【インタビュー】ワイル道とは違う道を歩もうとする熊ゴローがワイルドに覚悟を見せる
11.2東京・後楽園ホール大会にて征矢学&葛西純とのタッグマッチが決定した熊ゴローに話を聞いた。ワイルドを抜けると宣言してから続くこの抗争。両陣営ともこの戦いを最後にすると宣言しているが、果たして今の熊ゴローはどのような気持ちでいるのだろうか。
――11.2後楽園ホール大会でついに征矢学選手、葛西純選手、つまりnew Wild orderとの試合が決定しましたが、改めて今の心境を教えてください
熊ゴロー「葛西さんとはずっと両者リングアウトという不本意な形で終わっているので、次で決着着けないといけない。征矢さんとは一回館山でシングルやって負けてます…復帰明けの選手に負けてしまったという事でそこはきっちり借りを返しますよ。なんか征矢さんから、ワイルド抜けた後の方向性っていうんですかね?何をしたいのかわからないって言われてて。でもそういうのを試合の中で、俺はこうしたい、ああしたいっていうのをぶつけてわかってもらう。その上で二人から勝って土肥さんとやっていくっていうのを見せたいと思っています」
――土肥選手からはケジメをつけろと言われていました
熊ゴロー「そうですね。僕自身もそうですけど周りからも葛西さんとの両者リングアウトとかでスッキリしないだろって思われているので。そこはちゃんとしないといけないと思っています」
――今まで一番近くで見ていたからもちろん承知の上だと思いますが、征矢選手と葛西選手は前タッグチャンピオンであり征矢選手のアクシデントで返上という形になったので、言ってみればまだ負けていないチャンピオンチームです
熊ゴロー「僕ら的にはオイシイですよ。そこで勝てれば周りも、おっ!って思うでしょうし。全チャンピオンから勝ったらもちろんベルトにも近づくと思いますし。とにかく記憶に残る試合をしてやりますよ」
――思い返すと、征矢選手が新宿FACE大会でタッグのベルトを返上した時に熊ゴロー選手はワイルド脱退を宣言しました。
熊ゴロー「そういえばそうですね。その時は全然タッグで二人とやるとは思わなかったし、征矢さんもわかってくれると思っていたので。俺のワガママでしたけど、まさかこんな形で前タッグチャンピオンと戦うとは思っていなかったですね」
――征矢学選手はこれでワイルド問題は終わり、俺は実績を作る、もうかまってられないと言っていましたが?
熊ゴロー「それはお互い様ですよ。俺だってずっとかまってられない。ずっとワイルド抜ける抜けない、なんで抜けるんだ、これからどうすんのかってやってられないですよ。時間ばっかり経って何も進まない。俺だって決着つけたいです」
――征矢選手は実績を作ることに集中したいから終わらせると言っていますが、逆に熊ゴロー選手、土肥選手にとってこれは“実績”という意味では非常に大きいチャンスだと思います。
熊ゴロー「やっぱり土肥さんもベルト狙いに行くって言ってますし、僕もそれを視野に入れつつもっとタッグチームとして強くなって上に行って。そしてベルトを獲ってWRESTLE-1を代表するタッグチームになれればと思っています」
――熊ゴロー選手としてはここで勝って次につなげたい、俺の方がかまってられない、という気持ちでしょうか?
熊ゴロー「俺はそうですよ。だって何度も言ってるじゃないですか。俺のワガママですけど、何度も征矢さんには言った。かまってられないのはむしろ俺の方。まぁ決着がつかずにズルズル来てしまってはいますけど、本当に次で終わらせる。俺達も次のステップに行かなきゃいけないんで」
――そこで勝利したらやはりベルトを狙いに行くという事ですか?
熊ゴロー「前タッグチャンピオンに勝てば近づきますよね?あと僕ら二人で対全日本もあるし、いろんな方面でアピールしていきたいです」
――世界最強タッグにエントリーは主張していますね
熊ゴロー「まだ何もわからないですけど、そこで活躍して名をあげたい。でも最終的にはWRESTLE-1を良くするため、WRESTLE-1を引っ張るため。その思いは変わらないです」
――なるほど。では最後に意気込みをお願いいたします
熊ゴロー「自分がデビューしてすぐワイルドに入れてくれたりとかすごく感謝してますけど、次は戦う相手なので。そこは積み重ねてきたものを二人にぶつけた上で勝ちます。勝たないといけない。お客さんも“なんでワイルド辞めちゃうんですか?”って会場でも言われていたので。だからこの試合で俺の覚悟を見せます。俺がワイルドを抜けることに関してはもう認めてもらう必要もないですよ。倒してわからせてやる」
“逆に俺の方がかまってられない”熊ゴローの口から出たのはそんな言葉だった。自分からnew Wild orderを脱退すると言ったものの、それが征矢、葛西に受け入れられない。そんな現状でもなんとかわかってもらおうと訴え続けた。戦いを通じて体で本音をぶつけた。それでも認められなかった。だが立ち止まってられない。ワイルドの仲間がいると頼ってしまう。それでは意味がない。WRESTLE-1を自分で引っ張っていく。もう認められなくていい、結果で示す。ワイルドのイチ若手から飛躍を遂げるための覚悟と戦い、見逃すわけにはいかない。
『WRESTLE-1 TOUR 2016 AUTUMN BOUT』
日程:2016年11月2日(水)
会場:東京・後楽園ホール
開始:19:00
▼シングルマッチ
立花誠吾(プロレス総合学院1期生)
vs
頓所隼(プロレス総合学院1期生)
▼6人タッグマッチ
KAI/村瀬広樹/翔太(ガッツワールド)
vs
火野裕士(フリー)/MAZADA(東京愚連隊)/“brother”YASSHI(フリー)
▼6人タッグマッチ
近藤修司/鈴木鼓太郎(フリー)/NOSAWA論外(東京愚連隊)
vs
アンディ・ウー/吉岡世起/藤村康平
▼タッグマッチ
征矢学/葛西純(FREEDOMS)
vs
土肥孝司/熊ゴロー
▼スペシャルタッグマッチ
武藤敬司/黒潮“イケメン”二郎
vs
竹下幸之介(DDT)/アントーニオ本多(フリー)
▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】児玉裕輔
vs
【挑戦者】カズ・ハヤシ
※第5代王者は3度目の防衛戦
▼WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】稲葉大樹
vs
【挑戦者】河野真幸
※第9代王者は2度目の防衛戦