【試合詳細】10・31 我闘雲舞新木場大会 【3CW女子】さくらえみvs駿河メイ 世志琥vs紺乃美鶴 水森由菜&SAKIvs沙也加&佐藤光留
『ガトーパンプキン ~gtmv14~』
日程:2019年10月31日(木)
開始:19:00
会場:新木場1stRING
観衆:215人(満員)
▼シングルマッチ 10分1本勝負
●リンリン
6分16秒 アンドレ
○TAMURA(HEAT-UP)
▼シングルマッチ 10分1本勝負
●桐原季子
6分1秒 熟女が熟女にドーン→片エビ固め
○チェリー(フリー)
▼8人タッグマッチ 15分1本勝負
帯広さやか/●ルル・ペンシル/小石川チエ/アントーニオ本多(フリー)
12分3秒 WWニー→片エビ固め
咲百合/○真琴(フリー)/新納刃(魔界)/趙雲子龍(新北京)
▼タッグマッチ 15分1本勝負
[トロピカワイルド]○水森由菜/SAKI(Color‘s)
12分5秒 武者返し→片エビ固め
●沙也加/佐藤光留(パンクラスMISSION)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
●紺乃美鶴
11分41秒 セカンドロープからのダイビングセントーン→片エビ固め
○世志琥(SEAdLINNNG)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[CBK]○高梨将弘(DDT)/クリス・ブルックス
12分24秒 タカタニック
[戦闘民族]関根龍一(BASARA)/●下村大樹(BASARA)
▼3CW女子選手権 20分1本勝負
【王者】さくらえみ
16分58秒 ラ・マヒストラル
【挑戦者】●駿河メイ
※第2代王者が4度目の防衛に成功
さくらが試合中のギックリ腰を発症もメイを相手に意地の王座防衛!美鶴が世志琥との一騎打ちで奮戦もダイビングセントーンに散る!
オープニング
ガトームーブのメンバーがハロウィンにちなんで仮装して登場しオープニングライブを実施。オープニングコールは美鶴が務める。
美鶴「はい!本日もご来場いただきまして誠にありがとうございます!ガトムパンプキンということで、今日はそれぞれ思い思いの衣装に身を包み、こんな素敵なオープニングをお届けしてみました。さあ、私の試合は第5試合目、世志琥vs美鶴という試合なんですけど、私ここにきて初めての感情を持っております。というのも私、今プロレスが大して楽しくないんですよ。ただ、楽しくないプロレス、痛いプロレス、苦しいプロレス、しんどいプロレス、これを今まで丸々3年間続けてきた美鶴が今日ここに来て、世志琥さんというあまりにも大きすぎる敵を前に……ちょっと楽しみになっております!このまま美鶴はたのしみな気持ちを持って試合に勝って、市ヶ谷に戻り、美味しいビールを乾杯するんだ~!……そこんとこ、夜露死苦!我闘雲舞の行き先は~?リャオサーイ?(メシャーイ)リャオクァー?(メシャーイ)トンパーイ?(シャーイ)レッツゴーガトームーブ!!
