【試合詳細】1・5 新日本プロレス東京ドーム大会 【IWGP世界ヘビー】ザック・セイバーJr.vsリコシェ 【GLOBAL】辻陽太vsジャック・ペリー 【NEVER&AEWインター】KONOSUKE TAKESHITAvs石井智宏 【STRONG女子&RPW統一ブリティッシュ】メルセデス・モネvs白川未奈 【ROH世界タッグ】ダスティン・ローデス&サミー・ゲバラvs金丸義信&SHO
『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE DYNASTY』
日程:2025年1月5日(日)
開始:13:00
会場:東京都・東京ドーム
観衆:16,300人
▼第0-1試合 『International Women's Cup』4WAYマッチ 時間無制限1本勝負
[STARDOM代表]○渡辺桃
11分13秒 ピーチ・サンライズ
[ROH代表]●アティーナ
※残りの2人は[AEW代表]ウィロー・ナイチンゲール、[CMLL代表]ペルセフォネ
▼第0-2試合 ROH世界タッグ選手権試合60分1本勝負
【王者組/THE SONS OF TEXAS】○ダスティン・ローデス(AEW)/サミー・ゲバラ(AEW)
9分27秒 ゲバラのスワントーンボム→片エビ固め
【挑戦者組/H.o.T】●金丸義信/SHO
※第69代王者組が防衛に成功
▼ルチャ・ガントレットマッチ 時間無制限1本勝負
【入場順】エチセロ(CMLL)→藤田晃生→ソベラーノ・ジュニア(CMLL)→マスター・ワト→マスカラ・ドラダ(CMLL)→石森太二→ティタン(CMLL)→エル・デスペラード
[BULLET CLUB]○石森太二
16分23秒 外道クラッチ
●エル・デスペラード
▼スペシャルエキシビションマッチ 5分1本勝負
-棚橋弘至
5分0秒 時間切れ
-柴田勝頼(AEW)
※エキシビションのため勝敗なし
▼STRONG女子&RPW統一ブリティッシュ女子ダブル選手権試合 30分1本勝負
【RPW統一ブリティッシュ女子チャンピオン/E neXus V】●白川未奈(STARDOM)
14分6秒 モネメーカー→片エビ固め
【STRONG女子王者】○メルセデス・モネ(AEW)
※第4代STRONG女子王者が4度目の防衛に成功。第9代RPW統一ブリティッシュ女子が2度目の防衛に失敗。モネが第10代王者へ
▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
[WAR DOGS]○デビッド・フィンレー
12分53秒 オーバーキル→片エビ固め
●ブロディ・キング(AEW)
▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○海野翔太
14分31秒 デスライダー→片エビ固め
●クラウディオ・カスタニョーリ(AEW)
▼NEVER無差別級選手権&AEWインターナショナルダブル選手権試合 60分1本勝負
【NEVER無差別級&AEWインターナショナル王者】○KONOSUKE TAKESHITA
13分30秒 レイジングファイヤー→片エビ固め
【挑戦者/CHAOS】●石井智宏
※第46代NEVER無差別級王者が初防衛に成功。第10代AEWインターナショナル王者が3度目の防衛に成功
▼第106代IWGPタッグ王者チーム決定戦3WAYマッチ 60分1本勝負
[The Young Bucks]ニコラス・ジャクソン(AEW)/○マシュー・ジャクソン(AEW)
13分46秒 トニー・カーン・ドライバー→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]グレート-O-カーン/●ジェフ・コブ
※もう一組は[L.I.J]内藤哲也/高橋ヒロム
※ヤングバックスが第106代IWGPタッグ王者へ
▼IWGP GLOBALヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/L.I.J】○辻陽太
13分15秒 ジーンブラスター→片エビ固め
【挑戦者】●ジャック・ペリー(AEW)
※第4代王者が初防衛に成功
▼スペシャルシングルマッチ 時間無制限1本勝負
○ケニー・オメガ(AEW)
31分55秒 片翼の天使→片エビ固め
[WAR DOGS]●ゲイブ・キッド
▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】○ザック・セイバーJr.
20分57秒 クラーキーキャット
【挑戦者】●リコシェ(AEW)
※第11代王者が4度目の防衛に成功
ザックが2日連続東京ドームメインでIWGP世界王座防衛!IWGPタッグがヤングバックスに流出!NEVER&AEWインター王座防衛のTAKESITAが新日本との3団体所属へ!白川未奈がモネに敗北し王座陥落!辻がGLOBAL王座防衛!
第0-1試合
スターダムの桃はテクラをセコンドに入場。AEWで新日本プロレスSTRONG女子初代王者のウィロー、CMLLの若手であるペルセフォネ、ROH女子世界王者のアティーナ
桃が走り込むがウィローがビッグブーツでふっ飛ばし、ペルセフォネがウィローを避けるとバックエルボー。
アティーナに走り込むが、アティーナはショルダースルーで場外に落とし、桃がアティーナに串刺しエルボーもアティーナは避けてウィローに串刺しエルボー。桃がアティーナにエルボーから場外に投げ捨てるが、ウィローが桃の背後からスクールボーイも2。
桃はサミングからロープに振ろうとするが、耐えたウィローにエルボーからロープに振る。ウィローは側転から延髄斬りで桃を迎撃し、串刺しヒップアタックからショートレンジラリアット。さらにビッグブーツからアルゼンチンで担ぎ、そのままヒザをついてバックブリーカー。
走り込んだペルセフォネがウィローをポテリングも2。
ペルセフォネが膝蹴りからコーナーに振ろうとするが、逆に振ったウィローが走り込むも、ペルセフォネは飛び越えてからラリアットも避けて毒蜘蛛ムーブ。走り込んできたウィローをキャッチして俵投げ。
アティーナがペルセフォネにミスティカ式ブレイク・ダウン。ロープに飛んでエルボーからネックブリーカー。さらにブレーンバスターから前宙式串刺しエルボーを叩き込み、PKを腕に叩き込むと背中にかかと落とし。桃がバットを持ってリングに入ろうとするが、レフェリーが注意。そのすきにロープに飛んだアティーナの足をセコンドのテクラが掴んで場外に引きずり落とし、桃がペルセフォネとエルボーの打ち合いへ。桃がエルボー連打からBドライバーを狙うが、アティーナがラリアットでカット。そのままBドライバーで突き刺されたペルセフォネをウィローがフォールもアティーナがカット。
ウィローがアティーナをコルバタで投げ捨て、ビッグブーツで追撃するとデスバレーボムを狙うが、着地したアティーナがスーパーキックから投げようとするが、ウィローが逆にブレーンバスターを狙うも、カットに来たペルセフォネと桃を前蹴りで迎撃。着地したアティーナとバックの取り合い。ペルセフォネがアティーナにスピアーも、桃がペルセフォネにミドルキックからウィローを投げようとするが、耐えたウィローにペルセフォネとダブルのブレーンバスターを狙う。だがウィローは2人まとめてブレーンバスターで投げ捨て、倒れた2人にボディプレス。フォールもアティーナがセントーンでカット。
アティーナはロープに飛ぶが、桃がドロップキックからエプロンを走り込んで場外に降りていたウォローにダイビング蒼魔刀。だがそこへアティーナがコーナートップからのトペ・コンヒーロを投下し、ペルセフォネもコーナートップからのトルニージョ。
避けたウィローが走り込んでペルセフォネをラリアットでなぎ倒し、リングに投げ入れるとミサイルキック。さらにキャノンボールもペルセフォネが避けて自爆させると、場外に転がったウィローにペルセフォネはノータッチトペ・コンヒーロ。
リングに戻り、ウィローの前蹴りをキャッチしたペルセフォネがジャーマンスープレックスホールドも桃がカット。
桃とペルセフォネがエルボーの打ち合いから、桃がコーナーに顔面を叩き込み、そのまま逆さ吊りにすると走り込んできたウィローの足を刈ってペルセフォネの顔面に低空ドロップキックを叩き込ませる。さらに桃がペルセフォネの顔面にサッカーボールキックから、ウィローをBドライバーで突き刺しフォールもアティーナがカット。
アティーナと桃がエルボーの打ち合いから桃が走り込むも避けたアティーナがスライディングキック。桃も避けるがアティーナがカサドーラからフォールしようとするが、桃が下から蹴り上げると突き飛ばし合い、ウィローがアティーナをラリアット。桃がペルセフォネをミドルキック。ウィローは桃にもスパインバスターからアティーナをコーナーに振るが、アティーナはウィローとペルセフォネをまとめてコードブレイカー。
アティーナはペルセフォネをアラバマスラムでウィローに叩きつけてフォールも2。
アティーナがペルセフォネの髪を掴んで引き起こすが、ウィローがアティーナをぶちかましで場外にふっ飛ばし、ペルセフォネとエルボーの打ち合いから投げようとするが、ペルセフォネがウラカンラナもウィローが切り返すが2。
ペルセフォネはノーザンライトスープレックスホールドも2。
ペルセフォネはマウントエルボー連打からコーナーに登ろうとするが、アティーナがエプロンで動きを止めるとビッグブーツをキャッチしてエプロンへのチョークスラム。
桃がウィローにローキック連打からハイキック。さらにテキーラサンライズを狙うも、ウィローが逃れるとハイキックからロープに飛ぶ。
ウィローはカウンターで担ぐとコーナーへのデスバレーボムで叩きつけ、アティーナがウィローにダイビングスタナーからフォールもテクラがレフェリーの足を掴んで場外に引きずり落としカウントを阻止。
桃はアティーナの顔面にバットをフルスイングし、ピーチサンライズで3カウント。
<試合後コメント>
渡辺桃
「ハァ、ヨイショー、ヨイショー。こんなでっかいトロフィーまでもらっちゃってねぇ。この4WAYに勝ったら、なんかベルトに挑戦できるらしいじゃん、ねぇ? でもなんでもいいってわけじゃないんでしょ? 私が欲しいIWGPは挑戦できないわけでしょ? ハァ、いいよ。IWGPも欲しかったけど、もう1個欲しいものがあったっていう感じだからなぁ。この大事な大事な権利、もったいぶろうと思いま~す」
ウィロー・ナイチンゲール
