【インタビュー】児玉&村瀬の異色タッグがWNC時代からの因縁の相手である高橋匡哉と仲川翔大を語る
1月25日(水)「新春喧嘩祭り」東京・新宿FACE大会にて、ほぼ初タッグとなるという児玉裕輔、村瀬広樹に話を聞いた。現在NEW ERAとして活動している児玉に対し、独自路線を突き進む村瀬。果たしてこのタッグはどのような戦いを見せるのか。
――まずお二人は純粋に二人だけのタッグというのは今まであったのでしょうか?
村瀬「純粋に二人はほぼないですね」
児玉「たぶんないでしょ?前の団体の時もなかったよね?」
村瀬「…え、なかったでしたっけ?」
児玉「あったかな…?」
村瀬「まぁでもそれぐらい、ほぼ初めてに近いですよ」
――お互いに組むことについてチームワークなどに不安はないですか?
児玉「いや僕はもう心配だらけですよ(苦笑)たぶん村瀬君も僕に合わせる気なく自由にやると思うんで。そうですね、なんか自分の中でRPGに例えると、自分は僧侶とかバックアップするのが好きというか、そういうのが性に合っていると思うんですよ。勇者とか戦士とか、バサバサ倒していく人をバックアップするというのが僕の性に合っているんです。でも村瀬君は戦士とかじゃなくて、踊り子とかだよね?」
村瀬「ははは(笑)何ですか、それ?(笑)」
児玉「RPGで言ったらね(笑)その辺うまくいくかはわからないですけど、まぁそれも楽しいんじゃないかって思いますね」
村瀬「自分もこの大会のテーマって喧嘩祭りって言ってますけど、このカードに関しては自己主張大会みたいな。喧嘩っていう部分では向こうもそういうつもりで来るのかどうかもわからない。昔一緒に練習した仲ですし、向こうが喧嘩腰で来るっていう気配も今のところないですし。だからこそその辺が他のカードとは違った色がこの試合では出るんじゃないですかね」
児玉「対戦相手二人とも僕は結構ちょくちょく会うんで。でもリングで会うのは久々。まぁ村瀬君の変り様をね、二人がドン引きするような(笑)」
村瀬「たぶん向こうの二人は私も知っていますけど、そう変わっていないですよね?ここ最近変化があったみたいな話も聞いてないですし」
児玉「まぁ一番の成長を遂げてるよね、村瀬君が。別人になってるもん(笑)」
村瀬「まぁ俺の目標としてはこの試合が終わった後4人でこの帽子をかぶれたらなと」
児玉「あ、そうなの?俺はちょっと嫌かな(笑)」
――ちなみにお互いの今の印象ってどう感じているんですか?
児玉「僕は絡むことが最近ないですけど、今の村瀬君めっちゃ好きです。一番なんか…いい意味でちょっとアホって言うか(笑)」
村瀬「ここ最近ハジけてますからね」
児玉「まぁ最近気付いたんですけど、食事、酒の席でみんなビールとかハイボールとか行くところを、赤ワインで、みたいな。全然一緒にご飯とかいかないですけど(笑)そういうのスゴイ好きです」
村瀬「まさに“俺なりの”」
児玉「俺なりの飲酒?(笑)」
――村瀬選手から見て児玉選手はいかがでしょう?
村瀬「まぁ昔から知っている選手ではもちろんあるんですけど、試合を観ていて柔軟性が凄くすぐれているなと思いますね。それは戦いでもそうですし戦い以外のパフォーマンスとかアピールでも。そういった部分は―」
児玉「村瀬君の方が柔軟性に優れてるでしょ、自由なんだから(笑)」
村瀬「まぁ新しい村瀬広樹の1ページのためにも吸収できたらな、って考えはあります」
児玉「なるほど、村瀬広樹の新しい1ページのダシ、材料にすると(笑)」
村瀬「はい。仲間でありパートナーでありそういう部分での収穫も戦いにおいて得られればなと思っていますね」
児玉「前の団体で、同い年なんですけど僕の方が先にデビューして。前の団体に村瀬君が入ってきた時に教えてたりしてたんですよ。それがまさか時を経て村瀬広樹の歴史の1ページのダシにされるとは(笑)でも本望ですよ(笑)」
――では対戦相手についてはいかがでしょう?