第1試合
HEAT-UP道場の師弟対決となるこのシングルマッチ。リンリンは握手を求め、TAMURAもその手を握り返してクリーンな雰囲気の中で試合開始。
ロックアップで組み付いていくリンリンを力任せに振り払い「どうした!」と両手を広げて挑発するTAMURAだったが、リンリンはTAMURAのつま先を踏みつけて隙を作るとドロップキック2連打からクロスボディ。しかしTAMURAはこれをキャッチしてシュミット式バックブリーカーからコーナーに押し付け顔面を踏みつけていく。
エルボーで突っ張っていったリンリンはドロップキックを放つも、これをかわしたTAMURAは足を取って逆片エビ固めへ。TAMURAがロープブレイクしたリンリンの髪を掴んだりボディブローを入れたりすると場内からは大ブーイング。
TAMURAはリンリンをコーナーに振っていくが、リンリンはエプロンに退避。TAMURAがエルボーで追撃するとリンリンは腕を取ってロープを使ったアームブリーカー。さらにもう一発を狙うTAMURAの腕を取って脇固めから腕固め、さらに腕十字を狙っていき、TAMURAが立ち上がろうとするとカニバサミで倒しながら絡みつき、回転腕十字へ。TAMURAが体勢を入れ替えて上を取ると、リンリンは組み付いてバックスライド。これをキックアウトしたTAMURAの腕を取って腕固めに移行も、TAMURAはリンリンごと持ち上げてコーナーに叩きつけて脱出。続けて串刺し攻撃を狙うが、リンリンはコーナーに駆け上ってダイビングクロスボディを投下。さらにエルボーを連打していくが、TAMURAは強烈なミドルキックを胸板に叩き込み、そのままアンドレで試合を決めた。
試合後、退場していこうとするTAMURAへ、リンリンは深々と一礼した。
第2試合
チェリーは桐原の握手を拒否すると「よし桐原。正々堂々来い!」と手4つを求めながら足を踏みに行くが、桐原はこれを先読みして回避。ロックアップで組み合い、ロープに押し込み合いながらエルボーを打ち合っていき、これを顔面ひっかきで制したチェリーが首投げから「クソババア!」と罵りながらマウントエルボー。反転した桐原も「お前もクソババアだろ!」と罵りながらマウントエルボーで返していくが、下から腕を取ったチェリーが「折れやすくなってんだろ?!」とチキンウイングアームロック。続けて腕十字を狙うが桐原はなんとかブレイク。
チェリーはロープに振ろうとするが、桐原が振り返して絡みつきコブラツイスト。そのままグラウンドコブラに持ち込むがチェリーはこれを起き上がる。桐原は払い腰3連発から脇固め。これをブレイクされると起こしてエルボーを狙うが、チェリーは「どっこいしょ!」と大外刈からエビ固めも、桐原もエビ固めで切り返す丸め込みの応酬。桐原は「よっこいしょ!」と大外刈で返すと腕十字へ。これを上から潰したチェリーは三角絞めに持ち込むも桐原はなんとかブレイク。
息も絶え絶えの桐原へ、チェリーは「ご苦労さまでした!熟女で!ドーン!」と両手の種痘を叩き込んでフォールも桐原はギリギリでキックアウト。ならばとチェリーは「熟女が熟女にドーン!」と左右の熟女にドーンからローリング熟女にドーンの3連打で桐原から3カウント。
試合後、チェリーは桐原を抱きしめ、桐原もチェリーと抱き合った。
第3試合
アントンらは試合前に握手を求め、相手側が応じようとすると「フゥ~♪」と髪をかきあげてスカす挑発から、咲百合が先発を買って出るとアントンが「女子供には容赦しねーからな!お前にはタッチ回らねーからな!」と自信満々に出ていってゴング。
咲百合がエルボーを打ち込んでいくと、アントンは余裕の表情を見せて挑発するが、次第にダメージが蓄積していくとつらそうに身をかがめる。アントンは咲百合をコーナーに振ろうとするが、咲百合が振り返してスクールボーイを連発。さらに十字架固めもアントンはギリギリでキックアウト。両者タッチ。
