【試合結果】2・28 我闘雲舞新木場大会 里歩&真琴vs沙紀&瑞希 【アジアドリームタッグ】さくらえみ&高梨将弘vsジェフマン&ケビンマン 水森由菜vsさくらえみ

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『新木場でポケットをたたくとビスケットがふたつ』
日時:2018年2月28日(水)
開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:230名(超満員)

▼水森由菜デビュー戦 10分一本勝負
●水森由菜
7分51秒 変形ロメロ・スペシャル
○さくらえみ

▼帯広デスマッチ 試合時間未定
○アントーニオ本多(フリー)
9分23秒 横入り回転エビ固め
●趙雲子龍(新北京)
※帯広さやかの愛用品である杖とアイロンが公認凶器。試合中に挫けそうになると帯広さやかが現れ歌で勇気づけてくれる

▼シングルマッチ 10分一本勝負
●紺乃美鶴
4分16秒 バッククラッシュ→エビ固め
○万喜なつみ(Beginning)

▼アジアドリームタッグ選手権 20分一本勝負
【王者】○さくらえみ/高梨将弘(DDT)
10分58秒 ラ・マヒストラル
【挑戦者】●ジェフマン/ケビンマン
※第4代王者チームが5度目の防衛に成功

▼シングルマッチ 15分一本勝負
●バリヤンアッキ
9分47秒 足取り腕十字固め
○佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼メインイベント スペシャルタッグマッチ 20分一本勝負
●里歩/真琴(REINA)
18分31秒 カワイルドバスター→片エビ固め
○沙紀(Beginning)/瑞希(フリー)

沙紀が里歩から初フォールを奪いスーパーアジアに挑戦決定!さくら&高梨が王座防衛!水森由菜が待望のデビュー!帯広の魂の応援歌が新木場に響く!

オープニング


 アーサの療養欠場もあり、3人でのライブ。ライブ中はリング上には上がらないものの、帯広も入場ゲートでしっかり参加。

里歩「本日はご来場いただきましてありがとうございます!ちょっと人数が減っちゃって、新生我闘雲舞ということで、なんか大人っぽくしてみたんですけど如何でしょうか?そして今日は、水森さんのデビュー戦、そしてメインイベントでは久しぶりにみんなで瑞希ちゃんと沙紀ちゃんと真琴さんと試合ができるのですごく楽しみです!皆さん盛り上がっていって下さい!よろしくお願いしまーす!それでは、我闘雲舞の行き先は!リャオサーイ?(メシャーイ)リャオクァー?(メシャーイ)トンパーイ?(シャーイ)レッツゴー我闘雲舞!」

 続けて、ライブ終了後に帯広がリングに上がり、挨拶を行った。

帯広「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます!そうなんです、今ダンスに入ってなかったから『帯、どうしちゃったのかなー』って……あっ、みんな知ってる?知らないでしょ~。帯広、今ちょっと欠場させていただいてて、先月ヒザの手術をさせていただいて、欠場させていただいております。経過としては、まだちょっとジャンプがこれくらい出来るくらいですね(ケンケンのように跳ねながら)。まあ大丈夫です。でも思っていた以上に動けるようになってきました。これは復活の兆しとして、いつもだったら調子に乗るところなので、調子に乗らないように気をつけています。そんな感じで、今日は欠場の挨拶とともに……そう、私大事なことを忘れていました。今日私、第2試合で、帯広デスマッチっていうのが組まれてるんですよ。いや、試合できないって……。でも、試合形式が帯広デスマッチなので、なんというか、デスされるんでしょうね。なんとか持ちこたえて、最後の物販で笑顔でチェキ撮っていただけたらなと思います(笑)そして、今日は皆さんにスッッッッッペシャルなゲストのご紹介がございます。この方を呼ばせていただきましょう。カモン!」

 帯広の呼びかけに応えて登場したのは、昨年12月に我闘雲舞を卒業した「ことり」。
 二ヶ月ぶりに姿を見せた「ことり」だが、帯広が「控室に入ってくるときにあまりにも自然に『おはようございま~す』って入ってくるから何も違和感を覚えずに『あっ、おはよー』って返して作業に戻ろうとしたら……『あっ?!こっちゃん?!』ってなって(笑)」というエピソードを紹介。本日来場した理由を聞かれると「ことり」がマイクを取る。