「来月2月で、私はプロレスラー人生10年目を迎える。そんな私が今日、トーキョードームでデビュー。ここから私はずっと日本の女子プロレスを見てきた。そして夢の舞台に立っている。勝てると思ったのに。ここまで来るのにも私はたくさんの試合を勝ち抜いてきた。これは自分にとっては大舞台だったから、シンプルに嬉しいことだけれども、やっぱり勝ちたかった。素晴らしい1日だったということを、家族や友達に伝えたかった。だけど、私は笑顔で頑張る。そして私は次に来る時は、必ず勝者になる。ワタナベ、おめでとう。みんな、私を呼んでくれてありがとう。次は勝利の思い出にしたいわ」
ペルセフォネ
「世界最高峰のルチャリブレの団体、CMLLを代表してやって来た。(※前述のコメントと同じ内容を英語で繰り返してから、再びスペイン語で)ひとまず、私にとって初めてのトーキョードーム、初めての日本、そのデビューだった。(※前述のコメントと同じ内容を英語で繰り返してから、再びスペイン語で)ペルセフォネは、必ず戻って来る。CMLLには、日本を支配する女神がいることを忘れないようにね。これ以上、アナタたちの顔は見たくないわ!(※前述のコメントと同じ内容を英語で繰り返してから、マイクを叩きつけて退席)」
アティーナ&テクラ
アティーナ「テクラ、アンタのおかげで、私の大切な1日が台無しになってしまったわ。1月13日、アナタと私、コーラクエンホールで試合をするわ。リベンジしてやる。私がどれだけビッチになれるか、アンタに教えてあげるからね。アンタを痛めつけてやる。アンタが今までしてきたことを全てを後悔させてやるわ。アンタの全てを奪ってやる。私の邪魔をするなら、どこまでもやってやるわよ!」
テクラ「(※突然コメントスペースに姿を現し)えっ、なんか私の名前言った? ごめん、ごめん(笑)」
アティーナ「ごめん? 何言ってんの!? 私の大事な試合を台無しにして!」
※怒りのアティーナがインタビュー席を降りてテクラに近づき、両者つかみ合いに。
テクラ「嫌だ、あの娘、クレイジーだわ(笑)」
アティーナ「何言ってんの! アンタが狂ってんでしょ! やるか! 今ここでやってやるわよ! 試合受けるの? イエスって言いなさいよ!」
※両者はスタッフに分けられて、それぞれ退出。
第0-2試合
先発はダスティンとSHO。握手を求めたローデスだったが、SHOは両手で握るも背後から金丸が殴りかかる。金丸とSHOでロープに振るが、ダスティンはダブルラリアットでなぎ倒す。さらにSHOをアームホイップからリストを取ってコーナーに押し込み、逆水平チョップからゲバラにタッチ。
ゲバラはチョップからダスティンとダブルのブレーンバスター。ゲバラがその場飛びムーンサルトからダスティンがスライディングキック。ゲバラがフォールも2。
ゲバラはコーナーに上りダイビングクロスボディから走り込んできた金丸もロープをたるませて場外に落とし、SHOを避けてコーナーに叩き込むと串刺しスピアーから延髄斬り。さらに場外の金丸にケブラーダを発射しアピールする。
エプロンに登るとSHOにエルボーからスワンダイブも、SHOは髪を掴んでキャッチして場外に投げ捨てると、金丸がゲバラを鉄柵に叩きつける。
SHOはコーナーマットを外し、リングに投げ入れられたゲバラを金具がむき出しのコーナーに叩き込む。
金丸とSHOでロープに振ってダブルのバックエルボーから、出てきたダスティンも金具がむき出しのコーナーに叩き込む。SHOは金丸にタッチ。
金丸はゲバラをロープに振ってショルダースルー。さらにストンピングからブレーンバスターで叩きつけてフォールも2。
金丸はボディスラムからSHOにタッチ。
SHOはフォールも2。再度フォールも2。
SHOはコーナーに叩きつけ金丸にタッチ。
金丸はスパインバスターから逆エビ固め。ゲバラはロープを掴みブレイク。金丸はSHOにタッチ。
SHOはROHのベルトを踏みつけて挑発し、ツバを吐いてベルトを場外に投げ捨てると、ゲバラは怒りの延髄斬り。
SHOはリストをとってコーナーに振って走り込むがゲバラは足を伸ばしてカットし、走り込んできたSHOをロープをたるませて場外に落とすとタッチしようとする。SHOが走り込んでラリアットでカットしようとするが、避けたゲバラがコードブレイカー。金丸が走り込んで足を掴むも、ゲバラは延髄斬りで迎撃しダスティンにタッチ。
ダスティンがSHOにラリアット連発から地獄突きを叩き込みパワースラム。走り込んできた金丸にもパワースラムから髪を掴んでSHOを引き起こすも、SHOは指折りからロープに飛んでスピアー。だがダスティンは微動だにせずにこれを受けきってロープに飛ぶが、金丸がエプロンから蹴りつけていき、SHOがスピアーで倒し金丸にタッチ。
金丸とSHOは股裂きから金丸がロープに飛んで低空ドロップキックから足を刈って倒し、足への一点攻めを続ける。だがダスティンは低空ドロップキックを避けてエルボードロップも、金丸も避けて顔面への低空ドロップキック。金丸はウイスキーを口に含み、ダスティンに噴射しようとするがダスティンは口を塞いでコーナーに振るが、金丸がレフェリーを巻き込んで切り返し、邪魔になったレフェリーにダスティンがツバを吐く。
金丸はウイスキーをダスティンに噴射しスクールボーイも2。
金丸はムーンサルトプレスを投下しフォールも2。
金丸はディープインパクトを狙うが、ダスティンが避けるとゲバラがRKO。ゲバラはSHOにもスーパーキックを叩き込み、ダスティンがSHOにカナディアンデストロイヤー。
ダスティンはウイスキーを口に含み、金丸の顔面に噴射するとゲバラがスーパーキック。ダスティンがファイナルレコニングからゲバラがスワントーンボム。ダスティンがフォールし3カウント。
<試合後コメント>
ダスティン・ローディス&サミー・ゲバラ
ゲバラ「ローデスこそ男だ! レジェンドだ!」
ローデス「1992年に父と訪れて以来の東京ドームだ。信じられない体験になった。天
国で父も見てくれているだろう。あの時はマサ斎藤、キム・ドク組との対戦だった。今回もとても恵まれていると思う。とても感謝している。棚橋、AEW、ROHにも感謝している。今日対戦したHOUSE OF TORTUREはタフなキッズたちだった。彼らにもいい未来が待っていると思うよ。ただ、今日に関しては自分たちが勝ってベルトを防衛し、ROHのタッグチャンピオンでい続けることができた。サミーは、俺のここまでのキャリアではバリー・ウィンダム以来のベストパートナーだと思う。お互いの関係性、言葉がなくてもわかり合えるところなど、とてもいい感じなんだ。
ゲバラ「今、1992年って言った? その当時、俺はマイナス1歳だ(笑)」
ローデス「俺はもうおじいちゃんだからな」
ゲバラ「何言ってんだ、そんなことないよ! 本当にあなたと一緒に試合ができることを光栄に思っているし、憧れだし、若手みんなの原動力になっている。ROH、AEW、そして新日本、ありがとう。このベルトはシルバーだけど、自分たちにとってはゴールド以上の価値がある。イギリスのウェンブリーから東京ドームと、たくさん旅してきたが、今ここで勝ったということで、新日本ではまだ無敗だな。今日この後もタイトルマッチがいろいろあるし、楽しみだな」
ローデス「えっ、誰の話? 次のタッグ? ああ、ヤングバックスとかも出るんだっけ。今日はまだいろいろあるのか」
ゲバラ「そうだよ。2025年、3つのベルトを獲りたくない?」
ローデス「それも悪くないな」
──IWGPタッグの話もありましたが、今日行われる3WAYマッチでは、どのチームが気になりますか?
ローデス「コーディとのローデス兄弟でヤングバックスと闘ったことがある。30分ほどかかった凄い試合だった。今もいい試合ができると思うから、タイトルの機会があったら挑戦したいね。ヤングバックスとやりたい」
ゲバラ「新しいチームもいるし、楽しみだね。ウェストコーストレッキングクルーも強いよな」
ローデス「俺も年を取ったが、自分の足が破壊されたとしても、止まることはないんだ。体が何と言おうとも、頭が『前進し続けろ』と言うもんでね」
──IWGPタッグ王座はほしいですか? もしタイトルマッチをやるなら日本でやりたい?
ローデス「できればそれがいいね。東京ドームに戻ってきてIWGPタッグ王座に挑戦できるなら、こんなにいいことはない」
ゲバラ「俺たちのストーリーを続けていくためにも、王座統一できたらいいね。3WAYでもいいし、どういう形でも闘えるなら最高だ。
で、ちょっといいかな? DOUKI、これ見てるよな。僕の友人よ。早くケガが治るように祈ってるよ。俺とお前は長い付き合いで、俺たちしか知らないようなストーリーがたくさんあるよな。俺はもしかしたら、ジュニア王座を獲りにここに戻ってきてもいいかもしれない。まあ、まだわからないけど」
ローデス「お前とDOUKI? 俺も混ぜてくれよ。トリオでやろうぜ」
ゲバラ「いいね。彼はタフだから、いい試合になると思うよ」
──DOUKIとの対戦はどうですか?
ゲバラ「それもいいと思うよ。俺たちは個人的に連絡を取り合っているし、ROH、ニュージャパン、どこで組まれてもいい試合になると思う。ただ、テキサスやメキシコで試合をしてきた間柄だから、できれば2人の試合はビッグステージでみんなに見せたいね」
第1試合
まずはCMLLからエチセロ、新日本から藤田がリングへ。
リストの取り合いからエチセロが足を取ってグラウンドの攻防へ。足を極めたまま腰をおさてえフォールも、藤田が返して丸め込もうとするが、エチセロが潰して切り返すとジャベで捕らえる。
ソベラーノがリングインすると藤田にダイビングクロスボディ。さらにエチセロをコルバタで投げ捨て、藤田にトラースキック。
ソベラーノはエルボーからエチセロに延髄斬りも、エチセロはキャッチしてロープを使ったアンクルホールド。藤田が走りこむもエチセロは丸め込みカンパーナで捕らえるも、ソベラーノがそこへ飛び込み藤田の後頭部にギロチンドロップ。
ソベラーノはエチセロに走り込むとコルバタで場外に投げ捨て、背面跳びのノータッチ・トペ。
ワトが現れるとソベラーノが手招きして挑発し、エチセロを延髄斬りで場外に落とすと、ワトとソベラーノでチョップの打ち合い。ワトがチョップ連打からロープに飛ぶが、ソベラーノがドロップキックで迎撃し、ロープに飛ぶもワトが追走コルバタで場外に投げ捨て、そのまま場外乱闘へ。
リングに戻りワトと藤田がエルボーの打ち合いをしている中でマスカラ・ドラダが入場。
ドラダはワトにハンドスプリングを狙うが、避けたワトの手を掴んでロープを駆け上がりアームホイップ。
ソベラーノもコルバタで場外に投げ捨て、エチセロにもバックをとってドロップキックで藤田に叩き込む。
さらに藤田にコルバタからエチセロもコルバタで投げ捨て、場外のソベラーノにトペ・スイシーダ。エチセロにもトペ・スイシーダ、藤田にもトペ・スイシーダを発射したところで石森太二が入場。
