【試合結果】8・10 新日本プロレス日本武道館大会 棚橋弘至vsオカダ・カズチカ ジェイ・ホワイトvsEVIL バッドラック・ファレvs鈴木みのる
『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』
日時:2018年8月10日(金)
開始:18:30
会場:東京都・日本武道館
観衆:6,180人
▼タッグマッチ 20分1本勝負
●海野翔太/トーア・ヘナーレ
6分7秒 ジャーマンスープレックスホールド
[CHAOS]○SHO/石井智宏
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]●外道/矢野通
4分11秒 エイプシット→片エビ固め
[BULLET CLUB OG]○タンガ・ロア/タマ・トンガ
▼タッグマッチ 20分1本勝負
●デビッド・フィンレー/ジュース・ロビンソン
5分25秒 GTR→片エビ固め
[CHAOS]YOH/○後藤洋央紀
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[L.I.J]○SANADA/内藤哲也
6分16秒 Skull End
[鈴木軍]●TAKAみちのく(K-DOJO)/ザック・セイバーJr
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[BULLET CLUB ELITE]ニック・ジャクソン/マット・ジャクソン/△ケニー・オメガ
5分20秒 ノーコンテスト
チェーズ・オーエンズ/マーティ・スカル/△飯伏幸太(飯伏プロレス研究所)
▼「G1 CLIMAX 28」Aブロック公式戦 30分1本勝負
○真壁刀義【3勝6敗=6点】
8分46秒 キングコング・ニードロップ→片エビ固め
●マイケル・エルガン【3勝6敗=6点】
▼「G1 CLIMAX 28」Aブロック公式戦 30分1本勝負
[CHAOS]○YOSHI-HASHI【3勝6敗=6点】
10分22秒 カルマ→片エビ固め
[BULLET CLUB ELITE]●ハングマン・ペイジ【3勝6敗=6点】
▼「G1 CLIMAX 28」Aブロック公式戦 30分1本勝負
[BULLET CLUB OG]●バッドラック・ファレ【3勝6敗=6点】
8分51秒 反則
[鈴木軍]○鈴木みのる【5勝4敗=10点】
▼「G1 CLIMAX 28」Aブロック公式戦 30分1本勝負
[CHAOS]●ジェイ・ホワイト【6勝3敗=12点】
11分36秒 EVIL→片エビ固め
[L.I.J]EVIL【5勝4敗=10点】
▼「G1 CLIMAX 28」Aブロック公式戦 30分1本勝負
△棚橋弘至【7勝1敗1分=15点】
30分0秒 時間切れ引き分け
[CHAOS]△オカダ・カズチカ【6勝2敗1分=13点】
※棚橋がAブロック最高得点となり優勝決定戦進出
棚橋が30分フルタイムドローの大熱戦の末にオカダを撃破しG1優勝決定戦進出!BULLET CLUBの内紛で武道館は大荒れ!