「ことり」「今日は水森さんのデビュー戦を応援に来ました!すごい緊張してる面持ちだったので、バーン!って背中を叩いてきました(笑)『頑張れッ!』って」
帯広「こっちゃん闘魂注入よくやってるもんね(笑)いっつもよく見てました!(笑)」
「ことり」「あとは、我闘雲舞のみんな全員の応援をしに来たんですけど……帯広さん、今日第2試合ですよね?」
帯広「うん、さっき言った(笑)」
「ことり」「デスマッチですよね。出るんですよね。頑張ってください」
帯広「もぉ~、軽いなぁ。頑張る!」

 その後、帯広が他に告知することがあったのか無かったのか思い出せずうろたえる姿に「ことり」が茶々を入れ、和気藹々とした空気の中で大会がスタート。
 

第1試合


 左手首の骨折とその手術によって昨年9月にデビューの予定が流れていた水森由菜がついにデビュー戦。選手コール時には大量の紙テープが舞い水森を祝福。
 さくらが入場すると水森は握手を求めるが、さくらは荒々しくその手をはたいて拒否。そのままゴングが鳴ると、二人はロックアップで組合い、水森がさくらをロープに押し込んでいく。さくらが押し返すと水森はバックを取り、そのままバックドロップを狙うが、さくらがこれを堪えてバックを取ると、背後からフルネルソンで絞り上げる。天に指を突き立てて咆哮した水森は腕の力だけでさくらのロックを外してスクールボーイ。さくらが2で返すと水森はさくらを起こしてコーナーに叩きつけるが、怒ったさくらが逆に水森を司法のコーナーに叩きつけて回り、コーナーで踏みつけ攻撃。コーナーに突撃するさくらのバックを取った水森はスクールボーイ。起き上がったさくらにエルボーを見舞い、タックル合戦へ。
 これを制したさくらが水森に逆エビ固め。これを足の力で跳ね飛ばした水森はロープに走ってさくらをショルダータックルで吹き飛ばすと、今度は水森がさくらに逆エビ固め。さくらはロープに這っていき、ブレイク。
 水森はさくらにエルボーを放っていくが、その腕をキャッチしたさくらが水森の腕にバイティング。怯んだ水森に容赦のないストンピングを浴びせていく。続けて水森をロープにふろうとするが、水森がロープに捕まって抵抗。さくらは逆水平を入れてさらに振ろうとしていくが、水森は逆に振り返そうとする。しかしさくらはその腕を取って脇固めへ。水森は暴れながらロープブレイク。
 さくらはさらにエルボーを打ち込み、ボディスラムを狙うが、これを堪えた水森が逆にボディスラムで投げ返すと、走り込んでドロップキック。フォールも2。続けて投技を狙う水森だったが、さくらが腹部にヒザを入れて水森を怯ませ、タイガードライバーを狙うが、水森が気合を入れて叫びながらショルダースルーで切り返すと、その場飛びのボディプレス。二発目を狙ったところをさくらが剣山で迎撃し、形勢逆転。さくらは水森をコーナーに振ってさくらえみ70kg。さらにリバーススプラッシュと畳み掛けていくが、これは水森がお返しの剣山で迎撃。
 再び向き合って打撃を打ち合う二人だったが、隙を突いた水森が後ろ回し蹴りをさくらの腹部にクリーンヒット。これにヒートしたさくらは掌打、ローキックなどのコンビネーション打撃を入れ、ダブルアームバックブリーカー、リバーススプラッシュと畳み掛け、最後は変形ロメロ・スペシャルで捕らえると水森がギブアップ。

<試合後コメント>

水森由菜
――デビュー戦を終えられたご感想を
「本当はさくら選手から3を獲るつもりで、この練習期間中も勝つために頑張ってきたんですけど、全然体力も技術も全然足りなくて……本番ではさくら選手に負けてしまいました……(涙声で)。今はプロレスをやりたくて、すごく楽しくて、今日はデビュー戦楽しみだったんですけど、今はすごく悔しい思いでいっぱいです」