ルルと刃の対面となると、ルルが怪獣のようなジェスチャーで刃を威圧するが、刃は真顔でルルを凝視。両手の爪を立てて「ガオー!」と刃の眼前で威圧すると刃が手4つの形で掴んで少し力を入れるとルルは即座に力負けしてマットに這いつくばる形に。刃がそのままリストを取っていくと、ルルはゆっくりとした前転で取り返すも、刃は再び取り返すと真琴にタッチ。ルルは命からがらといった様子で四つん這いで駆け戻ってチエにタッチ。
チエと真琴はロックアップで組み合い、真琴がリストを取っていくが、チエは極められたまま真琴の周りをグルグルと全力で駆け回ってリストを取り返すが、目を回してバランスを崩したところを真琴がコーナーに振って串刺しブートを放つ。ここで帯広がエプロンを駆けて真琴に一撃入れるアシストを入れ、チエとともに真琴をロープに振ってダブルチョップ。続けてチエがボディスラムを狙うが、真琴が逆にボディスラムで叩きつけて刃にタッチ。
刃が出てくるとチエは闘志むき出しでエルボーを打ち込んでいくが、刃のハンマーパンチ一発で吹き飛ばされてしまう。チエは何度も吹き飛ばされながらも諦めずに立ち上がってエルボーを打ち込んでいくが、刃は非情に叩きのめしてから趙雲にタッチ。
趙雲はロープワークをしながらチエの顔面を踏みつけていき、コーナーに振って延髄斬り。さらにコーナーに振って突撃するが、チエはドロップキックで迎え撃って帯広にタッチ。
帯広は殺陣のようなコンビネーション打撃を放ち、趙雲がこれをすべて回避するとヘッドバッド。さらにコーナーに振って突撃するが、趙雲はこれをかわしてミサイルキックを放ち、チャイニーズゴリースペシャルボムを狙うが、着地した帯広がダブルの地獄突きからハーフハッチスープレックスホールド。これを返されるとルルにタッチ。
ルルは趙雲の打撃を不思議なタイミングでガードすると、リストロックからグルグルと回転して趙雲とともに目を回して倒れ込み、さらにゴロゴロと転がって趙雲の足払いを狙っていくが、パワーが足りず趙雲はビクともせず。趙雲はフットスタンプを放って真琴にタッチ。
真琴もフットスタンプを放ち、コーナーに振って串刺しのビッグブートからフォールも、これをアントンがカット。しかしアントンはカットの際にロープにつまずいて転んでしまいヒザを負傷。ギブアップする代わりに創作昔話を聞いてほしいということでごんぎつねを語りだす。
アントン「今日はハロウィンだから渋谷の街に行ってハロウィンを楽しむかな。でも渋谷では規制が激しくなったって話でね。でも行こう。プシュ~!ここは渋谷ですか~?(帯広とチエがまるで猛禽類の鳴き声のような大声を上げる)……キセイが激しい!キセイ……奇声が激しい~ッ!」
とごんぎつね攻撃を放つが、刃に受け止められ、帯広、チエ、自身へと次々に誤爆。しかしルルが刃にごんぎつね攻撃を見舞って隙を作ると、視界を失った刃はふらふらとリングをさまよい、偶然近くにいた真琴に「お前か!」と組み付くとルルと勘違いしてボディスラム。味方からの誤爆で大ダメージを受けた真琴を見たルルはチャンスとばかりにコーナーに上るが、生まれたての子鹿のように足をプルプルさせるとセカンドコーナーに降り、ドラゴンリングインのような形で慎重に飛び降りてからローフライフローを放つが、真琴が剣山で迎撃。のたうち回るルルを真琴がWWニーで沈めた。
第4試合
アジアドリームタッグ王者の2人に新人の沙也加が光留と組んで挑む試合。
SAKIと沙也加のマッチアップでゴングが鳴ると、ロックアップから沙也加がスクールボーイやバックスライドで速攻を狙うが、これを余裕でいなしたSAKIがアームドラッグからビッグブートも、これをかわした沙也加がバックスライド。これをSAKIがキックアウトすると両者タッチ。