石森はスワンダイブでリングインし、ドラダにナックル。ドラダはロープに振るが、石森はハンドスプリングRKO。
石森はショルダーバスターからラ・ミスティカで捕らえるもドラダはロープを掴みブレイク。
CMLL最終入場者としてティタンが入場。
ティタンは石森にスワンダイブクロスボディ。エチセロにもオーバーヘッドキック。石森がティタンにラリアットを狙うが、避けたティタンがゼロ戦キック。
ドラダの手を握ったティタンがミドルキックからロープに上り、石森にミサイルキック。ドラダにもスイングDDTから前落としで叩きつけスーパーキック。ティタンはドラダをジャベで捕らえる。
新日本最終入場者としてデスペラードが入場。
リング上で全員がIWGPジュニア王者のデスペラードの入場を眺め、ベルト戦をアピールするとデスペラードは動揺して花道で止まる。するとワトを筆頭に花道を走り込んでデスペラードを全員でボコボコに。
リングにデスペラードを投げ入れるとドラダがブレーンバスター、エチセロが変形デスバレーボム、ワトが担いで前に落とし、ティタンが旋回式サイドバスター、ソベラーノが肩に担いで前に落とし、石森も肩に担いで前に落とし、藤田はボディスラム。ぐったりとしたデスペラードの髪を掴んでエチセロが引き起こしてチョップからコーナーに振り、串刺しニーからフォールもワトがカット。
リングでは攻撃が入り乱れていき、エチセロがすきを見てデスペラードにリストクラッチ式旋回バックブリーカーからフォールも藤田がカット。
藤田とエチセロがビンタの打ち合いからロープに飛ぶが、エチセロが追走してスリーパー。石森がエチセロの足を掴んで場外に落とすと、藤田がそこへノータッチトペ・コンヒーロ。
石森が藤田に三角飛びケブラーダを発射し、ソベラーノがコーナーからのトルニージョ。ティタンがロープに飛ぶが、ワトがショルダースルーでエプロンに落とすも、ティタンは延髄斬りでワトを迎撃し場外にケブラーダ。ワトもノータッチトペ・コンヒーロを発射し、ドラダが場外へのシューティングスタープレス。
リングでは藤田がデスペラードのバックを取るが、デスペラードはエル・エス・クレロも2。
藤田は担ぐがデスペラードはマフラーホールドで切り返すが、抜けた藤田が水面蹴りで倒しネ申スペシャル。これは石森がレフェリーを叩きつけてカット。
石森がデスペラードを外道クラッチで捕らえ3カウント。
<試合後コメント>
石森太二
「オイ藤田、昨日、IWGPジュニアタッグ獲って、勢いそのままに、今日も(勝利を)取れると思ったのかな? 甘いんだよ。勝負の世界は勢いじゃねえ、実力がすべて。最後に勝ったのは、この俺だ。とはいっても、この勝ちで喜んでる場合じゃねえし、俺には、やりてえことがあるんだ。その始まりに! ますは今日、IWGPジュニア新チャンピオンのエル・デスペラードに勝った。俺が何を言いたいか、もうわかるだろ? な? エル・デスペラード! さ、遊びましょ。ということで! これはまさに、神の恵み、そう、グレイスだ」
エル・デスペラード
「オメエら全員、信用しねえ。あと、ワト、お前ほんとダメ」
マスター・ワト
「まず、今日、この舞台に選ばれたこと、すごい感謝したいと思います。そして来てくれたルチャドールの人たちにも、感謝したいと思います。昨日、あんな悔しいことがあったのは、ホントに、自分の中でもショックでした。けど、また、それを乗り越えて立ち上がるのがプロレスラーだから。待ってます……」
藤田晃生
「レフェリーもな、シラ切ってんじゃねえよ。テメエが当たってきたんだろ。それも、レフェリーを使ったのは誰か知らねえよ。ただな、納得いかねえぞ。たとえ、あの勝ちであっても納得してないし、ガントレットマッチをうまく使ったのがあの石森太二だったとしたら、俺に一つ、アイツに返さねえといけないもんができたんじゃねえかな」
マスカラ・ドラダ
「やあ、日本に来れてとてもハッピーだよ。CMLLのマスカラ・ドラダは、今日のトーキョードーム、このビッグマッチにコンディションを整えてきたんだ。トーキョードームといえば、日本プロレス界最高の舞台だからな。俺が幸せなだけでなく、ファンの皆も満足してもらえていたらうれしいな。今日は歴史に名を刻めたと思う。日本の皆さん、また会おう!」
ティタン
「神のご加護もあって、無事に2025年を迎えることができた。いつものルチャではない。長い歴史を持つ、日本の大きな舞台で1年が始まった。メヒコでも多くの試合に出ているが、LOS INGOBERNABLES de JAPONの仲間のことは、忘れることはない。アレナ・プエブラ、グアダラハラ、アレナ・コリセオ、アレナ・メヒコなどメヒコの会場、アメリカのどの会場でも、俺はLOS INGOBERNABLES de JAPONを背負っている。満ち足りた気持ちだ。情熱を失うこともなく、幸せだ。ルチャの技術だけでなく、人としても、さらなる成長を続けたい。そして、この日本でさらなるチャンスを掴み取りたい。日本のファンの皆さんは最高だ。文化も食事も最高! 日本、愛してるぜ。神の導きがあれば、『FANTASTICA MANIA 2025』でまた会おう。エル・インモルタル・ティタン、LOS INGOBERNABLES de JAPONは今日も姿を現した」
エチセロ
「(※集まっている報道陣に向けて)アミーゴ、今日は集まってくれてありがとう。招へいしてくれたニュージャパンの皆さんにも感謝します。今の気持ちを表すなら“ほろ苦さ”かな。2024年はこれ以上にない、素晴らしい経験ができた。世界中を回り、最高の団体、最高のルチャドールと対戦できた。どこにいても、皆さんのようにファンの大声援が後押ししてくれた。だからこそ“ほろ苦さ”しか感じないんだ。2025年は、このニュージャパン、初のトーキョードームのリングでの勝利で始まるはずだった。だが、それは叶わなかった。難しかったな……。目の肥えたファンと最高の舞台がそろっていたのに……。次の良い知らせに期待してほしい。このエチセロ、リングの魔術師の2024年は素晴らしい年だった。2025年はさらなる飛躍の年になる。なぜなら、魔術がリングを包み込むからな。形あるものすべてを変え、リングを魔術で操るのは、この俺だからな。(1.11サンノゼで対戦する)ザック・セイバーJr.に言っておこう。今日は何としても勝ってくれ。だけど昨日、そして今日のお前の勝利は、過去の良き思い出になる。次週、俺との対戦が控えているのを忘れるなよ。お前も、昨年はこれまでにない年だったろう。幸か不幸か2025年、早くもエチセロが立ちはだかる。カリフォルニア州サンノゼ、ニュージャパン・ストロングのリングで待ってるぜ。(※報道陣に向かって)いい知らせを待っていてくれ。そして、『FANTASTICA MANIA 2025』で、また会おう。よろしく!」
ソベラーノJr.
「ヘイ! トーキョードーム、トーキョー、元気かい? トーキョードームにCMLLの一員として参戦できて、とても幸せだ。だが、心の痛みとともに帰国するよ。なぜなら、メヒコに勝利を捧げられなかったかならな。オイ、イシモリ! これで終わりだと思うなよ。よくも奪い去ったな。覚えとけよ。メヒコから奪ったヤツは、メキシカンの仕返しをくらうぞ。イシモリ、俺はすぐに日本に戻ってくる。俺が手にするはずの勝利だった。それを奪ったお前を倒すために、また戻って来るぜ」
第2試合
10年ぶりのシングルマッチ。手4つから一度離れ、ロックアップから柴田がロープに押し込みクリーンブレイク。
再度ロックアップからチョップの打ち合い。柴田がチョップ連打も棚橋もチョップ連打。柴田がロープに押し込んでチョップを打ち込んでいき、棚橋も切り返すとチョップ連発。「来いよオラ!」と前に出た柴田に棚橋はヘッドバッドも、柴田はチョップ連発でコーナーに押し込み、棚橋も切り返してチョップ連発。
棚橋はドラゴンスープレックスを狙うが、柴田が切り返してチョップ。一歩も引かないチョップの打ち合いを時間いっぱい続けた。
ゴングが鳴らされると、額をこすりつけあい柴田がもう一度と人差し指を上げ握手を要求。棚橋もその手を握って再戦を約束し抱き合った。
<試合後コメント>
棚橋弘至
「5分じゃ短いね。ただ、柴田選手と25年前、同じ日にデビューして、若手の頃、何度もシングルマッチがあったり、そしてまた今回、こうして1対1で向かい合えた。向かい合えたって言うこと自体が、今の状況を考えると特別なことだと思いますけど、見て、これ(※と、チョップ合戦でドス黒くなった胸元を示す)。火ぃついたよ。ネクスト、期待したいね。
ホントに……やっぱり節目節目で、僕のレスラー人生の節目で、大きな影響を、時に同期、時にライバル、時に外敵、そして一緒にこれからも闘っていけると思った先のアクシデントがあって、(※言葉に詰まる)プロレスラー、長くやってるとね、いろんなものを犠牲にしないといけない時があったり、体のダメージもあるし、ただ、それ以上にファンの皆さんの応援や、こうして、もうないだろうと(※涙声に)思っていた試合ができると、結果としてね、レスラーをずっと続けてこれて、凄くよかったです。ありがとうございました。
ハッ! まだ始まったばかりだからね。最初からこんなに……ダメだ、元気よくいきます。ありがとうございました!」
柴田勝頼
「新年あけましておめでとうございます。(※笑顔)」
──棚橋選手と東京ドームで向き合って、何を感じましたか?
「とにかく今、自分が思ってるのは、棚橋君が社長に就任して、残り1年。この1年を本当にレスラーとして大事に使ってほしい、そういう気持ちしかありませんね。今日はエキシビジョン、5分、たった5分ですけど、同じリングに上がって向き合うっていうのは、ホントにこの1年でできるか、できないか、ぶっちゃけわかんないんですよ。今日できなかったら次いつ、とかないんで、ちょっと昨日、動かせていただきましたけど。されど5分なんですよ。たかが5分、されど5分。5分があるかないかで天と地ほど違って、ぶっちゃけ、日本で無理だったら、海外だったらできるわけじゃないですか。
棚橋君が引退する前に、続き、シングルマッチ、あとタッグ組んで試合したいですね。それが何か、社長業に追われる棚橋君に代わって、ホントに自分がやりたいことをやれるのかどうなのか、ちょっとわからないんで。相当忙しいんで、昨日も言いましたけど、もし疲れてなければアメリカまで来て、試合をしましょう。続きをしましょう。という気持ちです。後はホントに今日、エキシビジョン、5分ですけど、この場を与えてくれた新日本プロレスに感謝します。ありがとうございます」
──東京ドームで試合して、どんな気持ちでしたか?