――過去に一度デビューが決まった際には腕の怪我でデビューが延期になってしまいましたが、それに関しては
「デビューが決まってて、6周年という素敵な日にデビューする予定だったんですけど皆さんに迷惑をかけてしまったので毎日とてもつらくて、一日でも早く治るために一生懸命頑張って、復帰したときに練習不足って言われないよう、怪我してた中でも出来ることを必死に頑張っていました。なので、辛いというよりも、『もっともっとプロレスをやりたい!』という気持ちが強かったです」

――今後はどのようなレスラーを目指しますか
「私は普通の女性に比べると、プロレスラーの中では小さいかもしれませんが、大型の……太い部分があるので、その体型を活かしたパワーファイターを極めていけたらなと思います。ゆくゆくはラリアットとか、太い腕を使った技をたくさん習得したいと思っています!」

第2試合


 両者が入場するとアントンによってルール説明。公認凶器は帯広さやか愛用の杖とアイロンが使用されることが発表される。その後、田村レフリーの手によって壮大なBGMとともに凶器が入場。
 アントンは握手を拒否し、ゴング。試合開始と同時に両者凶器に走り、お互い抱き合う。その後、軽快なアームドラッグや腕取りの応酬をアントンが制してアイロンを手に取ると、趙雲も杖を取って両者が対峙。アントンがアイロンで殴り掛かると趙雲がガードし、杖でアントンの腹部を突くと、アントンはバタリと倒れて動かなくなってしまう。

 そこへ、帯広がDREAMS COME TRUEの『何度でも』を熱唱しながら登場。歌詞の「何度でも」の部分を「アントニオ」や本名に変えて歌い上げて鼓舞すると、ドラマティックにアントンが立ち上がり、試合再開。アントンが立ち上がると帯広は退場。
 復活したアントンが熱々のアイロンで趙雲を攻撃し、バイオニックエルボーとともにアイロン攻撃。趙雲がバタリを倒れて動かなくなると、再び帯広が『何度でも』を熱唱しながら登場。歌詞の「何度でも」の部分を「趙雲子龍」や本名に変えて歌い上げて鼓舞すると、ドラマティックに立ち上がる。
立ち上がった二人は打撃を打ち合い、組み付いた趙雲がチャイニーズゴリースペシャルボムで叩きつけるが、趙雲のダメージも大きくダブルダウン。
 そこへ三度帯広が『何度でも』を歌いながら登場。アントンと趙雲の本名を連呼してエールを送ると二人はドラマティックに立ち上がる。しかし、よろけた二人の凶器が帯広に直撃してしまうと、帯広がダウン。互いを見合わせたアントンと趙雲は二人でマイクを取って『何度でも』を熱唱し鼓舞すると帯広がドラマティックに立ち上がる。するとアントンは「何度でも帰ってこい!」と趙雲とともに帯広を抱擁。感動的な雰囲気に包まれるが、アントンが趙雲の隙を突いて丸め込みそのまま3カウント。

第3試合


 両者しっかり握手からゴング。
 美鶴が身長差を活かして「来いよ!」と手4つを仕掛ける。これに応じようと手を伸ばしたなつみにエルボーを連打。なつみもエルボーでやり返し、走り込んでドロップキックを放つが、美鶴がすかして自爆させると鎌固め、続けて変形弓矢固めに移行。しかし、なつみは軟体を活かしてするりと抜けると美鶴にストンピングの雨を降らせ、コーナーに振って串刺しドロップキック。座り込んだ美鶴にもう一発串刺しドロップキックを見舞い、続けてボディスラムからフォールもカウントは2。続けてなつみはコーナーに上がるが、美鶴が追いすがってデッドリードライブ。さらにドロップキックで追い打ちしフォールも2。
 美鶴がなつみを起こすと、なつみがこれを振りほどいてスピンキック。美鶴はこれをダッグしてかわすが、返し刀の二発目のスピンキックが命中し、よろけた美鶴に飛びつき式のネックブリーカーを見舞ってフォールもカウントは2。バックを取りジャーマンを狙うなつみだったが、これをこらえた美鶴が低空ブレーンバスターからフォール。カウントは2。さらにエルボーでなぎ倒してフォールもカウントは2。続けてブレーンバスターを狙う美鶴だったが、なつみが堪えて振りほどき腹部にソバットを放ち、バッククラッシュを放つとこれでカウント3