水森は「ゆーなーもん!」とコールを煽り、光留のスタイルに合わせてアップライトで構えながらローキックを放っていくが、光留のローキックがヒットすると野太い声で叫びながら転げ回る。観客のゆなもんコールに合わせてもう一回挑むが、光留のローキックがヒットするとアイドルが出してはいけない声を出しながらのたうち回り、光留がロープに振ろうとすると「ナメンな!」と足を何度も踏みつけてからショルダータックル。さらに光留の足の指を絡めながらのレッグスプレッド。そのままコーナーに持っていってSAKIにタッチ。
SAKIは光留の足の指を踏みつけてから2人でロープに振り、ダブルのビッグブートからダブルの足指踏み。さらにSAKIは光留の指を踏みつけていき、ブレーンバスターを狙うが光留が腕を取って抜け出し延髄斬り。沙也加にタッチ。
沙也加はSAKIに首投げ3連発からコーナーに振って串刺しドロップキック2連発。3発目を狙っていくが、リバースしたSAKIがコーナーに何度も叩きつけながら顔面を踏みつけていくが、光留がカットへ。沙也加は首投げから逆エビ固めも位置が悪くSAKIはすぐにブレイク。光留にタッチ。
光留はボディスラムも、SAKIはエルボー連打で反撃。光留が水車落としを狙うとSAKIは回転エビ固めで切り返し、ビッグブートからロープに振るフェイントからノーザンライトスープレックス。水森にタッチ。
水森は光留にドロップキックからエルボー連打、さらに光留のキックをキャッチして足の指を踏みつけショルダータックル。これを返されるとブレーンバスターを狙うが、これを耐えた光留がボディスラムを狙うが、水森は足の指を踏みつけて脱出してボディスラム。さらにコーナーからの攻撃を狙うが、光留が地対空延髄斬りから沙也加にタッチ。
沙也加はドロップキック連打で攻め立てていき、水森のショルダースルーを回転エビ固めで切り返すが、追撃を狙ったところで水森がカウンターのショルダータックルからボディスラム。さらに水車落としを狙い、沙也加が回転エビ固めを狙うが水森はこれを耐える。ここに光留が入ってきてミドルキックで水森を倒してアシスト。エビ固めを返された沙也加はドロップキックからダイビングクロスボディ。これを返されると光留に水森を押さえさせてドロップキックを放つが、水森が回避したため光留に誤爆。ここにSAKIが入ってきて沙也加にサンドイッチショルダータックルからダブルのショルダースルー。水森が倒立セントーン2連発から武者返しで3カウントを奪った。
第5試合
世志琥が入場すると、美鶴は両手を差し伸べて握手を求めるが、世志琥は美鶴の眼前で中指を立てて応える。
ゴングが鳴ると、世志琥が圧倒的なパワーでロープまで押し込んでいくが、美鶴はエルボーで食い下がりドロップキックを放つが、世志琥はこれをかわしてフォール。美鶴はブリッジでこれを抜け出して走るが世志琥はショルダータックルで迎え撃つ。
世志琥は美鶴の腕にニードロップを落としながら腕固めに取っていき、ヘアホイップでコーナーに叩きつけてから顔面ウォッシュ。膝立ちになりながらもエルボーで反撃する美鶴の顔を、世志琥は「終わるぞ?終わるぞ?」と鼓舞しながら蹴飛ばしていくが、美鶴はランニングビッグブートで世志琥の顔面を蹴り飛ばすとグラウンドで鶴固め。これをブレイクされるとY字バランスからの踵落としを見舞い、フィッシャーマンズスープレックスを狙うが世志琥はこれを腰を落として耐え、振り払ってからビンタ、ローキックで美鶴を倒して顔面にケンカキック、続けてセントーンと連撃しスリーパーホールドからグラウンドでの胴締めスリーパーホールドへ。美鶴がなんとかブレイクし、ロープを掴んで立ち上がるとロープへの串刺しラリアットからロープを踏み台にジャンプしてダイビングヒップドロップ。