第1試合
先発は海野とSHOでゴング。ショルダータックルでぶつかり合い、海野が制すとヘナーレと共に連携攻撃。ここに石井が入って来てSHOと連携し海野&ヘナーレをバックエルボーでなぎ倒す。
SHOは倒れた海野をストンピングでいたぶるが、海野はチョップで突っ張っていく。石井に代わってからも海野はチョップで突っ張りドロップキックを連発し石井を倒し意地を見せヘナーレにタッチ。
ヘナーレは石井相手に足を止めてエルボーで打ち合い、石井にフライングショルダー。さらにコーナーに振っていくが、石井が振り返し串刺しラリアット。石井は突撃するがヘナーレはキャッチしてバックフリップ。さらにロープに走ってラリアットを狙うが、石井は耐えきり、突っ込んできたヘナーレをキャッチしてバックドロップ。SHOにタッチ。
SHOはヘナーレにブレーンバスターもヘナーレは海野にタッチ。
海野はロープに走ってランニングエルボーでSHOを倒すと、ヘナーレとともにトレイン攻撃。ヘナーレがスピアーを決めると、海野がミサイルキックで追撃。フォールも2。海野はSHOを起こすがSHOはエルボー連打。海野も叫びながらエルボーで打ち返すが、SHOがジャンピングニー。しかし海野はバックスライド、スモールパッケージと連続で丸め込み貪欲に勝利を狙うが、SHOはこれを返し、突っ込んでくる海野にカウンターのラリアット。フォールも2。続けてSHOはジャーマンスープレックスホールドで叩きつけカウント3。
第2試合
タンガとタマがリングに上がると、矢野と外道はリングの外に逃げ、その状態でゴング。
矢野と外道は「お前が行け」と言い争い、場外カウントぎりぎりになって2人でリングイン。するとタマとタンガは2人に襲いかかり全員入り乱れての場外戦へ。
タマと矢野がリングに戻ると、矢野はコーナーマットを外しに行くが、捕まってしまい失敗。代わるタンガのラリアットをかわし、唐突に外道にタッチ。
タンガは戸惑う外道にネックハンギングツリーを狙うが、脱出した外道が丸め込みを連発。これ返したタンガは外道に突っ込むが、キャッチした外道が十字架固め狙う。しかし、これを堪えたタンガがエイプシットでカウント3。
第3試合
先発はフィンレーとYOHでゴング。腕の取り合いからショルダータックルでぶつかり合い、YOHの攻撃をかわしたフィンレーがバックエルボーで倒してロープに振るが、YOHが走ってジャンピングエルボーで倒してやり返す。ここに後藤が入ってきて連携攻撃。
後藤に代わり、YOHと共にフィンレーにダブルのヒップトス。フィンレーもヨーロピアンエルボーでやり返し、ジュースにタッチ。
ジュースは後藤とSHOをそれぞれコーナーに振って串刺しラリアット。さらに後藤とSHOへそれぞれ大暴走。ジュースは客を煽って2人が立つのを待つと、ナックル連打から後藤はパルプフリクションを狙うが、後藤はGTRで切り返そうとする。ジュースがこれを抜け出すが、YOHがアシストして隙を作り後藤がGTRで叩きつけカウント3を奪った。
第4試合
ザックと共に入場したTAKAがマイクを持つと「G1 CLIMAX!TAKAみちのく&ザック・セイバー・ジュニアvs内藤哲也&SANADA!勝つのは誰ですか!誰ですか!?ザックvs内藤の前哨戦、勝つのはいつ何時関節技サブミッションを極められて、一撃必殺ザックドライナーを持つザック・セイバー・ジュニア!ザックの技が決まれば誰が相手でもジャスト!タップアウト!ザックの勝利あるのみ!ヒー・イズ・プロレスリングマスター!ザック・セイバー・ジュニア!内藤哲也、SANADA!カモン!オーバーヒア!」と呼び込むとL.I.Jの2人が入場。
ザックが内藤を挑発し、内藤がこれに応える形で出ていき拳を突き上げる挑発の仕返し。内藤はSANADAと拳を合わせる。
先発はザックと内藤。ザックは手4つを仕掛ける素振りを見せるが、組み合うことなく背を向けてTAKAにタッチし内藤を揺さぶっていく。しかしこれに怒った内藤がザックを場外に引きずり下ろして入り乱れての場外戦へ。
