【インタビュー】立花誠吾が団体の誇りを胸にトーナメント出陣!「ACEのトーナメントはW-1 GPよりも面白い試合をする」

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 ACEの外部会場初進出となった5月1日の新木場大会では頓所隼と共にメインイベントを務めた立花誠吾。W-1王者の芦野祥太郎と行動をともにしていることもあり、着実に成長を遂げている。実績面では2期生の伊藤貴則とタナカ岩石に遅れを取ったものの、今回の新木場大会で行なわれる『W-1 GRAND PRIX 2017』出場者決定トーナメントでは1期生の実力を見せるチャンス。
 2度目の新木場大会を前にトーナメントに臨む心境を聞いた。

──ACEとして2回目の新木場大会が近づいてきましたが、どのような心境でしょうか?
「2回目をやれるっていうことは、1回目が悪くなかったから2回目も、という話になったということだと思うんですよ。でも、1回目よりももうちょっとお客さんが入ってくれたら、会場に来てないお客さんも『こんなに来ているんだな』って思ってくれると思うんで。僕自身もたくさんのお客さんの前で試合をしたいし、そういう意味での2回目でもあるんじゃないかなと思います。1回目あれだけ入ったんだから、2回目はもう少し増やそうよっていう」

──1回目は凄く好評だった大会なんですけど、2回目もできるんじゃないかっていう手応えはあったんですか?
「1回目の新木場大会では頓所とメインでやらせてもらったんですけど、その時の試合の評判が先輩方からも良かったんで、その手応えはありましたね。この1年ちょっとやってきたことが無駄じゃなかったんだなって。お客さんにも伝わっただろうし、観ているプロレスラーの人にもそれが伝わったんだなって思いました。最後も勝てたし、非常に手応えが感じられた試合でしたね」

──もっともっと自分たちでいいものを見せていけるという自信になりましたか?
「そうですね。1年であれだけやれたので。まだまだ僕も頓所も技は少ないし、オリジナルの技もないんですけど、そういう状態で評価していただけるような試合ができたことは自信になりました。だから、焦らずにじっくりと成長していって、そのうち頓所とまたどこかでシングルマッチとなったら、新木場の時よりもいい試合を見せられると思っています」

──なるほど。そして、今回の新木場大会では、7月12日のW-1の後楽園大会の『W-1 GP 2017』のACE選抜代表選手を決めるトーナメントを行なわれます。立花選手もエントリーされて、1回戦を岩石選手とやることになりましたけど、どのようなお気持ちですか?
「まあ反対側のブロックは頓所隼と伊藤貴則なんですけど、伊藤はタッグ王座も取ったし、6月の後楽園大会ではそのタッグ王座に岩石が挑戦しているし、6月18日の清水大会では岩石もUWAの世界6人タッグを取りましたし、2期生はドンドン結果も出しているし、実績も作っているんで、ここで逆に僕が2期生の2人から勝てば、ベルトに挑戦できるだろうし、上に行くステップアップになるって思いますね。ただ、ACEでトーナメントをやるっていうことがあんまり……」

──と、言いますと?
「なんかACE自体がW-1の下って認めているような感じがして。まあ、客観的に見て下だし、自分の現在の実力をしっかりと認識することも大切だと思うんですけど、それでも下だということを団体や選手が認めちゃったら、ずっと下のままじゃないですか? 決まっちゃったことは仕方がないですけど、ACEの選手はこれだけできるんだぞっていうのを今回のトーナメントでも見せたいですね。W-1の下ではなくて、追いつきたいです」

──W-1の下部組織ではなく、ACEという一つの団体として認めてもらいたいと。
「そうですね。僕たちは気持ち的な部分でやっていくしかないんで、そういうところで下って認めちゃったらリング上で気持ちが出なくなっちゃうんじゃないかなって思うんですよ」

──それこそ本戦と言われているW-1のグランプリよりもACEのトーナメントのほうがおもしろかったっていう評価になればいいですよね。
「そうなれば最高ですよね。もちろん『W-1 GP』も出られるってなったら、実際は皆さん僕らよりも強いし、巧いし、デカいし、そこで闘えることはいい経験になると思うんですよ。だけど、ACEのトーナメントのほうがおもしろかった、あっちのほうがバチバチしていたっていう感じの闘いを僕らでできればなと思っています」

──なるほど。ちなみにトーナメントの1回戦は1期生vs2期生という組み合わせになっていますけど、そこは意識しますか?
「まあ、さっきも言ったように2期生は実績も残しているんですけど、僕らは半年先にデビューしているんですよ。長い目で見れば、半年程度ではそれほど大きな差にはならないと思うんですけど、僕ら1期生はデビューして1年ちょっと経ってますけど、2期生はまだ1年も経ってないですから。この時期に半年の差は大きいんじゃないかと思うんですよね。そこの差を身体で味あわせてやるやっていう感じですね」