「ここに来るのも、すごい懐かしい気分になりましたね。何やかんやで……いつだろう? 飛行機もよく乗ってるし。とにかく、『ああ、こういう空間だったな』っていうのは思いましたね。いい空間ですよ」
──東京ドームの花道も久しぶりだったと思いますが。
「何か、ちょっと歩きにくかったですね、ライトのヤツが(笑)。まあでも何か、いい空間だったと思います。でももっといい空間が作れると思うんで、棚橋社長がもっといいリングを作っていければいいなと思うんで、陰ながら応援します。とにかく自分が言いたいのは、続きを必ずやりましょう、それだけです。5分で、棚橋君のレスラー人生25年、俺も25年、たった5分で決まるわけないじゃないですか。だから、試合してて『残り3分!』ってなって、チョップしかないなと思って(笑)。でもチョップ一発一発でお互いの気持ちっていうのが確認できたから、これは続きできるなとは思いました」
──棚橋選手は「火ぃついた」と。
「今さら!?(笑) 俺は常に燃えてますよ! 火がついてんだったら、いつでももうアメリカで待ってます。ありがとうございました! 以上!」
第3試合
ロックアップからモネがコーナーに押し込みクリーンブレイク。
白川がバックをとり、これを離すとソバットからロープに飛んでドロップキック。さらに低空ドロップキックも避けたモネがサッカーボールキック。スカした白川がグラビアポーズで客にアピール。
モネが背後から殴ろうとするが白川がアームホイップ。だがモネがバンク・ステートメントで捕らえるも白川がロープに足を伸ばしブレイク。
場外に逃れた白川へスライディングキックからトペ・スイシーダを発射。
リングに戻りモネがコーナーに登るが、白川はビンタから雪崩式ドラゴンスクリュー。さらに低空ドロップキックから鉄柱にモネの足を叩き込み、鉄柱を巻き込んだぶら下がり足4の字。レフェリーが注意するとこれを離してリングへ戻る。
白川は串刺し攻撃を狙うが、モネはバックエルボーで迎撃し前蹴り。さらにヘッドシザースからコーナーに顔面を叩き込み、ダイビングダブルニーアタックからフォールも2。
白川は低空ドロップキックから担ぐと足横須賀。さらに足へのエルボードロップから引き起こすとニークラッシャー。ロープ際で足を踏みつけていき、これを離すと足へのストンピングから担ごうとするも、モネが丸め込むとすかさず蒼魔刀。
白川のミドルキックをキャッチしたモネがミドルキックからバッククラッカー。さらに串刺しバックエルボーからコーナーでエルボー連打。白川をセカンドロープに寝かせると、断崖式ダブルニーからコーナーに上り、ダイビングダブルニーを発射するが、白川はその足をキャッチしてニークラッシャー。さらに足4の字で捕らえるもモネはすぐにロープを掴みブレイク。
白川は左右のビンタからエルボー。ロープに飛ぶとブーメランレッグラリアートからフォールも2。
白川は担ごうとするが、モネが切り返してサイファーウタキ。両者ダウン。
手を握り合ってエルボーの打ち合い。モネがエルボー連打も白川もエルボー連打。さらにローリングエルボーから裏拳も、モネがキャッチして担ぐが白川が暴れて逃れるとスイングDDT。
白川は足4の字を狙うが、下から蹴り上げたモネが走り込んできた白川を丸め込んでからスリーアミーゴス。
モネはコーナーに上るが、白川がバックブローから正面に上り雪崩式インプラントDDT。さらにドラゴンスクリューから肩車すると、そのままドラゴンスクリューで投げ捨て足4の字。モネはロープを掴みブレイク。
白川はダイビングスリングブレイドからインプラントDDTで突き刺しフォールも2。
白川はグラマラスドライバーMINAで突き刺しフォールも2。
白川は担ごうとするが、着地したモネの足にバックキックからロープに飛ぶが、モネはコードブレイカーで迎撃し、JKからフォールも2。
モネは担ぐが白川が切り返して熨斗紙。さらにヒールホールドから足4の字で捕らえそのまま首も絞るが、モネは回転してそのままフォールも2。
白川が走り込むも、モネが逆さ押さえ込みも2。
白川はスパインバスターから足4の字を狙うがモネが首固めも2。
白川がミドルキックも、モネがキャッチしてモネメーカーで叩きつけ3カウント。
モネは握手を要求するが、白川はその手をはたき落とし「もう一回だ!」とリベンジを叫んだ。
<試合後コメント>
メルセデス・モネ
「本当に叶ったなんて信じられない。2年前、ここトーキョードームで、私は新日本デビューを飾った。あの時に空を見上げ、絶対にこの場所で試合をしてみせると誓い、それが今日叶った。自分の夢を叶えたと思ったら、獲得したベルトは3つかと思ったら、4つになっていた。まだここで自分の気持ちを言葉にするのはとても難しくて、みんなが今、私がどう思っているのか、心の中を覗ければいいのになと思う。子供の頃からの夢を叶えたけれども、これはまだまだ始まりに過ぎない。新日本プロレスの女子部門もまだ始まって2年。AEWや新日本プロレス、女子プロレスラーはみんな最高に素晴らしい選手たち。そして今日、私たちがその素晴らしさの片鱗をみんなに見せることができたと思う。私の新たな夢がまた始まる。私の今の目標は、トーキョードームのメインイベントで試合をすること。子供の頃から夢見ていた舞台に立ち、私が実現できたことは、みんなもできることだと、これを見ている子供たちに伝えたい。しばらく自分がどこにいるのか、そしてどこに進むべきなのかもわからないまま、過ごしていた時期もあったけれども、私は必ず自分の心に従った。『AEW Dynamite』で、『お金は全てを変える』と言ったけれども、それは本当。さぁ、みんなCEOに挨拶しなさい。シャンペンをちょうだい。(※グラスに注がれたシャンペンを受け取り)これは女子プロレスラーへの乾杯です。(※日本語で)カンパーーーーイ!」
白川未奈
「(※涙声で)日本のファンの皆さんの前で勝利を掴むところを、皆さんの目の前で日本で見せたかった……。本当に2024年、たった本当に約1年ぐらいかもしれないですけど、スターダムのリーグ戦欠場して、みんなに迷惑をかけながらずっとアメリカで試合をして、『We want Mina!』っていう声援もたくさんいただいて、凄く嬉しかったんだけど、やっぱり1人で日本人として少し寂しい気持ちがあって、今日、目の前にたくさんの日本のファンの皆さんに応援していただけて、本当に嬉しくて、だからこそ皆さんの目の前でダブルチャンピオンになるところを見せたかったです。私が本当にデビュー前は何もできなくて、この東京ドームに立つようなことなんて、誰も想像してなかったと思う。でも、私は人にどんだけ無理だと言われても、不可能なことを可能にするのが白川未奈なんで、世界の中心、女子プロレスの中心は今はメルセデス・モネかもしれないけど、必ずミナ・シラカワが女子プロレスの世界の中心に立って、動かしてやりますよ。メルセデス・モネに勝つのは私だ。必ずこの不可能を可能に変えてみせます。本当に今日はありがとうございました」
第4試合
ロックアップからフィンレーがコーナーに押し込むも、ブロディは力任せに突き飛ばす。再度走り込んできたフィンレーを突き飛ばすと、ショルダータックルでなぎ倒す。
ブロディの逆水平チョップを避けたフィンレーにビッグブーツを叩き込み、力任せに投げ捨てると串刺し攻撃を狙う。だがフィンレーが避けて自爆させ、投げようとするがブロディはリバースしてダブルチョップ。
ブロディはチョップからエプロンに転がったフィンレーを髪を掴んで引き起こそうとするも、フィンレーはロープを使ったスタナーから膝裏へのスライディングエルボー。バックから顔面に掌底を叩き込んでいき、スリーパーから膝裏への膝蹴り連発。さらにリングにヒザを叩き込んでいき、ラリアットで自分ごと場外に叩き落とす。
フィンレーはリングに上がりプランチャを投下も、キャッチしたブロディをフィンレーは暴れて着地して鉄柱に叩きつける。さらに走り込むが、ブロディが避けるとフィンレーが鉄柱に自爆。
ブロディはイスをセットしてフィンレーを座らせると、逆水平チョップからクロスボディを発射する。
リングに戻り、ブロディはセントーンからフォールも2。
ブロディはケンカキックから逆水平チョップを叩き込み、コーナーでチョップからエルボー。のたうち回るフィンレーにチョップからコーナーに叩きつけていき、再度コーナーに叩きつけると串刺し攻撃を狙うがフィンレーは足を伸ばす。キャッチしたブロディがエルボーからコーナ上に座らせ、顔面に空手チョップを叩き込む。
エプロンに落下しぐったりとするフィンレーを引き起こしたブロディーだったが、フィンレーはエルボー連打。ブロディはエルボー一発で返していき、フィンレーがエルボー連打もブロディは再度強烈なエルボー。さらにスリーパーで絞り上げるが、フィンレーはサミングで逃れると場外に着地しランニングバックエルボーで鉄柵に叩き込む。
フィンレーはコーナーからのプランチャを投下し、リングに投げ入れ串刺しエルボースマッシュ。さらにコーナーに登るが、ブロディは足を掴んで強引にリングに引きずり落とすとデスバレーボムからフォールも2。
ブロディはエルボーを打ち込んでいき、ぐったりと倒れたフィンレーが立ち上がるとエルボー連打。ロープに飛んでブロディのラリアットを避けるも、ブロディは逆の腕でショートレンジラリアットからフォールも2。
ブロディはパイルドライバーからフォールも2。
ブロディはラリアットからフォールも2。
ブロディは担ぐが、着地したフィンレーがロープに飛んでスピアー。フォールも2。
フィンレーはロープに飛んで後頭部にスライディングラリアットからフォールも2。
フィンレーは投げようとするが、逆に担いだブロディがコーナーへのデスバレーボム。さらにキャノンボールからコーナー上に座らせ、チョップから正面に登る。フィンレーはボディブローで逃れると、リングに着地し担ぎ、コーナーへのフェイスバスターからパワーボムで叩きつけ、さらにオーバーキルを突き刺しフォール。これで3カウント。
<試合後コメント>
デビッド・フィンレー
「(※隣の外道に向かって)どうだった? まあ、悪くない試合だったよな(※と言ってWAR DOG式でウルフパックサインを合わせる)。昨日はクソみたいな試合をしてしまい、何よりも負けてしまってプライドを引き裂かれたような気分だった。その上で自分のかわいいベビー、俺の大切なものをヨータ・ツジに奪われてしまった。今日、別のヤツ相手だが勝てたことで少しは気分も晴れた。俺と同等、もしくは俺よりは劣るが、トニー・カーンのおもちゃであるブロディ・キングを壊してやったぜ。ベルトは失ってしまったが、俺こそが歴代最高の偉大なるIWGP GLOBALヘビー級チャンピオンであることは変わりない。ほかにそれほど偉大なチャンピオンがこの団体にいるか? 昨日だって勝っていたらMVPになっていただろう。とはいえ、すべては過ぎ去ったもの。新しい年を迎えたんだ。新年とは“サベージ・キングの時代”と同義語だ。ここから巻き返し、さらなる肉体を得、さらなるゴールドを得て、必ずトップに戻る。なぜなら憎悪がすべての道を切り拓くからだ」
ブロディ・キング
「アイスパックは? ないのか……。いや、大丈夫だ。俺は痛めてなんかいない。しかし今日の試合は、すべてフィンレーが思う通りの展開になってしまったな。一つ俺から言っておこう。お前は“サベージ・キング”とうたってるよな。ならば俺は“サベージ・フィニッシャー”だ。お前があのとき来るとわかっていたよ。さあ、次はどうする、フィンレーよ? いつでもいい。どこでもいい。AEWでもニュージャパンでも。犬は闘うものだよな。人生は大変だし、ツライものだ。でも俺は、そんな甘っちょろい言葉よりももっともっとツライことをお前に強いていく。バウワウ」
第5試合
海野の入場時に花道でカスタニョーリが奇襲。そのままリングに入るとエルボーの打ち合いへ。
カスタニョーリはサミングからロープに飛ぶが、海野はドロップキックで迎撃する。
場外に降りたカスタニョーリへ海野がプランチャも、キャッチしたカスタニョーリがそのまま海野の背中を鉄柱に叩きつけ、鉄柵に顔面を叩き込んでいく。そのまま客席側の鉄柵にも叩きつけ、再度鉄柵に顔面を叩き込む。
リングに戻り、カスタニョーリがエルボーから逆エビ固めを狙うが、下から蹴りつけて逃れた海野の顔面にフットスタンプ。フォールも2。
カスタニョーリはぶっこ抜いてフロントスープレックス。フォールも2。
カスタニョーリはクロスフェイスで捕らえ、海野はロープを掴みブレイク。
カスタニョーリは口に手を突っ込んで広げていき、レフェリーが注意するとブレイク。ロープにもたれかかり動かなくなった海野にエルボーを打ち込んでいくが、海野はエルボーもカスタニョーリはエルボースマッシュ連発。ロープに飛んでビッグブーツを叩き込んでいき、引き起こすとチョップからロープに押し込みサミング。
レフェリーが注意するとエルボースマッシュからロープに振ろうとするが、海野は切り返してスイングDDTからエプロンへのDDTで突き刺す。
場外で海野がエルボーから鉄柵に足をかけてのDDT。
リングに戻り、海野がミサイルキックから変形エメラルドフロウジョン。さらにイグニッションからデスライダーを狙うが、逃れたカスタニョーリに走り込むも、カスタニョーリは担いでコーナー上に座らせるとエルボースマッシュ。再度エルボースマッシュから担ぐと、雪崩式ボディスラム。さらにカスタニョーリはラリアットからフォールも2。
カスタニョーリはジャイアントスイングからフォールも2。
カスタニョーリはシャープシューターで捕らえるが海野はロープを掴みブレイク。
カスタニョーリはニュートラライザーを狙うも、耐えた海野にエルボースマッシュ連発からボディに膝蹴り。さらに串刺し攻撃を狙うが、足を伸ばした海野がカット。受けきったカスタニョーリがエルボースマッシュ連発から担いでコーナーに登るも、耐えた海野が雪崩式スイングDDT。さらにブレイズブレイドからフォールも2。
走り込んできた海野にカスタニョーリはホイップしてエルボースマッシュからリコラボム。フォールも2。
カスタニョーリはニュートラライザーを狙うが、耐えた海野がエルボーから担ぐも、海野は逆さ押さえ込みからデスライダーで叩きつけ3カウントを奪った。
<試合後コメント>
クラウディオ・カスタニョーリ&海野翔太