第4試合


 ジェフマンとケビンマンは香港からやってきた兄弟タッグ。試合前に香港コールとさくらコールの合戦からゴング。
 さくらがジェフマンの入れ墨だらけの体を見て「親に謝れ!」と叫びながらヒザを入れフライング・メイヤーからキック。しかしジェフマンはなんともない顔でひょうひょうとしながらケビンマンにタッチ。さくらも高梨にタッチ。
 高梨とケビンマンのマッチアップ 腕取りからヘッドロック、グラウンドの応酬がスピーディーに行われ、クリーンブレイク。ここでさくらが飛び出してきて連携攻撃を狙うも、ジェフマンも飛び出してきてダブルのドロップキック。場外に逃れたさくらとタカナシを狙って二人一緒に場外プランチャを狙うフリで前転し決めポーズを取る挑発。これに怒ったさくらはリングに戻り、さくらもプランチャを狙うが、場外に逃れたケビンマンに足を引かれて失敗。
 高梨とケビンマンのマッチアップは続き、ケビンマンの腕攻めが続く。兄弟タッグの息の合った連携でケビンマン、ジェフマンがそれぞれコーナーから高梨の腕にハンマーを落とす合体攻撃。リング上から身を乗り出すさくらにケビンマンが打撃を入れるが、この隙に高梨がケビンマンに組み付いてチンクラッシャー。さくらにタッチしようとするが、まださくらは場外に落とされたままであり、タッチに失敗。兄弟は高梨を自軍コーナーで二人揃って顔面踏みつけ。兄弟は二人で高梨をロープに振ろうとするが、高梨がケビンマンをジェフマンにぶつけて誤爆させると、さくらにタッチ。
 さくらは二人をチョップとタックルでなぎ倒し、二人まとめてコーナーに振ってさくらえみ70kg。ジェフマンにダブルアームバックブリーカーを放ちフォール。カットに来たケビンマンをカニバサミで捕らえてジェフマンの上に倒れさせ、さくらがボディプレスで二人まとめて押しつぶすと、ジェフマンをロメロ・スペシャルで吊り上げる。決まりきらないと見るやこれを解除して高梨を呼び込むと、高梨がブレーンバスターで上げて前に落とし、そこへさくらがヒザを合わせる合体攻撃。さらに高梨がさくらを背負い、二人分の体重を使ったボディプレス。
 倒れたケビンマンにさくらと高梨がコーナーに上がり合体攻撃を狙うが、ここでケビンマンが入ってきてジェフマンを逃がすと自分が寝転がり攻撃を待つ。さくらは高梨をフランケンで放り捨てて相手にぶつけようとするが、すんでのところでケビンマンが回避し自爆してしまう。立ち上がった高梨に、ジェフマンがトラースキック、ケビンマンが延髄斬りを同時に放ち、ジェフマンが追撃を狙ったところを高梨が組み付いてDDT、さくらにタッチ。
 さくらはジェフマンにチョップ連打からコーナーに振ろうとするが逆に振り返されてしまい、兄弟はさくらにダブルのニーリフト。ジェフマンはロープに走りレッグラリアート。さくらは鬼気迫る逆水平の連打で形勢を互角に戻すと百均ドライバーを狙うが、ジェフマンが暴れて着地するとケビンマンが救出に来て二人でそれぞれにトラースキック。兄弟はそれぞれをコーナーにふろうとするが、さくらと高梨は逆に振り返し、さくらがジェフマンを捕縛。高梨は「抑えとけ!」とさくらに言ってからトラースキックを放つが、ジェフマンが回避しさくらに誤爆。ここで兄弟はさくらに合体式のGTSを放つと、ケビンマンが高梨を抑え、勝負をジェフマンに託す。ジェフマンはさくらが起きるのを待ってRKOの形で組み付くが、さくらがプッシュしてこれを外すと、ケビンマンを振りほどいた高梨がトラースキックでアシスト。続けてさくらがジェフマンをラ・マヒストラルで丸め込み、カウント3。
 第4代王者チームが5度目の防衛に成功した。

