引退カウントダウンの棚橋弘至が柴田勝頼との試合実現に感涙!柴田は「棚橋君のレスラー人生25年、俺も25年、たった5分で決まるわけない」と続きを要求!
5日、東京ドームにて新日本プロレス『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE DYNASTY』が開催。第2試合ではスペシャルエキシビションマッチとして棚橋弘至vs柴田勝頼が行われた。
前日の1・4東京ドームで棚橋がHOTにボコボコにされているところを救出に現れた柴田。柴田は「棚橋くん、もし疲れてなければ明日試合しませんか?」と握手を求め、棚橋は「柴田さん、俺は疲れたことがないので。やりましょう!」とガッチリその手を握り返しこの日の試合が決まった。
わずか5分間のエキシビションとなったが、2人にとっては10年ぶりのシングルマッチ。手4つから一度離れ、ロックアップから柴田がロープに押し込みクリーンブレイク。再度ロックアップからチョップの打ち合いとなり、柴田がチョップ連打も棚橋もチョップ連打。柴田がロープに押し込んでチョップを打ち込んでいき、棚橋も切り返すとチョップ連発。「来いよオラ!」と前に出た柴田に棚橋はヘッドバッドも、柴田はチョップ連発でコーナーに押し込み、棚橋も切り返してチョップ連発。棚橋はドラゴンスープレックスを狙うが、柴田が切り返してチョップ。最後まで2人は一歩も引かないチョップの打ち合いを時間いっぱい続けた。
ゴングが鳴らされると、額をこすりつけあい柴田がもう一度と人差し指を上げ握手を要求。棚橋もその手を握って再戦を約束し抱き合った。
試合を終えてバックステージに戻った棚橋は「5分じゃ短いね。ただ、柴田選手と25年前同じ日にデビューして、若手の頃、何度もシングルマッチがあったり、そしてまた今回、こうして1対1で向かい合えた。向かい合えたって言うこと自体が、今の状況を考えると特別なことだと思いますけど、見てこれ(チョップ合戦でドス黒くなった胸元を示す)。火ぃついたよ。ネクスト期待したいね。(涙声になりながら)こうして、もうないだろうと思っていた試合ができると、結果としてね、レスラーをずっと続けてこれて凄くよかったです。ありがとうございました」と感極まるコメント。
柴田は「棚橋君が社長に就任して、残り1年。この1年を本当にレスラーとして大事に使ってほしい、そういう気持ちしかありません。今日はたった5分ですけど、同じリングに上がって向き合うっていうのは、ホントにこの1年でできるか、できないか、ぶっちゃけわかんないんですよ。今日できなかったら次いつとかないんで、ちょっと昨日動かせていただきましたけど。たかが5分、されど5分。5分があるかないかで天と地ほど違って、ぶっちゃけ日本で無理だったら、海外だったらできるわけじゃないですか。棚橋君が引退する前に、続き、シングルマッチ、あとタッグ組んで試合したいですね。昨日も言いましたけど、もし疲れてなければアメリカまで来て、試合をしましょう。棚橋君のレスラー人生25年、俺も25年、たった5分で決まるわけないじゃないですか。だから、試合してて『残り3分!』ってなって、チョップしかないなと思って(笑)。でもチョップ一発一発でお互いの気持ちっていうのが確認できたから、これは続きできるなとは思いました。火がついてんだったら、いつでももうアメリカで待ってます。続きをしましょうという気持ちです。この場を与えてくれた新日本プロレスに感謝します。ありがとうございます」と、棚橋とのネクストを要求した。
お互い両思いなのは間違いがない二人。引退まで残り1年、どこかのリングで2人が再会することを期待したい。