クラウディオ「皆さん、ご存知の通り、初めてのトーキョードーム。自分の思う通りにはいかなかった。しかし、敗北というのは本人が認めてこそ、真の負けとなる。俺は今日の敗北を認めない。闘い合い、そしてレスラー仲間は切磋琢磨して成功していくと思うが、俺はそんなふうにはならない。今日、“闘い(BATTLE)”には勝てなかったが、“戦争(WAR)”には負けなかった。自分のミッションは、ショータにレッスンを授けることだった。まぁ今日は負けたけれども、短い間で彼も何かを掴み取って学んだことだろう。なので、今日は彼に対して、何も悪く言うつもりはない。モクスリーは彼を随分買っているようだが、まだまだ証明するべきことがあるな」
※クラウディオが退席しようとしたところに、海野がコメントスペースに登場。クラウディオの前に立ちはだかる。しかし、クラウディオは両手で海野の胸を突いて、そのままコメントスペースの出口へと向かう。
海野「(※出て行こうとするクラウディオに対して、英語で)クラウディオ! 待て、クラウディオ! (※立ち止まったクラウディオに対して、ここからは日本語で)俺はアナタに恨みはない。リスペクトしかない。(※振り向くことなく出て行ったクラウディオに)ありがとう、クラウディオ。俺は、腐っても師匠はモクスリーだ。ヤングラインのなんも色のない小僧を、今の海野翔太を、共に築き上げてきた大切なパートナーだ。血は争えない。何があっても血縁は消えないと思う。ただ、俺1人のチカラで、アナタたち全員を真っ向勝負で倒していかないといけない。モクスリーの技のパクリだとか、ラフファイトだとか、見てるところが小っちぇえんだよ。俺は今まで育ってきた環境を全て忘れない。自分が築き上げてきたもの、それが一番だ。大切な時間を過ごしてきた。それを今さらまっさらにして、一から自分を作り上げる。俺の中では意味がないね。育ってきた環境は人によって違う。生きてれば、何か壁にぶつかることもあるだろう。人によって何もかも違うんだよ。俺のデスライダーは唯一無二だ。モクスリーのパクリだなんだ、言わせねぇぞ。この技でモクスリーから勝ってやるよ。ただ自分の強さを証明するために」
第6試合
ロックアップからTAKESITAが前蹴り。ヘッドロックで捕らえ、ロープに飛ぶとショルダータックルのぶつかりあい。これを制したTAKESITAに石井がチョップ連発もTAKESITAが強烈なエルボー。ふらついた石井がロープを掴んでいくが、TAKESITAは顔面を踏みつけていく。
TAKESITAは背中にストンピングから、引き起こしてエルボーでコーナーに押し込み串刺しエルボー連発。さらにガットショット連発も、石井はチョップで返すがTAKESITAは前蹴り。
座り込んだ石井に串刺しニーから顔面を蹴りつけていき、石井は耐えながら立ち上がると喉元へのチョップ。さらに喉元へのチョップ連発もこれはレフェリーが注意。
石井は逆水平チョップからコーナーに振ろうとするが、逆にTAKESITAが振るも石井はすぐに走り込みショルダータックルで倒す。
石井はバックドロップで叩きつけ、ロープに飛ぶがTAKESITAはビッグブーツで迎撃。だが石井はすぐにロープに振り、ラリアットから前蹴り、バックブローを避けてエルボーから走り込むがTAKESITAは前蹴りで倒し、ダイビングセントーンを投下するが避けた石井がスライディングラリアット。避けたTAKESITAがぶっこ抜き投げ捨てジャーマンからロープに飛んでスライディングD。フォールも2。
TAKESITAは担ぐが、着地した石井がローリングラリアット。さらに走り込むが、TAKESITAはカウンターのブルーサンダーボムで叩きつけフォールも2。
TAKESITAはロープに飛ぶがラリアットの打ち合いから石井が喉元への逆水平チョップ。コーナー上に座らせると正面に登るが、TAKESITAはぶっこ抜いて雪崩式ファルコンアローからフォールも2。
TAKESITAがワガママも、ガードした石井が左右のエルボー連打。TAKESITAは切り返して人でなしドライバーからぶっこ抜き投げ捨てジャーマン。
石井はすぐに立ち上がると走り込むが、竹下はラリアットで迎撃しフォールも1。
TAKESITAは担ごうとするが、着地した石井が投げ捨てジャーマン。TAKESITAは着地すると走り込むが、石井はラリアットで迎撃しフォールも1。両者ダウン。
四つん這いでヘッドバッドの打ち合いから、コスチュームを掴み合ってのエルボー合戦。これは石井が打ち勝つ。だが立ち上がったTAKESITAが強烈なエルボーで倒し、コーナー上に座らせると担ごうとするが、石井が雪崩式フランケンで切り返す。
石井は自らの頭をコーナーに叩きつけて鼓舞すると、ロープに飛んでラリアット。受けきったTAKESITAがヘッドバッドからエルボーも、石井も受け切りヘッドバッド。ヘッドバッドの相打ちから石井がショートレンジラリアットでなぎ倒し、ロープに飛んでラリアット。フォールも2。
石井は投げようとするが、TAKESITAが逆に垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。
立ち上がると石井がブレーンバスターを狙うが、耐えたTAKESITAにエルボー。ロープに飛んでスライディングラリアットからブレーンバスターを狙うが、着地したTAKESITAがリバースフランケンで突き刺し、ラリアットを狙うが避けた石井が延髄斬り。これが空を切るとTAKESITAがワガママ。再度ワガママも、キャッチした石井が延髄斬りから走りこむが、TAKESITAは強烈なエルボーで迎撃。
TAKESITAが引き起こすとレイジングファイヤーで突き刺し3カウントを奪った。
<試合後コメント>
KONOSUKE TAKESHITA&ボルチン・オレッグ
TAKESHITA「石井智宏との闘いは、キチぃーよ、キツい! でもよぉ、最後に立ってんのは俺だ。昨日言った通り、これからはNEVER無差別級王者としての闘いも見せていってやるからよぉ、楽しみにしてくれ。そして、楽しみといえば、日本のプロレスファンに朗報がある。
俺は今、DDT、AEW、2団体所属しているが、これからはそれに加えて、新日本プロレス、3団体所属になった。何で俺がこの道を選んだのか。ずっと言ってきた通り、俺はプロレス界を統一する。世界統一、それは俺にしかできねえんだよ。まだ誰も歩いたことねえ道、歩いていくから、オメーら黙ってついてこい。
AEWインターナショナルのタイトルマッチは、おそらくまたAEWで組まれることになるだろう。そして問題はこの、NEVER無差別級のベルトだ。次、NEW JAPAN STRONGサンノゼ大会、出場選手を見て俺が闘いてえと個人的に思ったのは、KUSHIDA。オメーも世界を知ってるうちの1人なんだろ? このベルトは無差別級のベルトだから、ヘビーもジュニアも関係ねえ。確かに、体格差では俺が有利かもしれねえが、KUSHIDA、オメーのプロレス、俺に教えてくれよ。楽しみにしてるぜ。いい返事待ってるからよぉ」
※と、TAKESHITAが立ち上がろうとしたところに、ボルチンがやってきてTAKESHITAを正面から睨みつける。
TAKESHITA「やりてえのか?」
ボルチン「あなたもやりたいでしょう?」
※TAKESHITAがテーブルを蹴飛ばすとボルチンは壇上に上がって、TAKESHITAと額を付け合わせて対峙。
TAKESHITA「オメー、やんのか?」
ボルチン「やる! やりたいでしょ、もう1回!」
TAKESHITA「(※NEVERのベルトを掲げ)このベルトを懸けてやるか?」
ボルチン「やろう」
TAKESHITA「また日本にすぐ帰ってきてやろう」
ボルチン「待ってます」
※TAKESHITAは立ち去る。
ボルチン「とりあえず、KONOSUKE TAKESHITAにもう一回勝って、NEVERのベルト獲ります!」
第7試合
内藤にオーカーンが蹴りかかり場外に引きずり落とし、ヒロムとコブがエルボーとチョップの打ち合いへ。エプロンで煽っているヤングバックスをヒロムとコブは場外落とし、ヒロムがチョップ連打もコブが膝蹴りからロープに振る。ヒロムはコルバタもコブはロープの反動で戻りショルダータックルでなぎ倒す。
コブはロープに振るが、ヤングバックスが場外から足を掴んで引きずり落とし、エプロンにヒロムの背中を叩きつける。
リングに入るとコブのダブルラリアットを避け、ニコラスを踏み台にマシューがドロップキックを発射。ヤングバックスは対角にトペ・スイシーダを発射し、リングにヒロムを投げ入れるとニコラスがコーナーに振って串刺し攻撃。ヒロムは足を伸ばすもキャッチしたニコラスがスタナーから、マシューがヒロムへセントーン。だがコブがヤング・バックスをラリアットやドロップキックで場外に落とし、ロープに飛ぶがヤングバックスがダブルスーパーキックで迎撃する。
ニコラスがマシューを踏み台に飛んでコブをコルバタで場外に落とすと、ニコラスの手を取ってコーナーに駆け上がり場外のコブへのバルキリースプラッシュ。
内藤とヒロムがマシューに殴りかかり、サンドイッチドロップキックからニコラスもロープに振りヒロムがクロスボディで倒す。
オーカーンにもダブルのガットショットからロープに振るが、オーカーンは内藤を突き飛ばしてヒロムに叩きつけると、内藤に大外刈りからヒロムの前蹴りをキャッチして突き飛ばし、帰ってきたヒロムを担いで上手投げ。
オーカーンは内藤にモンゴリアンチョップ連発から地獄突き。さらに走り込んできたニコラスを内藤に叩き込んでロープに飛ぶが、ニコラスは旋回式ハイキック。だがコブがニコラスをコーナーに叩き込んでボディスプラッシュから、内藤を蹴りつけて振り子式ドロップキック。ニコラスにも同じように狙うが、ニコラスはスワンダイブ式Xファクターから場外へケブラーダを発射。コーナーに上りニコラスのダイビングボディプレスとマシューのその場飛びムーンサルトの同時投下をコブに落としてフォールも2。
ニコラスのスピンキックをキャッチしたコブがスピンキックで返し、内藤が後頭部にニークラッシャーから低空ドロップキック。オーカーンが内藤に王統流二段蹴りもヒロムがオーカーンに低空ドロップキック。マシューがヒロムにロコモーションノーザンライトスープレックスから、カットに来た内藤もまとめてノーザンライトで叩きつける。
マシューはヒロムをセカンドロープに足をかけて仰向けにし、そこにニコラスがスワントーンボム。フォールも2。
マシューが担ぐとカミカゼからニコラスがコーナーから飛び込むがヒロムは避けてマシューを逆さ吊りにすると、走り込んできたニコラスを避けてマシューに叩きつけ、内藤がヒロムをステップにニコラスにスイングDDT。ヒロムがニコラスにTIME BOMBからフォールも2。
オーカーンが次々フロントスープレックで投げ捨てていき、オーカーンが次々ジャーマンで投げ捨てていく。
ニコラスが着地しコブへソバットからヤングバックスでダブルのスネ蹴り。さらにEVPトリガーも、コブはキャッチし担ぐ。だがハンマーブローで逃れたヤングバックスを、コブは眉山でまとめて投げ捨てる。
オーカーンがマシューをアイアンクロー式サイドバスターからコブがその場飛びムーンサルト。フォールもヒロムがカット。
コーナーに登ったコブにマシューがナックルから正面に登るが、コブが突き飛ばす。内藤もコブへヘッドバッドからヒロムが正面に登るが、マシューがヒロムを引きずり落とすとヒロムと一緒に正面に上りコブを投げ捨てる。
マシューがヒロムにスーパーキックからニコラスがコブに串刺しニー。さらにマシューがニコラスを踏み台にしてのアサイDDTからマシューがランニングニーをコブに叩き込みフォールも内藤がカット。
内藤をコーナーに振ってニコラスが走りこむが内藤はショルダースルー。走り込んで来たマシューにニコラスの延髄斬りを同士討ちさせると、内藤がマシューに走り込むが、マシューがパイルドライバーの体勢で捕らえ、ニコラスがそこに飛び込もうとするが、ヒロムがサンセットフリップパワーボムでニコラスをコブに叩きつけ、マシューに内藤がデスティーノも2。
オーカーンは内藤に大空スバル式羊殺し。ヒロムがカットしてガットショットから内藤が延髄斬り。
コブが内藤とヒロムにエルボーから内藤に掟破りのデスティーノを狙うが、ヒロムがドロップキックで迎撃しトラースキック。さらに内藤がエスペランサからニコラスをコーナーに振るが、ニコラスが飛び越えるとマシューがヒロムにスーパーキックからニコラスが丸め込んでヤングバックスでEVPトリガー。フォールもオーカーンがカット。
ヤングバックスでオーカーンにダブルスーパーキック。避けたオーカーンに再度ダブルスーパーキック2連発から、マシューが担いでニコラスが一度ケブラーダからメルツァードライバーで突き刺し3カウントを奪った。
6年半ぶりにヤングバックスがIWGPタッグ王座に返り咲いた。
<試合後コメント>
ニコラス・ジャクソン&マシュー・ジャクソン
マシュー「ただいま。戻って来れてすごくうれしいよ。6年も経ったんだって? 時が経つのはアッという間だね。日本に戻って来るにあたって2週間ぐらい前に、みんなが覚えてくれてるのか不安になって友人に連絡したんだ。長く離れてたからね。そしたら『覚えてくれてるに決まってるじゃないか。長く会えなくて残念がってるよ。みんな君たちに会いたがってるはずだよ』って言われて安心して来日した。今日の試合中に見たことのある顔が(観客席に)いたり、名前を叫んでくれたりしてうれしかったり、信じられない気分だった。プロレスうんぬんを抜きにして、僕は日本という国がすごく好きで、しばらく離れなくちゃならなくなって寂しかった。こうやって帰って来れてすごくうれしいよ」
ニコラス「マット(マシュー)が言ったように6年っていうのは長い時間で、この間に若手がたくさん育成されてるのを見てもすごく素晴らしいと感じたし、彼らをもリスペクトしてる。そんな若手がテクニカルリハーサルで自分たちの入場曲が流れたら僕たちのポーズをしてくれてるのを見ると、若手のみんなも僕たちを見て頑張ってるんだなと思ってうれしかった」
マシュー「そういった若いレスラーが現れてくれるのはうれしいよね。そういったシーンを6年前よりも今の方がすごく感謝を込めて見ることができる。僕たちほどのキャリアになってしまうと、残りはあまり長くないかもしれないけど、ほんとに歳を取るとすべてのことに感謝できるんだ。アリガトゴザイマス。何か質問は?」
--IWGPタッグのベルトを獲りましたけど、次は?