<試合後コメント>

さくらえみ&高梨将弘
高梨「防衛しましたね!何度目ですかこれ?」
さくら「分かんない。5回目とかだと思うんだけど……」
高梨「5度目になるといい加減防衛戦の相手も居なくなると思ってたけど、アジアにはまだまだとんでもないのがいるね。なんてチームだっけ?宇宙空間?」
さくら「宇宙空間」
高梨「俺らホント、リング上で宇宙にさまよい込んだ気分だったよ。我々、キャリア足して何年?40年くらいになるのか?だけど、やってて『こんなのがまだまだいんだな!』って。東南アジアってのはまだまだ奥が深いよ。コレがね、アジアドリームだよね」
さくら「情報社会の中で情報が全く出てこないってのはホントに怖いし、私は割りと研究してから試合をするタイプなので、ホントに何をやってくるかわかんない相手は怖かったですね。でも勝ててよかったかな。……どうしよう……やだアジア……アジア怖いよ……もっとなんか、なんか、ちゃんとした……怖いよアジア……どんな人来るかわかんないね」
高梨「ボスも今回のタイトルマッチに向けて絞ったんですよね?」
さくら「絞りました!」
高梨「何キロ絞ったんですか?」
さくら「一週間で6キロ絞りました」
高梨「コレのほうがよっぽどビックリ人間だよ。東南アジアの連中だってビックリするよ。一週間で6キロ絞るプロレスラーなんて中々いないよ、ボクサーじゃないんだから」
さくら「ホントだね(笑)」
高梨「それでいて、今日ガス欠起こしてたでしょ」
さくら「すみません、疲れちゃって(笑)」
高梨「完全に体に慣れてない証拠だよ」
さくら「はい(笑)でも楽しんじゃった。ごめんなさい。じゃ、ありがとうございました~!」
高梨「おい!無理やり終わらせんな!(笑)なんかあんだろ!(笑)」
さくら「ありがと~!センキュー!ジャパン!」

第5試合


 光留が選手コールの際に“変態”と呼ばれ、ムッとした表情を浮かべつつゴング。
 バリヤンが握手を求め、光留が応じてゴング。二人はジリジリと間を詰め、ローキックで牽制し合う。ファーストヒットは光留のロー。バリヤンは後ろ回し蹴りなどの大技を繰り出すが、光留は冷静にローで潰していく。バリヤンは組み付いていくが、光留がフロントネックロックに捕らえ、そのまま腕取りへ。バリヤンも負けじと返していき、フライング・メイヤーからスリーパー。しかし光留はすぐに腕と取って脇固めへ。バリヤンはたまらずロープへ。
 再びジリジリと間を詰める二人だったが、光留が足に組み付いてアキレス腱固めへ。外しにのばしたバリヤンの腕を取ってハンマーロック。しかしバリヤンは力技で反転させてフォール。そのままマウントを取りに行くが、光留が下からアームロックで捕縛。そのまま立ち上がった光留はバリヤンの腕に狙いを定め、アームブリーカーや腕へのミドルキック。バリヤンも食い下がり、痛めた腕でエルボーを打っていくが、光留は「全然痛くありましぇ~ん!」と叫んでフライング・メイヤーからサッカーボールキック。
 尚もバリヤンは意地でエルボーを打ち込んでいき、光留がさらにミドルキックで腕を攻める。バリヤンも光留をロープに振ってドロップキックを狙う場面もあったが、光留はロープにぶら下がってこれを回避。そのままフォールに行くもカウントは2。光留は起き上がったバリヤンにハイキックを狙うが、これをかわしたバリヤンがドロップキック。好機と見たバリヤンはミドルキックとニーリフトを交互に打ち込み、オーバーヘッドキック、立ち上がった光留に延髄斬りを放ってラッシュをかける。続けてバックドロップを狙うが光留が耐えるとバリヤンはミドルキック。これを光留がキャッチするとバリヤンはもう片方の足で延髄斬り。フォールに入るもカウントは2。
 バリヤンは改めてバックドロップを狙うが、再び耐えられると首相撲から膝を入れていき、正面から延髄斬り。しかし今度は光留がダッグして回避し、そのまま足を取ってアンクルロックへ。上体を起こしてロープをつかもうとするバリヤンを開放し、光留は振り向きざまにハイキック。フォールに入るが、バリヤンが腕を上げてフォールを返すと、その腕を取って腕十字へ。バリヤンは苦悶の表情を浮かべながらもなんとかロープへ。
 光留はバリヤンが立ち上がるのを待ち、ミドルキックを連発。バリヤンはこれをキャッチしてドラゴンスクリューで一矢報いると、ハイキック、バックドロップ、ジャーマンスープレックス・ホールドとラッシュをかける。しかし光留は、ジャーマンスープレックスでホールドされた腕のクラッチを切りグラウンドでアームロックへ。バリヤンが暴れて体勢を入れ替えようとすると即座に足取り腕十字へ移行。これにはバリヤンもたまらずタップアウト。