リング上はSANADAとTAKAのマッチアップ。ここに内藤も加わってTAKAに低空ドロップキックのコンビネーションを見舞っていくが、ロープに走った内藤の足をザックが場外から掴んでそのままヒザ十字からヒールホールドに捕らえ場外に引き出すアシスト。TAKAはリングに戻ったザックにタッチ。
SANADAとザックのマッチアップ。ザックは執拗なネックロックからフライング・メイヤーで投げていくが、これを着地したSANADAがドロップキック。内藤にタッチ。
内藤はザックにナックルからコーナーに振り、フランケンシュタイナーから低空ドロップキックから寝転がって挑発。さらにザックをコーナーに振ってエプロンからの飛びつきDDTを狙うが、これをザックがキャッチして叩きつける。2人は足を止めてエルボーで打ち合うが、内藤がキャッチしてスイングDDTを狙うが、ザックはこれを着地。互いにタッチ。
SANADAとTAKAのマッチアップ。SANADAはTAKAの足を獲って倒しパラダイスロックで動きを封じて低空ドロップキック。TAKAは起き上がってサミングからジャンピングキック。さらにみちのくドライバーを狙うが、SANADAは後ろに着地してドラゴンスリーパーで捉えてそのまま振り回し、Skull Endでグラウンドに引きずり込みタップアウトを奪った。
第5試合
スカルとマットが握手のスカしあいで互いに挑発、ラリアットをかわし合い、足の間をくぐるなど互いに楽しそうに力比べし、両者タッチ。
チェーズとケニーのマッチアップとなり、ロックアップをスカしあい、十字ロープワークからアームドラッグのかわい合い。攻撃が一発もヒットすることなく両者タッチ。
飯伏とニックもマッチアップ。互いに素早いキックをかわし合い、ニックがケブラーダを狙うが飯伏はかわし、ニックは着地。飯伏は三角跳びプランチャを狙うがニックは余裕を持って遠くに逃げ、クリーンブレイク。
リングに戻った2人だが全員入り乱れての乱闘となるが、全員が全員の技をかわしあい、ここまで誰の攻撃も当たらない展開。スカルが蝶が舞うような動作で挑発すると全員楽しそうにこれに追随して踊り始める。
ケニーと飯伏のマッチアップになると、対角線で見つめ合う。ここにタマ・トンガが乱入しリング上へ上がりケニーを襲撃。ここで即座にゴングが鳴り、結局誰の攻撃も当たらないまま試合はノーコンテストに。
<試合後コメント>
ニック・ジャクソン&マット・ジャクソン&ケニー・オメガ&チェーズ・オーエンズ&マーティ・スカル&飯伏幸太
(試合に出場した6人が揃って登場)
マット「冗談じゃない!あんな試合にしやがって!台無しだ!」
ニック「最初の5分までは良い試合展開で、6人でちゃんとした戦いをしてたのに」
スカル「ホントだよ。みんながみんな、お互いを知っているだけにいい動きが出来ていたんだ」
ケニー「通訳さん、今から言うことはちゃんと伝えたいからしっかり翻訳してほしい。昨今、タマ・トンガ、タンガ・ロア、ファレ、アイツらは夜毎にやっていることっていうのは、彼らだけじゃなくて新日本プロレス、BULLET CLUB ELITE、そしてBULLET CLUB OG全員のイメージを下げることであって、自分にとっては日本に対して大変恥ずかしい思いでいる。この試合をお金を払って見に来てくれている人がたくさんいることを踏まえて考えると、彼らに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいだ。でも、自分のこれからの試合に対して、あのような介入を二度としないようにここでお願いをしたいと思っている。いろんな問題があって新日本プロレスの方から発言があったかも知れないが、我々の問題は我々で解決したいと思う。明日は自分にとって大事な試合になる。このG1 CLIMAXという伝統ある大切な3日間のうちの一つだ。そして明日のベストバウトは必ずケニー・オメガvs飯伏幸太が選ばれるくらい最高の試合になると思う。だから明日を楽しみにしていて欲しい。Good Bye Good Night.BANG!! ……イブシサン、ゴメンネー」