グロッキー状態となる美鶴はエルボー連打で反撃していくが、世志琥がフルスイングのエルボー一発入れると大の字でダウン。ふらつく美鶴へ世志琥はラリアットを放つが、美鶴はこれをその場でのブリッジでかわし、驚愕の表情を浮かべる世志琥の足を刈って鶴乃舞。これをブレイクされるとロープに飛び、世志琥のラリアットをかわしてセカイバレーからフィッシャーマンズスープレックスホールド、これを返されると世志琥を引き起こすが、世志琥はその腕を引き寄せてショートレンジラリアット。さらにPK、セントーン、バックフリップと畳み掛け、最後はダイビングセントーンでトドメを刺した。
試合後、世志琥は倒れ伏す美鶴に右手を差し伸べるが、美鶴はこれをはたいて拒否。しかし美鶴は今度は自分から右手を差し出すと、世志琥はこれを握り返して美鶴の健闘をたたえた。
第6試合
高梨と関根でゴングが鳴ると、手4つからなめらかなグラウンドでの首の取り合い、腕の取り合いとなり、両者互角のままクリーンブレイク。両者タッチへ。
クリスと下村の対面となると、下村が足を刈って倒し、ロープワークでクリスを翻弄してからアームドラッグで先制。さらにロープに振って行くが、ここに高梨が入ってきて下村とクリスを押さえつけると、2人で複雑に絡み合いながら関根と下村の手足をロックしまるでオブジェのような芸術作品をつくリだす。
高梨と下村の対面となると、下村が延髄斬りで脱出して関根につなぎ、関根は強烈なミドルキックを連打して高梨をコーナーに押し付けると串刺しのランニングニー。これをキックアウトされると下村にタッチし、2人でハンマーパンチを交互に打ち込んでいく。高梨が二人を相手にチョップで対抗し鼻をつまみ上げるが、関根がタックルで倒して下村がスライディングキック。下村は高梨をコーナーに叩きつけてから野球チョップ。「もういっちょ行くぞ!」と2発目を放ち、関根にタッチ。
関根はブレーンバスターを狙っていくが、高梨が耐えるとロープに振ることを狙うが、高梨が関根の鼻をつまみ上げて隙を作り、関根のコーナー攻撃を自爆させてショルダースルーで一矢報いてクリスにタッチ。
クリスは関根に強烈な逆水平チョップを叩き込み、コーナー上からスタンド状態の関根にダイビングフットスタンプ。さらに関根の突撃を回避して組み付くと関根の足をロープに引っ掛けてマジックスクリュー。続けてダブルアームに捕らえていくが、関根が振り払ってエルボー連打。クリスはソバットから走るが、関根はヒザへのハンマーパンチで止めるとミドルキックで倒して下村にタッチ。
下村は正面から野球チョップ。クリスもフルスイングの逆水平チョップで応え、両者鋭い音を響かせながらチョップを打ち合っていく。これを制したクリスは下村をコーナーに振っていくが、下村はコーナーに飛び乗ってミサイルキック。さらにアサイDDTを狙うが、クリスは着地してジャンピングニー。高梨にタッチ。
高梨は下村の鼻をつまんでからコンビネーション打撃からソバット、続けてビッグブートから串刺しタックルを狙うが、下村はかわしてスクールボーイから錐揉みエルボー。さらに関根を呼び込んでトレイン攻撃を狙うが、高梨がうまく誘導すると、高梨が下村にバックドロップを放つのに合わせてセントーン、ついでに妨害に来た関根も同時にミサイルキックで吹き飛ばす形のツープラトン。
タカタニックを狙う高梨だったが、関根はこれを振り払ってカミカゼ、そこへ下村がその場飛びのムーンサルトプレスで追撃して高梨へアサイDDTを狙うが、クリスが背後から下村をキャッチ。すると下村はクリスに組み付いてスイングDDTで排除すると高梨に改めてアサイDDT。さらに業界屈指の美しさを誇るスワントーンボムを発射も高梨はこれを回避し、下村の起き上がりにクリスがスワンダイブ式のRKO。強力なアシストを受けた高梨がタカタニックで叩きつけて試合を決めた。
第7試合