マシュー「僕、トーキョー大好き。(※ニコラスに)お前もだろ?」
ニコラス「ああ、日本は第2のホームさ」
マッシュー「そうそう、オーサカ行きたいなあ……。ビッグショーがあるんだよね? そこでも新年の挨拶をしたいな」
ニコラス「どうなるかわかんないけど……」
マシュー「オーサカで防衛したいなあ……」
ニコラス「しばらく休んでたから家でプロレスを楽しんでたけど、そろそろリングに戻らなきゃいけないか」
マシュー「ブッキングを担当してくれてるバリーがいろいろ動いてくれるだろうし、時間がないなかだからどうなるからないけど、オファーを待ってるよ。クリスマスホリデーは家でのんびり過ごせたし、こうやってトーキョーに戻って来れて、2度目の戴冠ができたことはすごくうれしい。これからどうなるか楽しみだけど、ここでも勝ち続けていきたいな」
ニコラス「ジュニアヘビー級時代も勝ち続けてたしな」
マシュー「最速で決めたいね、次の試合は」
--6年前の新日本と今日で違いは感じましたか?
ニコラス「本当もう、何もかもが新しくなった気分。初対面の人もいっぱいいたしね。プロレスにおける6年間はすごく長い。6年前とはニュージャパンのレスラーの顔ぶれもほんとに変わった。昨日もバックステージから見ていたけど、新しい才能豊かなヤングボーイズを見て、この団体の未来は輝かしいなと思ったよ」
マシュー「新しい顔もいたけど、ロッカールームからいなくなった顔もあるよね。BULLET CLUBで一緒にやってた中でいえば、AJスタイルズやカール・アンダーソン、ルーク(ドク)・ギャローズとか。シンスケ・ナカムラもね。俺たち2013年10月からニュージャパンに上がるようになったけど、ほんとに変わったな」
ニコラス「俺なんて初めて日本に来たのが2008年だから、人生の半分以上を日本で過ごしてることになるよ」
マシュー「そんなになるんだ? さっきも言ったけど基本的に日本は第2にホームだけに、今回は到着してからすぐに胸がジーンとなるような気分になった。懐かしい気持ち。例えるなら、昔住んでた家を訪ねるような気分。もうそこには別の人が住んでるんだけど、たくさんの思い出が浮かんできて、自分の中ではなじみ深い香りだとか懐かしい雰囲気っていうのを感じた。当時、ユニットの仲間たちと部屋をシェアして泊まったトーキョードームホテルだったりね。仲良くなったみんなから食事に誘われたこととかね。(※報道陣の中に食事を共にした顔を見つけて)ヘイ! お前、そんなとこにいたのか? 久しぶり。今はバックステージでの感触を思い出してるよ。こうやって温かく迎えられてベルトを獲れたことはうれしいし、これが最後でないことを願うよ」
--チャンピオンとしてAEWでのこれからは?
マシュー「そろそろリングに戻らないといけないな」
ニコラス「もちろん、このベルトも防衛したいね。でも今ベルト思いから、預け入れ荷物にすると重量オーバーしちゃうかも」
マシュー「そうそう、15ポンドしか預けられないから、ベルトは機内持ち込にしないといけないなあ……。次の試合も始まってるし、質問がないならこのへんで打ち切るよ。オヤスミ」
グレート-O-カーン&ジェフ・コブ
オーカーン「(※コブに抱えられるようにされて引き揚げてくる。小声で)ソーリー、コブ……。ソーリー、HENARE……」
コブ「…………ナゼ? ナゼ、ソーリー? コブ、ソーリー? HENARE、ソーリー? NO、NO。俺に対してソーリーなんて言わなくていいぞ。お前は一切、謝る必要なんてない。俺たちが3度目のタッグチャンピオンになるはずだったのに、今回はそうならなかった。ソーリー、オーカーン。でもお前には何も悪いことはないんだから、頭を垂れるな。俺が今、怒っているのはなんでかというと、この試合はもともとHENARE&オーカーンが『WORLD TAG LEAGUE』を制したナイトー&ヒロムの挑戦を受けるタイトルマッチだった。それがHENAREのケガにより俺が代わりに入ってタイトルマッチをすることになった。にもかかわらず、提携団体へのご意向だか何だか知らないけど、突然割り込んできたヤツも加えてタイトルマッチをやらされるとはどういうことなんだ? 俺は小さい頃、学校でもウソつきには身体でわからせることをずっとしてきたんだ。その提携団体に、今から俺が言うことを撮って送れ。どのカメラだ? これか? (※ビデオカメラを凝視しながら)タイトルマッチを組め。その時のメンバーは誰になるかわからないけど、俺がそこに入るんだったら喜んで闘ってやる。オーカーン、まずはしっかり身体を休ませろ。7人の侍女に囲まれてヤキニクでも食べて、マッサージをしてもらって、次の試合に備えるんだ」
内藤哲也&高橋ヒロム
内藤「昨日のダメージがなかったわけじゃないけどさ。でも、昨日の試合のダメージは、言い訳にできない。するつもりもないし。今年(※正式には去年)の『WORLD TAG LEAGUE』の優勝チームとして、今日、タッグ3WAYマッチをおこなって、直接負けたわけじゃないけど、でもルール上、負けは負け。悔しいッスよ」
※ここでスタッフが『WORLD TAG LEAGUE』の優勝トロフィーを運び込む。
ヒロム「わざわざありがとうございます、持ってきてくれて……。まあ、確かに悔しいですね。負けてないのに負けたっていわれる。でもなんか簡単に『すぐにやろう』『リマッチだ』とも言いたくないし。でも、チャンスが少しでも転がっているのなら、いま俺はすごく、つかみたい気分なんですよ。昨日、内藤さんに負けて、今日も直接負けたわけじゃないけど負けて、新年早々、東京ドーム2連戦、なんの結果も俺は残してない。『WORLD TAG LEAGUE』優勝者と、世界最高といわれているヤングバックスの試合、見たいんじゃないですか? 俺は、やりたいかな。いや俺は、やりたいですね」
内藤「俺にも訊いてみる? 俺がやりたいか訊いてみる? 答え求めてんの?」
ヒロム「どうせあれですよね? トランキーロとかっていうやつですよね? 『トランキーロ、あっせんな』とかいうやつですよね?」
内藤「よくわかってるね」
ヒロム「ああ、俺が一番嫌いな言葉ですわ。俺、結構、焦っちゃうタイプなんでね。焦んなとか言われたら……。俺はもう、トランキーロでいられないんですよ。俺は前に前に、貪欲に、強欲に。チャンスが転がってるなら、つかんでいきたいッスね」
内藤「まあでもチャンスは、与えられるものじゃなくて、つかんでいくものだからね」
ヒロム「もちろん」
内藤「明日も試合があるんだ。明日から仕切り直していこうぜ」
ヒロム(※1.6大田区大会のカードは当日発表なので)ただ明日、試合があるかわからないですけどね」
内藤「その答えはもちろん……」
ヒロム「オオッ……『トランキーロ、あっせんなよ』ってやつですか? はあ~、そういうことですね……。(※内藤が控室に向かうそぶりを見せたのを見て)あ、帰っちゃうんですか?」
内藤「カンサードだよ。カンサード……」
ヒロム「俺、ジュニアヘビー級なんですよ。ジュニアヘビー級が、この『WORLD TAG LEAGUE』を制覇して、こうやって今、内藤さんとタッグを組んでいるのであれば、そして目の前にIWGPタッグがあるんであれば、ジュニアヘビー級としてIWGPタッグへビー級……面白いな。俺はずっと言ってきましたよ、『ジュニアの、ジュニアのまま、IWGPヘビー級のベルトを獲る』というね。でも今、IWGP“世界”ヘビー級になっちゃったんですよ。これは果たして、いま動こうか、ずっとこの数年迷ってました。でもIWGPヘビータッグは、名前が変わらないままですね。内藤さん、せっかくです……」
内藤「そこに向かってく?」
ヒロム「ハイ、俺はそのつもりです。あとはあせんなよさん次第で、トランキーロさん次第でいきましょう……」
内藤「ま、まずは、ま・ず・は、明日の大田区総合体育館大会から始めようか」
ヒロム「カード組まれるかどうか……」
内藤「その答えはもちろん……」
ヒロム「トランキーロ……(※小声で)ですね」
内藤「(※控室の方へ向かいながら)アディオス……」
ヒロム「(※内藤を見送り、1人残って)そうだ。俺、もう1個言っていいんですか? 俺はずっと、『ゴールデンタイムで試合をしたい』と言ってきました。そして昨日、棚橋社長がインタビューで、『来年の1月4日はゴールデンタイム。ゴールデンタイムで引退試合をする』と。やっと、高橋ヒロム、ジュニアヘビー級の高橋ヒロム以外が、ゴールデンタイムという言葉を言ってくれたな。それも、ウチの社長が言ってくれるとは、うれしいですね。だから俺は今年、つかみにいくぞ、ゴールデンタイムで試合をする、チケットをね……」
第8試合
ロックアップからバックの取り合い。辻がヘッドロックからショルダータックルで倒し、走り込んできたジャックをヘッドロックで捕らえてグラウンドに。そのまま絞って立ち上がると、ロープに飛ぶがジャックがリープフロッグも辻がアームホイップで巻き投げ、走り込んできたジャックの足を刈っていくが、フォールをスカしたジャックが走り込むも、コーナーを背にした辻が後頭部へのフットスタンプで顔面をリングに叩き込む。
だがジャックが辻を場外に落とし、後頭部へのトペ・スイシーダ。場外戦となり、エプロンに辻を叩きつけてリングに戻るとフォールも2。
ジャックがチョップからコーナーに振って串刺しラリアットから首投げで倒しロープに飛んで低空ドロップキック。フォールも2。
ジャックは背中にサッカーボールキック。さらにチョップを打ち込んでいき、サミングでマウントを取るとレフェリーが注意。
ジャックはブレーンバスターからフォールも2。
