W-1が海外の選手も日本で育成していく新プロジェクト「Wrestling Camp」を11月からスタートすると発表!マネージャーにアメリカン・バルーン氏が就任
10月27日、都内GSPメディアセンターにて、WRESTLE-1で11月末からスタートする新プロジェクト「Wrestling Camp」についての会見が行われた。
高木三四郎CEO、ヘッドコーチに就任したカズ・ハヤシ、マネージャーに就任したアメリカン・バルーン氏がそれぞれコメントを発表した。
高木「本日ですが、日本式トレーニングキャンプという事で『Wrestling Camp』が始動することをご報告させて頂きます。2015年度、11月末より外国人プロレスラー対象に約3週間の期間で日本式のプロレスを学べるレスリングキャンプを行う事が決定いたしました。これはもともと私がプロレス学校と共にこのGENスポーツパレスという敷地を有効活用して出来ることは何かないかと考えた中で、プロレス学校と同じくやってみたいことでありました。まぁやはりWRESTLE-1の“W”というのは“ワールドワイド”という意味も込められていますので、世界に向けて発信していくというのが一つ。それと海外の優秀な人材・選手を日本に呼んで、日本式のトレーニングを施して海外の選手も日本で育成していく。そういった事をやっていきたいと。で、その中で海外での実績もありキャリアもあるカズ・ハヤシ選手にヘッドコーチに就任して頂きました。そして私の旧知の間柄でもあるんですが、アメリカン・バルーン氏にマネージャーに就任して頂いて、11月末から始動していきたいと思います」
カズ「ヘッドコーチをやらせて頂くことになりましたカズ・ハヤシです。日本式のトレーニングももちろんなんですけど自分的には精神的なところが凄く大きいと思っていて。やはり外国人の選手というのは骨格的には日本人より大きいし肉体的にも発達しているところはあると思うんですけど、それに勝つ日本人のトレーニング方法、練習。その練習のための忍耐力であったり相手を思いやる気持ち。リスペクトして戦う気持ちというか、そういう僕たちが日本に生まれて日本人として育ってきた当たり前の環境。そういう様にやっていく武士の精神というような物っていうのは、衣食住共にして普段の生活から養っていくものだと思うんですよ。そういったものを日本に住み込んで、朝ちゃんと起きて掃除をして、ちゃんこを作って、そのちゃんこを食べて日本式の練習をして。他の所では養うことの出来ないものを自分で手に入れてもらって。それでどんどんいいレスラーを育てていきたいと思っています。昔よく言われていたのが「日本帰りは出世する」だとか言われていたんですけど、そういうのは一緒に暮らしていく中で自然と身につけていたりというのがあったと思うので。そういう事も重要かと思っています。今回ヘッドコーチとしてやらせて頂きますので、しっかりと日本式、僕らの精神・トレーニング、僕らがわかっている事を提供していきたいと思っています」
バルーン「マネージャーに就任しましたアメリカン・バルーンです。自分はロサンゼルスにあった日本式のロス道場で最初にプロレスを学びました。本当に僕には最高の経験でした。プロレスだけじゃなくて色々と日本式の環境の中にいて大人になれました。今のアメリカでは同じような経験が出来ないんじゃないかと思います。そういった日本式プロレスの練習を出来るところが無いので。そういう経験をしたいアメリカ人、メキシコ人、その他世界中の人がここにきて練習が出来るというのは素晴らしいことだと思います。練習の違いというとやはりハヤシヘッドコーチがおっしゃったように掃除とか、ちゃんこ番とか、真面目な練習とかアメリカでは見つけられない物なので。プロレスの技術だけではなく、ここへきて色々な物を学んでほしいと思います。是非ともよろしくお願いいたします」
ーーアメリカン・バルーンさんはアメリカでこのキャンプの希望選手を募る窓口になるという事でしょうか。
高木「そうですね。アメリカン・バルーンがいまロス在住なんですけど、仕事の関係上これから日本に滞在することになって。で、もともと彼も私と同じような事を考えておりました。やっぱり向こうのインディー選手などが日本でもっと活躍する場所を増やせないかという意向もあるし、いろんな人を紹介できるとの話もあったので。まぁ私もちょうどその話をしている時にCEOに就任致しまして、何かこの環境を有効に活用できないかという事と、海外の選手を日本で活躍させたいという気持ちがちょうど合致したので彼にはマネージャーという形でお願いいたしました。まぁ概要にもある通りFacebookページとホームページも開設しますので、こちらで海外の方がアメリカン・バルーンにメッセージやメールで連絡頂いて、それを彼がチェックしてやり取りをして決定していくという形ですね。で、彼は6カ国語喋れるんです。英語、スペイン語、モンゴル語、ポルトガル語、オランダ語、日本語。さらにカタコトであればフランス語もできますしロシア語もできるという、正直語学にはかなり堪能なので。なので世界中から受け入れられるんじゃないかと思います」
ーー3週間経過したら日本の団体で試合をしてもらう、などはあるのでしょうか?
高木「我々スタッフなどでこの施設でトライアウト的な物を行ってみるという事もあり得ると思います。ただ基本的にはこのキャンプで学んでいただいて適性を見て。そこでこれはいけそうだと判断したら、じゃあWRESTLE-1の方に参戦してほしい、などはあり得るかもしれません。あとは今現在プランとしてあるだけなんですが、他の団体でマッチメイクなどを担当している方が興味があるのであれば招聘してみて頂く、という事も考えています。そこは本当オープンにやっていきたいと思っていますので。いろんな人材がどこに適合するかっていうのは本当にやってみなければわからないので。僕個人の所にもFacebookで外人からメッセージが来たり、アメリカン・バルーンの所にも結構来てまして。需要は結構あるんだなって思いましたね。なんでそのような形で適性を見ていくようになると思います」
ーーアメリカン・バルーンさんの所には今どのぐらいオファーが来ているんでしょうか?
バルーン「ありますね。今興味を見せた数っていうのは8人から12人くらいですね。それは全員確定というわけではないんですけど、話が進んでいるのはそれくらいですね」
高木「それと基本的には男子選手になります。もともと興味がある選手の中に女子選手もいたのですが、トレーニング内容など色々な部分を含めて今回は男子選手だけでやっていこうと思います。ただ今後、第2回、3回と回を重ねていくことによって女子選手を受け入れる体制をとるかもしれませんが」
【記事提供/WRESTLE-1】