――今日はケニー選手と試合では触れられませんでしたが、対峙して感じたことは
飯伏「まあそれは自分の中にしか無いんで、言葉としては伝えられないです」
――ケニー戦に向けてなにか秘策などは
飯伏「秘策とかは特に無いです。試合はもうやりたくなくてもやらないといけない。そういう状況なんで。言葉に出来ない感情ですね」
――明日の一戦は飯伏選手が求める結果のためには落とせない一戦です
飯伏「明日勝たないと行けないし、勝っても行けないかも知れない。最悪でも勝たないと。そこに色々、複雑な部分があるんで、状況は難しいですけど、やるしかないですよね」
――明日が来てほしいか、来ないでほしいかはどういう気持ちですか
飯伏「一生来ないで欲しいです」
第6試合
真壁とエルガンはゴングと共にショルダータックル、張り手で正面から打ち合っていき、真壁がショルダータックルでこれを制するとロープに振ろうとするが、これを堪えたエルガンが組み付いてフロントスープレックス。フォールも2。
エルガンは真壁を起こして逆水平でコーナーに追い込んでいくと、串刺し攻撃を狙うが真壁はタックルで返していく。しかしエルガンも倒れずフロントキックが顔面をけとばしていく。さらにエルガンは真壁に逆水平からロープに振るが、真壁が振り返しパワースラム。
真壁はコーナーにもたれかかるエルガンに串刺しラリアットからテンパウントパンチ。さらにジャーマンで投げるがカウントは2。真壁はファイヤーマンで担ごうとするが、エルガンが着地してトラースキックから延髄斬り。続けて滞空ジャーマンで叩きつけるがカウントは2。
エルガンはコーナーをセニした真壁に串刺しラリアット。続けて狙っていくが、まかべもついそうして串刺しラリアット。さらにリング中央でラリアットをぶつけ合い、さらに互いに投げっぱなしのジャーマンで投げあって意地の張り合い。続けてラリアットの撃ち合いになるが、これを制した真壁がエルガンをなぎ倒し。エルガンの後頭部にラリアット。さらいエルガンをコーナーに上げてスパイダージャーマンを狙うが、エルガンはバックエルボーで真壁を宙吊りにし、真壁の顔面にローキック。エルガンはコーナーを使って真壁を担ぎ上げると高度のあるBTボム。しかし真壁は肩を上げる。
エルガンはトドメのエルガンボムを狙うが、真壁がこれをこらえるとエルボー連打からエルボーパッドを外し、強烈なエルボー。さらにエルガンはラリアットを放つが真壁はこれを受け止め吼える。2人は足を止めてノンストップでエルボーを打ち合い、エルガンの大ぶりの一撃をかわした真壁がキャッチしてデスバレーボムで叩きつけ、続けてコーナーに上がり、キングコングニードロップを投下してカウント3を奪った。
第7試合
ロックアップからヘッドロック、ショルダータックル、バックの取り合いからのアームドラッグの応酬とオーソドックスな攻防からYOSHI-HASHIがボディスラムで叩きつけイニシアチブを握り、コーナーを背にするペイジに突撃するが、エプロンに逃れたペイジがロプを使ってのネックリーカー。場外にでのたうち回るYOSHI-HASHIにシューティングスタープレスを投下。
グロッキー状態のYOSHI-HASHIをリングに上げると。ペイジはブロックバスターホールドもカウントは2。さらに逆水平やエルボースタンプでいたぶり挑発。YOSHI-HASHIは起き上がってエルボーを放っていくが、ペイジがやり返しロープに振っていく。YOSHI-HASHIは低空ドロップキックなどでやり返そうとするが、ペイジは回避。YOSHI-HASHIはブレーンバスターを狙うが、ペイジに着地されるとヘッドハンターに切り替え叩きつける。
YOSHI-HASHIはチョップ連打から走り込んで飛びつきネックブリーカー。流れを掴んだYOSHI-HASHIはカルマを狙うが、これを堪えたペイジはトラースキックからエルボースマッシュ、さらにジャーマンスープレックスで叩きつけるがカウントは2。ペイジは逆水平連打からファイヤーマンで担いでいくが、YOSHI-HASHIが着地するとローリングエルボー。YOSHI-HASHIが走り込むが、ペイジはトップロープを飛び越えてカウンターのラリアット。フォールに入るがYOSHI-HASHIは即座にキックアウト。