ジャックはスリーパー。バックエルボーで逃れた辻が、走り込んできたジャックを風車式バックブリーカーで迎撃。
辻はバックエルボー連発からビッグブーツで倒し、変形コードブレイカーからフォールも2。
辻はコーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。コーナーに登るがジャックは突き飛ばし、背中にチョップから逆さ吊りにすると串刺し低空ドロップキックを顔面に叩き込む。さらに串刺しジャンピングダブルニーからジャーマンスープレックスホールドも2。
ジャックはセカンドロープに座らせると背中にエルボーから膝蹴り。さらに断崖式エルボードロップを投下しフォールも2。
ジャックは腕を掴んでショートレンジラリアット連発。辻はバックブリーカーで迎撃しカーフストンプ。コーナー上に座らせると正面に登りエルボー連打。ジャックはサミングから背中にチョップを叩き込むが、辻が雪崩式スパニッシュフライからフォールも2。
辻がジーンブラスターも、ジャックがグラス・ジョーで撃ち落とす。
エルボーの打ち合いからチョップの打ち合い。エルボーの打ち合いに戻り、辻がエルボー連打もジャックが膝蹴り。辻がロープに振るがジャックが飛びつきDDTからフォールも2。
ジャックは担ぐも、着地した辻がトラースキックから串刺し攻撃を狙うが、バックエルボーで返したジャックがエルボーからチョップ。さらに辻をレフェリーに突き飛ばしてから急所攻撃を叩き込み、変形デスバレーボムからフォールも2。
ジャックが走り込むが、避けた辻が二段蹴りも、避けたジャックが投げ捨てジャーマン。
ジャックがビッグブーツからロープに飛んで、ラリアットを避けるも辻もラリアットを避けてジーンブラスターを突き刺しフォール。これで3カウント。
<試合後コメント>
辻陽太
「オイ、AEWよ、これがAEWの若手か? オイ、オカダ・カズチカ、アイツを俺に送り込んできた理由はなんだ? AEW、アイツを送り込んできた理由はなんだ? まぁ理由はどうあれ、最初の防衛戦は危なげなく勝っただろう。前にも言ったように、俺がこのベルトを獲った暁には、このベルトを使って、俺がやりたいことをやっていくつもりだ。現状でも闘いたいヤツが何人かいる。さぁ、このベルトを使って、何をしようかな?」
ジャック・ペリー
「(※インタビュー席に座り、ペットボトルの水を飲んで、さらに頭から水を浴びて、そのペットボトルを投げ捨てると、インタビュー席のテーブルを蹴飛ばして、コメントスペースの出口に向かいながら)フ●ック!」
第9試合
ケニーはファイナルファンタジー14&16の作曲家である祖堅正慶氏が作曲し、ボーカルをジェイソン C. ミラー氏が務める新曲で入場。
手4つは組み合わずに一度離れ、お互いボクシングのようにナックルを狙っていく。
ケニーのストレートが顔面に入るとゲイブにスイッチが入り、組み付いてロープに押し込むとケニーは後頭部にエルボーを連打し体勢を切り返す。ゲイブはヘッドロックで捕らえてロープに飛んでショルダータックルで倒し、再度ロープに飛ぶとケニーがビッグブーツ。すぐにゲイブもビッグブーツを叩き込み、額をこすりつけて睨み合うとチョップの打ち合いへ。ケニーがエルボー連打でコーナーに押し込みチョップからナックル。ケニーがコーナーに振って串刺しバックエルボーから担ぐとカミカゼからセカンドロープに飛び乗りムーンサルト。フォールも2。
ケニーは背中にサッカーボールキック連発。さらにストンピング連発も、ゲイブは「来いよオラ!」と挑発し受けていく。
ケニーはナックルパートをボディと顔面に散らし、ゲイブが掌底アッパーから場外へのブレーンバスターで自分ごと落下する。
場外でゲイブはエプロンや鉄柵にケニーを叩き込み、机をセットするが、ケニーはそのすきにリングに戻りスライディングキックからプランチャを投下する。ケニーは鉄柵に叩き込んでいき、エプロンに顔面を打ち付けていくと、エプロンに上るがゲイブがビンタ。エルボーの打ち合いからゲイブがヘッドバッドを叩き込み、背中にハンマーブローからパイルドライバーを狙う。だがケニーがリバースして場外に落とすと、場外でドラゴン・ラッシュからゲイブがセットした机へのパワーボムでテーブルクラッシュ。さらに鉄柵に押し込むと、場外へのスワンダイブ・セントーンを投下する。
流血したゲイブもイス攻撃で反撃し、鉄柱に叩きつけてから机を斜めにセットしブレーンバスターで叩き込みテーブルクラッシュ。
ゲイブは師匠の柴田勝頼のようにあぐらを組んで腕を組みアピールすると、机の破片をケニーの脳天に叩き込む。
ゲイブはイスをリングに投げ入れていき、流血したケニーの頭に噛みついてからリングに投げ入れる。
ゲイブはイスを1ヶ所に集めるが、ケニーは蹴りつけるとイスの山へアイアンクロースラムで叩きつける。
ケニーはコーナーに上るも、ゲイブはエルボーから正面に上りイスへの雪崩式ブレーンバスター。
ゲイブはイスでケニーのボディを殴っていき、キャッチしたケニーがヘッドバッド。ゲイブがイスを振りかぶるもケニーは避けるとドラゴン・ラッシュ。イスを持ち出すがゲイブが脳天にイスを乱打し、ケニーもゲイブの脳天にイスを連打。両者ダウン。
エルボーの打ち合いからゲイブが左右の掌底連打。ケニーも掌底の打ち合いに応じていき、ボディから大ぶりフック。さらにその場飛びVトリガーからロープに飛び、ジャンピングVトリガーを突き刺すが、すぐにゲイブがラリアットでなぎ倒す。両者ダウン。
ゲイブは前から後ろからショートレンジラリアットを連打するが、ケニーもチョップで返す。ゲイブのチョップを避けたケニーだったが、すぐにゲイブはチョップからロープに飛ぶも、ケニーはフランケンで場外に落とすとノータッチトペ・コンヒーロを発射。
リングに戻り、ケニーは後頭部への串刺しVトリガーからコーナー上に座らせ、雪崩式ドラゴンスープレックス。フォールも2。
ケニーはタイガードライバー98からフォールも2。
ケニーはVトリガーから片翼の天使を狙うが、着地したゲイブが卍固め。ケニーが逃れると投げ捨てジャーマン。立ち上がったケニーがラリアットも、受けきったゲイブがランニングニーからパイルドライバー。フォールも2。
雄叫びを上げたゲイブが担ぐも、フランケンを狙ったケニーをそのまま垂直落下で突き刺し、レッグトラップ・パイルドライバーからフォールも2。
ゲイブは投げようとするが、耐えたケニーに延髄斬り。ケニーは前蹴りから膝蹴りを叩き込み、Vトリガーからシットダウンパワーボム。さらにVトリガーからフォールも1。
ケニーはカミゴェから片翼の天使で叩きつけ3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ケニー・オメガ
「(※インタビュースペースのテーブルに着席すると、しばし顔を伏せて)新日本、フルタイムメンバー、よくやったな。俺は日本にいた頃、こうやって試合後にコメントを求められるのがすごくイヤだった。なぜなら、俺は常に試合ですべてを出し切る。それが仕事だと思っていたから、こうやってしゃべるために、もう残ってないエネルギーを出さなきゃいけないのはすごく大変なんだよと思っていた。もうそんなエネルギーは残っていないと。でも、今日の試合前、俺はみんなから温かい声援を受けると予想していた。そして俺はその声援の中で闘うと思っていた。ただゲイブはなかなかのモンスターだった。そしてその試合中、ゲイブへの声援を聞き、この試合に向けてのブーイングも聞こえた。裏切られた気分だった。俺はお前たちのために試合をするため、今契約をしているAEWではなく、この新日本のリングを選んでここに来たのに、何か……(※泣き始める)ただ、これで自分は決断することができた。自分自身の試合をする。俺がやるべきこと、そしてやるべき仕事、自分自身を証明し、そしてゲイブには、彼がどんなガッツを持って、自分自身を証明するためにここに上がってきているのかを見せてほしいと思った。アイツは特別だ。すごくいいスピリットと、そして闘う情熱を持っている。俺もこのところ何年か、ずっと心を痛めてやってきた。でもここでカムバックを果たし、そして闘っている姿をみんなに見せたにもかかわらず、お前たちは俺から奪っていくばかりだ。いい人だと思っていたヤツらにも裏切られ……だいたい友人だと思っていたり自分に近づいてくるヤツなんて、詐欺師ばっかりなんだよ、この業界では。そしてただ1人だけ裏切らなかったヤツは、今ここにいない。ここにも来たくないと言っていたので、もうここにも来ないだろう。しかし、自分のプロレスキャリアで、決断してきたことには何一つ後悔はない。自分はプロレスのためにすべてを捧げる。そう誓ってここまでやってきた。この試合が見られて、お前ら、よかったな。明日はもっとすごいものを見せてやる。俺はケガして脚をもがれ、すべてが消えるまでやってやる。もう振り返ることはできないし、後戻りするには遅すぎる。俺はここからすべてのエネルギーを使い再構築する、そしてお前たちが奪ったものを取り返しにいく。とはいえ本当に俺にエネルギーをくれた人たちに対しては感謝している。次がもしあれば、次に会う時まで、Good Bye & Good Night。ゲイブ、お前は正しかったよ。お前にはガッツがあるし、そしてお前と闘おうと思った俺の決断も正しかったと思う。それを今日、お前は見せてくれた。そして俺がまだできるということも今日の試合でわかった。感謝しているよ。次に会うまでGood Bye & Good Night」
──久しぶり日本に来て、今の気持ちは?
