“海賊男”が後楽園ホールに襲来も、合計年齢146歳の老雄タッグが海賊退治!
21日、東京都・後楽園ホールにて武藤敬司がプロデュースする『PRO-WRESTLING MASTERS』が開催され、“海賊男”とグレート小鹿&キム・ドクが対戦した。
海賊男とは、1987年から1988年にかけて新日本プロレスのリング内外で騒動を起こし、アントニオ猪木とマサ斎藤の因縁を深める原因の一つとなった、ホッケーマスクに海賊風の衣装をまとった謎の男たち。
今年2月に行われた前回のMASTERSでは、越中詩郎&青柳政司&齋藤彰俊vsグレート小鹿&タイガー戸口(キム・ドク)&百田光雄の試合に突如乱入し、会場を混乱の渦に巻き込んでいた。
この日は、前回の海賊男や過去の海賊男との関係は不明だが、コリー・ガスパー&カリー・ガスパーの2名の“海賊ガスパーズ”が将軍KYワカマツに率いられて登場。前回の試合で因縁が生じたキム・ドク&小鹿を呼び込み、試合が行われた。
カリーと小鹿のマッチアップでゴングが鳴ると、パワーで勝るカリーがロープに押し込んでいくも、小鹿は腕固めやロープを使ったアームロックなどで試合をコントロール。キム・ドクもその体格を生かしてショルダータックルでガスパーズをなぎ倒していき、腕固めや指極めなどで攻め立てていく。
しかし、カリーがチョーク攻撃で小鹿を捕らえると、コリーも杖攻撃で加勢。さらに小鹿を場外に放り出すとワカマツが杖攻撃からイス攻撃とラフファイトを展開。
これに怒った小鹿&キム・ドク側もラフファイトを解禁。小鹿はチョーク攻撃、キム・ドクは指に噛み付くなどの攻撃を見せ、最後はキム・ドクがコリーをツームストン・パイルドライバーで突き刺し3カウントを奪った。
ガスパーズの敗北にワカマツは激怒して怒鳴りつけるが、これを不服に感じたガスパーズはワカマツをロープに振ってダブル攻撃。さらに追撃しようというところを小鹿とキム・ドクが救出し、2人はワカマツと握手を交わした。
バックステージに戻った小鹿は、キム・ドクに「何十年ぶりだろ、タッグは」と問いかけると、キム・ドクは「そうですね、日本プロレス、全日本プロレス……」と記憶を反芻し、2人で思い出に浸る。
小鹿は「僕は45で引退したから……だから、それから30年経ったね。俺も現役のときな、タッグ組んだことあるから。僕が終わるころはキムはイルさん(大木金太郎)とインターナショナルベルト獲ってて、その前だから、俺は。……40年とか30年とか簡単に言うけど、それだけ年取ってるってことだな(笑)」と語ると、キム・ドクも「そうですね(笑)」と苦笑いし、今後もタッグを組んでいく旨を表明し、固く握手を交わした。