第6試合


 4人はそれぞれクリーンに握手し、ゴング。
 先発は里歩と瑞希。ロックアップから腕取り、ヘアホイップの掛け合いを側転でかわしていく華麗な応酬。両者タッチ。
 真琴と沙紀のマッチアップ。体格に優れる二人はガッチリと組合い、里歩&瑞希のそれとは違った重厚な腕取りやヘッドロック、ショルダータックルの応酬。これに打ち勝った沙紀が追撃を狙うが、真琴はロープワークで沙紀をあしらっていく。しかし沙紀は「ナメんな!」と飛行機投げ。
 瑞希と真琴のマッチアップになると、真琴は瑞希をコーナーに振りタランチュラ。里歩にタッチすると里歩も追随して瑞希に弓矢固め、逆片エビ固めと足・腰を攻めていく。ロープにもたれかかる形でブレイクした瑞希の顔面に里歩が619。真琴にタッチ。
 真琴は瑞希をコーナーに押し込んでダブルチョップ。さらに対角コーナーに振って追撃を狙うが、瑞希がブートで真琴を怯ませ、セカンドロープに飛び乗ってフライングクロスボディで一矢報いると沙紀にタッチ。
 沙紀は真琴、里歩をショルダータックルで吹き飛ばし、里歩と真琴が沙紀を二人でロープに振ろうとするのを踏みとどまって二人まとめてフェイスバスターで叩き付ける。沙紀は真琴にリバーススプラッシュを狙うが、これを回避した真琴が沙紀をコーナー上に寝かせてニーリフト。さらにランニングビッグブートから変形ビクトル投げから両腕を極めるジェーべで極めていくが、これは瑞希がカット。瑞希との合体技でピンチを脱した沙紀は真琴にカンパーナ。決まりきらないと見るや開放して瑞希にタッチ。
 瑞希は飛び出してきてフットスタンプを二連発。さらに真琴をロープに振るが、真琴がカウンターのブートを入れ、ダブルニードロップ。フォールもカウントは2。瑞希は雄叫びを上げながらエルボーを連打し、飛びつき式のカニバサミからそのままフォールへ。これを返されると走り込んで打撃を狙うが、これをキャッチした真琴がクイックモーションでダブルアーム・スープレックス。続けてW.W.ニーからフォールもカウントは2。里歩にタッチ。
 里歩はコーナートップからダイビングフットスタンプを狙うが、瑞希が回避。このタイミングで沙紀が救出に入ってきて里歩にアトミックドロップ、瑞希がタイミングを合わせてネックブリーカーを放つ。さらに沙紀はリバーススプラッシュを狙うが、里歩は剣山で迎撃し沙沙紀をリング外へ。