ペイジはドロップキックでYOSHI-HASHIを吹き飛ばし、YOSHI-HASHIをコーナーに上げて雪崩式スイングネックブリーカーもカウントは2。
ペイジはYOSHI-HASHIの頭をペチペチと叩き挑発していくが、YOSHI-HASHIが下から組み付いて丸め込み。さらに延髄斬りからパワーボムを狙うが、ペイジもかわしてライト・オブ・パッセージを狙う。互いに必殺技をかわし合うとYOSHI-HASHIが回転エビ固め、ペイジがこれを返すと飛びついてバッククラッカー、さらにカルマで叩きつけカウント3を奪った。
第8試合
いつものようにファレが選手コール時にリングアナを襲撃した隙に鈴木がファレを奇襲。混乱の中でゴングが鳴り、場外戦へ。
鈴木が場外で水の入ったペットボトルでファレを殴打していくが、ファレはテレビカメラのコードで鈴木の首を絞めあげていく。
先にリングに戻ったファレは鈴木を待受け、鈴木が上がっていくると体重を乗せて踏みつけていき、鈴木の起き上がり際にショルダータックル。さらにファレはロープを背にした鈴木に突撃するが、鈴木はロープを使った腕十字でやり返し、再び場外戦へ。
鈴木はリング下からパイプイスを取り出し、ファレを殴打し、イスを使って首を絞めあげていく。レフリーにイスを没収されると、鈴木はレフリーを襲撃しイスを取り返し、ファレを鉄柵に叩きつけさらにイスで殴打。ファレは鈴木からイスを奪い返そうとするが、鈴木はこれを許さずさらにイスで殴打。
鈴木はリングにファレを上げるとコーナーで顔面にナックル連打。さらに顔面にビッグブートを入れ、PKからフォールも2。
鈴木はナックルを入れてロープに走るが、ファレがキャッチしてサモアンドロップ。ファレはスラムからエルボードロップからフォールも2。さらにファレはグラネードを狙うが、鈴木はファレの右腕に絡みついてグラウンドに引き込み腕十字。
ここにタンガが乱入し、レフリーを昏倒させてから鈴木に串刺しラリアット。ファレもこれに追随し串刺しラリアット。さらにボディプレスで押しつぶすが、カウントは2。
ファレはバッドラックフォールを狙うが、鈴木が後ろに着地してスリーパー。ファレはバック走りでコーナーに叩きつけてこれを外すが、鈴木は掌打連打から側頭部へエルボー。続けて満を持してのスリーパーホールドで絞め上げる。タンガが救出に向かうが、エル・デスペラードが食い止める。
しかしここでタマが乱入しガン・スタンで鈴木を急襲すると、レフリーが反則裁定でゴングを要求。鈴木の反則勝ちとなった。
第9試合
ゴングが鳴ると2人は睨み合い、ジェイは挑発していき、EVILにエルボー連打しコーナーに追い込んでいく。ジェイは突撃するがEVILはカウンターのショルダータックル。さらにEVILはロープに振っていくが、ジェイはロープに捕まってこらえ、突っ込んできたEVILを捕らえてトップロープ越しに奈落式バックドロップ。ジェイは場外まで追っていき、さらに鉄柵攻撃。
ジェイはEVILをリングに戻すと変形バックブリーカー。さらに膝をつくEVILに逆水平を連打しいたぶっていく。さらにファイヤーマンで担いでいくが、EVILが着地しトラースキック。ロープ際に立つジェイにラリアットを放ち場外に落とすと、今度はEVILが場外でジェイを痛めつけていく。
EVILはジェイをリングに戻して串刺しラリアットからブレーンバスター。さらに担ごうとしていくが、これをかわしたジェイが組み付いてコンプリートショット。これを離さずそのままジャーマンスープレックス。続けてひねりを加えたブレーンバスターからフォールも2。さらにスイッチブレードを狙うが、EVILが暴れて回避すると、ジェイはEVILの背後から股間へアッパー。しかしEVILも痛みをこらえてダークネスフォール。ダブルダウンへ。
