飯伏幸太がインターコンチネンタル王座を狙う内藤哲也へ「先にIWGPヘビー級のベルトを獲ってから来てください」
24日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to レスリングどんたく 2019』が行われ、インターコンチネンタル王座を巡って争う飯伏幸太と内藤哲也が3日連続で火花を散らした。
現王者の飯伏は20日の名古屋大会でザック・セイバーJr.を退けて同王座を防衛したが、その直後に内藤が現れて挑戦を表明。飯伏はその場でこれを快諾している。
その後飯伏は新日本プロレスへ入団したことを宣言し、後日の会見では「棚橋さんの言っていた“覚悟”っていうのがやっと分かった」と吹っ切れた様子で語っていたが、IC王座とIWGPヘビー級王座の二冠王を狙う内藤の姿勢には疑問符を付け「ホントにこのベルトが欲しいのか。それを答えて欲しい。IWGPヘビーのベルトが欲しいっていうのは分かります。2つ欲しいというのも分かります。IWGPインターコンチ、このベルトだけ欲しいんですか?」と問いかけていた。
後楽園三連戦の最終日であるこの日、セミファイナルで行われた6人タッグマッチでは石井智宏とEVIL、YOHとBUSHIと互いに意識し合う相手とバチバチとやり合い、飯伏と内藤も積極的に対面を狙っていく。
飯伏は内藤へスワンダイブ式ミサイルキック、場外プランチャ、その場飛びのカンクーントルネードと畳み掛けジャーマンスープレックスを狙っていくが、内藤もスイングDDTや浴びせ蹴りからの延髄斬りと猛攻。倒れ際に飯伏が放ったハイキックでダブルダウンとなるなど白熱した攻防を展開した。
試合はEVILがScorpion DeathlockでYOHからタップを奪って終わったものの、飯伏はエプロンにインターコンチネンタルのベルトを置いて内藤に見せつけると、内藤は歩み寄ってベルトをまじまじと見つめてから飯伏と睨み合った。
バックステージに戻った飯伏は「内藤さん、今、今このベルトが欲しいのは分かりましたよ。IWGPヘビーとインターコンチ、2つ欲しいからこのベルトが欲しい……そういうことですよね?じゃあ先にIWGPヘビー級のベルトを獲ってから来てください」と涼しい顔でコメント。
対する内藤は、「飯伏幸太はあまり他人のコメントをチェックしていないようだね?一昨日俺はここ後楽園ホールでちゃんとコメントしているよ。『インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に保持することを諦めてない』ってね。つい4日前、愛知県体育館にお集まりくださったたくさんのお客様の前で『やりましょう』って言ってたよね?その言葉、もしかして無かったことにでもしようとしてるのかな?結局彼は今日の俺のコメントもチェックしてくれないだろうから、誰か飯伏に伝えておいてよ。『内藤哲也はインターコンチネンタル王座だけが目的じゃない』ってことをね。頼むよ」と気だるげに語り、会場を後にした。