【試合結果】9・22 アイスリボン道場マッチ 藤本つかさ&藤田あかね&雪妃真矢vs希月あおい&弓李&華蓮 DATE 松屋うのvsつくし 宮城もち&松本都vsトトロさつき&直 DATE テキーラ沙弥vs朝陽
『アイスリボン909』
日時:2018年9月22日(土)
開始:18:00
会場:埼玉県・アイスリボン道場
観衆:104人(満員)
▼シングルマッチ 10分1本勝負
○テキーラ沙弥
7分53秒 グラン・マエストロ・デ・テキーラ
●朝陽
▼タッグマッチ 15分1本勝負
○宮城もち/松本都
10分37秒 ダイビングギロチンドロップ→片エビ固め
●トトロさつき/直 DATE
▼シングルマッチ 10分1本勝負
●松屋うの
7分59秒 ダイビングフットスタンプ→片エビ固め
○つくし
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
藤本つかさ/○藤田あかね/雪妃真矢
15分29秒 みかんでポン→片エビ固め
希月あおい/●弓李/華蓮 DATE
引退を控えた希月あおいが9・29道場マッチでアイスリボン参戦選手全員と1分掛けが決定!志田光戦に向けあかねが奮起!
第1試合
9月24日横浜リボンで沙弥は妹加と、朝陽はジュリアと、それぞれシングルマッチが決定。それぞれが勝ちにこだわる一戦を前にして、アイスのリングでの初シングル。主導権を奪ったのは沙弥だが朝陽も粘りをみせる。ドロップキックの連打を決めて沙弥の動きを止めにいく。さらに沙弥におぶさる形でのスリーパー、グランドに持ち込んでの脇固めと朝陽が攻め込むシーンも見られたが、最後は沙弥がグラン・マエストロ・デ・テキーラに丸め込み勝利を奪った。
試合後、朝陽は「沙弥さんとは2回目のシングルマッチでした。アイスリボンでは初のシングルでした。沙弥さんとはプロサーに通い始めた頃からずっとお世話になっています。(売店に立っているジュリアに)理由は知らないけど、今日の道場マッチ、出てないだけで負けなんじゃないですか?セコンドだってつけば良いじゃないですか。そんな遠くで観て大丈夫なんですか?横浜(「大丈夫です」とジュリア)文体で自分は、入場曲流せなかったって言いました。横浜リボンでシングルマッチなので(オリジナルの新入場曲)初めてお披露目出来ます。(「勝ちたいとかね」と藤本)そうです。入場の時に流れて、勝って流れての連続だと思います」と発言。
沙弥は「朝陽は練習生の時から、今もですけど、テキーラ沙弥Tシャツをよく練習の時とかに着てくれてるので、私のことが好きなのかな~と思うんですけど、“沙弥さんのことが好きで”とか言ってくれる空気かと思ったら全然言ってくれなかったのでちょっと悲しかったです。DDかと思ったけど、私は違ったみたいで悲しいです(笑)。それはそうと、朝陽と同じく私は横浜、尾﨑妹加とシングルで、対戦相手が出てないんですよ、今日も。先週の道場マッチも尾﨑妹加出てなくて前哨戦という前哨戦は、私のプロデュース興行でしかやれてなくて、道場マッチで沢山のお客さんの前でやるのが出来なかったので、(朝陽に)思う事は一緒だよね。試合出てなくて大丈夫なんですか?みたいな。だから同じ気持ちを分かち合ったので、朝陽が入場曲変えるっていう事で(ジュリアに向かって)私は朝陽応援しようかな。入場曲が楽しみなので。朝陽のロープ上げとかしちゃおうかな~って思いました。それと、本日第一試合に出させて頂きまして、明後日の横浜リボンも第一試合、そして、先日の文体も第一試合に組まれていました。私にとって第一試合は、その大会の成功の明暗を分けるとっても大事な試合が第一試合だと思ってます。そこの第一試合に自分が出させてもらえるという事を、とても誇りに思いますし、このまま突き進んで行きたいので、私は第一試合の女王になりたいです」と語る。
すると藤本が「ずっと?明後日の横浜第一試合を託したので。文体の時に第一試合の大切さを凄く沙弥に伝えて、もの凄いプレッシャーをかけたんですよ。一番大事なんだからって。それを踏まえて第一試合の女王目指すっていう事?」と確認。沙弥は「そうです」と胸を張った。
第2試合
8月18日アイスリボン904以来のタッグ結成となったトトロ&直のNovelTornado。もちとトトロは横浜リボンの6人タッグ前哨戦。なかなか勝ち星をゲット出来ないNovelTornadoに対して、開始早々、1人飛び込んでいった都。これは冷静に制したNovelTornadoだが、チームワーク的には今ひとつのもち&都のペースをなかなか切り崩せない。得意技のファンタスティックフリップをかわされ、逆にもち&都にファンタスティックフリップを決められてしまうなど、どこかちぐはぐ。最後はトトロがもちに捕まり、都のコーナ中段からのマンマミーアからのもちのダイビングギロチンを浴びフォール負けを喫した。