先に起き上がったEVILは組み付いてドラゴンスープレックス。さらに腕のサポーターを外してラリアットもカウントは2。EVILは雄叫びを上げ、満を持してのEVILを狙うが、ジェイが暴れてかわし、スリーパースープレックス。さらにジェイはキーウィー・クラッシャーで叩きつけるもカウントは2。
ならばとジェイはリングの下からパイプイスを2脚持ち出してリングに上がりEVILに殴りかかるが、EVILはレフリーを盾にしてかわしてラリアット。さらに追撃を狙っていくが、ジェイが組み付いてドラゴンスープレックス。その後2人はEVIL、ブレードランナーと必殺技を出し合うがこれは両者かわし、ジェイが再びイスを持ち出して振り上げたところへEVILがラリアット。さらにダメ押しのEVILでカウント3を奪った。
第10試合
ゴングが鳴ると棚橋は観客のコールを煽って余裕を見せていくが、オカダはそれを無表情に見つめる。
じりじりと手4つで距離感を探り合うが、オカダが突如ドロップキック。棚橋はこれを避け、低空ドロップキックを放つがオカダもこれを回避。ピリついた空気の中でクリーンブレイクへ。
ロックアップからバックの取り合い、腕の取り合い、ヘッドロックとオーソドックスな攻防で互いのコンディションを探り合うが、棚橋をロープに押し込んだオカダが棚橋の胸を優しくはたいて挑発すると棚橋は激昂。エルボー連打からロープに振ってヒップトス、さらにレッグロックで足を責め、テキサスクローバーホールドを狙うが、オカダはプッシュアップで抵抗し決まり切る前にロープへ。
棚橋はオカダのヒザにガットショットを連発し、オカダの足をロープに絡めて足を攻め、さらにオカダの足を鉄柱に叩きつけていく。オカダは抵抗するがさらに棚橋は苛烈にヒザへ蹴りを入れていく。しかしオカダは突撃する棚橋の足を取り、棚橋のお株を奪うドラゴンスクリュー。さらに棚橋を場外に出し、鉄柵へニークラッシャー、続けて場外でのドラゴンスクリュー、さらにニークラッシャーとオカダも棚橋の足を攻めていく。
先にリングに戻って待ち受けていたオカダは、棚橋が上がってくるとさらにニークラッシャー、続けてコーナーに叩きつけ、棚橋の右足をセカンドロープに絡め、そこへドロップキック。
足を押さえてうずくまる棚橋の前にオカダが立ちはだかり、棚橋を見下ろす。棚橋が立ち上がるとオカダはフロントハイキックを放っていくが、棚橋はこれをキャッチしてドラゴンスクリュー。棚橋は左右のエルボー連打からスリングブレイド。続けてセカンドロープ上からサンセットフリップからフォールも2。
さらに棚橋はスリングブレイドを狙うが、これをかわしたオカダがランニングバックエルボーで切り返す。オカダはコーナーに振ってさらに串刺しバックエルボーからDDT、フォールも2。オカダはリバースネックブリーカーを狙うが、棚橋が着地してオカダの足にガットショットからドラゴンスクリューを狙う。しかしオカダも棚橋の足に強烈な一撃を入れ即座にコーナーに上がり超滞空ミサイルキック。オカダは雄叫びを上げ、ツームストン・パイルドライバーを狙うが、棚橋が後ろに着地し、逆に掟破りのツームストン・パイルドライバー。
ダブルダウンから先に起き上がったのは棚橋。遅れてオカダも立ち上がると、両者足をふらつかせながらエルボーを打ち合う。棚橋は「来いやオラァ!」と叫ぶと、オカダは左右のエルボーを連打。しかし棚橋はカウンターで強烈なエルボーを入れるとオカダは膝をつく。オカダもかち上げエルボー連発で突っ張っていき突撃していくが、棚橋が持ち上げてオカダをエプロンに着地させると、棚橋はドロップキックで場外に吹き飛ばす。さらにコーナーに上がり、場外へハイフライアタック。
オカダは場外カウントギリギリでリングに戻るろうとするが、棚橋はロープ越しにオカダの足を取り、ドラゴンスクリュー2連発。さらに間髪入れずにテキサスクローバーホールドでしっかりと腰を落としていく。オカダはプッシュアップでロープを目指すが、棚橋はさらに腰を落としてこれを許さない。オカダが抵抗すると、足を持つ手を持ち替え、スタイルズクラッシュ。続けてコーナーに駆け上りハイフライフローを投下するが、オカダはギリギリでこれを回避。
