【インタビュー】W-1タッグ王座に挑む近藤&河野が余裕たっぷりに王者組を挑発!「いつも通りやっていれば通常営業でどうにでもなる」

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 7月16日の大阪大会の試合後、土肥孝司と共にW-1タッグ王座を保持する熊ゴローを挑発して、まんまと挑戦権を手に入れた河野真幸&近藤修司のTriggeRコンビ。若い力が台頭するW-1のリングにおいて、ベテランの2人が逆襲を宣言。王者の土肥熊を得意の毒舌で徹底的にこき下ろした。そのインタビューをお届けする。

──W-1タッグ王座の第3代王者のお二人ですけど、今回はチャンピオンの土肥熊からの逆指名で、久々にこのコンビでの挑戦が決まりましたね。8.11後楽園大会で正式にタイトルマッチが組まれましたけど、どのような心境ですか?
近藤「いや、逆指名というよりは、こっちがそういうふうに言わせるように導いただけだもんね。なんか知らないけど、試合後のリング上で熊ゴローが言ってきたから」
河野「そうそう。ベルトを見せつけてきたからね」

──7月16日の大阪大会ですよね。テレビカメラに向かって、「やってやる」って言わせてましたね。
近藤「そうそう。あいつが『やってやる』って宣言したから、こっちもやるだけ。結論としてはあいつがバカだっていうことだよね(笑)」
河野「最近、そういうことがしょっちゅうありますよね。熊ゴローが勝手に口を滑らせて、土肥くんの知らないところでタイトルマッチが決まっているみたいな。まあ、熊ゴローなのか豚ゴローなのかわかりませんけどね」
近藤「迂闊だよね。あいつは迂闊な豚だよ」

──でも、お二人はタッグのベルトを欲しいという気持ちはあるんですか?
近藤「文体があるからね。俺たちも文体で試合をするためのテーマが欲しいから」
河野「W-1の年間最大ビッグイベントの文体に向けて、モチベーションが欲しいじゃないですか。シングルはトーナメントでダメだったからね。でも、8.11後楽園大会でタッグベルトを獲れば、チャンピオンとして出られるわけでしょ?」

──まあ、時期的にはここで獲れば、タッグ王者としての文体出場は確定ですよね。でも、このコンビはいわゆるTriggeRというユニットを組んでいたわけですけど、相変わらずTriggeRは継続しているっていうことでいいんですか?
近藤「いやいや、まだ消滅してないし」
河野「みんないなくなっちゃったけどね、若いのが(笑)」

──芦野選手、村瀬選手といなくなってしまいましたね。
河野「あとは“brother”YASSHIさんが準構成員としているぐらいでね」

──その方は最近W-1のリングでまったく見かけないですよ(笑)。
近藤「殉職(笑)」
河野「死んではいないです(笑)」

──でも、TriggeRというユニット自体は健在だと。
河野「あえて潰す必要性はないですからね」
近藤「そもそも始まりは何かの“きっかけ”、“引き金”、つまり“トリガー”になればと思ったユニットなんで。まあ、結果的には芦野をチャンピオンにするきっかけを作ってしまったという感じだけどね(笑)」
河野「そうですね。俺がベルトを渡して、近藤さんが初防衛させて。結局、そのきっかけでしたね(笑)。あとUTAMAROというレスラーを作ったきっかけでもあるから」
近藤「そうだ! だから、名前は間違ってなかったってことだよね(笑)」

──でも、お二人にとって何かのきっかけになってます?
河野「あら……。でも、近藤さんは副社長になるきっかけにはなったんじゃないですか?」
近藤「そうだね。お前はないね」
河野「いや、目に見えない責任が増えましたね」
近藤「副社長的にも仕事はいろいろ分散させないといけないからさ(笑)」

──河野選手ももうそういうキャリアですからね(笑)。
河野「だから、僕らにとっては仕事が増える引き金を引いた感じですかね」

──なるほど(笑)。まあとりあえずTriggeRは健在ということで。それで王者チームの土肥熊に関してなんですけど、客観的に見てW-1では一番勢いのあるタッグチームだと思うんですけど、いかがですか?
近藤「調子に乗せるとバカなだけに何も考えずに前に突き進むよね」
河野「ヤバイよね。だから、想定の範囲を越しちゃうんですよね、爆発した時は」
近藤「でも、ダメな時はとことんダメだから」
河野「かなりギャンブル的なチームですよね。三振かホームランかみたいな」
近藤「安定感がないよね。だって、勢いがあるって言っても、土肥も熊ゴローもリザルトでは伊藤に負けてるしね。シングルだから別かもしれないけど、伊藤にやられているぐらいだからね……って、俺も伊藤に負けてるのか、ハハハハ!」
河野「副社長、笑ってる場合じゃないですよ(笑)」

──なんか、土肥熊相手にお二人とも凄く余裕がありますよね(笑)。
近藤「だって、特に力んで闘うような相手じゃないから」
河野「いつも通りやっていればね。通常営業でどうにでもなるというか」
近藤「ただ、世代の闘いでもあるからね。そこは続いているから」

