8年ぶりの後楽園ホール大会で師匠・さくらえみを倒し、駿河メイがスーパーアジア王者へ!
31日、後楽園ホールにて我闘雲舞(ガトームーブ)『For the Future』が開催。メインイベントではさくらえみの持つスーパーアジア王座に駿河メイが挑戦した。
我闘雲舞はアイスリボンを退団したさくらえみがタイのバンコクで2012年に旗揚げした団体。タイ唯一のプロレス団体として成長を続け、日本では“世界一小さいプロレス会場”と言われるキャパ40人の市ヶ谷チョコレート広場を中心にジャパンツアーを行っていた。
現在スターダムで闘う水森由菜や、GLEATで闘う中で昨年引退した細川ゆかりなどがデビューしたが、2019年にタイ支部は独立し我闘雲舞から『SET-UP』に名称変更。さらにコロナ禍でYoutube配信団体『チョコレートプロレス(ChocoPro)』を旗揚げし、我闘雲舞はタイや日本だけでなく世界を相手に知名度を拡大していった。
さくらは現在アメリカ・AEWを中心に活躍しているが、昨年7月に新納刃を倒しスーパーアジア王者に。今回8年ぶりの後楽園ホール大会を行うに当たり、アメリカ・イギリス・タイ・バンコクなど世界を股にかけて活躍する我闘雲舞のエース・駿河メイを相手に防衛戦を行う事を決定した。
試合はメイがダイヤル固めからのニコニコフォール(=頬杖をついて笑顔でフォール)やメイジャンプ(=大の字ジャンプ)など会場を笑顔にする技で攻め立てていくが、さくらは髪を掴んで投げ捨てロコモーション・ロメロスペシャルや高速風車式バックブリーカーと苛烈に痛めつける。
会場のブーイングをものともせず、さくらはドロップキックを受けきってカサドーラも潰すと必殺のラ・マヒストラル。待ってましたとばかりにメイがこれを切り返してフォールしプロペラクラッチ(=横回転外道クラッチ)。メイが流れを掴み、コーナーでの攻防を制し雪崩式メイプラモデル(=肩車状態からの回転エビ固め)で叩きつけると、最後はリング中央でのメイプラモデルで3カウントを奪った。
試合を終えたメイは「人生ほんとに大変なことってあると思うんです。メイもきっともちろんあると思うんですけど、でもメイはプロレスをしてて、それに気がつかないくらいの幸せを皆様からたくさんいただいてます。やっぱりメイは世界一幸せ者だなと思うし、我闘雲舞は世界一幸せな団体だなと思います!」と感謝するが、直後にさくらが「今日の大会をもちまして、我闘雲舞は団体名をチョコプロに統一します!」とサプライズ発表するとさくらの顔にグーパンチ。
気を取り直してメイは「駿河メイがチャンピオンになったからには、小さいまま大きくなる。そして輝きたいと思う人がいれば、誰だって輝くことができる。あとはきっと見て楽しいなって思ってくださった方もいると思うんです。それが、プロレスやってみるともっと楽しいんだよっていうのを、今まではさくらさんが伝えてきたけど、今度はメイが先頭に立って伝えて証明していきたいなと思ってます」と宣言した。
キャリア6年ながら、日本のみならず世界の団体で活躍する駿河メイ。間違いなく日本を代表する女子レスラーの一人になりつつあるメイのチャンピオンとしての活躍は、明日9月1日16時からYoutubeで配信されるチョコプロでスタートする。