鈴木みのるが獣神サンダー・ライガーへ17年越しに総合ルールの再戦要求!「テメーのやってるプロレスは“お面を被った着ぐるみショー”だ」
24日、東京都・後楽園ホールにて行われた新日本プロレス『Road to レスリングどんたく 2019』にて、獣神サンダー・ライガーのデビュー30周年記念試合が行われた。
田口隆祐&タイガーマスク&獣神サンダー・ライガーvsエル・デスペラード&金丸義信&鈴木みのるの6人タッグマッチで行われたこの試合、開始前にみのるがマイクを取り「おい、ライガーよ。お前あのとき言ったよな?『2年くらい時間よこせ』って。オイ、いつまで待たせんだよ?それともなにか?『体力が衰えて怖いからもう貴方とは出来ません』?そういうことか?どうすんだよ。……ちょっと待て。獣神サンダー・ライガー、30周年、プレゼントだ」と、2002年にPANCRASEで両者が戦った後に残したライガーのコメントを引き合いに出して再戦を要求し、ライガーの足元へオープンフィンガーグローブを放り投げる。
この挑発に怒ったライガーはみのるに殴りかかって試合が始まり、ライガーが掌底を放っていくとみのるは「来いや!ライガー!」と叫んで両手を広げ正面から張り手の打ち合いに。
ライガーが低空タックルからマウント掌底を放っていけば、みのるも低空タックルからのマウントパンチを打ち下ろすなど互いに総合格闘技戦を意識したかのような動きでバチバチと打ち合っていく。
試合はデスペラードがタイガーのマスクを剥いだ隙に金丸が首固めで3カウントを奪って終わったが、ライガーとみのるは構わず場外で衝突。
ライガーはマイクを取り「おい!鈴木よ!お前何がしてぇんだ?ケンカがしてぇのか?ケンカがしたいならリングを使うな!ここは……プロレスの聖地だ!会場に集まってくれてるファンはプロレスを見に来てんだ!喧嘩がしたいならどこの町中でも結構だよ。やってるよ。やるか?よし来い!ケンカしてやろうじゃねぇか!」と啖呵を切ると、みのるとリング上でイスでのチャンバラ戦を展開。
両陣営のセコンドが2人を必死に引き剥がすが、怒りが収まらないライガーは「喧嘩なら素人だってできるんだ。町中に行けばいくらでもやってるわ!プロレスは!レスラーは!練習した人間がこのリングに戦うんだよ!お前のケンカなんて誰も見たくねーよ!新日本出てけよコラ!」と声を荒げた。
バックステージに戻ったライガーは「今日来た会場のファンに申し訳ない。悲しい。30周年ということ出来てくれて、ライガーコールをくれて、そのファンの前でアレはなんだ?!PANCRASEの総合ルールでもなんでもない!プロレスでもない!じゃあ何だ?!ただのケンカだろ!ファンは高い金払ってそんなもん見に来てんじゃねーんだ。新日本プロレスという、プロレスの戦いを見に来てるんだ!それが出来ない人間が新日本のリングに上がるな!俺がPANCRASEルールでやったときの、あの頃の鈴木みのるじゃねぇ。ただのチンピラだよ。あんなやつと試合組まれるのも嫌だよ」と吐き捨てる。
さらにライガーはマスコミ陣へ「お前らもちゃんと書けよ?プロレスの記者なんだろ?プロレスが好きなんじゃねぇのかよ?!ただ仕事だからやってるだけなのか?プロレスが好きなら俺の言ってることが間違ってないって分かるだろ?!」と訴えかけて荒々しく去っていった。
一方のみのるは「ライガー、変わったね。変わっちゃったね。お遊戯でもやってろ、お面野郎。俺はいつまでも三角コーナーのゴミみたいにへばりついてるテメーが嫌いなんだ。この生存競争に生き残れないやつはさっさと消え去れ。それとプロレスのリングはケンカじゃねぇ?じゃあ何だ?俺が答えてやる。テメーのやってるプロレスは“お面をかぶった着ぐるみショー”だ。プロレスは男が命をかけて戦う場所だ。いつまで遊んでんだ?それともこのまま時間稼ぎか?ライガーよ、お前の口で答えろ」とニヤニヤと笑いながら語り、オープンフィンガーグローブを手に去っていった。
みのるは、一時はプロレスから遠ざかり総合格闘技のリングに上っていたが、2002年のライガー戦が転機となりプロレスの世界へ復帰。その後は幾度もライガーへのリスペクトの気持ちを語っている。
ライガーは来年1月の東京ドーム大会での引退を表明しているため残る時間は少ないが、みのるの想いがどのような形で発露することになるのか、これからの展開に目が離せない。