DDTを愛し、DDTファンに愛された男ヤス・ウラノが所属ラストマッチで王座挑戦!「君はこの僕の宝だ!」

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 28日、後楽園ホールにて開催されたDDTプロレス『Audience2017』。メインイベントでは、竹下幸之介が持つKO-D無差別級選手権にヤス・ウラノが挑戦した。

 ヤスはKAIENTAI DOJOの一期生として活躍した後2009年にDDT所属へ。レギュラー参戦期間を含めて10年間DDTの内外を支え続けてきたが、5月28日のDDT後楽園ホール大会をもって退団しフリーとなることを発表していた。発表直後に開催された5・4DDT大阪大会にてHARASHIMA&高尾蒼馬&ヤス・ウラノvs高山善廣&樋口和貞&勝俣瞬馬のカードが組まれていたが、この試合中に高山善廣がヤス・ウラノへ前方回転エビ固めを仕掛けた際に自爆し頸髄損傷および変形性頚椎症と診断がくだされ長期欠場へ。この結果により、高山善廣が保持していたKO-D王者にいつでも挑戦ができる『いつでもどこでも挑戦権』がヤス・ウラノに移動し、すでに高山が5月28日の後楽園ホール大会での挑戦を表明していたためヤスがその意志を引き継ぐ形で所属ラストマッチでの王座挑戦が決定することとなった。

 じっくりとした攻防から始まりヤスがヘッドロックで絞り上げる。竹下はロープに振ってゼロ戦キックを叩き込むとぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールドを狙うが、レフェリーを掴んで耐えたヤスはドロップキックで場外へ叩き出すと場外に向けてのシルバーブレッド。リングに戻りツームストンパイルドライバーを狙うが、これを切り返した竹下がぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールドからヤスの十八番を奪う耳元で叫んでからのモダンタイムス。これも返したヤスがツームストンパイルドライバーで突き刺すが、竹下はユルゲンラリアットからサプライズローズを叩き込んで3カウントを奪った。

 へたり込むヤスに竹下は「僕が高校一年生でビアガーデンプロレス手伝いに来て、その時ウラノさんがワタシが練習教えるよ!って言ってマンツーマンで練習した時にはもう、僕のほうがはるかに出来るようになっていました。でも、僕がウラノさんに唯一劣っていることがあります。ウラノさんほど、DDTのファンの皆さんに愛されてるレスラーはいないと思います。自分もこのベルトを防衛し続けて、そして沢山の人に応援してもらえるよう頑張ります。今日はありがとうございました」と挨拶。
 これを聞いたヤスは「色んなことがあってヤス・ウラノはDDTを退団することになったんだけど、色々考えてこの愛してるDDTを離れようと思ったんだよ。でも運命なのか、君というとんでもない化物とタイトルマッチということになって、自分のフリーとしてこれからやることなんか考える余裕がなくて、試合をしてみてなにかあるかなと思ったら君のせいで頭真っ白だよ!もう少しさ、そのベルトとのこととかじゃなくてさ、自分のこれからのこと考えさせてくれよ!なんのために辞めるのか全然わからなくなっちゃったよ!君を練習で見た時、ほんとに1つ教えたら2つ出来て、2つ教えたら10個できて、逆にそれどうやってやるのって聞いたりして、何がなんだかわかんなくなってたよあの時!でもね、そのときも思ったし、今も変わらず思ってることがあるよ。僕の前に現れてくれてありがとう。DDTに来てくれてありがとう。君はDDTの宝で、この僕の宝だよ。ありがとう」と竹下に正面から胴絞めで抱きつき、竹下はヤスの頭を撫でて健闘を称えた。

 今後ヤスは、9月4日のTAKAみちのく25周年記念後楽園ホール大会に参戦が決定していること以外は現時点で発表されていることはなく、本人も「長期的なものは現時点ではない」とのこと。DDTを巣立ち活躍している飯伏幸太やケニー・オメガのように、ヤス・ウラノの今後の活躍が期待される。

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