かわした秀樹がボディエルボー。さらに後頭部へのエルボースタンプ猛連打から容赦ないボディへの蹴り上げ。カバーに入るもカウントは2。秀樹はダブルアーム・スープレックスを狙うが、宮原がショルダースルーで返してブラックアウト。さらにブラックアウトで追撃し、シャットダウン・スープレックスを狙う。秀樹はこれを振り払ってボディエルボーからダブルアーム・スープレックス2連発を見舞い、これで3カウントを奪った。
秀樹「今日は勝つ予定だったんで、それなりの喋りたいこととかを用意してきたけど……やっぱりやめます。それはこのチャンピオン・カーニバル2025開幕戦だけではなく宮原健斗との、僕の人生かけた一騎打ちであったから。言葉で汚すことはしないようにします。でもちょっとだけ。記者会見で言った通り、宮原健斗は“全日本プロレス”だという気持ちは今この瞬間においても変わっていません。僕が全日本プロレスに入って、何ができるか考えました。中を盛り上げていくのは若い選手たち。そして宮原健斗、青柳優馬、良い選手がいます。もし全日本プロレスになにか外からの危機があった場合は、すべて僕が相手をします。外部の人間が誰の名前を出そうとも、出るのは鈴木秀樹だけです。それでもやりたいなら、プロレス界やってみろ。俺はめんどくせーぞ!試合だけじゃねーからな。SNSもかき回してやる。だから、今日来てくれたお客さん、それからマスコミ関係者、プロレス界、よく覚えとけ。俺が全日本プロレスの鈴木秀樹だ!ありがとうッ!」
<試合後コメント>
鈴木秀樹
「リング上で言った通りです。色んなこと喋ることによって汚したくないので。喋りません。自分からは。はい」
――最後の「全日本の鈴木秀樹だ」という言葉は重く感じたが、改めてあの言葉の意味や思いは
「それは(質問した記者が)一番分かってるんじゃないですか?10年ぐらい前かな。GAORAさんはいますか?GAORA TVは。いないか。YouTubeでGAORA TVの公式のサイトに上がってて、僕がWRESTLE-1に上がったときの2試合を最近見て。『ああ、めんどくせー奴だったな』と思って。僕自身もお客さんも……お客さんはそうでもないか。マスコミの皆さんも、どっかでなあなあになってしまったかなと思うんで。あの、本来僕はそういう人間ですから。皆さんの言うことは聞かないし、皆さんの世界の常識は僕には関係ないし。それが嫌だったら別に僕を取材しなくて結構です」
――宮原選手との一戦は「言葉で汚したくない」と言っていたが……
「だから喋らないって言ったじゃないですか。試合見て書いてくださいよ。試合来てくださいよ。試合見てください。そしたら書けるから。俺プロじゃないけど。違うでしょ?(質問した記者は全日本の)担当じゃないでしょ?」
宮原健斗
「はぁ……つえーな。まだ目の前がボワーっとしてるよ。皆さんのカメラがボワーっとにじんで見えるよ。あんな強い奴がまだいたんだな、この世界に。なんかよ、この世界に入ったときのことを思い出すような打撃、スープレックスだったよ。この世界に入ったときのことを思い出したよ。ああいう奴がよくいたな。ああいうエルボーの1つ、蹴りの1つがつえーレスラーがな。アイツは唯一無二だ。今のこの時代もああやって生きてるんだな。そんな奴が全日本プロレスにいると思ったら恐ろしいよ。ただ!開幕何年連続だ?俺が負けからスタートしてるのは?ただよ、俺はもうポジティブ人間を取り戻したからよ。ここ数年、負けからスタートしたときは必ず優勝決定戦の舞台に進んでるんだなあ。次は今週土曜日、福岡だ。俺の地元だ。このスーパースターを育て上げた場所、福岡だ。真霜拳號!久しぶりだなあ?お前もまだ入場曲も格好もなにも変わってねーな。お前こそアンチエイジングだ、真霜拳號。テメーの年齢なんて想像もつかねえ。高揚してんのかそもそも。アイツ変わんねーなあ。福岡で真霜拳號、お前を利用させてもらう。負けからスタートしたときは俺が必ず優勝決定戦に進む。そして俺が優勝しなきゃ日本のプロレスファンは面白くねーだろう?」