──UWA以外のタイトルはすべて若い選手が持っているという状況ですよね。今年は若い世代の台頭が著しいですけど、ベテランのお二人はこの状況を改めてどう思われているんですか?
近藤「速いんですよね、成長が。やっぱり伸びしろがあるから、速いんですよ。僕らは伸びしろがもうないし」
河野「体力も落ちていく一方ですからね」
近藤「赤ちゃんの成長と一緒ですよ。1カ月、2カ月ぐらいで変わりますから。すぐに吸収してしまうし、イケメンなんか特にそうだけど、1カ月、2カ月での変わり方は尋常じゃないですね」
河野「それこそ気持ちと身体がガッチリとハマると強いですよね。ただ、このままじゃ、見ているほうもおもしろくないでしょ? よくある若手が引っ張りますみたいなパターンになったらつまらないからね」
近藤「あとタッグリーグも9月から始まるのが発表されているじゃないですか?」

──『WRESTLE-1 TAG LEAGUE』は9月24日の広島大会から始まりますね。
近藤「そこに向けてというのもあるんですよ。ベルトを持って突入するのか、持たずに突入するのかで、今後の展開も変わってくるから」

河野「タッグリーグ前に土肥熊を一発潰しておきたいっていうのもありますからね。ちょっとヘコませておく。それもW-1のためですよ」

──ちなみに土肥熊に対して警戒している部分はありますか?
河野「熊が土肥くんの言うことをしっかり聞いて、それがキッチリと機能した時はヤバイね。でも、今回の挑戦が土肥くんの知らないところで熊が勝手に決めてしまったように、試合の中で暴走することもあり得るからね」
近藤「熊がコントロールされなければ問題ないよね。でも、なんだかんだ言っても、あいつのセントーンは世界一じゃないかと思う」
河野「実際、リングを壊しまくっていますからね」
近藤「結構上に飛んでるんですよね。要はそのまま落下しているんじゃなくて、一度ジャンプして落ちているんで。デブのくせに(笑)」
河野「それが板を割る破壊力を生んでいる」
近藤「ただ破壊力はあるんだけど、避ければいいだけだからね(笑)」
河野「当たらなきゃいい(笑)。当たると致命傷になりかねないけど」
近藤「技を放つまでが何しろ遅いですからね」
河野「体型上、すぐにトップロープに登れないというのは致命的な欠点ですよね」
近藤「あいつがトップロープに登った時にはこっちはすでに冷静になってますからね。簡単に避けられるんですよ」

──では、土肥選手のほうはどうですか? リザルト王座は落としてしまいましたけど、今年成長著しい選手の一人だと思うんですけど。
近藤「土肥のほうが試合中は冷静ですよ。だから、あいつが乱れた時じゃないかな?」
河野「司令塔が壊れれば、サッカーみたいなものでチームとしてはボロボロになりますから。土肥も怒らせたりすれば、感情的になって乱れますからね。そうなると熊ゴローは何をしていいのかわからなくなるから、勝負は見えたもんですよ。あとはバラバラになったあいつらを一つ一つ潰すだけですね」
近藤「その状況をどうやって作れるかがポイントだね。まあ、普通にやれば普通に勝てるレベルの相手ですよ」

──なんか本当に余裕がありますね。
近藤「さっき言ったように力んで挑む相手じゃないですからね。ただ、波があるのが怖い」
河野「波が下降線の時はいいけど、後楽園がピークだったらヤバイですね」
近藤「我々は波がないから。ずっと平均点だからね。後楽園のときに大きな波が来たら、ヤバイと思う。ただ、我々が挑戦して、これで獲れなかったら、誰があいつらからベルト獲れるのっていう話になるから」
河野「そうそう。若い奴らにリング上を仕切られないように年長者の力を見せないとね。そう言えば『週刊WRESTLE-1 TV』観たら、あいつら最低で最高のチャンピオンとか言ってましたよ(笑)」
近藤「なんだよそれ、意味がわかんねえ。じゃあ、タイトルマッチでは最低の部分を引き出してやるよ(笑)」

──最後まで自信たっぷりですね(笑)。では、ストップ・ザ・土肥熊を期待しています。

『WRESTLE-1 TOUR 2017 FLASHING SUMMER』
日時:2017年8月11日(金・祝)
開始:19:00
会場:東京・後楽園ホール大会

▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第10代王者組】土肥孝司/熊ゴロ―
vs
【挑戦者組】河野真幸/近藤修司
※第10代王者組、初の防衛戦。

▼UWA世界6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【第58代王者組】征矢学/NOSAWA論外(東京愚連隊)/タナカ岩石(ACE)
vs
【挑戦者組】カズ・ハヤシ/MAZADA(東京愚連隊)/頓所隼(ACE)
※第58代王者組、3度目の防衛戦。

▼WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップ 60分1本勝負 ※変更カード
【第2代王者】伊藤貴則(ACE)
vs
【挑戦者】立花誠吾(ACE)
※第2代王者、2度目の防衛戦。

▼WRESTLE-1チャンピオンシップ前哨戦 タッグマッチ
芦野祥太郎/児玉裕輔
vs
黒潮“イケメン”二郎/稲葉大樹

▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ前哨戦 タッグマッチ
アンディ・ウー/仲川翔大(ASUKA PROJECT)
vs
吉岡世起/MKAMI(フリー)

▼シングルマッチマッチ
才木玲佳(フリー)
vs
万喜なつみ(Beginning)

▼タッグマッチ
一(ACE)/皇壮馬(ACE)
vs
三富政行(愛媛)/藤原ライオン(フリー)

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