リングでの試合ではデビュー戦以来となる師弟対決。開始前に両者は見つめ合いながら慎重に握手してゴング。
最初はグラウンドでの首の取り合い、メイのフルネルソンから腕の取り合いに発展していき、さくらもお返しのフルネルソン。これを振り払って腕を取ったメイはメイジャンプを放っていくが、さくらはこれをキャッチして途中でやめさせると胴締めで絞り上げるが、メイは身体を後ろに倒して何度もフォールし、さくらが疲れたところで逆に胴締めに持ち込んでダイヤル固め。メイがアイドルポーズを決める前にさくらが髪を引っ張ってカットし、「エーオ!」とフレディ・マーキュリーのマネでコールを煽ってロメロ・スペシャルを狙うが、これを脱出したメイがドロップキックで倒して「エーオ!」とコールを煽ってロメロ・スペシャルを狙う。さくら以上のコールが起きるとさくらは泣きながら「エーオ……」とメイにチョップ。後にさくらはこの攻防の中でギックリ腰を発症していたことを語る。
さくらはさらにヘアホイップで投げ捨ててから串刺しチョップを放つが、これをかわしたメイは組み付いて「突撃ーっ!」とコーナーに突っ込んでいく。突撃を抜け出したさくらは串刺しのブートを放つが、メイはこれをキャッチしてさくらの足をコーナーに引っ掛けた状態で串刺しドロップキック。さらにロープに振ろうとするが、さくらが耐えると巴投げを狙っていくが、さくらが耐えて上から押しつぶす。これを抜けだしたメイはロープに飛びながらフットスタンプを見舞っていき低空ドロップキック。さくらは「ウィッヒィ~」と妖しく笑いながらこれをキックアウトし、メイにダブルアーム式ストマックブロック。「さくらえみ70kg!」と叫んで突っ込んでいくが、メイはこれを足で迎え撃ち、エプロンに出てさくらを挑発。さくらが追ってくるとエプロンを走り回って逃げ回り、さくらをキャッチしてエプロンでの突撃を狙うが、さくらがこれをかわすと花道にでてエプロンからロープを踏み台にメイジャンプからのアームドラッグ。さくらをリングに戻して追撃を狙うが、さくらはリングの中から外へのさくらえみ70kg。そして花道でのボディスラムを狙うが、これを着地したメイはエプロンからメイジャンプ式でリングインするとともにさくらの腕をロープに叩きつけるアームブリーカーから突撃。さらにメイはボディスラムを狙うが、さくらはこれを耐えるとスマッシュマウス。
観衆からウィーウィルロックユー式の手拍子が起きる中、さくらはさくらえみ70kgからダブルアーム式バックブリーカー。続けてリバーススプラッシュを放つがメイはこれを回避し、うつ伏せに自爆したさくらの隣に寝転んでグラビアポーズ。笑顔でさくらの頭にげんこつを見舞い、さらにさくらの腰へハンマーパンチを見舞うとさくらは激痛に悶え苦しみ、メイはさらにフルネルソンブリッジ。さらにメイは腰へのフットスタンプからロープに飛ぶが、さくらはカウンターの風車式バックブリーカー、さらにフラワーランチの形でメイをヒザから落とすが、メイはバービックポーズを取ってヒザを指差しながら余裕の笑顔。
メイは四つん這いになるさくらの腰を馬跳びで飛び越えてフットスタンプ。チョップの打ち合いとなるとメイはさくらの攻撃をすべて避けながら両手を広げて「来いよ!」と挑発し、さくらが突っ込んでくるとドロップキック。しかしさくらは倒れず耐えて重爆ドロップキックで吹き飛ばしバックドロップを狙っていくが、メイは耐えてカサドーラ。さらにプロペラクラッチを狙うがさくらが足を刈って倒しスモールパッケージを狙う。これを前転して抜け出したメイはさくらのバックスライドを後転で抜けて背中へフットスタンプからプロペラクラッチ。これもスモールパッケージで切り返すさくらを横倒しにして逆にフォールも2。