 今度は真琴が里歩に加勢して瑞希を集中攻撃するが、再び沙紀が入ってきて二人の気を引いている間に瑞希がコーナートップへ。瑞希がフライングクロスボディで二人まとめてなぎ倒し、それに合わせて沙紀が二人まとめてスクールボーイで丸め込んでアシストするも、カウントは2。
 ロープにもたれかかる里歩に瑞希がドロップキック、瑞希がそのまま丸め込みに移行すると、里歩も対抗して丸め込み合戦へ。瑞希が回転エビ固めを狙って正面から飛びついたところを里歩がキャッチしてノーザンライトスープレックス。続けて里歩はコーナートップに登るが、瑞希が追いすがって打撃を入れ、ぶらりと垂れ下がった里歩に串刺しのドロップキック。そこからクロスフェイスに捕らえるが、これは真琴がカット。瑞希は真琴をエルボーで蹴散らすと、里歩にダイビングフットスタンプ。沙紀にタッチ。
 沙紀は里歩にビッグブートからカワイルドバスターを狙うが、里歩は組み付いて十字架固めで切り返そうとする。しかしこれを堪えた沙紀はそのまま里歩をコーナーに叩きつけ、ブレーンバスター。続けてリバーススプラッシュを狙うが、救出に来た真琴が背を向けてコーナーに登っていた沙紀に組み付いて雪崩式ジャーマンスープレックス。これに里歩が後頭部へのそうまとうで追撃。さらに正調そうまとうを狙うが、沙紀が里歩の両足をキャッチしてフラップジャックのように放り捨てると、これにタイミングを合わせて瑞希がコーナートップからフットスタンプを投下。続けて沙紀もリバーススプラッシュ。フィニッシュ宣言からカワイルドバスターを狙う沙紀だったが、こらえた里歩がエルボーで反撃。里歩はヒザを付きながら下からエルボーを、沙紀は上から顔面をブートで蹴りつけていく。沙紀はボディスラムの形で抱え上げるが、里歩はスモールパッケージで組み付いて丸め込み。前転してこれを逃れた沙紀の後頭部に里歩がそうまとう。ここに真琴が入ってきて沙紀にスピアーとジャンピングニーを同時に放つ合体攻撃。

 里歩がトドメの正調そうまとうを狙うが、沙紀が下から突き上げるようなブートで里歩を止めると、里歩はもう一発を狙ってロープへ走る。そこへ瑞希が飛び出してきてカウンターでキューティースペシャル。最後は沙紀がカワイルドバスターで里歩からカウント3を奪った。

エンディング


 まずは、レフリーとして参加していた田村和宏から『好きな人の名前を叫ぼう』の説明。田村がこの日はスタッフとして参加していたリングアナの弥武芳郎が誕生日を迎えたことを報告し、観衆はコールの練習で「弥武さーん!」と大合唱してこれを祝福した。
 『好きな人の名前を叫ぼう』のライブが終わり、リング上でさくらがマイクを取る。

さくら「ありがとうございましたー!今日もいろんなことがありましたが、皆さん楽しんでいただけましたか!まずは、ゆなもん!デビューおめでとう!一言どうぞ!」
水森「はい!ホントこの怪我の時期みなさんと戦ってこれたのでここまで来れました!また新しく我闘雲舞と一緒に戦わせて下さい!よろしくお願いしまーす!」
さくら「正直、怪我した時にね、ゆなもんには諦めてほしかったんですよ」
水森「えぇ?!」
さくら「ゆなもんが手術をしたのを見て、手に大きなキズを作ってしまったのを見て……すごく後悔したし、『ここで終わってくれ』ってすごく思ったんですけど、ホント……プロレス長くやってると『あたし何でこんなことしてるんだろう』って思う時があるんですよ。だけど、ゆなもんの半年間を見て、そして試合をしてるのを見て……(さくらが泣き始める)……ホント、『プロレスすごいな』って思って。私もこれからプロレス頑張ります。ありがとうございます!でもみんなも正直プロレス飽きたりするでしょ?!そんなことない?そのときはゆなもんに会いに来て下さい!そして、メインイベント!里歩さん、みずぴょん、沙紀ちゃん、まこちゃん……みんな大きくなって……(さくらが泣き始める)。団体はみんなばらばらなんだけど、それぞれの団体で一番キャリア上らしいですよ!いつの間にかこんなになったんですか!ホントさくら感無量です!」
沙紀「さくらさん、私出会ったときからこのくらい大きかったんですけれども……(笑)でも何と私今日初めて里歩さんから3獲ったぞォーーッ!ッシャアア!今日は久しぶりにみずぴょんとタッグが組めて、タッグとして3を取ることが出来て、私もフリーとして一人で一年やって、Actwres girl’Zの中でのキャリアが一番になりまして……一人前の証が欲しいと思っておりまーす!さくらさん、いいですか、スーパーアジアの挑戦!」
さくら「里歩さんどうですか?」
里歩「いいですよ」