──2期生はベルトも取ったりしているんですけど、それに負けない闘いを1期生もこれまでやってきた自負があるということですね。
「それはありますね」

──では、もっとピンポイントでお聞きしますが、1回戦の相手であるタナカ岩石選手の最近の印象はいかがですか?
「僕がセコンドに就いたり、動画で観た試合は凄い迫力だなって思いますね。声も出ているし、何よりも顔つきが凄いですね。あれはリングで真正面に立った時に、相当プレッシャーになると思うんですよね」

──威圧感のある顔(笑)。
「タナカ岩石がタッグ王座に挑戦した時に僕がセコンドに就いていたんですけど、お客さんから『なんだあいつモンスターじゃねえか』って声が飛んでたんですよ。お客さんにそれだけ伝わるっていうことは、リングに立っている選手にはより伝わると思うんですよね。技術云々はもちろんなきゃダメですけど、僕らはまだ偉そうに言えるほどないんですよ。だから、大切なのは心だと思うんですよね。そういうところはタナカ岩石は凄いなって思いますね」

──まあ床にヘッドバットするぐらいですからね(笑)。
「クレイジーですよ(笑)。本当に物理的にも中身的にも頭がおかしいんじゃないかと思いますね。この硬さはおかしいだろうというおかしさと、床にヘッドバットしたり木にヘッドバットしたりする思考回路がおかしいと思いますね。だから、すげえおかしい男ですよ」

──そういうクレイジーな選手に対しての対策はあるんですか?
「とりあえず頭突きですかね。対戦相手の人はみんなあいつの頭はヤベえって言うし、土肥さんの鼻を骨折させているし、相当硬いんでしょうね。その頭突きを巧くスカして食らわないようにすることですよね。あとはバックドロップ。岩石落としですよね。岩石落としに気をつけながら試合は進めていくことになるかなと思います」

──わかりました。ちなみに決勝戦は頓所選手と1期生同士でやりたいですか? それとも2期生の伊藤選手とやりたいですか?
「半々ですね。頓所ともう一度新木場のメインでやって、前回よりもいい試合をして僕がまた勝ちたいっていう気持ちもありますけど、伊藤が上がってきたら、タッグのベルトを持っていた男ですから。それに直接シングルで勝てば、タッグ王座に挑戦する資格ができるかもしれないですよね。だから、上がってきてくれたら実績を作るチャンスにもなるし、彼は後輩ですけど空手のチャンピオンにもなっているし、相当強い選手です。でも、自分よりもデカくて強い選手にシングルで勝てば自信にもなるし、他のお客さんの目も変わると思うんですよ。『伊藤に勝ったのか、あいつ』って。だから、半々ですね」

──今は芦野選手とずっと行動を共にされていますけど、チャンピオンから「お前が文体に来いよ」みたいな呼びかけはあるんですか?
「芦野さんは僕を買ってくれているんですけど、『W-1は生ぬるい』ってよく言っているんですよ。それで『お前みたいな奴が上がってくるとおもしろい』って言ってくれているんで、まだまだ実力は伴わないかもしれないですけど、文体のメインで芦野さんとやりたいという気持ちはありますね」

──やはりそういう大きな目標を持たないとダメですよね。それでは改めて応援してくれるファンの方にメッセージをお願いします。
「『W-1 GP』の予選みたいな形になってしまったんですけど、ACEのトーナメントは『W-1 GP』よりもおもしろい試合をするんで、ぜひ7月2日は新木場に来てください」

『Pro-Wreling ACE ―Vol.6―』
日時:2017年7月2日(日)
開始:18:30
会場:東京・新木場1stRING

▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 出場者決定トーナメント1回戦① 時間無制限1本勝負
頓所隼
vs
伊藤貴則

▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 出場者決定トーナメント1回戦② 時間無制限1本勝負
立花誠吾
vs
タナカ岩石

▼WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017 出場者決定トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
トーナメント1回戦①の勝者vsトーナメント1回戦②の勝者

▼シングルマッチ
木村花
vs
井上貴子(LLPW-X)

▼シングルマッチ
皇壮馬
vs
梶トマト(KAIENTAI DOJO)

▼シングルマッチ
アンドロメダKEN
vs
ヤス・ウラノ(フリー)

▼シングルマッチ

vs
GO浅川(KAENTAI DOJO)

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