メイはプロペラクラッチを返されるとメイプラモデルを狙うが、メイを肩車した状態となったさくらが腰を押さえ込んで崩れ落ちてしまい失敗。ならばとカニばさみからフォールし、これを返されるとロープに飛ぶが、さくらがカウンターのダブルチョップを叩き込み、腰の痛みからか途中でロックがすっぽ抜ける危険な角度でのタイガードライバー。さらに半回転ひねったリバーススプラッシュを投下もメイはキックアウトし、腰にベルトを巻くジェスチャーから天に向かって雄叫びを上げる。
メイはさくらに飛び乗ってメイプラモデルも、これをキックアウトしたさくらがメイの腕を取ってシームレスにスモールパッケージに移行。ガッチリと押さえ込むとメイも返すことができず3カウント。
意地の王座防衛を果たしたさくらは満身創痍で立ち上がることもままならず、寝転んだままベルトを受け取り勝ち名乗りを上げた。
エンディング
アントンの前説からエンディングライブが始まり、さくらも希月あおいの肩を借りながら登場し傘を杖代わりにリングに上ってマイクを取る。
さくら「防衛したぞーっ!メインイベントでさくらがベルトを防衛したということで、これはある人へのエールでもあります。3日後!11月3日のDDT両国大会でベルトに挑戦する高梨さん!最後の意気込みを語れ!」
高梨「今日の防衛戦見たら、すげー勇気づけられました!やっぱりさくらさんチャンピオンです!輝いてます!俺も必ずベルトを獲って、この我闘雲舞のリングに戻ってきますので……」
(ここで王座戦の相手でもある関根がマイクを奪い取り叫ぶ)
関根「俺は防衛してこのリングに戻ってきますので応援よろしくお願いします!」
さくら「どっちを応援していいかわかんないけどね、ずっと私は高梨さんとタッグを組んでるんだから。ずっと煮え湯を飲まされてきたんだよこっちは!関根さん、11月3日がんばって!帯広の面倒見てくれていつもありがとう!そしてメイちゃん。今日は、敵ながらあっぱれ!まさか『エーオ!』を歌われるとは思わなかったよ(笑)11月9日からのイギリス遠征、ほんとに頑張ってほしい。このベルトは渡せなかったけれども、エールの気持ちを込めて、メイちゃんにアドバイスをしたいと思います!日本であれ、外国であれ、いちばん大切なのは挨拶。だからメイちゃんは挨拶をしっかりしないといけないよ。どうやってやるかというと、ハロー!ナイストゥーミーチュー!アイム・メイ!そしていちばん大事なのは、ゆっくり目を見て、I HATE YOU!!」
(ここでイギリス人のクリスが慌てて割って入ってくる)
クリス「NO!NO!NO! BAD WORD!! BAD WORD!!僕が教えるよ。ハロー!」
メイ「ハロー!」
クリス「アイムメイ」
メイ「アイムメイ!」
クリス「ナイストゥーミーチュー」
メイ「ナイストゥーミーチュー」
クリス「レッツオウエンジョイプロレスリングトゥギャザー!」
メイ「レッツオウエンジョイプロレスリングトゥギャザー!」
(クリスがハイタッチを求めるが、身長差が約45cmあるためメイジャンプでも届かず、クリスが笑顔でメイの目線でタッチしようとしたところでさくらが傘でクリスをぺちぺち叩く)
さくら「私の弟子なんだから!アイ・ヘイト・ユー!だよ!まあこんなんですけど、私がチャンピオンだーっ!我闘雲舞、年内最後のリングの大会が決まりました!12月26日、ここ新木場1stRINGで大会を行います!そのときホントに誰がチャンピオンなのか、誰がデビューしてるのか、誰が引退してるのか分かりませんが、またこのメンバーと今日のお客さんと楽しみましょう。プロレス楽しんでいただけましたか~!我闘雲舞の行き先は?!リャオサーイ?(メシャーイ)リャオクァー?(メシャーイ)トンパーイ?(シャーイ)レッツゴーガトームーブ!」
<試合後コメント>
さくらえみ
