“2018年プロレス大賞MVP”棚橋弘至がケニー・オメガとの前哨戦に勝利!「映画の主演も情熱大陸もMVPも俺が力で勝ち取った」
14日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『JRA Presents Road to TOKYO DOME』が行われた。
この日のメインイベントでは、来年1月4日の東京ドーム大会で行われるケニー・オメガvs棚橋弘至の前哨戦が行われた。
矢野通&真壁刀義&ウィル・オスプレイ&棚橋弘至vsチェーズ・オーエンズ&高橋裕二郎&飯伏幸太&ケニー・オメガの8人タッグマッチで行われたこの試合は、棚橋とオカダのIWGPヘビー級王座戦、飯伏とオスプレイのNEVER無差別級王座戦のダブル前哨戦として注目を集めていた。
試合は、飯伏とオスプレイのスピーディーな攻防に始まり、裕二郎が矢野とコミカルながらもハイレベルな攻防を繰り広げつつTHE ELITEの面々で真壁を集中攻撃する流れを作り出す。真壁はラリアットを回避され中々脱出出来ずにいたが、意表を突いたレフトハンドラリアットで棚橋に繋ぐ。
棚橋とケニーのマッチアップとなると場内は大歓声。棚橋はフライングフォーアームからハイフライフローを狙っていくが、ケニーはすぐに立ち上がって距離を取り人差し指を振って挑発。ケニーは組み付いて片翼の天使を狙うが、棚橋はツイストアンドシャウトで切り返し、テキサスクローバーホールド。しかし飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックでカット。
最後は全員入り乱れての必殺技の撃ち合いとなり、チェーズのパッケージドライバーを抜け出したオスプレイがサスケスペシャルで場外の飯伏らに向けて飛んでいき、勢いづいたオスプレイが棚橋のアシストを受けつつストームブレイカーでチェーズからカウント3を奪った。
試合後、オスプレイは「後楽園ホールのみんな、会えなくて寂しかったよ。自分が今までどうしてたのかを知らない人もいるかも知れないけどアバラを怪我してずっと影を潜めていたんだ。ずっと家の中で静かにしてプロレスを見るというのはすごく辛い二ヶ月だった。ずっと二ヶ月イギリスで治療に専念していたけど、今はできる限り最高の状態でこうして戻ってくることが出来た。それはみんなのために戦いたかったから戻ってこれたんだと思ってる。ありがとう!」と挨拶。
棚橋は自身4度目となるプロレス大賞MVP受賞に対してファンに感謝を述べ、1月4日にケニーに勝利し8度目のIWGP獲得を宣言した。
また、観客からエアギターを求められた棚橋は「ゴメン、今日はギターちょっと忘れてきちゃったよ。俺の中に決まりがあって、俺が勝ったときしかやらないから。ごめんね。じゃあ最後に、後楽園ホールの皆さん!愛してま~す!」と大会を締めた。
バックステージに戻ったオスプレイは「今日はこのジェントルマンとタッグを組んで戦うことが出来た。これはとても光栄なことだ。自分にとってはすごく大きなことだった。明日もよろしくね」と棚橋と握手。
棚橋が「明日は君のサスケスペシャルを真似してみようかな」とジョークを飛ばすと、オスプレイは「じゃあ俺はエアギターを真似しよう!」と笑顔で会場を後に。
続けて棚橋は2018年を振り返り「ホントにあちこち、日本全国回って、色んな場所、体育館、アリーナで会えることがすごく嬉しいし、プロレスラーになってよかったなって思うし。今年2018年プロレス大賞MVPをいただきましたけど、一年間どれくらいの熱量で生きたか、一生懸命やったかっていうのは毎年変わらないから。2016年だって、2017年だって、ひょっとしたら今年以上の熱量で生きてたかも知れない。けど、MVP、IWGPのベルト、色んなものには届かなかった。でも、決してそれを無駄にはしない。この挑戦権も、G1 CLIMAX優勝も、映画の主演も、情熱大陸も、そしてMVPも、俺が力で勝ち取ったから!必ずドームも全力でベルト取りに行きます。……ってこれ最終戦の言い方だなぁ(笑)」と最後は苦笑いしながらも2018年を総括した。