試合後、トトロは「今日は直と組んでNovelTornadoで戦ったけど、やっぱりもちさんは、タッグ屋としても、一選手としても、まだまだ自分は及ばないなって思いました。でも明後日、早くもリベンジのチャンスだと思っているので自分が勝ちます」と語れば、直は「今日は対戦相手に都さんがいるので、勝てるなと思ったけど負けてしまいました。久しぶりにNovelTornadoで組んで、最近全然結果を出せていなくって、タッグチームとしても自分が思うような二人で連係とか出せていないので、そこが負けになってる要因なんじゃないかって、改めて今日試合して感じました。しっかり二人で練習して連係とかもっと増やして、ベルト狙えるまでに行けたらいいなって思います」と前向きに語った。
都は「舐められたもんですけど、今日はパートナーは信頼出来なかったけど勝ちました。(自分の)ナイスアシストで。やっぱ試合は勝った方が良いなと思います。そしてメインを見てて凄い感慨深くなっちゃったけど、あおいさん、あと15日で引退という事で実感がないけど、でもあおいさんが亡くなった後も…(会場がザワザワ。あおいが「バカヤロー!コノヤロー!」とクレーム。それを無視して)私がハッピーをメイクするので。またあおいさんと試合出来たら嬉しいです。そして横浜は私が一番目立って勝ちます」、もちは「横浜でもトトロとは当たるけど、正直今日は準備運動にもならなかったなって思いました。凄い残念です。私は10月8日の後楽園に、そこだけを見て走ってるので、通過点にもならないなって。悔しいならあと2日あるので私を喜ばせれるような何かを用意しておいて下さい」とトトロを挑発した。
第3試合
つくしにとっては8月26日文体でのくるみ戦以来のシングルマッチ。変則ファイターのうのに対して、いきなり顔面直撃のドロップキックを放つなど、つくしらしいエグイ攻撃が完全に復活した。うのも仰向けフォールやセイバーチョップを決めたり、つくしとのバックの取り合い、グランドでの攻防で互角の動きを見せるが、徐々につくしのスピーディかつ鋭い攻撃が追い込んでいく。ミサイルキック、飛び込み式エルボーをヒットさせると、最後はうのをリング中央に寝かせての豪快なダイビングフットスタンプでつくしがフィニッシュ。
敗れたうのは「今日は久しぶりにつくしさんとのシングルで、前にシングルした時も強いなと思ったけれど、今日も戦ってやはり強いな、進化してるんじゃないかと思いました。自分は、進化どころか退化してるんじゃないかって最近思うようになって、これじゃいかんと、なんとして食らいついていかなきゃいけないと思った試合になりました。24日の横浜は、トトロと都さんと組みます。また違った悩みが出てきそうですけど、気持ち切り替えて頑張ります」とコメント。
つくしは「うのさんと試合する時は何をしてくるか分からなくて本当に行動がウザいんです(笑)。でも明後日、あおいさんは、うのさんより100倍ウザいあおいさんで来るのかなと思うと凄く楽しみです。あおいさんとは、くるみさんも言ってたけど、練習もたくさん観て頂いて、相談も、電話2時間しましたね。相談事も聞いて頂いて、凄い優しい先輩です。あおいさんからコスチューム頂いたのも覚えてますか?明後日はあおいワールドに飲み込まれないように、つくし、くるみさんが勝ちたいと思います」と横浜でのあおいとのタッグ戦に必勝を期した。
第4試合
引退まであと2週間に迫ったあおい。横浜リボンでのタッグ戦でパートナーとなる藤本とは今回がアイス復帰後初対決。また雪妃と弓李は横浜リボンの前哨戦。あおいとはこの試合が最後の対戦となる雪妃とあかね(=あおいのラスト出場となる9月29日の道場マッチは北海道でイベント参加のため欠場)が積極的に挑んでいく。一方のあおいは弓李、華蓮の若い2人を上手くコントロールしながら、試合を進めていく。両チームが連係、カットプレーとめまぐるしい攻防を展開する中、最後はあかねと弓李が対した。あかねをアシストする藤本、雪妃の蹴りをあかねに誤爆させ、ダメージの残るあかねを追い込んでいった弓李だったが、カウンターのタックルで弓李の動きを止めた、アバランシュホールド、変形バックフリップ、そしてみかんでポンのフルコースであかねがカウント3を奪った。