先に立ち上がったのはオカダ。まだハーフダウンの棚橋の後頭部へドロップキック。さらにロープに走る棚橋にカウンターのドロップキック。オカダはロープに走るが、棚橋はとっさにスリングブレイドでオカダの後頭部をマットに叩きつける。再びダブルダウン。
2人は膝を付きながら向き合いエルボーを打ち合っていく。オカダのエルボーに棚橋が崩れ落ちると、すかさずオカダはツームストン・パイルドライバーを狙うが、棚橋はこれをこらえて逆にツームストン・パイルドライバーを狙っていく。しかし、力が拮抗していると見や棚橋はネックスクリュー。棚橋は首を掴んだその手を離さずネックスクリュー三連発。棚橋はさらにスリングブレイドからフォールも2。棚橋はコーナーに上がりハイフライフアタックを狙うが、オカダが対空ドロップキックで撃ち落とす。さらにオカダはツームストン・パイルドライバーでマットに突き刺し、レインメーカーを狙うが、これをキャッチした棚橋がドラゴンスープレックスを狙う。これを振りほどいたオカダがドロップキック。オカダはもう一回レインメーカーを狙うが、棚橋がこれを回避するとローリングラリアット。最後は満を持してのレインメーカーを狙うが、棚橋が組み付いてスモールパッケージもカウント2。オカダはさらにもう一回レインメーカーを狙うが、棚橋がバックを取ってハイブリッジのドラゴンスープレックス。ダブルダウン。
ここで残り時間1分を切り、オカダは組み付いてレインメーカーを狙うが、棚橋がカウンターの張り手。棚橋はコーナーに上がり、ハイフライフローを投下。しかしカウントは2。
互いに懸命に立ち上がろうとするが、ここでフルタイムドローのゴングが鳴った。
棚橋「まだAブロックを突破しただけです。だからひとこりょ……ひとこりょりょ……(間をおいて)だから!一言だけ!……ちょっくら、優勝してきます!」
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
(コメントブースに着くなり下を向いて座り込み、しばらくうなだれたあと「すみません」と一言だけ残して控室へ)
棚橋弘至
――見事優勝決定戦進出を決めた今のお気持ちは
「G1、17回目の出場だけど、今までの中で充実感が一番です!」
――オカダ選手とはこのG1で3回目の引き分けとなりました
「Aブロック、トップで来てたから、一番条件的には有利だったから。これで5月のどんたくと変わってないようだったら何のために練習して、何のために……。でも今シリーズは、心と体と技が揃いました」
――今日の試合はツームストン・パイルドライバーやスタイルズクラッシュなど、普段見せない技が飛び出しました
「とにかく必死でした」
――先程『充実感が一番』と仰っていましたが、そう思われる理由はなんでしょう
「怪我で苦しんで、年に何回も欠場して……『棚橋もう無理しなくていいよ』って言われて……気持ちばかり焦って……。でも、そんな身体でも、俺のために一生懸命動こうとしてくれてる(自身の膝を叩きながら)。だから一回、この体を受け入れて、出来る技で、出来る戦略で、“今の棚橋弘至”で戦えば良いんだと。だから、焦りもないし、使える技は限られるかも知れないけど、自分の思い描く戦いができている。そういう意味での充実感です」
――試合後もファンから大きな声援が上がっていました
「日本武道館でシングルマッチ、初めてなんですよ。どうなるかなって思った。勝てなかったけど、日本武道館がとても好きになりました。(膝を押さえながら立ち上がる)トライアングルスコーピオを、仕掛けようとしたら自分の膝を痛めました。……ここ、笑うところです(笑)」
――明後日の決勝ではどのような戦いを見せてくれるのでしょうか
「プロレスに、たくさんのファンの方が来てくれて、盛り上がってきて、すごく嬉しい。けど、ちょっと、『棚橋ごくろうさん』っていう空気やめてくれるかな?俺の夢は、まだ続いてるから!」
(勢いよく退席していくものの、間違えて観客席へ続くドアを開けてしまい「間違えたぁ……」と照れ笑いしながら控室へ)