「4回目の防衛をしました。1年前にイギリスでこのベルトを獲って、今回で杏ちゃむ、水森、帯広、駿河メイと防衛して4度目の防衛だったんですが、実は11月にメイがイギリスに遠征に行くということで、我闘雲舞代表としてはメイちゃんにベルトを持って、ヨーロッパ中の最強選手が集まるプロレスリングEVEのSHE-1というリーグ戦に出るに当たって、ベルトを持って箔付けをして『私が駿河メイだ!』っていうのを言ってほしいって気持ちもあったんですけど、私今回アメリカ、イギリス、アイルランドって遠征したときに、元々このベルトを争って私が勝ったんですけど、イギリスの選手でカンジーっていうメチャクチャいい選手がいるんですね。そのカンジと私が試合をして、シングルマッチ、タイトルマッチ以来の試合だったんですけど、試合中に腕を骨折してしまったんです。腕を2本前腕骨折して全治3ヶ月だったんですけど、プロレスに戻ってくると言うので、俄然このベルトを防衛しなきゃいけないっていう気持ちが高まって、2日くらい前ですかね?私もこのベルトを絶対防衛するんだという気持ちで臨みました。私も試合中、ロメロ・スペシャルでギックリ腰が発動して『もうダメだあ!』って思ったんですけど、なんとか最後まで戦い抜くことができてよかったです。駿河メイは多分、今日もしかしたら私に合わせた部分があったかも知れないんですけど、私より動けるし、来年2020年はイギリスだけでなく、アジア、もっと色んな国でチャンスを掴んで外に行ける選手だと思うんですが、忘れないでほしいのは、私も超頑張ってるよ!ホントに頑張ってる!月に2回はアメリカ行って、アメリカからイギリス行ってアイルランド行って、日本帰ってきて今日タイトルマッチやってまた3日後にアメリカ行くの!ホント里歩ちゃんと志田さんだけじゃないっていうのを言いたいんですが、まだまだ皆さんに認めてもらえるのは時間がかかりそうなので、コツコツやるべきことをやって、我闘雲舞のみんなの誇りになれるよう頑張りたいと思います。クリスと下村選手初参戦等うことで、クリスがイギリスの選手ということで、また我闘雲舞とも高梨さんのタッグを見せていけたらいいなと思います。ありがとうございました!」
――メイ選手とはデビュー戦から戦っている相手ですが、成長を感じる部分は
「デビュー戦がリングでやった初めての試合で、今日が1年5ヶ月ぶり、2回めなんです。デビュー戦以来、リングではシングルマッチをやりました。スタミナがもうスゴすぎる!我闘雲舞でも頑張っているんですが、SEAdLINNNGさんとか仙女さんとか色んな団体さんに上がらせていただいて独自の進化を遂げて、私の知らないところで勝手に強くなって帰ってくるっていうのがメイはあるのかなっていうのと、彼女はマットの試合を見て我闘雲舞に入りたいって来てくれた子で、我闘雲舞の試合がYou Tubeで世界に広がっている中、マットでの試合をどれだけ経験したかで今日みたいな発想というか、ちょっと何考えてるかわかんないんですけど、ああいうのが生まれたんじゃないかと思いました。我闘雲舞も捨てたもんじゃないなと思いました。メイの成長とともに我闘雲舞も大きくなっていかなきゃいけないし、今日出た新人選手たちも、メイちゃん、美鶴ちゃん、みんなについていってほしいなと思います」
――某インタビューでメイ選手が「さくらさんが一番大事にしているのは『人のマネをしないこと』だと教わった」と言っていて、まさにそういうイズムを受け継いだ選手だと思います
「人のマネしてるんですよ!私の『エーオ!』と今日奪ったのに、私より上に行ったんですよ!まさに私の教えたこと全部跳ね返ってきてて悔しいんですけど、気持ちいいくらいに吸収してくれてるんで、次対戦するのが楽しみですね。そのインタビュー見ました、私も。言ってましたね(笑)里歩がいて、メイがいて……あ、里歩はいないんだ、もう。メイちゃんがいれば我闘雲舞は安泰だと思います」