村瀬「児玉さんどうですか?戦ったことはあるんですか?」
児玉「あるある。…仲川翔大はないな。それはちょっと楽しみ。結構長いんですよ。前の団体の時からの練習生期間が。だからすごく楽しみです。この前もACEに出てくれたりしてちょろっと会ったりはしましたね。そこはすごく楽しみですね」
村瀬「私はあるんですよ。高橋さんとはWRESTLE-1のリングでも一度ありますし。仲川翔大とも1年ぐらい前かな?シングルでやってますし。でも1年ぶりなので。久しぶりという事で向こうがどう変化しているかっていう部分も楽しみですね」
児玉「そうだね。懐かしいっていうのもあるけど、別に同窓会的な感じにはしたくない。今の高橋、仲川、村瀬、児玉がぶつかるので」
村瀬「高橋さんなんて普段デスマッチの世界で戦っていますからね」
児玉「そうだね、大日本さんとかで―」
村瀬「もしそういうシチュエーションが来たらお願いしますよ?私イヤですから、体とか傷つくの」
児玉「あぁ、美しい顔とカラダが傷つくのが?(笑)」
村瀬「それは俺なりの戦いに反するので」
児玉「あぁ、じゃあそれはもう僕がガッチリ(笑)村瀬君のボディと顔をしっかり守ります(笑)」
――わかりました。では最後にこの大会へ向けての意気込みをお願いいたします。
児玉「新春喧嘩祭りという事ですよね。まぁさっき村瀬君が言った通り喧嘩祭りという名前であるんですけど、そういう試合には多分ならないんじゃないかと思います。でも過去、共に頑張っていた4人が集まるという事でお互いの、各個人のやってきたことっていう物を、喧嘩にはならないと思いますが気持ちとしては喧嘩させる。全員意地みたいなものはあると思うので。そこを見せて、今と僕らの未来を見せれるような戦いになればと思います。個人的には村瀬君が、パートナーですけど何やってくるかわからないので楽しみに。ちょっと不安ですけど頑張ります」
村瀬「俺なりの児玉選手、俺なりのパートナー、俺なりの高橋選手、俺なりの仲川選手、そして俺なりの再会。以上」
児玉「もう全然言ってることが分かんない(笑)」
現在のWRESTLE-1のリング上では、戦うことはあってもタッグを結成することはないであろう児玉と村瀬。そんな二人が今回この喧嘩祭りで組み、過去共に切磋琢磨した選手とぶつかる。両選手の言うように“喧嘩”という部分では少し違ったった回になるかもしれない。ただ袂を分かってからお互いに培ったものは意地でも譲れないという想いはあるだろう。それは児玉、村瀬間でも同じ。タッグマッチという形式ではあるが、全選手が個々の存在を主張し合う、ある意味“喧嘩”。他の試合にはない、また別の形の喧嘩に注目だ。
『新春喧嘩祭り』
日時:2017年1月25日(水)
開始:19:00
会場:東京・新宿FACE
▼シングルマッチ
稲葉大樹
vs
大谷晋二郎(ZERO1)
▼タッグマッチ
芦野祥太郎/立花誠吾(ACE)
vs
タンク永井(KAIENTAI DOJO)/佐藤悠己(KAIENTAI DOJO)
▼シングルマッチ ※変更カード
頓所隼
vs
SUSHI(全日本)
▼タッグマッチ
土肥孝司/熊ゴロー
vs
関本大介(大日本)/岡林裕二(大日本)
▼タッグマッチ
アンディ・ウー/吉岡世起
vs
宮本裕向(666)/木髙イサミ(BASARA)
▼タッグマッチ
児玉裕輔/村瀬広樹
vs
高橋匡哉(ASUKA PROJECT)/仲川翔大(ASUKA PROJECT)
▼シングルマッチ
藤村康平
vs
中島洋平(全日本)