「いろんなことを思った。だいぶ昔にもうここからは去ったが、2012年の武道館(DDT日本武道館大会)でメインイベントを飾った時に、『俺はこんなところまで来ることができるのか』と思い、ここが自分のピークだと思った。その後、『G1 CLIMAX』に優勝し、そこが俺のピークかと思ったが、それも違った。IWGPヘビー級王座を獲り、自分のピークはどこかということを常に考えてきた。そしてこの自分の試合を見た人たちの人生を、いい方向に変えることができただろう。たぶんみんなも俺のピークがどこかと思ってるだろうか。そのように人の人生を変えることができるようになって、それがピークかと思ったが、それも違った。今日の試合前、ホテルで俺の弱い内面が声をかけてきた。ここで誰かが来てくれて、手を差し伸べて『ケニー、やあ、どうしてる?』『ケニー、頑張って!』って言ってくれる人がいればよかったが、そんな人は1人もいなかった。いや、1人来たが、そんな人がもしそばにいてくれたら本当によかったと思う。俺はこの闘いに1人で挑んだ。とはいえ新しいヒーローがここに誕生したな。日本にはゲイブというスターがいる。若くてハングリーで情熱があり、そして熱心ですべてを捧げることができるヤツだ。たぶんああいう男を今の新日本は必要としてるんだろう。楽しむがいい」
ゲイブ・キッド
「(※コナーズとモロニーに両肩を抱えられて咳き込みながらインタビュースペースに着席すると、しばしテーブルに突っ伏して)完全にやられた。ケニーこそがベストバウトマシーンだな。今日は彼がベストバウトマシーンだった。俺は負けたか? 今日の試合に関しては負けたと思う。3年前、俺は2回、自分の人生を失いかけた。そんな中、ずっと支えていたママが今日この試合見ていたと思う。東京ドームで俺の試合を見てくれてる人がいるのに、負けることなんてできると思うか? 俺は男だ、俺はニュージャパンNo.1の男だ。ここで負けるわけにはいかない」
第10試合
ザックが入場してエプロンに登るなりリコシェがビッグブーツで場外に落とし、トペからリングに戻りサスケスペシャル。リングに投げ入れファイヤーバードスプラッシュからフォールも2。
リコシェがコーナーに振り走り込むが、ザックがショルダースルーでエプロンに落とすと、エルボースマッシュから逆さ吊りにして後頭部を蹴りつける。たまらずリコシェは場外へ。
場外でザックがエルボースマッシュ連発も、リコシェは鉄柵からムーンサルトを放つが、ザックはフロントネックで捕らえてエプロンに寝かせるとネックツイスト。そのまま離さずに絞り上げるがレフェリーがブレイクさせる。
ザックはインディアンデスロックで捕らえ、そのままブリッジして絞り上げる。さらに腕も極めていくがリコシェはロープを掴みブレイク。
ザックはサッカーボールキック連発から、ネックツイストで痛めつける。
エルボースマッシュの打ち合いからザックがボディへのエルボー。さらに背中にヘッドバッドからエルボースマッシュを叩き込み、ロープに突き飛ばすがリコシェが飛び越えるとハンドスプリングエルボー。
ザックが走り込むがリコシェは足を伸ばしてカットし延髄斬り。再度走り込んできたザックを避けるとリコシェがスピアーから延髄斬りを叩き込み、スワンダイブラリアットからその場飛びシューティングスタープレスを投下し、ライオンサルトと連撃しフォールも2。
リコシェはサッカーボールキックから投げようとするが、耐えたザックにチョップから担ぐが、ザックは胴絞めスリーパーへ。リコシェはコーナーに下がって潰すもザックは離さず、ならばと自分ごとコーナーに頭から突っ込んで逃れていく。
エルボーの打ち合いからリコシェがエルボー連打。再度エルボーの打ち合いからリコシェはロープに飛ぶが、ザックが追走エルボーから走り込むも、リコシェが左右の掌底からソバット。さらにショートレンジラリアットからロープに飛んでラリアットを叩き込みフォールも2。
リコシェはかかと落としもキャッチしたザックがアンクルホールド。リコシェは回転して逃れると二段式の膝蹴りを顔面に叩き込み、変形バックフリップからフォールも2。
リコシェはスライディングエルボーも、避けたザックがランニングエルボースマッシュ。さらにサッカーボールキックからバックを取るが、リコシェが逃れてハンドスプリング、キャッチしたザックが高速ドラゴンスープレックスから、すぐに立ち上がって走り込んできたリコシェを再度ドラゴンスープレックスホールドも2。
ザックはサッカーボールキックから担ぐが、リコシェが着地して担ぐもザックが着地してエルボースマッシュの打ち合いから、ザックがロープに飛ぶもリコシェは巻き込んでニーアッパー。さらにロコモーションブレーンバスターから、エプロンに転がりブレーンバスター。そのまま場外に落ちても離さずにブレーンバスターで叩きつける。
カウント19でリングへ。
膝立ちでビンタの打ち合いから立ち上がりエルボーの打ち合い。「来いよハゲ!」とザックのエルボースマッシュからエルボーの打ち合い。ザックがエルボー連打でコーナーに押し込み、串刺し攻撃を狙うがリコシェがジャンピングニーで迎撃する。
ザックをコーナー上に乗せて正面に登るが、ザックはクラーキー・キャットを狙う。絞り上げてからこれを離すと、雪崩式ザックドライバー。フォールも2。
ザックは腕ひしぎもリコシェはロープに足を伸ばしブレイク。
ザックは両ヒジへのフットスタンプからボディへのローキック連発。キャッチしたりコシェが立ち上がると裏拳も、キャッチしたザックが腕へのオーバーヘッドキック。リコシェはハイキックからトラースキックを叩き込み、ベルティゴで突き刺しフォールも2。
リコシェはシューティング・スタープレスを投下しフォールも2。
リコシェはかかと落としから旋回式ベルティゴで叩きつけフォールも2。
リコシェは630°スプラッシュを投下するが、避けたザックがサッカーボールキック。さらにセイバードライバーで突き刺しフォールも2。
ザックはザックドライバーを狙うもリコシェは丸め込むも2。
リコシェは右ストレート連発からスライディングで飛び込むも、ザックはクラーキー・キャットで捕らえ、リコシェはこれでギブアップした。
ザック「リコシェ、待って。おいハゲ。リコシェ、ありがとね。だけど、昨日も勝ちました。同じじゃちょっとダサいね。何喋ろう。多分日本語ずっと忘れてた。英語で喋ろう。新日本プロレスは世界で最高のプロレス団体だ。日本も新日本プロレスも大好きだ。新日本プロレスにはオレンジに輝く未来がある。TMDKがずっと新日本プロレスのトップに居続けるだろう。この2人の日本人の若者はもうすぐ王者になる。ああ、お前(藤田)はもう(IWGP Jr.タッグ)王者だったな。頭をたくさん蹴られたせいだ。スタンダップコメディをやるつもりなんてなかったから。ジャック(・ハートリー)、まだ死んでないな。実績解除だよ、ハハハ。それからロイ(大岩)、もうすぐお前にベルトを持たせる。今日は本当にありがとうございました。俺達はTMDK。そして、強者は決してくじけない!!」
<試合後コメント>
ザック・セイバーJr. with TMDK
ロビー「オメデトー!(※と言って、マスコミに拍手を促す)」
藤田「(※ザックから缶ビールを受け取ると、喋ることを促されたので)東京ドーム、2日間、カッコ良かったよ、ザック! カンパーイ!」
ザック「(※TMDKのメンバーと乾杯をし、輪になって喜びを分かち合ってから)今日、こうやって勝つことができた。あまり多くを語るつもりはないけれども、今日も凄い試合だった。悪夢のような試合になるかと思ったが、勝ち切ることができた。これで自分のプロレスラーとしての夢であった、トーキョードームで2日連続で勝利を上げるという目標が達成することができた。ただ1勝ではなく、2連勝。これが何よりも大事だったんだ。そして今、せっかく勝ったんだから、弱音を吐くのは違うと思うけれども、もちろんこの試合に向けて大きなプレッシャーとも闘っていたし、ここから長くチャンピオンでいるために大切な日々だってこともよくわかっている。20年間、プロレスラー人生を続けているが、まだ自分のピークは来ていないと思う。だからこそ、弱音を吐くのではなく、確固たる自信を持って2025年の幕開けができたのは、とてもいいことだ。そしてここから2025年、引き続き拡大してきたいと思う」
──「目標は大きくというよりも、引き続きチャンピオンでい続けることが大事」と言っていましたが、『G1』をチャンピオンとして優勝するというのは、目標としてどうですか?
ザック「以前にも『NEW JAPAN CUP』にも優勝したことがあったけど、それに対してもチャンピオンとして参戦し、優勝するっていうのもいいかもしれないね。IWGPの委員会があるんだけれども、チャンピオンとして『G1』で優勝すれば、『WRESTLE KINGDOM』での相手も自分で選ぶことができるっていうのも悪くないと思うので、そういったところを積み重ねていきたい。相手に関して言うと、まだまだこれからエキサイティングな若手が出てくると思うし、どういうふうに闘っていくかも考えたい。もちろん、『NEW JAPAN CUP』は過去に2回勝っているから、このベルトの防衛もそうだし、チャンピオンとして『G1』に出るというのも、総当たりで闘って勝ち続けなければいけないということを考えると、とんでもないチャレンジになるけれども悪くないと思う。ここがピークだと思ったけど、まだまだ目標っていうのはあるもんだな。このベルトを防衛し続けるために、もちろんイギリスにも持って行ったりということをしたいと思っているけれども、まだ新しいベルトなので、このベルトと言えば誰っていうイメージが付いていないのが何よりいいこと。そこにザック・セイバーJr.という名前を刻んでいきたい。2日連続のドームの後、これからも挑戦、そして目標は何かということは、もちろん次の『WRESTLE KINGDOM』にチャンピオンとして参戦するというのが大きいが、あまり先を考えずにやっていきたい」
──1週間で3回防衛というコメントが昨日あったんですけども、エチセロ選手との『Battle in the Valley』でのシングルマッチもタイトルマッチになるでしょうか?
ザック「なったらいいとは思っているよ。なったらいいね。そこに関してはタナハシ社長にも聞いていかなきゃいけないし、IWGPの委員会に誰がいるのか知らないけれども、そういったところにも確認していかなきゃいけないけれども、ただ、新しい挑戦というのは常に必要になってくると思うので、そこでタイトルマッチをするっていうのも合理的なことかなと思う。言った通り、1週間で3回防衛っていう前人未到のことをやっていきたいというのもあるので、それも悪くないし、先のことを言うわけではないけれども、もちろんゴトーも控えているし、自分はできる限り多くの試合をこなして、たくさん防衛していきたいと思っている」
──今、IWGP世界ヘビーのベルトは、比較的新しいベルトでイメージがついてないとおっしゃいましたけれども、新日本、AEWに限らず、世界中の他の団体とのクロスオーバーでのタイトルマッチの可能性について教えてください。
ザック「今日、この『WRESTLE DYNASTY』っていうのが、AEWと新日本プロレスとの共同開催ということで、新日本プロレスもこういったことができるということを、見せられる大会だったと思う。TVチャンピオンの時もそうだったけれども、既にその時に自分はベルトを世界中に持って行って、そこで防衛し続けたいという話をしていた。だけれども、今、このIWGP世界ヘビーのベルトに関しては、日本国内で知名度を上げ、価値を上げていくっていうことも大事だと思っている。モクスリーもどうしてるかわからないけれども、まずはこのベルトのステータスを上げること。日本での防衛っていうのを最優先に考えたい。個人的にはもちろん、メキシコでの『Fobidden Door』などでも闘いたいと思っているが、今は日本を視野に入れている」
──次の目標は?
ザック「言った通り、今のポジションにい続けることが何よりも大きな目標だと思う。チャンピオンであることの重みも凄く感じているし、新日本プロレスを背負って立つということは喜びでもあり、そして光栄なことだ。率いていくのはとてもエキサイティングだし、実際に2025年はチャンピオンとして試合に出続けることが大切だと思っている」
──ということは、明日は『NEW YEAR DASH!!』がありますけど、明日はどうなんですか?
ザック「明日の『NEW YEAR DASH!!』はカード未発表で、入場曲が鳴らないと誰が出てくるかわからないコンセプトが自分は凄く好きで、そのコンセプトに沿ってやるものだから、何が起こるかわからないので、ここでは自分は明言しない」
リコシェ
「(※テーブルの上に頭を横たえるようにして)キツッ……キツッ、シンド……。ああ、ああ……正直、今は何を言ったらいいかわからない。何を言ったらいい? 俺のキャリアで最大の試合に負けたところ。こんなところに上げられて見世物のようにされて、何か話せっていわれても話せるわけなんかない。勝てると思ってたんだけど……。心身ともに充実してて、今日はいけると思ってたんだけど。これまでにないほど充実してたんだけどダメだった。ここで負けて、また最初に、いやゼロに戻ってトレーニングをし直さないといかないのかな。どうやってまたここに戻ってくればいいか思いつかないけど、俺は必ず戻ってくると約束しておく。そして次こそは、IWGP世界ヘビー級のベルトを絶対に腰に巻いてみせる」