試合後、弓李が「負けました。負けましたけど、久しぶりに同期のあかねさんと戦えて楽しかったです。明後日は選手会長のユキさんとシングル出来る事、とても楽しみに思います」と語ると、このコメントに対し雪妃が「楽しかったですか?明後日、弓李さんとシングルやりますけど、負けたけど楽しかったですか?今の弓李さんとシングルやって、勝っても全然楽しくもなんともないと思うんです。勝つの当たり前。勝つ気で来なかったら私全然楽しくないんで、頑張って下さいね、先輩。別に負けても良いと思ってる人間とダラダラ試合する気もないし、負けてもいい人間に勝って、私得する事無いし。ピリピリしましょう。出来ないんだったら最初から試合来ないで下さい」、あかねも「キューちゃん、同期ですよね?ワシより先にこのベルトを巻いた事もありますよね?負けたけど楽しかったです~とか、こういう子だから、そういう気持ちになるのも分かるけど、もうちょっとギラギラしよう。せっかくの同期。そういうキューちゃんが、もう一回これを奪いに来てくれるのを待ってるんですけどね。いつか待ってます」と弓李にメッセージを送った。
また華蓮が「今日は、あおいさんと試合をする事が出来てとても嬉しく思います。試合して、凄いあおいさんの元気さには全然まだまだ負けてる部分がたくさんあるので勉強になりました。自分ももっと元気よくエネルギッシュに頑張っていきたいと思います」と語ると、雪妃も「あおいさんとの事を言いたいので、もう一回言います。あおいさんは私が新人で入って来た時に、私あおいさんの事すっごい怖くて…。本当にあおいさんが一番怖い先輩だったんです。でもあおいさんが、私がこの世界に入って来て、女子プロレスがどういう世界かっていう事を教えて下さったのもあおいさんだし、練習とかで、もう絶対ヘラヘラなんかしたら“ヘラヘラしないで!”とか、すいませんとか言えないタイミングでピシャッ!ピシャッ!って言われるのが分かってるから、いつも戦々恐々としながら、絶対あおいさんに怒られないように、あおいさんに褒められるようにと思いながら過ごしたのが、今となっては、その日があったから今の私があると思うし、女子プロレスやってるなって思います。本当にあおいさんのそのちっちゃい頭とか完璧な形をしたおでことか、ツイッギーに似てる感じとか、本当に好きで、美しいブリッジとか、女子プロレスラーとしてのプロ根性とか、本当に好きなところが沢山で、もっといっぱい試合したかった。今日は本当にありがとうございました」と感謝の言葉を贈る。
あかねは「ほんっと怖くて、デビューした後とかシングルした時とか怖くて怖くて。でも、本当に当たり前のことを言われてたので、“なんなの?”と思う事も無かったし、ユキの言うように怒られないように褒められるように頑張って来て、こうやって最後に試合出来て嬉しかったです。ありがとうございました」と語った。さらにあかねは「明後日このベルトの初の防衛戦です。趙雲さんはハードコアとかやってるの観たことあるし、このベルトも巻いたことありましたよね?自分が負けられない理由として、まだまだこのベルトを持っていたい、もっとハードコアやりたいっていうのと、そこでもし趙雲さん、世羅さんに負けることがあれば、8日の志田光戦が、こいつ負けて当たり前なんじゃんと思われそうな気がして、だから自分は趙雲さんは置いといて、世羅さんから勝って、志田光戦に行きたいと思います」と話す。
そして最後にあおいが「私がまだアイスリボンに所属していた頃、弓李とちょこちょこ組んだりしていて、まだ中学生、高校生で練習生期間が1年以上あって、凄い頑張ってるなって、忍耐な部分では弓李は凄いしっかりしてるなって思っていました。自分が辞める1年2年前ぐらいですけど、ユキちゃんが入って来て、でもデビューしてすぐ怪我しちゃったり、凄い悔しい思いをしていたと思ったんです。でも今こうやって文体のメインを務めるぐらい大きくなって、あかねちゃんもトライアングルのチャンピオンにもなって、つっかが先頭張って突っ走っていて、今日は私が所属していた頃にはいなかった華蓮ちゃんとも組めたし、アイスリボンの未来はハッピーで明るいなと思いました。9月24日、つっかとシングルのベルトを賭けて戦った場所でもある横浜ラジアントがアイスリボンのビッグマッチ、最後の参戦となります。対戦相手はつくしとくるみで、つくしは小学校低学年の頃から知っていて、私がプロレスを休んでる間にデビューして、自分が復帰して一緒に、ベルトを賭けて戦ったし、タッグチャンピオンにもなれて、くるみは私が初めてシングルチャンピオンになった時の対戦相手、やりたくてやりたくて仕方なかったカードを組んで頂きました。沢山の思いがあるんけども、その思いを噛みしめてリングに上がりたいと思います。そして、私のアイスリボンラスト参戦は9月29日土曜日の道場マッチです。その道場マッチで最後の、最後のわがままを聞いて下さい。全員と1分掛けマッチをしたいです。本当に最後のアイスリボン、誰とやりたいっていうのが決められなくて、ちょっと欲張っちゃったカードですが、いかがでしょうか?(藤本が観客に向かって「いかがでしょうか?」と尋ねると、会場内観客から拍手。藤本が「その日参戦出来る選手全員戦わせます」とあおいの申し出を了承)。ありがとうございます!」と語った。