 里歩があっさり承諾したことで、3月31日のHEAT-UPスーパーアリーナ大会で里歩vs沙紀のスーパーアジア王座戦が決定。
 さくらが田村に「まだ行ったこと無いけどHEAT-UP道場には何人入るのか」と問い詰めると、田村は「60人くらい……?」と答え、さくらは本日詰めかけた超満員の230人が到底入り切らないことに怒り、「だったら増築に増築を重ねて!バルコニーを作って!二人にふさわしい大きな舞台にしてくださいよ!」とさらに田村を問い詰めていく。しかし田村は「会場は規模じゃないんですよ!HEAT-UP道場には夢や希望がいーっぱい詰まっているんですよ!」と反論し、沙紀も「田村さん!夢や希望最高じゃないですか!」と呼応したことで話は丸く収まった。

 続けて、香港からやってきたジェフマン、ケビンマンの兄弟にマイクが渡る。
 ケビンマンは広東語と日本語の切り替えに苦労しながらも、「俺とアニキ、香港から来ました。日本はやっぱりキレイですね!香港は小さい町ですけど、俺らのプロレスの心がなによりも大きいです!俺らの夢!ここにいつもあります!だからみんな、プロレスは最高のスポーツなんです!見ることも、することも、諦めないよ!」と魂のマイク。会場は二人に大きな声援を送った。

 最後は、恒例の「我闘雲舞の行き先は、リャオサーイ?(メシャーイ)リャオクァー?(メシャーイ)トンパーイ?(シャーイ)レッツゴー我闘雲舞!」で大会を締めた。

<試合後コメント>

里歩&真琴
――試合に敗れてしまいましたが、今のお気持ちは
里歩「うーん、沙紀ちゃんと瑞希ちゃんと最近当たってたんですけど、ずっと「ことり」が混じっての4人だったので、自分が引っ張っていかなきゃって気持ちがどうしてもあって、そこで気持ちを維持できていたというか。今回は真琴さんが加わって下さって、ちょっと行けるんじゃないかと過信してしまった部分があって」
真琴「えーっ?!」
里歩「ちがうちがう、そうじゃなくて(笑)でもこれは、それぞれの団体のトップが出揃ったということなので、自分の実力不足です。ホントに悔しいです」
真琴「沙紀さんとは我闘雲舞で当たったりしてたんですけど、瑞希さんとはホントもう正直二度と交じることはないなと思っていたので、プロレスに絶対は無いなって、奇跡的なものを感じました。純粋にリングで再会できて嬉しかったです。負けちゃったのは私のサポート力不足なんですけど、ごめんなさい」
里歩「違います違います、ホント違います……」

――沙紀選手とのタイトルマッチが決まりました
里歩「今まで「ことり」の卒業とかであまり防衛戦が出来ていなかったので、いいところでタイトルマッチしたいなとは思っていたので、自分が勝ったら言おうと思ってたんですよ正直。でも、向こうから来られちゃって、今負けて不安な気持ちでいっぱいなんですけど、また頑張ります」

――今後、二人のタッグの継続はあり得る?
里歩「ありえますか?やりたいですけどねー」
真琴「やりたい。組みたいです」
里歩「タッグベルトとかもね」
真琴「はい。狙ってます、実は」


沙紀&瑞希
――試合を終えられたご感想は
沙紀「一番は(瑞希と)久しぶりに組めて嬉しかったこと。そして、二人が組んだことで里歩さんから3を獲れたことですね!嬉しい!」
瑞希「今までは、ことりほvs沙紀瑞希だったんですけど、なんかそれが自分の中では大きなカードだったので、なくなってしまったっていうのが寂しかったんですけど、こうやって真琴さんが入ることによってまた違った闘いがあるのかなって。沙紀っぽが隣におることで、好き勝手やってもどうにかフォローしてくれるやろって戦えるから嬉しかったです」
沙紀「私、Actwres girl’Zに入ってから、何も印象を残していないというか。入ったはいいけど。今日、それぞれの団体のトップがいた中で試合できて、次に挑戦させていただくことが決まって、これで私がアクトレスに入って一人前の証が残せたらなっていうのが一番大きいです」

――里歩選手のベルトに挑戦することについては
沙紀「正直シングルで勝てたことがなくて、今日こうしてみずぴょんと久しぶりにタッグが組めて、みずぴょんも里歩さんと対戦してるからこそ動きが読めるから助けてもらって3を獲れたので、『勝てる自信が100%あります!』とは言えないけども、でもここで勝たないと先に進めないと思うので、勝つしか無いと思ってます」

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